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隠しきれないもの
初めての内診台
しおりを挟む「じゃあまず、ズボンと下着、脱ごうね」
1度、診察室がカーテンで区切られて、わたしと早乙女先生で2人きりになる。
カーテンの向こう側に、優と春ちゃんがいる。
わかっていたけれど、ズボンと下着を脱ぐのは恥ずかしい。これから始まる治療への恐怖は全く拭えないが、早く終わらせてしまいたかった。
意を決して、ズボンと下着を外す。
「この椅子に座ってくれる?」
そう言われて用意されたのは、ピンクの椅子だった。足を置くところがあって、しっかり固定された感じになる。
脱いだ下半身に、バスタオルがかけられる。
何も身につけていない下半身がスースーして、嫌だった。
椅子に座ると、早乙女先生がカーテンの向こうへ消えていく。入れ違いになるように、春ちゃんがカーテンの向う側から顔を出した。
知っている顔が出てきて、安心したのも束の間。
「椅子動くからね」
早乙女先生がそう言うと、椅子が勝手に動き出した。
「あわあわ……」
「大丈夫、しっかりここに掴まって」
春ちゃんに言われた通りに、手元にあったレバーに掴まった。
体が勝手にカーテンの方へ向いて、足が持ち上がり、その足が、大きく開かれていく。
「……え?! やだ、何これ……春ちゃん、降ろして」
「咲、落ち着いて。すぐ終わるから」
わたしの下半身はカーテンの向こう。
早乙女先生と優からは、わたしのあそこだけが見えるような形になっていることがわかって、恥ずかしさが増した。
「ごめんね、咲ちゃん。嫌だね。これから10分くらいで治療終わらせていくから、少しだけこのまま頑張ろうね」
10分……10分もこのままなの……?
言いながら早乙女先生が、カチャカチャと金属の音を立てながら何か準備を始める。カーテンで何も見えないところが怖かった。
「咲ちゃん、まず膣のところ、洗浄していくよ」
ぬるま湯で洗われ、タオルで拭かれる。
昨日、充分に刺激されたところにタオルが擦れて、声が出ないように息をとめた。
気持ちいいところ、という認識ができてしまったクリトリスは、刺激を求めて無意識に恥ずかしいところが濡れる。
「じゃあね、少し指入れるよ」
早乙女先生がゆっくりと膣口に指をあてがった。
「咲、息しっかり吐こうか」
春ちゃんがわたしの横で手を握りながら、深呼吸を促す。
「んんっ……!!」
侵入してきた指は、細くて柔らかかった。
「痛いかな?」
「い、たくない……です……苦しい」
ぎゅうぎゅうに締め付けてしまう。
「咲、息するの忘れないで」
春ちゃんに言われて、長くゆっくりと息を吐く。
「そうそう、上手上手。機械を入れる前に、準備しようね」
言いながら、早乙女先生は、わたしの生理の穴から、内側を指で擦った。
「んあっ……!!」
刺激に変な感覚が混じり、声が出る。
「中の刺激だけじゃ充分に濡れないから、澤北、陰核刺激してくれる?」
「わかりました」
そういうと、今度は優がゴム手袋をはめて、わたしのいちばん気持ちいいところに触れた。
「ああっ……!!」
恥ずかしさと気持ちよさで、声が漏れる。
リズムをつけて、優がクリトリスを擦る。2本の別々な指の動きに、気持ちよさで意識が飛びそうだった。
生理の穴が、ぴちゃぴちゃと音を立てて、それがまた恥ずかしくて目を瞑る。
「思ったより早いね」
早乙女先生が言う。優がそれに応えた。
「昨日の今日なので」
早乙女先生と優の手が一旦離れる。
息を整えると、何もしていないのに、恥ずかしいところがヒクヒクと震える。
「咲ちゃん、準備できたから、機械入れていくよ。指より太くて大きいから、ゆっくり入れていくね」
ピタッと、冷たいものがわたしの穴に当てられて、体が跳ね上がる。
「咲、息して。深く」
春ちゃんがまた、吸って吐いてを促していく。
吐いた瞬間に、ゆっくりと異物が中へと入ってきた。さっきより苦しくて、痛みもある。
「いっ……いた、い」
「ごめんね、痛いね。もう少しだけ沈めていくよ」
まだ入るのかと思っていると、お腹の内側にしっかりとそれは入ってくる。
わたしの穴は、それを咥え込むようだった。
恥ずかしくて、泣きそうになるのを必死に堪える。
「咲ちゃん、全部入ったよ。頑張ったね」
「んっ、んっ、」
泣くのを堪えて、息をする。
春ちゃんが、苦しそうにするわたしの頭を撫でた。
「咲ちゃん、いまからね、機械のスイッチ入れていくよ。機械が、咲ちゃんの中でブルブル震えるようになってるから、咲ちゃんは力をしっかり抜いててね」
どんな感覚になるかわからず、コクコク頷く。
早く、早く終わらせて欲しい。
「じゃあ、弱い刺激からね。いくよーー」
電源が入ると同時に、わたしのお腹の中がブルブルと震えた。感じたことの無い感覚に、声が漏れる。
「んあっ、あっ。やだ、……これ……やだっ、いやだっ」
どうにかなってしまいそうで、怖かった。
早乙女先生はやめない。
「やだね、ごめんね。もう少しこのままね。いま、咲ちゃんのお腹がしっかり動いてるからね」
「や……やめて……んあっ……あっ!!」
昨日の夜みたいだった。恐怖と快感の間を、ゆらゆらと行ったり来たりしている。
けれど今日は快感の方へ傾くのが凄く早く感じる。
「咲……」
苦しくて、気持ちよくて、泣きながら、声を漏らして耐えるわたしをみて、春ちゃんは悲しそうに頭を撫でた。
そんな春ちゃんの表情は初めてだった。
レバーを握る手に力がこもる。
「咲ちゃん、ちょっと刺激強くするよ。まだもう少しかな。あと少し、頑張ってイくの我慢しようか」
気持ちいいのを……今日は我慢するの……?
飛びそうになる意識をどうにか保つ。
早乙女先生は、優しくわたしに声をかけるけれど、容赦なかった。
スイッチを切り替える。
「んあーー!! だめっ、やめて、むり!!!」
いっそう強くなった機械の音と共に、わたしの声も大きくなる。
春ちゃんが、ぎゅっと目を瞑る。声をかける代わりに、手を握ってくれた。
「気持ちいいね、苦しいね。もう少し我慢だよ」
早乙女先生が、わたしの声を聞きながら言う。
「んあっ、あっ、あ、あぁ……っはぁ、はぁ」
「お腹動いてる、頑張れ」
もうどうにかなってしまいそう……。
快感に飲み込まれるすんでのところで、機械の刺激は止まった。
気持ちよくなりたくてもなれない、そんな微妙なところで、早乙女先生は機械を引き抜いた。
「っはぁ、はぁ……さおとめせんせ……変になっちゃう……」
「つらかったね、血の塊が降りてきたから、今度は中を探りながら、クリトリスの方刺激するね」
早乙女先生はそういいながら、優に中の血の塊を取るように指示した。
優の指が、わたしの中で動く。
早乙女先生は、もう一度機械のスイッチを入れた。
「今度は、機械、クリトリスに当てていくから、イけるところでイってみて」
そう告げられた瞬間に、今までにない強い刺激が、クリトリスに響く。
「んっ、んっ、んぁ、あっ!!」
気持ち良いの度を越えて、一瞬で快楽の波にのまれてしまう。受けたことの無い刺激に、意識してイクというよりは……
「やっ、ぁっ、ああっ、んぁっ!!!」
何が何だかわからないまま、体が大きく跳ねた。
その瞬間から、記憶が無い。
完全に、気を失ってしまった。
10
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