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緊急入院と夏

厳しい治療2

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side:大海




「いっー、痛いっ。やだっ!!」

陰唇を開いて、ゆっくりと指を沈めていく。



「ごめんね、ちょっと我慢だよ」

2ヶ月間、ホルモン剤を放置した代償は大きかった。少し指を挿れただけでわかる。これはまあまあ手強い。

「もうむり……いたい……」

泣き言を言うのんちゃんは想定内。しかし、この固まり具合は想定外。

「ん。頑張れ頑張れ。あー……固まってるなぁ」

経血が腟内に溜まって、少し内診しただけで痛みが出ている。

こりゃまずいな。

「のんちゃん、ちょっと中の様子診たいから、固いの入れていくよ」

痛がるのんちゃんをよそに、彼女の膣口にスキンを被せたプローブをあてる。

「ん、あぁ、いやだ……」

もはや号泣しているけれど、かまっていられない。そこら辺の対応は、事前打ち合わせで叶恵さんにお願いしてある。

「のんちゃん、ゆっくり息してみようか」

叶恵さんが声をかけてくれて、のんちゃんの力が少し抜ける。そのタイミングをみはからって、プローブをゆっくり沈めた。

「んっ、んんぁ……っいったぃ」

プローブを挿れれば痛みですぐ息が止まる。

「のんちゃん、息止めないで」

叶恵さんのサポートでなんとかプローブが入り、超音波で子宮の様子がわかる。
モニターを見ると、経血は腟内のみで、子宮の入口まで塞いでいるわけではないようだ。

「子宮までいってないだけ、ましな方ですかね」

叶恵さんも険しい表情でモニターを見つめる。

「そうだね……」

……不幸中の幸いか……。

しかし痛みを取るには、膣内の分泌物を増やして、中の経血を流し出すしかないかな……。

「ごめん、のんちゃん。ちょっぴり酷いから、機械使っていこうかな」

プローブを取り出し、手袋を付け替える。

「むり……大海せんせ……なんで……」

「無理とかじゃないの。やんなきゃ治らない。ここ越えられたら、数日は楽だと思うから。ね?」

言いつつ、有無は問わない。

やらなきゃいけないのは陰核……つまりクリトリスへの刺激。本人にはかなりダメージが大きいから、正直奥の手にしておこうと思ったけど、早々に使うこととなった。

「のんちゃん、クリトリスってわかる?」

のんちゃんが恥ずかしげに小さく頷く。


「そこを機械で刺激して、腟内を分泌物を増やして、のんちゃんの膣の中にある血の塊を取っていく治療をするよ」

「やだ……恥ずかしい……」

「そうだよね。でもやるしかないかな」

機械のスイッチを入れると、おどろおどろしいような音が鳴り響く。

ブーーーーン……

のんちゃんの表情に怯えの色が強く出た。
酷だけど、やるしかない。

「ごめん、ちょっとあてていくよ。足、しっかり開いててね」

ゆっくりと、器具の先端を彼女の陰核にあてていく。

「いっ、やっめて、あっ……あっ」

イきそうになるのんちゃんを押さえ込みながら、機械を陰核に当てて、触診も続ける。

「せんせ、やめっ、へんになっちゃう……! かなえさん……たすけて……!」

「のんちゃん、気持ち良いね。そのままでいいからちょっと頑張ってみよう? 息ふーって吐いて」

叶恵さんが呼吸のサポートに回ってくれる。
触診の手を緩めることなくすすめると、血の塊がどんどん排出されてくる。

「あ、あ、ん、いや」

「ごめんね、のんちゃん。その調子だからね。気持ち良いところ集中しようか」

「い、……やだ、きもちい……せんせ、やめて……んぁ」

のんちゃんが苦しそうに喘ぐ声と、機械の音だけが病室に響く。
やっぱりすごい量だな。
血塊はごろごろと出てくるし、経血の量も多い。

「大丈夫だよ、ちゃんと良くなってるからね」

「ん、も、やめ、んあぁ……はぁ、はぁ」

1回で、ほとんど全てを取り除くのがのんちゃんのためだ。かき混ぜるように触診の手を動かすと、のんちゃんに限界が来た。

「お、み、せんせ……だめっ……いく……っ」


刺激強くしたいけど、最初だし、そんなに頑張れないかな……。

様子を見ているだけで、のんちゃんが快楽の波に呑まれようとしているのがわかる。

「んぁ、やだ、んん、はぁ……はぁ……」

十分すぎる量の経血は出ている。
……今日は限界かな。
あとは薬の調整で少しマシになることを祈るしかない。


「うん、頑張ったね、イッていいよ」

「んんっ……んあ……!」

のんちゃんは、大きく体を揺らすと、そこで果ててしまったようで荒い息を繰り返しながら目を閉じていた。

「んー…ここまでにしようか」

機械を止めて、触診をやめた。
最初より腟内が綺麗になったから、合格点だと思う。
のんちゃんはすでに、眠気包まれているようだった。

「だいぶ出たね……」

「わたしこれだけ出た患者さん、初めて見ました。まさかのんちゃんで見ることになるとは……」

言いながら叶恵さんは苦笑いする。
さすが、叶恵さん。のんちゃんの前では驚いた表情を微塵もみせなかった。のんちゃんに不安を与えないためだろう。

「なんて言ったって2ヶ月も薬溜めてたからさぁ……。点滴、落としていくね。叶恵さん、あと頼んでもいいかな? 尿路感染だけは避けたいから、陰洗してもらえると」

「もちろんです。拘束は解いていいですか?」

「うん、問題ないよ。ちょこちょこ巡視してもらって、起きたらケアに入るから、呼んでくれる?」

「わかりました」

「ありがとね」

ホルモン剤を点滴で落としていく。
弱くて、少ないものから。
1週間単位で強くしていけたら順調だけど、はたしてそんなに上手くいくのか……。

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