君が僕に心をくれるなら僕は君に全てをあげよう

下菊みこと

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マミちゃんに報告

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兄様と心が通じ合った。

兄様と結婚を前提にお付き合いすることになった。

兄様と結婚したら、兄様の眷属になる約束をした。

そのどれもとても私にとって幸せなこと。

眷属になったらマミちゃんと会えなくなるのは悲しいけれど…本当に幸せ。

「マミちゃんにとりあえず報告しよう」

スマートフォンのメッセージ機能を起動する。

マミちゃんにメッセージを送った。

タイミングが良かったらしく、すぐに既読になり返信が届く。

『マミちゃん、なんか急に兄様に告白された』

『本当に!?よかったね、コトハちゃん!』

『うん、すごく嬉しい…!』

『おめでとう!もちろんお付き合いするんだよね?』

『結婚を前提にお付き合いしております!』

マミちゃんからお祝いのスタンプが届く。

マミちゃんが画面の向こうで、すごく笑顔で祝福してくれているのが目に浮かぶ。

『本当におめでとう!』

『ありがとう!それでね、結婚したらね…ちょっと言いづらいんだけど』

『…眷属になって、一緒に天の国に行くの?』

『え、わかるの?』

『これでも拝み屋さん見習いだからね。さみしいな』

さみしいと言われて固まってしまう。

マミちゃんは今、どんな表情なんだろう。

『マミちゃん、ごめんね』

『ううん、それがコトハちゃんの幸せならいいの。大丈夫、私にも良い出会いがあったから!さみしいけど、さみしくないよ』

『マミちゃん…離れても、ずっと友達だよ』

『うん、ずっとね』

マミちゃんにさみしい想いをさせてしまうのは悲しい。

けれどマミちゃんはそんな中でも私の幸せを願ってくれるから。

『絶対幸せになるよ。マミちゃんも幸せになってね』

『うん!もちろん。コトハちゃん、改めておめでとう。お幸せにね!』

『うん、本当にありがとう!』

マミちゃんに隠さず全部報告できて良かった。
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