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また夜を迎える1

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「夏希、一週間お疲れ様」

「ゆめこそお疲れ様、やっと休みだね」

「そうだねー、くたくただよー」

「ねぇ、ゆめ」

「ん?」

夏希に急に距離を詰められて、耳元で囁かれた。

「せっかく明日から二日も休みだし…しよ?」

「!!!」

「ね、だめ?」

甘えるように言われれば、断れない。平日の間は、抱きしめて添い寝するだけで済ませてくれた夏希。今日くらいは喜ばせてあげたいというのが彼女心というものなのだ。

「…いいよ」

「じゃあ、はいこれ」

前に飲んだ避妊薬を渡される。これを飲むと身体が熱くなってしまうのだけど…盛り上がるし、避妊は大事だからね。

「うん」

薬を水で飲む。すると夏希は私をお姫様抱っこした。

「え、夏希っ?」

「連れてってあげる」

意外としっかりと抱っこされて、改めて夏希も男の人なんだなぁとしみじみ思った。

そして、部屋のベッドに寝かされる。お薬の副作用が出て、衣擦れだけでも感じてしまう。

「う…」

「ゆめ、可愛い」

夏希にキスの雨を落とされる。たくさん顔中に触れるだけのキスをされた後、唇に吸い付かれた。

「ゆめ、大好きだよ」

「ん…私も」

こんな風に優しく抱かれるのは、すごく幸せで。

…まあ、この後激しくなるのがわかってはいるけれど。でも、激しくなっても気遣いは感じられるから嫌じゃない。

「ゆめ…ん…」

「ん…ふっ、うん…」

口の中を夏希の舌が動き回る。そのえっちな舌遣いが気持ちいい。キスだけで感じてしまう。

「ゆめ、もっと舌出して。吸ってあげる」

「ん…」

舌をちゅうちゅうと吸われるだけでも、かなり気持ちが良くて。

「夏希…」

「なに?ゆめ」

「もっと…」

恥ずかしいけれどおねだりすれば、夏希は微笑んでくれた。

「良くできました。じゃあ、服脱がせちゃうね」

服を脱がされる、その感覚すら感じてしまう。そして、夏希の舌が首筋を這うとゾクゾクが止まらなくなった。

「ん、ん…」

「ゆめ、ゆめ…」

首筋にちくりと痛みが走る。

「ん…」

「…ゆめ。綺麗な跡が付いたよ。僕のゆめって印」

そう言ってうっとりとした目を向けてくる夏希。私は、出社するときはファンデーションで隠せるかなぁと場違いなことを考えていた。

「ゆめ、胸もいい?」

「うん…」

夏希の唇が、やがて胸にまで降りてきた。乳房にもキスマークをたくさんつける夏希。

「ゆめ、僕のゆめ…」

「ん、あ、夏希…」

ちくりとした痛みも快感になって、とても気持ち良くて。たくさん跡をつけられるのにも、興奮してしまう。

「ん…ゆめ、愛してる」

「夏希っ…」

こうして、私は夏希に満たされていくのを感じていた。
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