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味噌豚
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乗り合い馬車に乗って街に到着。孤児院も大分近くなってきたのでここで降りて、安全そうな宿を取る。ルナが大金を持っているので、とりあえずその処理からすることにした。
「ルナ、銀行口座はある?」
「えっと…」
「わからないなら作っちゃいましょう。そこにその大金を預ければ良いわ。現金で持ち続けるのはちょっと怖いもの」
「はい」
ということで銀行口座を開設する。そこにルナの有り金を全部入れた。当面の生活費は私が見るし、孤児院にいけばお金の心配はないし問題ない。それにあのお金は将来この子の役に立つ。
「で、冒険者業をみたいの?」
「はい!」
「…うーん。ちょうど魔獣化した鹿の群れの討伐の大口依頼が来たし派手なものは見せられるけど…」
「リリアー、わしがルナを守るから見せてやってくれんかのー」
「…うーん。ルナと自分に結界と防御魔法限界まで重ねがけしてくれる?」
「わかったのじゃー!ついでにリリアにも重ねがけするのじゃー!」
ということでリオルの魔法で防御力マックスになった私達は魔獣化した鹿の群れを討伐しに行く。
「リリア、どうするんじゃー?」
「とりあえず逃げられないように風魔法で空を飛んで群れを見つけるわ」
ということで三人で空飛ぶ。乗り物は街で買っておいた巨大な木馬。三人でも安心して乗れる。
「リリア、いたぞい」
「どこ?」
「あっちなのじゃー」
「あ、いた。ごめんリオル、魔力回してくれる?」
「お安い御用なのじゃー!」
リオルの目と遠視の魔法で発見。そしてリオルから魔力をもらって上空から、超強力でたくさん魔力が必要になる睡眠魔法を広域展開して無理矢理鹿の魔獣の群れを眠らせた。
そして、氷魔法で心臓を一突き。それを見ていたルナは、地上に降りるとキラキラした目で私を見てくる。
「お姉様!私にも魔法を教えてください!」
「教えるのは下手だから…リオルに教わったら?リオルも魔法は得意よ」
「お兄様、是非!」
「もちろんいいぞい」
ルナは案外、将来はプロの冒険者になるかもしれない。
宿への帰り道、ルナとリオルと手を繋いで帰りつつ食事処を探す。味噌豚定食ののぼりがある店をみつけて、入ってみた。
「いらっしゃい」
強面の割に穏やかそうなご店主に出迎えられ、テーブル席に座る。
「二人ともメニューはどうするの?私は味噌豚定食にするけど」
「わしもそれにするのじゃー!」
「どれも美味しそうで、いくらでも迷えるのでお姉様とお兄様に合わせます」
「なら決まりね。ご店主さん、果実水三人分と、味噌豚定食三人分で」
「はいよ」
果実水をもらい、リオルがルナに魔法の心得を説いているのを見守りながら待っていると定食三人分が運ばれてきた。定食は味噌豚とライス、油揚げの入った味噌スープとお新香とほうれん草の白和え。
「いただきます」
「いただきます!」
「いただきますなのじゃー!」
まずは味噌豚を一口。うん、美味しい。
「すごい…美味しいです!ライスがすごく進みます!この味噌ダレがすごくライスに合いますね!」
「添え物のキャベツにも味噌ダレが掛かってるのが嬉しいのじゃー!これ野菜にも合うのじゃー!」
「正直その辺の食べられる種類の草にかけても美味しいかもしれないわね…この味噌ダレすごいわ」
「うちの秘伝のソースだからな」
ご店主が嬉しそうに笑う。なんか可愛い。
「味噌スープもとても優しいお味ですね」
「お新香も美味しいのじゃー!」
「ほうれん草の白和えもなかなかよ。でもやっぱり味噌豚とライスがたまらないわね」
食事を満喫してお代を払って宿に戻る。リオルがルナと仲良く食事の話をしているのでそれを見守っていたが、そんな二人がとても可愛い。
「ルナ、銀行口座はある?」
「えっと…」
「わからないなら作っちゃいましょう。そこにその大金を預ければ良いわ。現金で持ち続けるのはちょっと怖いもの」
「はい」
ということで銀行口座を開設する。そこにルナの有り金を全部入れた。当面の生活費は私が見るし、孤児院にいけばお金の心配はないし問題ない。それにあのお金は将来この子の役に立つ。
「で、冒険者業をみたいの?」
「はい!」
「…うーん。ちょうど魔獣化した鹿の群れの討伐の大口依頼が来たし派手なものは見せられるけど…」
「リリアー、わしがルナを守るから見せてやってくれんかのー」
「…うーん。ルナと自分に結界と防御魔法限界まで重ねがけしてくれる?」
「わかったのじゃー!ついでにリリアにも重ねがけするのじゃー!」
ということでリオルの魔法で防御力マックスになった私達は魔獣化した鹿の群れを討伐しに行く。
「リリア、どうするんじゃー?」
「とりあえず逃げられないように風魔法で空を飛んで群れを見つけるわ」
ということで三人で空飛ぶ。乗り物は街で買っておいた巨大な木馬。三人でも安心して乗れる。
「リリア、いたぞい」
「どこ?」
「あっちなのじゃー」
「あ、いた。ごめんリオル、魔力回してくれる?」
「お安い御用なのじゃー!」
リオルの目と遠視の魔法で発見。そしてリオルから魔力をもらって上空から、超強力でたくさん魔力が必要になる睡眠魔法を広域展開して無理矢理鹿の魔獣の群れを眠らせた。
そして、氷魔法で心臓を一突き。それを見ていたルナは、地上に降りるとキラキラした目で私を見てくる。
「お姉様!私にも魔法を教えてください!」
「教えるのは下手だから…リオルに教わったら?リオルも魔法は得意よ」
「お兄様、是非!」
「もちろんいいぞい」
ルナは案外、将来はプロの冒険者になるかもしれない。
宿への帰り道、ルナとリオルと手を繋いで帰りつつ食事処を探す。味噌豚定食ののぼりがある店をみつけて、入ってみた。
「いらっしゃい」
強面の割に穏やかそうなご店主に出迎えられ、テーブル席に座る。
「二人ともメニューはどうするの?私は味噌豚定食にするけど」
「わしもそれにするのじゃー!」
「どれも美味しそうで、いくらでも迷えるのでお姉様とお兄様に合わせます」
「なら決まりね。ご店主さん、果実水三人分と、味噌豚定食三人分で」
「はいよ」
果実水をもらい、リオルがルナに魔法の心得を説いているのを見守りながら待っていると定食三人分が運ばれてきた。定食は味噌豚とライス、油揚げの入った味噌スープとお新香とほうれん草の白和え。
「いただきます」
「いただきます!」
「いただきますなのじゃー!」
まずは味噌豚を一口。うん、美味しい。
「すごい…美味しいです!ライスがすごく進みます!この味噌ダレがすごくライスに合いますね!」
「添え物のキャベツにも味噌ダレが掛かってるのが嬉しいのじゃー!これ野菜にも合うのじゃー!」
「正直その辺の食べられる種類の草にかけても美味しいかもしれないわね…この味噌ダレすごいわ」
「うちの秘伝のソースだからな」
ご店主が嬉しそうに笑う。なんか可愛い。
「味噌スープもとても優しいお味ですね」
「お新香も美味しいのじゃー!」
「ほうれん草の白和えもなかなかよ。でもやっぱり味噌豚とライスがたまらないわね」
食事を満喫してお代を払って宿に戻る。リオルがルナと仲良く食事の話をしているのでそれを見守っていたが、そんな二人がとても可愛い。
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