4 / 15
赤薔薇のお茶会
しおりを挟む
ということでやって参りました、赤薔薇のお茶会!今日の私は気合ばっちりです!いつもストレートの銀髪は、今日はハーフサイドアップに。ドレスは瞳の色に合わせて淡い青で、私の低身長でこそあれ、ぼんきゅっぼんな体型を活かしてくれるドレスをチョイス。メアリーのおかげでそれなりに様になっているのではないでしょうか?
「皆様、ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「赤薔薇のお茶会を開催させていただきます、赤薔薇ことヴェルデですわ。よろしくお願い致します」
ヴェルデ様はミュートス公爵家から嫁入りしていらしたお姫様。公爵家の出だけあって威厳のある雰囲気だけれど、領地では天使と崇められるほど民草に優しいことで有名。もちろん見た目も天使。ウェーブのかかった金髪と紫の瞳が美しい。長身長でぼんきゅっぼんな所謂モデル体型の身体も素敵。こんな人がラン様に「抱いてください!」と迫っていたのだと思うとやっぱり後宮って最高!
「さあ、お茶会を楽しみましょう」
ヴェルデ様の鶴の一声でお茶会は始まる。
「まあ、もしかしてこの香り…薔薇茶ですの?」
「あら、さすがは白薔薇様ですわ。その通りです。薔薇茶はストレスからくる疲労・肩こり、不眠、胃痛などに効果がありますので、今日のお茶会にぴったりかと思いましたの。私達、まだ嫁入り二日目で不安やストレスに晒されていますでしょう?」
「さすがは赤薔薇様ですわ!」
白薔薇様ことリスティヒ様。ストレートの金髪に赤い瞳が特徴的なきつめの美人。性格は…後宮に相応しい棘のある方。エーポス侯爵家から嫁いで来られたので、公爵家出身の赤薔薇様にはよいしょしつつ、赤百合様以下の私達にはでしゃばるなと無言の圧力。…でも、自分が男児を産んだら赤薔薇様にも高圧的になると予想。ううん、本当に後宮向きな方!最高!
「お気遣いありがとうございます、赤薔薇様」
赤百合様ことヴァイスハイト様。ウェーブのかかったストロベリーブロンドを肩で切り揃え、青い理知的な瞳を光らせる童顔の可愛らしい方。しかし童顔と侮ることなかれ、理知的な瞳は本物で、ユーバーリーファルング侯爵家きっての才女なのです。その人物像から、皇后の座はこっそり狙いつつも、ダメでも赤薔薇様と白薔薇様と仲良くなっておこうと狙っていらっしゃるタイプだと勝手に想像しています。
「やはり赤薔薇様は素晴らしいお方ですね!」
とりあえず私もよいしょしておく。
「お茶も最高ですが、お茶菓子もとても美味しいです」
赤藤様ことメランコーリッシュ様。この国では珍しい烏の濡れ羽色のロングヘアーに黒真珠の瞳を持つ異国の血が流れている方。ちょっとだけ内気というか陰気な感じが否めない方だけど、領地での評判はかなり良い。見返りを求めることなしの優しさを持つ方。正直後宮向きではないけれど、個人的に仲良くなりたいタイプの方。ザーゲ伯爵家ではその見た目のせいで異母兄弟に虐められていたらしいとの噂あり。
「本当ですね。とても美味しいです!」
白藤様ことキューン様。赤毛に緑の瞳の可愛らしい方。しかし多分この中で一番皇后になりたがっていると思われる。最近とんと話を聞かないフォルクスザーゲ伯爵家の再興の為に命を賭けている。でも昨日のラン様の言動的に、ラン様の苦手なタイプっぽい。どんまいです。
その後はひとしきり当たり障りのない世間話に花を咲かせて、特にバチバチな展開とかは無く解散となりました。でも楽しかったー!これからどんな展開が繰り広げられるか今から楽しみです!
「皆様、ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「赤薔薇のお茶会を開催させていただきます、赤薔薇ことヴェルデですわ。よろしくお願い致します」
ヴェルデ様はミュートス公爵家から嫁入りしていらしたお姫様。公爵家の出だけあって威厳のある雰囲気だけれど、領地では天使と崇められるほど民草に優しいことで有名。もちろん見た目も天使。ウェーブのかかった金髪と紫の瞳が美しい。長身長でぼんきゅっぼんな所謂モデル体型の身体も素敵。こんな人がラン様に「抱いてください!」と迫っていたのだと思うとやっぱり後宮って最高!
「さあ、お茶会を楽しみましょう」
ヴェルデ様の鶴の一声でお茶会は始まる。
「まあ、もしかしてこの香り…薔薇茶ですの?」
「あら、さすがは白薔薇様ですわ。その通りです。薔薇茶はストレスからくる疲労・肩こり、不眠、胃痛などに効果がありますので、今日のお茶会にぴったりかと思いましたの。私達、まだ嫁入り二日目で不安やストレスに晒されていますでしょう?」
「さすがは赤薔薇様ですわ!」
白薔薇様ことリスティヒ様。ストレートの金髪に赤い瞳が特徴的なきつめの美人。性格は…後宮に相応しい棘のある方。エーポス侯爵家から嫁いで来られたので、公爵家出身の赤薔薇様にはよいしょしつつ、赤百合様以下の私達にはでしゃばるなと無言の圧力。…でも、自分が男児を産んだら赤薔薇様にも高圧的になると予想。ううん、本当に後宮向きな方!最高!
「お気遣いありがとうございます、赤薔薇様」
赤百合様ことヴァイスハイト様。ウェーブのかかったストロベリーブロンドを肩で切り揃え、青い理知的な瞳を光らせる童顔の可愛らしい方。しかし童顔と侮ることなかれ、理知的な瞳は本物で、ユーバーリーファルング侯爵家きっての才女なのです。その人物像から、皇后の座はこっそり狙いつつも、ダメでも赤薔薇様と白薔薇様と仲良くなっておこうと狙っていらっしゃるタイプだと勝手に想像しています。
「やはり赤薔薇様は素晴らしいお方ですね!」
とりあえず私もよいしょしておく。
「お茶も最高ですが、お茶菓子もとても美味しいです」
赤藤様ことメランコーリッシュ様。この国では珍しい烏の濡れ羽色のロングヘアーに黒真珠の瞳を持つ異国の血が流れている方。ちょっとだけ内気というか陰気な感じが否めない方だけど、領地での評判はかなり良い。見返りを求めることなしの優しさを持つ方。正直後宮向きではないけれど、個人的に仲良くなりたいタイプの方。ザーゲ伯爵家ではその見た目のせいで異母兄弟に虐められていたらしいとの噂あり。
「本当ですね。とても美味しいです!」
白藤様ことキューン様。赤毛に緑の瞳の可愛らしい方。しかし多分この中で一番皇后になりたがっていると思われる。最近とんと話を聞かないフォルクスザーゲ伯爵家の再興の為に命を賭けている。でも昨日のラン様の言動的に、ラン様の苦手なタイプっぽい。どんまいです。
その後はひとしきり当たり障りのない世間話に花を咲かせて、特にバチバチな展開とかは無く解散となりました。でも楽しかったー!これからどんな展開が繰り広げられるか今から楽しみです!
4
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
氷の王弟殿下から婚約破棄を突き付けられました。理由は聖女と結婚するからだそうです。
吉川一巳
恋愛
ビビは婚約者である氷の王弟イライアスが大嫌いだった。なぜなら彼は会う度にビビの化粧や服装にケチをつけてくるからだ。しかし、こんな婚約耐えられないと思っていたところ、国を揺るがす大事件が起こり、イライアスから神の国から召喚される聖女と結婚しなくてはいけなくなったから破談にしたいという申し出を受ける。内心大喜びでその話を受け入れ、そのままの勢いでビビは神官となるのだが、招かれた聖女には問題があって……。小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる