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第一章 特別推薦入試編
第十四話
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「そう言えば師匠。昨日の夜に学園島からメールが届いていたの知ってますか?」
エレベーターが動き出して、有栖が問うてきた。
「え?そんなの来てたか?」
いや、来てたかもしれない。
というのも、昨日は疲れていたので、部屋に着いたらすぐにベッドにダイブして寝てしまったのだ。
寝ている間も、危険が近付けば即座に起きる事は出来るが、メールは勿論危険の内に含まれない。
「はい。番号が送られていました。見てみてはいかがでしょうか」
「そうだな」
スマホを開いてメールボックスを見る。
「1番、だってさ。何の数字だ?これ」
「さぁ……」
「因みに、有栖は何番って書いてあったんだ?」
「私は8番ですね」
ピンコーン
エレベーターが学園長の間に到着した。
扉が開く。
学園長の間では、既に五人の他の受験者らしき人々が玉座の前に並べられた椅子に座っていた。
……彼らからは癖の強そうなオーラが漂っているが、今のところは大人しくしている様である。
彼らが座っている椅子は真っ白い石で作られており、その背には1から8の数字がだけが黒い文字で記されていた。
集合時間は近い筈だが、まだ学園長は来ていないようだ。
「師匠。見てくださいあの椅子、すごくお金が掛かっていそうなのに、とっても座り心地が悪そうですよ」
「そこかよっ!まぁ確かにその通りだけど……そこじゃないだろ」
「椅子に書かれた数字ですね、1と3と8が空いています」
そう、それそれ。
「多分だけど俺が1番、有栖が8番に座るんだろうな」
で、……シャーロットが3番、か。
「集合時間も近い、さっさと座ろう……」
「はい、師匠」
俺と有栖は席に座った。
それからすぐに、シャーロットも登って来て、俯きながら足早に3番の席に座った。
さっきの答えが余程堪えたのだろうか?
……いやでも、そもそもどうしてコイツは大した縁も無い俺の事情にそこまで踏み込んでくる?
ぶっちゃけ俺は大して知らない奴に、自分の深い話をするつもりは無いぞ。
それから更に数分後。
『れでぃーすえーんどじぇんとるめーん!ようこそ!我が城へ!』
玉座に座ってマイクを持った状態の学園長が突如として姿を現した。
恐らく昨夜と同様に転移で来たのだろう。
やっぱ今日も喧しいなー、学園長。
『さぁて!試験を始めるその前に!受験者諸君に渡したいものがありまーす!』
そう言うと、学園長はパチンッ、と指を鳴らす。
瞬間、俺達受験生の目の前にスマホ大の端末が現れた。
てかこれスマホだな。
『端末の電源を入れてみて!』
指示通りに端末の電源を入れる。
・名前 布瀬瑛太
・試験結果
予備試験 100/100 1位 獲得ポイント100+10pt 順位ボーナス 特権×1
実技試験 ―/100 ―位
筆記試験 ―/100 ―位
総合 300/300 暫定1位
・所持ポイント 110pt
・特権×1
「何だこれ……」
試験結果は、まだ分かる。
でも、ポイントとか、特権とか……。
『それは試験で使う君たちの端末だよ!その端末は、試験中に君たちをサポートしてくれるアイテムで、試験に役立つ色々な情報が入ってるよ!で、その端末を見ればわかると思うけど、君たちが今座っている席に書かれた数字は、予備試験の順位と同じになってるよ!』
学園長が話した途端、俺を覗く七人の眼が俺の方へと向けられる。
そこから知り合い二人を除いた五人の瞳の奥には、色々な感情が現れていた。
興味、敵意、敬意、無関心、不満など様々だ。
そんなに見られると緊張する。
……まぁ、恐怖は微塵も感じないけどね。
『試験運営からの連絡を受信するための物でもあるから、その端末は絶対に失くさないようにしてねー!』
「あのー、一つ質問良いですかー?」
そう言って、手を上げたのは、4の席に座る、気だるげで、黒髪を肩まで無造作に伸ばした長身で細身の男子。
『黒澤君だね!良いよ!』
「この端末、もし失くしてしまったら交換は出来ますかー?」
『うーん、基本的には出来ませーん!ただし、盗まれた場合、もしくは故障した場合に限り交換が可能でーす!』
「あー、分かりました。ありがとうございます……」
『それじゃあ説明を続けるね!その端末の主な機能は今のところは一つだけ!端末の下の方を見てみて!そこに、今の自分が持っているポイントが書いてある筈!』
・所持ポイント 110pt
これか。
『このポイントは試験の点数や、試験内のイベントで増やす事が出来て、試験中に色々なものと交換できるよ!ポイントで交換できる物の一覧は端末の中に入っているから後で確認してみてね!機材の説明はこれでおしまい!それじゃあ――』
『実技試験、【手ぶらで七日間サバイバル~in魔獣の島~】、開始♪』
この場で、学園長の最後の言葉を正確に理解できた者がどれだけ居ただろう。
突発的な状況に慣れている俺でさえ一瞬硬直してしまった程だ。
そんな俺達を意に介さず、学園長は、パチンと指を鳴らした。
瞬間、視界が切り替わり。
「マジかよ……」
――俺は一人、深い森の中に居た。
エレベーターが動き出して、有栖が問うてきた。
「え?そんなの来てたか?」
いや、来てたかもしれない。
というのも、昨日は疲れていたので、部屋に着いたらすぐにベッドにダイブして寝てしまったのだ。
寝ている間も、危険が近付けば即座に起きる事は出来るが、メールは勿論危険の内に含まれない。
「はい。番号が送られていました。見てみてはいかがでしょうか」
「そうだな」
スマホを開いてメールボックスを見る。
「1番、だってさ。何の数字だ?これ」
「さぁ……」
「因みに、有栖は何番って書いてあったんだ?」
「私は8番ですね」
ピンコーン
エレベーターが学園長の間に到着した。
扉が開く。
学園長の間では、既に五人の他の受験者らしき人々が玉座の前に並べられた椅子に座っていた。
……彼らからは癖の強そうなオーラが漂っているが、今のところは大人しくしている様である。
彼らが座っている椅子は真っ白い石で作られており、その背には1から8の数字がだけが黒い文字で記されていた。
集合時間は近い筈だが、まだ学園長は来ていないようだ。
「師匠。見てくださいあの椅子、すごくお金が掛かっていそうなのに、とっても座り心地が悪そうですよ」
「そこかよっ!まぁ確かにその通りだけど……そこじゃないだろ」
「椅子に書かれた数字ですね、1と3と8が空いています」
そう、それそれ。
「多分だけど俺が1番、有栖が8番に座るんだろうな」
で、……シャーロットが3番、か。
「集合時間も近い、さっさと座ろう……」
「はい、師匠」
俺と有栖は席に座った。
それからすぐに、シャーロットも登って来て、俯きながら足早に3番の席に座った。
さっきの答えが余程堪えたのだろうか?
……いやでも、そもそもどうしてコイツは大した縁も無い俺の事情にそこまで踏み込んでくる?
ぶっちゃけ俺は大して知らない奴に、自分の深い話をするつもりは無いぞ。
それから更に数分後。
『れでぃーすえーんどじぇんとるめーん!ようこそ!我が城へ!』
玉座に座ってマイクを持った状態の学園長が突如として姿を現した。
恐らく昨夜と同様に転移で来たのだろう。
やっぱ今日も喧しいなー、学園長。
『さぁて!試験を始めるその前に!受験者諸君に渡したいものがありまーす!』
そう言うと、学園長はパチンッ、と指を鳴らす。
瞬間、俺達受験生の目の前にスマホ大の端末が現れた。
てかこれスマホだな。
『端末の電源を入れてみて!』
指示通りに端末の電源を入れる。
・名前 布瀬瑛太
・試験結果
予備試験 100/100 1位 獲得ポイント100+10pt 順位ボーナス 特権×1
実技試験 ―/100 ―位
筆記試験 ―/100 ―位
総合 300/300 暫定1位
・所持ポイント 110pt
・特権×1
「何だこれ……」
試験結果は、まだ分かる。
でも、ポイントとか、特権とか……。
『それは試験で使う君たちの端末だよ!その端末は、試験中に君たちをサポートしてくれるアイテムで、試験に役立つ色々な情報が入ってるよ!で、その端末を見ればわかると思うけど、君たちが今座っている席に書かれた数字は、予備試験の順位と同じになってるよ!』
学園長が話した途端、俺を覗く七人の眼が俺の方へと向けられる。
そこから知り合い二人を除いた五人の瞳の奥には、色々な感情が現れていた。
興味、敵意、敬意、無関心、不満など様々だ。
そんなに見られると緊張する。
……まぁ、恐怖は微塵も感じないけどね。
『試験運営からの連絡を受信するための物でもあるから、その端末は絶対に失くさないようにしてねー!』
「あのー、一つ質問良いですかー?」
そう言って、手を上げたのは、4の席に座る、気だるげで、黒髪を肩まで無造作に伸ばした長身で細身の男子。
『黒澤君だね!良いよ!』
「この端末、もし失くしてしまったら交換は出来ますかー?」
『うーん、基本的には出来ませーん!ただし、盗まれた場合、もしくは故障した場合に限り交換が可能でーす!』
「あー、分かりました。ありがとうございます……」
『それじゃあ説明を続けるね!その端末の主な機能は今のところは一つだけ!端末の下の方を見てみて!そこに、今の自分が持っているポイントが書いてある筈!』
・所持ポイント 110pt
これか。
『このポイントは試験の点数や、試験内のイベントで増やす事が出来て、試験中に色々なものと交換できるよ!ポイントで交換できる物の一覧は端末の中に入っているから後で確認してみてね!機材の説明はこれでおしまい!それじゃあ――』
『実技試験、【手ぶらで七日間サバイバル~in魔獣の島~】、開始♪』
この場で、学園長の最後の言葉を正確に理解できた者がどれだけ居ただろう。
突発的な状況に慣れている俺でさえ一瞬硬直してしまった程だ。
そんな俺達を意に介さず、学園長は、パチンと指を鳴らした。
瞬間、視界が切り替わり。
「マジかよ……」
――俺は一人、深い森の中に居た。
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