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2nd STAGE アイテムBOX争奪トライダンジョン
Data.58 火の戦果、次なる一手
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最終フロアの10Fから転移の魔法円で9Fへ移動。
すると、魔法円の前でボスへ挑む準備をしているパーティに出くわした。
私は数秒間ギョッとして固まったけど、向こう側は完全に『ヤバいもんに出くわした……』みたいに恐怖と衝撃の表情をいつまでたっても崩さない。
ボスについて慣れないアドバイスでもすべきかな……と思ったけど、これはすぐに通り過ぎた方が無難ね。
私たちは素早くアイコンタクトをかわし、その場を後にした。
少しすると後ろからドサッと重い物……おそらく人が倒れ込むような音が聞こえた。
そんなに恐ろしいか私|(たち)は……まぁ、恐ろしいか。ルールがルールだしね。
てか、入り口で他プレイヤーを蹴散らしてたっけな……仕掛けてきたのは向こうからだけど。
……そういえばこのダンジョンのボスは倒されるとどうなるのだろうか。
『死して蠢く者の洞窟』は『ドラゴンゾンビ』が倒されたわけじゃないけど、ダンジョンの外へ出て行った後のボスは『腐り堕ちた聖職者』になっていた。
つまり、ダンジョンのボスモンスターの種類は変わるんだ。
そうすると強さにムラがでてくるし、プレイヤーとの相性も変わってイベントとしてはフェアじゃない。
まあ、アンフェアオンラインなんだけど……。
それは置いといて、私の勘ではこのダンジョンのボスは変わらない。
イベント終了までは『フルフレイムサーペント』で固定。
なんとなく同じのが出て来ても違和感ないデザインだしね。炎と魔力で出来たヘビって。
それと、倒されるたびボスが変わって弱くなり、後続の方が楽になる……なんて展開は予想しにくい(他のゲームだと割とあるけど)。
他にも気になる仕様はあるけど、とりあえず真正面からダンジョンぶつかって打ち勝てればそれが正攻法なんだろう。
小細工よりパワーだ。私、そういうの好きよ。
wiki見て予習当たり前のゲームとかよりもね(まあ、アレはアレで人と力を合わせるのが面白いのもわかるけど)。
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「ダンジョン脱出、そして完全攻略ね」
帰る途中、モンスターとの戦闘はあったけど、プレイヤーとの戦闘は無かった。
でも、すれ違う事はあった。そして、みんなに完全にヤバいモンスターを見つけた様な表情をされた……。
しかし、クリアした。
結局、一番苦労したというか苦戦したのはヴァイトとの戦闘ね。
強いプレイヤーはモンスターよりずっとステータスも高いし、何より動きが良い。
他プレイヤーはこれから更に気をつけるべき存在ね。
次点でボス……いや、このダンジョンの暑さそのものか。
環境に合わせた装備、スキルを用意しましょうという基本を思い出させるのに十分な暑さだった……。
「さぁ、これからどうしようか?」
他のみんなの意見を聞く。
アイリィは次のダンジョンもつきあってくれるのかな?
ユーリのリアルの仕事の予定は……。
「せやなぁ……とりあえずここから移動しましょか。あたしら、有名人みたいやから」
「あっ、そうね」
周りにはこれからダンジョン攻略に挑もうというプレイヤーが増えてきている。
彼らからはいろんな感情のこもった視線を感じる。
もしかしたら初のトライダンジョン突破者かもしれないし、前からネットでも目立ってたもんねぇ。
それにここは攻撃が罪になるエリアだけど、ダンジョンに入ったら罪にならなくなる。
自分より明らかに強い奴に背中を見せてダンジョンに入るのが恐ろしいのか、さっきから火山の入り口に入っていくプレイヤーがいない。
……有名人はツラいわ。
私たちはまたもやそそくさと移動を開始した。
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「さぁて、とりあえず中央都市のセントラルに行こか。次のダンジョンを目指しやすいし、イベントシアターもあるからな」
「はへぇ~、タンクタートルの中ってこうなってるんだー」
「生き物の中がこんなになってるなんて……」
私たちは『ヴォルボーの町』でも目立ってしょうがなかったので、いつもの様にマンネンに乗り込み、移動を開始した。
町は結構な混みようで、ショップで売っている炎耐性の装備を我先にと買い求めるプレイヤー(急に買う人が増えたので装備の生産が追い付いていないみたい)や火山攻略に効果的なスキルを持っている人を探し回るプレイヤーで溢れていた。
これもイベントシアターや掲示板の書き込みを見て、『ヴォルヴォル大火山洞窟』が一番攻略しやすいと判断された結果でしょうね。
つまり、他のダンジョンはまだ攻略が大して進んでいないという事。
二つのギルドによるダンジョン封鎖は成功しているのだろう。
問題はその二つのギルドがどれほどダンジョンの探索を進めているか、という点。
ギルドメンバーの誰かが完全攻略し終え、その情報を仲間に伝える。
そして、効率的な攻略を残りメンバー全員が行う。
これをされると私たちの優位性がかなり薄れる。
『ヴォルヴォル大火山洞窟』は私たち自身が攻略法を示しちゃったし、封鎖して後続の攻略を足止めする方法もない。
後続プレイヤー(二つのギルド含め)が有利な状況なんだ。
逆にまだ攻略方法を探っている段階なら俄然私たちが有利。
純粋に『証』を一つ手に入れているからね。
封鎖を正面から蹴散らす、あるいは上手く出し抜く。
そして、先に『証』を手に入れればこっちのもん。
私は確実に【アイテムボックス】さえもらえればいい。
別に二つのギルドの封鎖作戦が卑怯とも思わない。
目的の為にルールを破らない程度に全力を尽くす。正しい選択。
だから、ギルドの面々を懲らしめてやろうなどとは考えていない。
まっ、私の前に立ち塞がったら話は違うけど。
とりあえず、今は情報がほしい。
中央都市セントラルのイベントシアターに向かい、この目で他プレイヤーの動きを確認したい。
自分がどう映っていたのかも知りたいしね。
まあ、シアターには人が多そうだからまた目立ちそうだけど……。
「おっ、ユーリちゃんステータス見てるやん! いろんなスキル持ってたけど、他にも何か隠しとるんちゃうかぁ? んんっ?」
「ははっ、見られちゃいましたか……。いや、別にいいんですけどね」
マンネンに移動を任せたベラが自分のステータスを眺めていたユーリに絡む。
ちょっとアレな絡み方よねぇ。いわゆる酔っ払いみたいな。
「別に特別な物はないですよ。スキルも皆さんの前で全部使いましたし」
そう言ってユーリは少し恥ずかしげにステータスを見せる。
私も興味があったのですーっとそれが見える位置に移動した。
◆ステータス詳細
―――基本―――
ネーム:ユーリ・ジャハナ
レベル:38
レイス:人間
ジョブ:符巫女
―――装備―――
●防具
巫女の白衣:☆20
巫女の緋袴:☆20
霧の羽織:☆40
巫女の草履:☆20
―――技能《スキル》―――
●任意
【斬下の符】Lv18
【治癒の符】Lv8
【清水の符】Lv8
【折鶴の符】Lv6
【符操術式・万神願の型】Lv10
【符操術式・神威留止の型】Lv6
【符操術式・畳の型】Lv7
●常時
【符術】Lv20
【魔力強化】Lv12
レベル30を越えてるけど、進化スキルがない。
つまり『符巫女』はスーパージョブじゃないのね。
装備の数も少ない(私が多いのかも)。
それに武器無しとは……。
でも実際、手で符を投げるわけだから何の武器を持てばいいかわからないわね。
「ほー、流石にスキルはあたしより揃っとるなぁ。しかし、武器無しってのはどうなんやろ。巫女の武器と言えば、あの棒にギザギザの紙が付いたあれとか、鈴がいっぱいついた奴とか……。あ、でも手が塞がるのはアカンしなぁ」
「それなら手首や手の甲に固定するタイプの爪とか剣とかー。あー、でもお符を投げる時にどこか切りそうで怖いよねー。うーん、意外と思いつかないなぁ」
ベラとアイリィが真剣なのか、暇つぶしなのか、うんうんと唸って考えている。
あ、手を使わないのならば、背中にキャノン砲でも背負えばいいんじゃないかしら。
……ボケとしても微妙ね。
そもそもどこにそんなものがあるのか。
そして、飛び道具使いのアイリィにそんなもの背負わせても大した強化にならないなじゃない。
「あはは……武器はいろいろ考えたんですけど、今のスタイルには不要かなって……。お金もかかるし、またそれ用のスキルも育てないといけませんからね。それであの……皆さんのステータスも見たいな……なんて……」
「いいわよ。そういえば最近見てなかったわね」
◆ステータス詳細
―――基本―――
ネーム:マココ・ストレンジ
レベル:44(↑6up)
レイス:人間
ジョブ:回帰刃狩人
―――装備―――
●武器
邪悪なる大翼:☆50
超電磁ブーメラン:☆30
●防具
霧の盾:☆40
牛角のカチューシャ:☆2
鉄包帯のはらまき:☆10
風来の狩人のポンチョ:☆25
風来の狩人のベスト:☆18
風来の狩人のシャツ:☆15
風来の狩人のハーフパンツ:☆15
風来の狩人のグローブ:☆12
風来の狩人のブーツ:☆12
●装飾
聖なる首飾り:☆25
―――技能―――
●任意
【塵旋風】Lv12(↑1up)
【ブーメ乱舞】Lv12(↑2up)
【昇龍回帰刃】EVOLv4(↑1up)
【回帰する生命】Lv2
●常時
【真・回帰刃術】EVOLv8(↑3up)
【解体】Lv20(↑4up)
【回復魔術】Lv2
【腕力強化】Lv18(↑4up)
私自身のレベルは50に迫る勢い。
でも、任意スキルは今回のダンジョンではあまり使わなかったから、伸びが悪いといったところかな。
通常攻撃連発してたからね。
「あたしも結構伸びとるかな?」
◆ステータス詳細
―――基本―――
ネーム:ベラ・ベルベット
レベル:42(↑6up)
レイス:人間
ジョブ:機械獣使い
―――装備―――
●武器
黒金虎のテールウィップ:☆35
●防具
見通しのゴーグル:☆15
霧のマント:☆40
黒金虎のジャケット:☆25
黒金虎のハーフパンツ:☆25
黒金虎のグローブ:☆20
黒金虎のブーツ:☆20
鮮烈の赤スカーフ:☆5
―――技能―――
●任意
【テイムビーム】EVOLv2
【ストレイトウィップ】Lv11(↑3up)
【タイガーウィップ】Lv7(↑3up)
●常時
【鞭術】Lv14(↑4up)
【相棒との絆】EVOLv4
【脚力強化】Lv7(↑4up)
「おおっ、これはあたしのムチ捌きが主力になる日も近いなぁ!」
やっぱりスキルを使ったベラは良く伸びてるわ。
それにムチは攻撃だけじゃなくて物に引っ掛けて移動したり、物を引き寄せたり便利そう。
スキルレベルが上がるとそういう方向の能力も伸びるのかしら?
「わぁ……皆さんお強いですね……」
「いやぁ、ユーリもなかなかじゃない? 私たちとそこまでレベルも変わらないし」
「まあ……結構一人でも戦えるスキルを持ってるので、レベル上げはこまめにやってるんです。あのぉ、それでアイリィさんは……」
そういえばアイリィはこの流れに入ってくる気配がない。
「えへへー、何というかー。ウチはまだ少し謎がある方が魅力的かなーって。別に隠したいわけじゃないから安心してねー」
「ほーん、まあええわ。その方が驚きがあっておもろいかもしれんしな!」
「そうそーう」
「そういえばアイリィって次のダンジョンも一緒に攻略してくれるの?」
「うーん、そこら辺はリーダー次第かなー。用があるならどこからともなく現れるだろうから、今は普通にセントラルに向かってくれたらOKだよー」
アイリィは強いから居てくれるとありがたい。
三人だと純粋に戦力が足りない気もするしね。
ま、何はともあれ情報だ。
中央都市セントラル、その後ログアウトして掲示板でも情報を集める。
次目指すべきダンジョンは『水底の大宮殿』か『大嵐の螺旋塔』か……。
どちらでも、より大変な戦いになりそうね。
すると、魔法円の前でボスへ挑む準備をしているパーティに出くわした。
私は数秒間ギョッとして固まったけど、向こう側は完全に『ヤバいもんに出くわした……』みたいに恐怖と衝撃の表情をいつまでたっても崩さない。
ボスについて慣れないアドバイスでもすべきかな……と思ったけど、これはすぐに通り過ぎた方が無難ね。
私たちは素早くアイコンタクトをかわし、その場を後にした。
少しすると後ろからドサッと重い物……おそらく人が倒れ込むような音が聞こえた。
そんなに恐ろしいか私|(たち)は……まぁ、恐ろしいか。ルールがルールだしね。
てか、入り口で他プレイヤーを蹴散らしてたっけな……仕掛けてきたのは向こうからだけど。
……そういえばこのダンジョンのボスは倒されるとどうなるのだろうか。
『死して蠢く者の洞窟』は『ドラゴンゾンビ』が倒されたわけじゃないけど、ダンジョンの外へ出て行った後のボスは『腐り堕ちた聖職者』になっていた。
つまり、ダンジョンのボスモンスターの種類は変わるんだ。
そうすると強さにムラがでてくるし、プレイヤーとの相性も変わってイベントとしてはフェアじゃない。
まあ、アンフェアオンラインなんだけど……。
それは置いといて、私の勘ではこのダンジョンのボスは変わらない。
イベント終了までは『フルフレイムサーペント』で固定。
なんとなく同じのが出て来ても違和感ないデザインだしね。炎と魔力で出来たヘビって。
それと、倒されるたびボスが変わって弱くなり、後続の方が楽になる……なんて展開は予想しにくい(他のゲームだと割とあるけど)。
他にも気になる仕様はあるけど、とりあえず真正面からダンジョンぶつかって打ち勝てればそれが正攻法なんだろう。
小細工よりパワーだ。私、そういうの好きよ。
wiki見て予習当たり前のゲームとかよりもね(まあ、アレはアレで人と力を合わせるのが面白いのもわかるけど)。
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「ダンジョン脱出、そして完全攻略ね」
帰る途中、モンスターとの戦闘はあったけど、プレイヤーとの戦闘は無かった。
でも、すれ違う事はあった。そして、みんなに完全にヤバいモンスターを見つけた様な表情をされた……。
しかし、クリアした。
結局、一番苦労したというか苦戦したのはヴァイトとの戦闘ね。
強いプレイヤーはモンスターよりずっとステータスも高いし、何より動きが良い。
他プレイヤーはこれから更に気をつけるべき存在ね。
次点でボス……いや、このダンジョンの暑さそのものか。
環境に合わせた装備、スキルを用意しましょうという基本を思い出させるのに十分な暑さだった……。
「さぁ、これからどうしようか?」
他のみんなの意見を聞く。
アイリィは次のダンジョンもつきあってくれるのかな?
ユーリのリアルの仕事の予定は……。
「せやなぁ……とりあえずここから移動しましょか。あたしら、有名人みたいやから」
「あっ、そうね」
周りにはこれからダンジョン攻略に挑もうというプレイヤーが増えてきている。
彼らからはいろんな感情のこもった視線を感じる。
もしかしたら初のトライダンジョン突破者かもしれないし、前からネットでも目立ってたもんねぇ。
それにここは攻撃が罪になるエリアだけど、ダンジョンに入ったら罪にならなくなる。
自分より明らかに強い奴に背中を見せてダンジョンに入るのが恐ろしいのか、さっきから火山の入り口に入っていくプレイヤーがいない。
……有名人はツラいわ。
私たちはまたもやそそくさと移動を開始した。
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「さぁて、とりあえず中央都市のセントラルに行こか。次のダンジョンを目指しやすいし、イベントシアターもあるからな」
「はへぇ~、タンクタートルの中ってこうなってるんだー」
「生き物の中がこんなになってるなんて……」
私たちは『ヴォルボーの町』でも目立ってしょうがなかったので、いつもの様にマンネンに乗り込み、移動を開始した。
町は結構な混みようで、ショップで売っている炎耐性の装備を我先にと買い求めるプレイヤー(急に買う人が増えたので装備の生産が追い付いていないみたい)や火山攻略に効果的なスキルを持っている人を探し回るプレイヤーで溢れていた。
これもイベントシアターや掲示板の書き込みを見て、『ヴォルヴォル大火山洞窟』が一番攻略しやすいと判断された結果でしょうね。
つまり、他のダンジョンはまだ攻略が大して進んでいないという事。
二つのギルドによるダンジョン封鎖は成功しているのだろう。
問題はその二つのギルドがどれほどダンジョンの探索を進めているか、という点。
ギルドメンバーの誰かが完全攻略し終え、その情報を仲間に伝える。
そして、効率的な攻略を残りメンバー全員が行う。
これをされると私たちの優位性がかなり薄れる。
『ヴォルヴォル大火山洞窟』は私たち自身が攻略法を示しちゃったし、封鎖して後続の攻略を足止めする方法もない。
後続プレイヤー(二つのギルド含め)が有利な状況なんだ。
逆にまだ攻略方法を探っている段階なら俄然私たちが有利。
純粋に『証』を一つ手に入れているからね。
封鎖を正面から蹴散らす、あるいは上手く出し抜く。
そして、先に『証』を手に入れればこっちのもん。
私は確実に【アイテムボックス】さえもらえればいい。
別に二つのギルドの封鎖作戦が卑怯とも思わない。
目的の為にルールを破らない程度に全力を尽くす。正しい選択。
だから、ギルドの面々を懲らしめてやろうなどとは考えていない。
まっ、私の前に立ち塞がったら話は違うけど。
とりあえず、今は情報がほしい。
中央都市セントラルのイベントシアターに向かい、この目で他プレイヤーの動きを確認したい。
自分がどう映っていたのかも知りたいしね。
まあ、シアターには人が多そうだからまた目立ちそうだけど……。
「おっ、ユーリちゃんステータス見てるやん! いろんなスキル持ってたけど、他にも何か隠しとるんちゃうかぁ? んんっ?」
「ははっ、見られちゃいましたか……。いや、別にいいんですけどね」
マンネンに移動を任せたベラが自分のステータスを眺めていたユーリに絡む。
ちょっとアレな絡み方よねぇ。いわゆる酔っ払いみたいな。
「別に特別な物はないですよ。スキルも皆さんの前で全部使いましたし」
そう言ってユーリは少し恥ずかしげにステータスを見せる。
私も興味があったのですーっとそれが見える位置に移動した。
◆ステータス詳細
―――基本―――
ネーム:ユーリ・ジャハナ
レベル:38
レイス:人間
ジョブ:符巫女
―――装備―――
●防具
巫女の白衣:☆20
巫女の緋袴:☆20
霧の羽織:☆40
巫女の草履:☆20
―――技能《スキル》―――
●任意
【斬下の符】Lv18
【治癒の符】Lv8
【清水の符】Lv8
【折鶴の符】Lv6
【符操術式・万神願の型】Lv10
【符操術式・神威留止の型】Lv6
【符操術式・畳の型】Lv7
●常時
【符術】Lv20
【魔力強化】Lv12
レベル30を越えてるけど、進化スキルがない。
つまり『符巫女』はスーパージョブじゃないのね。
装備の数も少ない(私が多いのかも)。
それに武器無しとは……。
でも実際、手で符を投げるわけだから何の武器を持てばいいかわからないわね。
「ほー、流石にスキルはあたしより揃っとるなぁ。しかし、武器無しってのはどうなんやろ。巫女の武器と言えば、あの棒にギザギザの紙が付いたあれとか、鈴がいっぱいついた奴とか……。あ、でも手が塞がるのはアカンしなぁ」
「それなら手首や手の甲に固定するタイプの爪とか剣とかー。あー、でもお符を投げる時にどこか切りそうで怖いよねー。うーん、意外と思いつかないなぁ」
ベラとアイリィが真剣なのか、暇つぶしなのか、うんうんと唸って考えている。
あ、手を使わないのならば、背中にキャノン砲でも背負えばいいんじゃないかしら。
……ボケとしても微妙ね。
そもそもどこにそんなものがあるのか。
そして、飛び道具使いのアイリィにそんなもの背負わせても大した強化にならないなじゃない。
「あはは……武器はいろいろ考えたんですけど、今のスタイルには不要かなって……。お金もかかるし、またそれ用のスキルも育てないといけませんからね。それであの……皆さんのステータスも見たいな……なんて……」
「いいわよ。そういえば最近見てなかったわね」
◆ステータス詳細
―――基本―――
ネーム:マココ・ストレンジ
レベル:44(↑6up)
レイス:人間
ジョブ:回帰刃狩人
―――装備―――
●武器
邪悪なる大翼:☆50
超電磁ブーメラン:☆30
●防具
霧の盾:☆40
牛角のカチューシャ:☆2
鉄包帯のはらまき:☆10
風来の狩人のポンチョ:☆25
風来の狩人のベスト:☆18
風来の狩人のシャツ:☆15
風来の狩人のハーフパンツ:☆15
風来の狩人のグローブ:☆12
風来の狩人のブーツ:☆12
●装飾
聖なる首飾り:☆25
―――技能―――
●任意
【塵旋風】Lv12(↑1up)
【ブーメ乱舞】Lv12(↑2up)
【昇龍回帰刃】EVOLv4(↑1up)
【回帰する生命】Lv2
●常時
【真・回帰刃術】EVOLv8(↑3up)
【解体】Lv20(↑4up)
【回復魔術】Lv2
【腕力強化】Lv18(↑4up)
私自身のレベルは50に迫る勢い。
でも、任意スキルは今回のダンジョンではあまり使わなかったから、伸びが悪いといったところかな。
通常攻撃連発してたからね。
「あたしも結構伸びとるかな?」
◆ステータス詳細
―――基本―――
ネーム:ベラ・ベルベット
レベル:42(↑6up)
レイス:人間
ジョブ:機械獣使い
―――装備―――
●武器
黒金虎のテールウィップ:☆35
●防具
見通しのゴーグル:☆15
霧のマント:☆40
黒金虎のジャケット:☆25
黒金虎のハーフパンツ:☆25
黒金虎のグローブ:☆20
黒金虎のブーツ:☆20
鮮烈の赤スカーフ:☆5
―――技能―――
●任意
【テイムビーム】EVOLv2
【ストレイトウィップ】Lv11(↑3up)
【タイガーウィップ】Lv7(↑3up)
●常時
【鞭術】Lv14(↑4up)
【相棒との絆】EVOLv4
【脚力強化】Lv7(↑4up)
「おおっ、これはあたしのムチ捌きが主力になる日も近いなぁ!」
やっぱりスキルを使ったベラは良く伸びてるわ。
それにムチは攻撃だけじゃなくて物に引っ掛けて移動したり、物を引き寄せたり便利そう。
スキルレベルが上がるとそういう方向の能力も伸びるのかしら?
「わぁ……皆さんお強いですね……」
「いやぁ、ユーリもなかなかじゃない? 私たちとそこまでレベルも変わらないし」
「まあ……結構一人でも戦えるスキルを持ってるので、レベル上げはこまめにやってるんです。あのぉ、それでアイリィさんは……」
そういえばアイリィはこの流れに入ってくる気配がない。
「えへへー、何というかー。ウチはまだ少し謎がある方が魅力的かなーって。別に隠したいわけじゃないから安心してねー」
「ほーん、まあええわ。その方が驚きがあっておもろいかもしれんしな!」
「そうそーう」
「そういえばアイリィって次のダンジョンも一緒に攻略してくれるの?」
「うーん、そこら辺はリーダー次第かなー。用があるならどこからともなく現れるだろうから、今は普通にセントラルに向かってくれたらOKだよー」
アイリィは強いから居てくれるとありがたい。
三人だと純粋に戦力が足りない気もするしね。
ま、何はともあれ情報だ。
中央都市セントラル、その後ログアウトして掲示板でも情報を集める。
次目指すべきダンジョンは『水底の大宮殿』か『大嵐の螺旋塔』か……。
どちらでも、より大変な戦いになりそうね。
応援ありがとうございます!
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