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第1部

告白を受けているような雰囲気に見えるのは俺の気のせいですか?気のせいでした

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 買い物を済ませ、マスクをつけてポ◯リを金髪の幼馴染の元に持っていくと、
「お帰り、ありがとう」
 と迎えてくれる。

「ただいま。」
 エミリアは上半身を起こす。
 俺は固まった。

 金髪の幼馴染は白と青の至って普通の半袖の体操服を着ていた。
 そして、エミリアのある部分がでかい。でかいじゃなくて、豊かと言うべきなのだろうが、とにかくやばい。とにかく中三の冬よりも大きくなってやがる。

 またエミリアは人形のように綺麗な顔をしているものだから、その破壊力は爆発的に跳ね上がっている。
 というか、興奮しすぎて何と言えば良いのか解らなくなってきた。

 俺の視線に気づいたのか、胸を隠し、顔を赤くしながら一言。 
「誠のエッチ」
 あ、顔は赤いのは前からか。
 しかし、破壊力は抜群だ。
 思わず、俺の息子が暴走しそうになった。
「昼飯作ってくるね」
 俺は慌てて、部屋を出る。息子が◯◯した所を幼馴染に見られるって何の罰ゲームだよ。


 ☆☆☆☆


 エミリア視点

「体操服は効果ありと……」
 とあたしはぽつりと呟く

 体操服は去年まで学校で何度も見ているはずなんだけど。
 仕草なのか、それとも誠の部屋と言う環境のせいなのか。
 どちらにしても、誠のズボンにテントが出来ているのは確認できた。

「あたしの事、全く女として見ていないと言う事ではないようね」
 全く女として見られないのであれば、どんなに誠の近くにいようとも誠を他の女に取られる事は避けられない。
 女として見られると解った事を考えれば
「今日、体調を崩した事も悪くなかったのかもね」

「もう少し攻めてみようかな?」
 あたしはそう呟きながら、ツインテールを解くため頭からゴムを取った。

 エミリア視点終了。


 ☆☆☆☆


 まず、鍋に水を入れて沸かし、ご飯はまだ炊けていないので買ってきたレトルトのご飯を電子レンジでチンして、その鍋に入れ、後は味噌と卵を溶いて流し込むだけ。十分ぐらいあれば楽勝で出来るもの。
 これは昔エミリアが調子を崩した時に良く作っていたメニューだ。

 俺は時計を確認する。
 時刻は十一時少し前。
「少し早いけど、まあ良いか。」
 もう作ちゃったし、どうしようもない。
 後は買って来たゼリーと一緒にお盆に乗せるだけ。
 ついでに俺も一緒に食べようかな。


 ☆☆☆☆


 俺はお盆を持って入りながら
「作って来たよ。エミリアの口に合うかどうかわからないけどね」
 と言うとエミリアは顔が少し赤いながらも微笑を浮かべて答える。
「ありがとう。誠が作ってくれたものなんだから合うに決まってるよ。あたしのために作ってくれるのなら尚更ね」
 そう言って少し身を乗り出した幼馴染の髪はツインーテールを解いていたらしく腰までの近くまであった。

 雰囲気が変わり、俺は一瞬見惚れる。ツインテール、実は好きなのだけどこれはこれで……
 俺が黙っている間にエミリアがこちらを覗き込んできた。
「誠、顔真っ赤だよ。大丈夫?」

「大丈夫。エミリアが言っていたのはこれだよな?」
 俺は慌てて誤魔化すように言うと、金髪の幼馴染は強く首を縦に振った。
「うん、これだよ」

「それなら良かった。」
 エミリアは戸惑う俺に向かって
「虐められていたあたしとずっと付き合ってくれてありがとう。今あたしが笑っていられるのは誠のおかげだよ。」
 恥ずかしげに、そして白い頬をさらに赤く染めて、まるで大切な想いを伝えるようにそう呟いてきた。

 お粥の話をしていたんじゃなかったのか?
 そして告白を受けているような雰囲気に見えるのは俺の気のせいかな?
 俺の心臓はもうさっきからバクバクなりっぱなしだよ。
「誠と出会えてほんとに良かったし、あなたとの思い出は一生の宝物です」
 かけがえのない宝物をもらったみたいに、幼馴染みは言う。
 そして、青い瞳がまっすぐに俺を見つめていた。
 どうやら、告白ではないらしい。

 まあ、常識的に考えてエミリアが俺に恋するとかありえないし、友人として会えて良かったと言う話だろう、多分。
 変な勘違いすると、エミリアとの関係は崩れてしまう。
「…………」
 沈黙が続くか、どこか心地よい雰囲気だった。
 俺の部屋に茶碗から立った湯気が俺とエミリアの間に漂うと、俺ははっと我に帰る。

 俺はベッドの上にお盆をおき
「エミリア、そう言ってくれるのは友人として嬉しいけど……ほら、冷めると不味くなると思うし」
 と促すと、エミリアは表情は崩さないものの、ほんの少し不機嫌になっていた。
 何故?俺悪い事何も言っていないよね。
 金髪の幼馴染は
「そうだね」
 と言い、お盆に置かれていたスプーンを手に取った。
 続けて茶碗を持とうとする。
「熱いから気を付けろよ」
 俺が注意するとエミリアは
「うん」
 と返事をして、手に持った茶碗の中にスプーンを入れる。
「ありがとう。」
 エミリアが礼を言った直後、幼馴染の手が止まり、茶碗をお盆に戻してしまう。
 そして、小悪魔のような意地悪な笑みを浮かべて
「スプーンが重たくて持てない~」 
 とか言い出した。
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