8 / 32
合同院外演習1
しおりを挟む
背の半ばまである真っ直ぐで癖のない淡い亜麻色の髪は手入れが行き届いており、金色の瞳は透明度の高い琥珀を連想させる。白磁の肌は高潔さを感じさせ、優しげにかすかに下げられた眦と血色良い唇は爽やかだがひどく女性的で、本人の望む望まないに関わらず男を寄せ付けてしまうのも頷ける。その美貌は姫小百合に例えられる―――らしい。
髪や瞳の色味こそ大きく違うものの、顔立ちやぱっと見の雰囲気、そして同じ花に例えられてしまうところまで、彼女は“どこかの誰かさん”にそっくりだ。有り体に言ってしまえば他人の空似なのだが、正直ここまで似ていると他人事とは思えない。
だからこそ、最初から妙に肩入れしてしまっていたし、相手が望んでいるとも限らないのについ手助けしてしまった。
「これで数揃ったんじゃないかな。ガブリエルも確認してくれ」
マルニヤシダの葉先だけをいくつか落とし、手のひらに収まる程の小瓶に詰める。ラベルには魔法術の自動筆記で内容物名と採取日時を記載し、そばで屈んだまま小瓶を詰めた鞄を整理をしていたガブリエル・フローレス公爵令嬢に渡す。
「そうですね。今戴いたので採取課題は全て揃ったみたいです」
性格は誰かさんと似ていない、かの公爵令嬢はおっとりと微笑んだ。立ち上がると彼女の方がわずかに目線が高い。悔しく、はある。
「じゃあ後は心置きなく散策してのんびり飯食えるな」
今日は三学年合同の院外演習としてハマワラギーの森で、指定薬草の七種の採取もしくは指定小型魔獣いずれか一体の狩猟が課題として出されている。オリエンテーションの側面もあるらしく、学年毎に課題対象は違えどどれも難易度は高くない。単独で取り組んでもいいし、俺とガブリエルのように任意の人間とチームを組んでもいい。ほぼほぼピクニックのような交流会だ。
「森の北西の方に野鳥がよく観察できる湖があると聞きました。私そちらに行ってみたいです」
「いいね。そこで飯食って昼寝したい」
「ではテントからお昼ご飯の鞄持ってきましょう」
「あ。俺が持つ。ほとんど俺が食うし」
「ふふ、そうですね。お願いします」
姫小百合の君がこんなによく笑うこと、たぶんクラスメイトのやつらは知らないんだろうな。
中間考査後の例のやり取りの結果、成り行きでガブリエルにノートを貸し出したが、当初その謝礼として金銭を払いたいとガブリエルは学生らしからぬ金額を提示してきた。貧しい平民と公爵令嬢とは言え、さすがに同級生から金銭を受け取るのは気持ちのいいものではない。施しやカツアゲなどの言葉が思考を飛び交い辟易した俺が、何とも無しに「友達は恩を金で返さないだろ」と言ったところガブリエルはすんなり納得した。そして「この学院で初めてお友達ができました」とそりゃあもう嬉しそうに笑うので、「俺も」と正直に答えると以降べったりと懐かれた。
わかるよ。度を越した美人だと、馬鹿みたいにすぐ恋愛事が絡んできて友人関係築きにくいんだよな。
「今日は俺の分まで弁当作らせて悪いな」
「いえ。作ったのは実家の料理人たちですし、ここまで運んだのも侍女のマーディアですし、私からのお礼になっているのか不安なくらいです」
「ガブリエルの使用人なんだからガブリエルから礼をもらってるのと一緒に決まってるだろ。ありがとう」
「ふふふ、トマスさんの好きなものいっぱい詰めてもらったので楽しみにしててくださいね」
ガブリエルにノートを貸した恩は、全て昼飯で返してもらうことになっている。今回6冊のノートを貸して、それは今日の昼飯でチャラだ。
「ノートだけで欠席分補えそうか?もしわかりづらいところあればもっと細かい内容追記するなりするからな」
俺のお節介にも嫌な顔せずに、ふふふと風に揺れるように姫小百合が笑う。
「トマスさん、知ってますか。トマスさんと私、恋人同士なんじゃないかって噂が流れてるんですよ」
何か含みがあるわけでなく、心底楽しい冗談を聞いたという仕草と声色だ。俺もその噂は聞きかじったことはあるし、それは単純な色恋話ではなく、もれなく嫉妬を帯びた俺への罵詈雑言がついてくるものだろうなというのも察している。
「どう見たって俺らそんな甘ったるいもんじゃねえのに。そんなん言ってるやつらはどんだけ節穴なんだよ。ガブリエルに盲目過ぎて他は何も見てないんだろうな」
「私を好きだと言ってくれる方はほとんど私の見た目と家柄しか見てないですし、節穴というか視野が狭いというか、そういった感じなんでしょうね」
困り果てたという顔で、ガブリエルは控えめに溜め息をつく。言葉にはしないが、わかる。めっちゃわかる。
「でもまあ、俺と恋人ってことになってる方が守りやすいこともあるし、ガブリエルにとっては不名誉かもしれないがそのまま否定しないでおいてくれよ」
今までならガブリエルに直接アプローチしてた連中が、いくらかでも俺に突っかかってくることに方向転換してくれればガブリエルの心労は減るだろう。
「不名誉なんてこと全くないです。お世話になってばかりで頭が上がりません」
「あと、直接ガブリエルに変なやつが寄ってきたら俺に相談しろよ。ガブリエルの場合は実家に頼るのが一番なのはわかってるんだけど、その手は簡単に使いたくないだろ」
ガブリエルの実家、フローレス公爵家に楯突く人間なんて早々にいない。王族に次ぐ力があるといっても過言じゃない家門だからだ。それなのに、彼女自身はいつも自信無げで不安そうに視線を彷徨わせる迷子のようだ。
いや、違うか。実家が偉大だからこそガブリエルは臆病なのだろう。
「私、トマスさんみたいなお兄ちゃんが欲しいです。本当にずっと守ってくださいそうですもの」
やたら目をキラキラさせるな。俺だってこんな妹欲しかったよ。
「別に肉親じゃなくたって俺はいつでもガビィちゃんの味方だ」
「お兄さま…!」
「そういうノリ可愛いからやめれ」
課題を教員用テントに提出してから、弁当を持って森の北西を目指す。ガブリエルの侍女から受け取った弁当の入った鞄はスープやデザートの果実、カトラリーまで入っているらしくずっしりと重いが、昼飯が楽しみ過ぎる俺の足取りは軽快だ。
件の湖は学院の野営地から四半刻程徒歩で進んだ先にあった。なかなか立派な大きさの湖だ。外周を歩くとしたら散策気分では到底無理だろう。
湖は水深もそこそこあるらしく湖面は青々としており、水鳥たちが静かに泳いでいる。湖の背景は豊かな針葉樹林と、その奥に雄大な山脈を望む、絶景といっていい場所だ。
「このあたりにしようか」
ガブリエルが頷いたのを確認して、岸辺の砂利敷から少し離れた、下草のよく茂った場所に撥水と防汚の術式のついた布を敷いた。布の四隅に、吹き飛ばされないよう小さな風魔法術で押さえを作る。
「そんな小さな子供みたいな顔してお弁当広げてるトマスさんを他の方にも見せてあげたいです」
「うまいもん食ったら幸せだろ。俺もこんな料理作ってくれる料理人雇いたい。俺絶対偉くなるわ」
「トマスさんは努力家なのできっと偉くなるでしょうが、野心の原動力が可愛らしいですね」
「偉くなりたい理由なんてみんなそんなもんだろ」
葉野菜とビーフカツのサンドを頬張りながら、湖をぐるりと眺める。遠くで釣りをしている数名の上級生らしき姿が見えた。賑やかに笑い合う声がこちらまで聞こえてくる。上級生の課題対象魔獣までは把握していないが、十中八九課題の為でなく純粋に釣りを楽しんでいるのだろう。
「こんな立派な湖があるって知ってたら俺も釣り竿持参したのになあ」
「釣りお好きなんですか?」
「俺んち貧乏だからここに入学する前はよく川釣りして晩飯の足しにしてたんだ。釣りは遊びと実益兼ね備えてるからいい」
「トマスさんは本当に何でもできますね」
「釣りなんてできるできないって話でもないだろ」
何か大物を釣り上げたらしく、上級生たちから歓声が上がる。この湖は何が釣れるのだろう。うまいだろうか。すごく気になる。
「そわそわしてますね」
お淑やかな令嬢の見本のような彼女には理解し難いのかもしれない。落ち着きのない子供を見るような目である。
「…これ食い終わったらちょっと覗いてきていいか?」
「もちろん。私は少し湖畔を歩きながら野鳥観察してますね。実は実家から記録器も持ってきたんです。たくさん写影したくて私も少しそわそわしてます」
腰に括らえたポーチから小型の魔法術式映像記録器を取り出し、ガブリエルは嬉しそうに自身の右目の前に掲げてみせた。さすが公爵令嬢だ。記録器なんてバカ高いものをそんな気安く持ち歩けるとは。
「あんまり遠くに行かないでくれよ。できる限り俺に声の届く範囲でな。小型魔獣に出くわすくらいならいいけど、変な男に捕まったら最悪だからな」
「ふふ、トマスさんは心配性ですね」
「大切な友達のことだからな。心配してし過ぎることはない」
俺的にはとんでもなく真面目な顔をしたつもりだが、ガブリエルには「そんな可愛い顔なさらなくても、ちゃんと言いつけは守ります」とズレた反応をされた。
髪や瞳の色味こそ大きく違うものの、顔立ちやぱっと見の雰囲気、そして同じ花に例えられてしまうところまで、彼女は“どこかの誰かさん”にそっくりだ。有り体に言ってしまえば他人の空似なのだが、正直ここまで似ていると他人事とは思えない。
だからこそ、最初から妙に肩入れしてしまっていたし、相手が望んでいるとも限らないのについ手助けしてしまった。
「これで数揃ったんじゃないかな。ガブリエルも確認してくれ」
マルニヤシダの葉先だけをいくつか落とし、手のひらに収まる程の小瓶に詰める。ラベルには魔法術の自動筆記で内容物名と採取日時を記載し、そばで屈んだまま小瓶を詰めた鞄を整理をしていたガブリエル・フローレス公爵令嬢に渡す。
「そうですね。今戴いたので採取課題は全て揃ったみたいです」
性格は誰かさんと似ていない、かの公爵令嬢はおっとりと微笑んだ。立ち上がると彼女の方がわずかに目線が高い。悔しく、はある。
「じゃあ後は心置きなく散策してのんびり飯食えるな」
今日は三学年合同の院外演習としてハマワラギーの森で、指定薬草の七種の採取もしくは指定小型魔獣いずれか一体の狩猟が課題として出されている。オリエンテーションの側面もあるらしく、学年毎に課題対象は違えどどれも難易度は高くない。単独で取り組んでもいいし、俺とガブリエルのように任意の人間とチームを組んでもいい。ほぼほぼピクニックのような交流会だ。
「森の北西の方に野鳥がよく観察できる湖があると聞きました。私そちらに行ってみたいです」
「いいね。そこで飯食って昼寝したい」
「ではテントからお昼ご飯の鞄持ってきましょう」
「あ。俺が持つ。ほとんど俺が食うし」
「ふふ、そうですね。お願いします」
姫小百合の君がこんなによく笑うこと、たぶんクラスメイトのやつらは知らないんだろうな。
中間考査後の例のやり取りの結果、成り行きでガブリエルにノートを貸し出したが、当初その謝礼として金銭を払いたいとガブリエルは学生らしからぬ金額を提示してきた。貧しい平民と公爵令嬢とは言え、さすがに同級生から金銭を受け取るのは気持ちのいいものではない。施しやカツアゲなどの言葉が思考を飛び交い辟易した俺が、何とも無しに「友達は恩を金で返さないだろ」と言ったところガブリエルはすんなり納得した。そして「この学院で初めてお友達ができました」とそりゃあもう嬉しそうに笑うので、「俺も」と正直に答えると以降べったりと懐かれた。
わかるよ。度を越した美人だと、馬鹿みたいにすぐ恋愛事が絡んできて友人関係築きにくいんだよな。
「今日は俺の分まで弁当作らせて悪いな」
「いえ。作ったのは実家の料理人たちですし、ここまで運んだのも侍女のマーディアですし、私からのお礼になっているのか不安なくらいです」
「ガブリエルの使用人なんだからガブリエルから礼をもらってるのと一緒に決まってるだろ。ありがとう」
「ふふふ、トマスさんの好きなものいっぱい詰めてもらったので楽しみにしててくださいね」
ガブリエルにノートを貸した恩は、全て昼飯で返してもらうことになっている。今回6冊のノートを貸して、それは今日の昼飯でチャラだ。
「ノートだけで欠席分補えそうか?もしわかりづらいところあればもっと細かい内容追記するなりするからな」
俺のお節介にも嫌な顔せずに、ふふふと風に揺れるように姫小百合が笑う。
「トマスさん、知ってますか。トマスさんと私、恋人同士なんじゃないかって噂が流れてるんですよ」
何か含みがあるわけでなく、心底楽しい冗談を聞いたという仕草と声色だ。俺もその噂は聞きかじったことはあるし、それは単純な色恋話ではなく、もれなく嫉妬を帯びた俺への罵詈雑言がついてくるものだろうなというのも察している。
「どう見たって俺らそんな甘ったるいもんじゃねえのに。そんなん言ってるやつらはどんだけ節穴なんだよ。ガブリエルに盲目過ぎて他は何も見てないんだろうな」
「私を好きだと言ってくれる方はほとんど私の見た目と家柄しか見てないですし、節穴というか視野が狭いというか、そういった感じなんでしょうね」
困り果てたという顔で、ガブリエルは控えめに溜め息をつく。言葉にはしないが、わかる。めっちゃわかる。
「でもまあ、俺と恋人ってことになってる方が守りやすいこともあるし、ガブリエルにとっては不名誉かもしれないがそのまま否定しないでおいてくれよ」
今までならガブリエルに直接アプローチしてた連中が、いくらかでも俺に突っかかってくることに方向転換してくれればガブリエルの心労は減るだろう。
「不名誉なんてこと全くないです。お世話になってばかりで頭が上がりません」
「あと、直接ガブリエルに変なやつが寄ってきたら俺に相談しろよ。ガブリエルの場合は実家に頼るのが一番なのはわかってるんだけど、その手は簡単に使いたくないだろ」
ガブリエルの実家、フローレス公爵家に楯突く人間なんて早々にいない。王族に次ぐ力があるといっても過言じゃない家門だからだ。それなのに、彼女自身はいつも自信無げで不安そうに視線を彷徨わせる迷子のようだ。
いや、違うか。実家が偉大だからこそガブリエルは臆病なのだろう。
「私、トマスさんみたいなお兄ちゃんが欲しいです。本当にずっと守ってくださいそうですもの」
やたら目をキラキラさせるな。俺だってこんな妹欲しかったよ。
「別に肉親じゃなくたって俺はいつでもガビィちゃんの味方だ」
「お兄さま…!」
「そういうノリ可愛いからやめれ」
課題を教員用テントに提出してから、弁当を持って森の北西を目指す。ガブリエルの侍女から受け取った弁当の入った鞄はスープやデザートの果実、カトラリーまで入っているらしくずっしりと重いが、昼飯が楽しみ過ぎる俺の足取りは軽快だ。
件の湖は学院の野営地から四半刻程徒歩で進んだ先にあった。なかなか立派な大きさの湖だ。外周を歩くとしたら散策気分では到底無理だろう。
湖は水深もそこそこあるらしく湖面は青々としており、水鳥たちが静かに泳いでいる。湖の背景は豊かな針葉樹林と、その奥に雄大な山脈を望む、絶景といっていい場所だ。
「このあたりにしようか」
ガブリエルが頷いたのを確認して、岸辺の砂利敷から少し離れた、下草のよく茂った場所に撥水と防汚の術式のついた布を敷いた。布の四隅に、吹き飛ばされないよう小さな風魔法術で押さえを作る。
「そんな小さな子供みたいな顔してお弁当広げてるトマスさんを他の方にも見せてあげたいです」
「うまいもん食ったら幸せだろ。俺もこんな料理作ってくれる料理人雇いたい。俺絶対偉くなるわ」
「トマスさんは努力家なのできっと偉くなるでしょうが、野心の原動力が可愛らしいですね」
「偉くなりたい理由なんてみんなそんなもんだろ」
葉野菜とビーフカツのサンドを頬張りながら、湖をぐるりと眺める。遠くで釣りをしている数名の上級生らしき姿が見えた。賑やかに笑い合う声がこちらまで聞こえてくる。上級生の課題対象魔獣までは把握していないが、十中八九課題の為でなく純粋に釣りを楽しんでいるのだろう。
「こんな立派な湖があるって知ってたら俺も釣り竿持参したのになあ」
「釣りお好きなんですか?」
「俺んち貧乏だからここに入学する前はよく川釣りして晩飯の足しにしてたんだ。釣りは遊びと実益兼ね備えてるからいい」
「トマスさんは本当に何でもできますね」
「釣りなんてできるできないって話でもないだろ」
何か大物を釣り上げたらしく、上級生たちから歓声が上がる。この湖は何が釣れるのだろう。うまいだろうか。すごく気になる。
「そわそわしてますね」
お淑やかな令嬢の見本のような彼女には理解し難いのかもしれない。落ち着きのない子供を見るような目である。
「…これ食い終わったらちょっと覗いてきていいか?」
「もちろん。私は少し湖畔を歩きながら野鳥観察してますね。実は実家から記録器も持ってきたんです。たくさん写影したくて私も少しそわそわしてます」
腰に括らえたポーチから小型の魔法術式映像記録器を取り出し、ガブリエルは嬉しそうに自身の右目の前に掲げてみせた。さすが公爵令嬢だ。記録器なんてバカ高いものをそんな気安く持ち歩けるとは。
「あんまり遠くに行かないでくれよ。できる限り俺に声の届く範囲でな。小型魔獣に出くわすくらいならいいけど、変な男に捕まったら最悪だからな」
「ふふ、トマスさんは心配性ですね」
「大切な友達のことだからな。心配してし過ぎることはない」
俺的にはとんでもなく真面目な顔をしたつもりだが、ガブリエルには「そんな可愛い顔なさらなくても、ちゃんと言いつけは守ります」とズレた反応をされた。
130
あなたにおすすめの小説
世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました
芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」
魔王討伐の祝宴の夜。
英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。
酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。
その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。
一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。
これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!
松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。
15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。
その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。
そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。
だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。
そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。
「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。
前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。
だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!?
「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」
初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!?
銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
魔王様の執着から逃れたいっ!
クズねこ
BL
「孤独をわかってくれるのは君だけなんだ、死ぬまで一緒にいようね」
魔王様に執着されて俺の普通の生活は終わりを迎えた。いつからこの魔王城にいるかわからない。ずっと外に出させてもらってないんだよね
俺がいれば魔王様は安心して楽しく生活が送れる。俺さえ我慢すれば大丈夫なんだ‥‥‥でも、自由になりたい
魔王様に縛られず、また自由な生活がしたい。
他の人と話すだけでその人は罰を与えられ、生活も制限される。そんな生活は苦しい。心が壊れそう
だから、心が壊れてしまう前に逃げ出さなくてはいけないの
でも、最近思うんだよね。魔王様のことあんまり考えてなかったって。
あの頃は、魔王様から逃げ出すことしか考えてなかった。
ずっと、執着されて辛かったのは本当だけど、もう少し魔王様のこと考えられたんじゃないかな?
はじめは、魔王様の愛を受け入れられず苦しんでいたユキ。自由を求めてある人の家にお世話になります。
魔王様と離れて自由を手に入れたユキは魔王様のことを思い返し、もう少し魔王様の気持ちをわかってあげればよかったかな? と言う気持ちが湧いてきます。
次に魔王様に会った時、ユキは魔王様の愛を受け入れるのでしょうか?
それとも受け入れずに他の人のところへ行ってしまうのでしょうか?
三角関係が繰り広げる執着BLストーリーをぜひ、お楽しみください。
誰と一緒になって欲しい など思ってくださりましたら、感想で待ってますっ
『面白い』『好きっ』と、思われましたら、♡やお気に入り登録をしていただけると嬉しいですっ
第一章 魔王様の執着から逃れたいっ 連載中❗️
第二章 自由を求めてお世話になりますっ
第三章 魔王様に見つかりますっ
第四章 ハッピーエンドを目指しますっ
週一更新! 日曜日に更新しますっ!
冷淡彼氏に別れを告げたら溺愛モードに突入しました
ミヅハ
BL
1年前、困っていたところを助けてくれた人に一目惚れした陽依(ひより)は、アタックの甲斐あって恩人―斗希(とき)と付き合える事に。
だけど変わらず片思いであり、ただ〝恋人〟という肩書きがあるだけの関係を最初は受け入れていた陽依だったが、1年経っても変わらない事にそろそろ先を考えるべきかと思い悩む。
その矢先にとある光景を目撃した陽依は、このまま付き合っていくべきではないと覚悟を決めて別れとも取れるメッセージを送ったのだが、斗希が訪れ⋯。
イケメンクールな年下溺愛攻×健気な年上受
※印は性的描写あり
平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法
あと
BL
「よし!別れよう!」
元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子
昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。
攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。
……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。
pixivでも投稿しています。
攻め:九條隼人
受け:田辺光希
友人:石川優希
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグ整理します。ご了承ください。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる