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次の日は、開店と同時にハイブランドが揃う百貨店に颯真さんと入店する。
目的の店は決まっているみたいで早足でその売り場に行くと、店員が
「藤田様、いらっしゃいませ」と名指しで挨拶、これはお得意様なんだな。
颯真さんは上品な白のカットソーや淡いピンクのシャツ、黒のパンツなんかを俺に合わせて
「お前に似合いそうだな。着てみろ」
とどさどさと服を俺に渡していく。
言われるがまま試着して出ると店員さんが、
「すっごくお似合いです!このピンクのシャツは着こなす方なかなかいないんですけど、本当にぴったりですね」
なんてお世辞が。
颯真さんに見せると彼は少し俯きながら、
「思った通り、いいな。
じゃあ、このシャツとパンツ、色違いのこれも。
あとこのカットソーと…」
どれだけ買うんだよ。
試着の時値札を見たら、シャツが6万だってよ!
「あの…そんなにいらな…」
「いるだろう。1シーズン分、もっと買わなきゃな。あとは靴か…」
そのあとも俺はクタクタになりながら他の店も周り、家に帰ったらすぐにソファーでぐったりしてそのまま寝てしまったらしい。
颯真がそのあと律を抱き上げベッドへ寝かせ、その頬を切ない表情でそっと撫で上げたのにも気づかずに。
次の日は朝から俺は颯真さんの車でスマホを買いに行った。
俺が持ってた携帯は、階段から転げ落ちた時に一緒に粉々になってしまったらしい。
最新のスマホを渡されても、俺のアドレスもアカウントも覚えてないし、前の電話番号も颯真さんは分からないらしいので新規に番号も取得した。
「いつも店で顔を合わせて話していたからな。
メールも電話もしていなかった」
「そ、そうなんですか…?」
恋人同士でそんな事あるかな、でも今はこの人しか頼る人がいない。
お金は、チェストにあった俺の通帳を見たら1500万くらい貯金があって驚いた。
こんなにカフェで稼げるもんなの?
多すぎて怖い。
1人でアパートを借りても当面やっていけそうな金額だけれど、記憶がない状態で1人は不安が募る。
颯真さんと暮らしてまだ数日だけど、俺はこの人の、無口でたまに話しても上から目線で、でもぶっきらぼうに俺を労わってくれる優しさが割と心地良くなってきた。
何より、料理がうまい!
家事が完璧で至れり尽くせりだし。。
恋愛感情…はよく分からないけど。
俺は助手席で新しいスマホをいじりながら、
「颯真さん」
と声をかけた。
「なんだ?」
運転中の颯真さんは前を見ながら返事をする。
「颯真さんておいくつなんですか?」
「28だけど」
6歳上か、てか、大人っぽいな…。
「俺達って恋人同士なら…キスとか…したんですか?
あの…それ以上のことも」
ちらっとサングラス越しにこっちを見た颯真さんは
「…当たり前」
とポツリと言う。え、そうなの!
「というか、タメ口にしろ。
敬語は慣れない」といわれても急には…。
「…なんか、信じられませ…、信じ、られなくて。
俺達が、そんな、関係って…。
だって、颯真さん、俺に全然触れないし…」
「…なんだ、触ってほしいか」
そう言ってハンドルを握っていた、がっしりした左手をそっと俺の右腿に置いた。
「~~~!!ちょ…」
「…お前はまだ退院して間もないからな。
心配しなくても、近いうちに抱き潰してやる。…俺も、早くお前に触れたい」
18歳の精神にはその言葉はキツイ。
俺は顔が真っ赤になって何も言葉を返せず俯くままだった。
そのあと電器屋で俺用のテレビやらゲーム機やらPCも揃えて、こんなに必要ないと言っても部屋にいると暇だろう、俺も使うから、とか言って。。
大量購入して帰途に着くのだった。
今日も疲れた。。
目的の店は決まっているみたいで早足でその売り場に行くと、店員が
「藤田様、いらっしゃいませ」と名指しで挨拶、これはお得意様なんだな。
颯真さんは上品な白のカットソーや淡いピンクのシャツ、黒のパンツなんかを俺に合わせて
「お前に似合いそうだな。着てみろ」
とどさどさと服を俺に渡していく。
言われるがまま試着して出ると店員さんが、
「すっごくお似合いです!このピンクのシャツは着こなす方なかなかいないんですけど、本当にぴったりですね」
なんてお世辞が。
颯真さんに見せると彼は少し俯きながら、
「思った通り、いいな。
じゃあ、このシャツとパンツ、色違いのこれも。
あとこのカットソーと…」
どれだけ買うんだよ。
試着の時値札を見たら、シャツが6万だってよ!
「あの…そんなにいらな…」
「いるだろう。1シーズン分、もっと買わなきゃな。あとは靴か…」
そのあとも俺はクタクタになりながら他の店も周り、家に帰ったらすぐにソファーでぐったりしてそのまま寝てしまったらしい。
颯真がそのあと律を抱き上げベッドへ寝かせ、その頬を切ない表情でそっと撫で上げたのにも気づかずに。
次の日は朝から俺は颯真さんの車でスマホを買いに行った。
俺が持ってた携帯は、階段から転げ落ちた時に一緒に粉々になってしまったらしい。
最新のスマホを渡されても、俺のアドレスもアカウントも覚えてないし、前の電話番号も颯真さんは分からないらしいので新規に番号も取得した。
「いつも店で顔を合わせて話していたからな。
メールも電話もしていなかった」
「そ、そうなんですか…?」
恋人同士でそんな事あるかな、でも今はこの人しか頼る人がいない。
お金は、チェストにあった俺の通帳を見たら1500万くらい貯金があって驚いた。
こんなにカフェで稼げるもんなの?
多すぎて怖い。
1人でアパートを借りても当面やっていけそうな金額だけれど、記憶がない状態で1人は不安が募る。
颯真さんと暮らしてまだ数日だけど、俺はこの人の、無口でたまに話しても上から目線で、でもぶっきらぼうに俺を労わってくれる優しさが割と心地良くなってきた。
何より、料理がうまい!
家事が完璧で至れり尽くせりだし。。
恋愛感情…はよく分からないけど。
俺は助手席で新しいスマホをいじりながら、
「颯真さん」
と声をかけた。
「なんだ?」
運転中の颯真さんは前を見ながら返事をする。
「颯真さんておいくつなんですか?」
「28だけど」
6歳上か、てか、大人っぽいな…。
「俺達って恋人同士なら…キスとか…したんですか?
あの…それ以上のことも」
ちらっとサングラス越しにこっちを見た颯真さんは
「…当たり前」
とポツリと言う。え、そうなの!
「というか、タメ口にしろ。
敬語は慣れない」といわれても急には…。
「…なんか、信じられませ…、信じ、られなくて。
俺達が、そんな、関係って…。
だって、颯真さん、俺に全然触れないし…」
「…なんだ、触ってほしいか」
そう言ってハンドルを握っていた、がっしりした左手をそっと俺の右腿に置いた。
「~~~!!ちょ…」
「…お前はまだ退院して間もないからな。
心配しなくても、近いうちに抱き潰してやる。…俺も、早くお前に触れたい」
18歳の精神にはその言葉はキツイ。
俺は顔が真っ赤になって何も言葉を返せず俯くままだった。
そのあと電器屋で俺用のテレビやらゲーム機やらPCも揃えて、こんなに必要ないと言っても部屋にいると暇だろう、俺も使うから、とか言って。。
大量購入して帰途に着くのだった。
今日も疲れた。。
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