貴方が呼んでくれるから

ツナコ

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 なんだかいろいろ考えてしまって、次の日は1日家でゆっくりとした。

 午前中は松本さんの子供の話とか聞いて、午後は自分の部屋でPCをいじってた。

 俺の働いてた店「shock」のホームページを見てみる。

 一番上に俺の写真がデーンと出てたけどやっぱり今はない。

 大概こういうウリ専は顔もボカシだし名前も偽名だけど、俺は顔出ししてたし本名の「りつ」で出てた。

 特に身バレしても困らないし顔出しはオーナーからお願いされてたし。

 写真がないということは俺はやっぱり辞めたんだな。

 いつなんだろう…、うーん、思い出せない…。

 考えるのに疲れて「藤田 颯真」で検索してみる。出てくる出てくるいろんな画像…。

 エリアルコーヒーのイケメン御曹司28歳、結婚の予定もなく彼女の噂もない。

 キリリとした眉とスッキリとした目元、浅黒い滑らかな肌の整った顔がいろんな角度で出て来た。

 イケメンもさることながらその経営手腕も素晴らしく、彼が副社長になってから担当した厨房機器の販売額はぐんと伸びているとか。

 朝早くから夜遅くまで頑張ってるもんな、颯真さん、すげーなぁ。

 そろそろ帰ってくるから、またハーブティーでも淹れようか…、と考えていたら玄関の鍵の開く音が聞こえて、颯真さんが帰って来た。

 「お帰りなさい」

 「……ああ、ただいま…」

 相変わらず出迎えに慣れてない感じの颯真さんがおかしくて、俺はふふと微笑んでから、またブレンドティーを淹れ始める。

 内容はよく分からないけど今日の仕事についてとか、話してるとそろそろ0時。

 「…そろそろシャワー浴びて寝るか。律、お前も寝ろ」

 「うん…おやすみ」

 「…ああ」

 そう言いながら、颯真さんは俺の頬にそっと手を添えて徐に顔を近づけた。

 チュッと、触れ合うだけのキスをする。

 …!目覚めてから、初めてだな、キス…。

 颯真さんは立ち上がりながら、

 「……明日、帰って来たら、お前を抱きたい。いいか?」とさらりと言う。

 え!なんだよいきなり。もっと、恋人ならムードとかさ…。

 い、いいのかな、俺…、こんなんで…。

 「う、うーん…?」

 悩んでいたら照れ臭くなり、俺が俯いていると、彼が迷いをふっきるように、「…うん」と俺の顎をくいっと上げる。

 なぜだか切羽詰まったような表情で、

 「準備して待ってろよ。…お休み」

 と浴室へ行ってしまった。

 なんだか、こんな感じなの?

 慣れないなぁ…。

 いつもどんな感じでセックスしてたっけ…、なんて考えながら自分の部屋へ行きベッドへ入って、いろいろ想像しながら、眠りについた。






 「……つ、りつ…」

 誰?誰かが俺を呼んでいる。

 聞いたことのあるような、ないような…。

 「律…っ」誰の声なんだろう…、俺は夢の中でその声について考えていた。







なんだか変な夢を見たような、でも、思い出せないな。

 今日も天気はいいみたいだから、少しその辺りを散歩でもしようか。
 
 俺は顔を洗いに洗面所へ行って、タオルで顔を拭きながら鏡を見た。

 相変わらず肩まで伸ばした茶色の癖毛、肌は白くて自分で言うのもなんだがきめ細かい。

 肌も手入れしてたなぁ、思い出した、ここに置いてある化粧水とか、俺のだったんだ。

 なかなかに高いメンズのスキンケアセットを買ってお手入れに余念がなかったな…。

 そうだ、日焼け止めも塗らなきゃ…、俺はガッチリと首や腕も抜かりなく日焼け止めを塗って、松本さんに一声かけてから近くの公園まで散歩に出てみた。

 松本さんが帰ってから1人で夕飯を食べ、またゲームをしたりテレビのバラエティ番組を見てから、そろそろお風呂に入ろうと腰を上げる。

昨日、颯真さんに言われた事を思い出して、思わず体を念入りに洗ってしまう。

 後ろはどうしよう?

 でも、今日致すかもしれないなら一応、慣らしておいたほうがいいよな…、準備方は、体が覚えていた。

 中を洗浄してから、洗面所で見つけたボディローションで少しずつアナルをほぐしていく。

 「…んっ…」

 久しぶりの感触に違和感はあるものの、痛みはない。

 指が2本くらい入るようになって、

 「これくらいでいいか」とバスローブを羽織り、リビングに移動してソファでウォーターサーバーから水を飲み寛いでいると、玄関の鍵の開く音がした。

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