色々なジャンルの短編集

まちゃかり

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料理大会〜番外戦術

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「五月、料理教室に行こう!」

「一樹くんは何故いつも唐突に……まあ暇だし付き合いますよ」


◇I HAD AN ACCiDENT


「一樹くんが参加している料理教室はここですね」

 私の名前は五十嵐五月。ひょんなことがあり、今料理教室の目の前にいる。一樹くんが『準備がある』と言って一足先に料理教室に向かっていったけど今日は何かあるのだろうか?

 そして、料理教室って普通室内でやるものだと思ってたけど、もしかして青空教室?

「最強の(暴君)料理対決!(ドッカァァァン!)スポンサーは人参でお馴染み野菜人参さんと庶民の味方満点焼肉さんでお送りしているぞ! さあ選手の入場だ!」

「わっ、うるさ。急に背後に爆発が起きたと思ったら、司会者(?)みたいな人が料理対決(?)するって言ってる? ここは料理教室じゃなかったっけ?」

 司会者は徐々にボルテージを上げながら選手の紹介を始める。

「最初は料理界の河上彦斎こと発破八宝菜だ!」

「私の料理対決では血が流れるぞ」

 とてもじゃないけど料理対決には似つかわしくない単語が飛び出してきた。

「次は蕎麦屋2年、下積み8年、そして服役10年の異色の経歴。鎌乃以蔵だ!」

「生命ある者、全員食材。無論、人間も食材!」

 前半部分だけ聞いて『まともそうな人だな』と思った数秒前の私を殴りたい。服役10年って何したの? そして本当にこの人、刑務所で贖罪してる?

「その剛腕で再起不能にした料理人は数知れず、邪神坂神楽!」

「消し炭にしてやる」

 物騒すぎるよこの料理教室!

「最後は番外戦術の貴公子。小坂一樹!」

「敗北? そんなものはくれてやる。俺の料理に敗北の2文字など無い!」

 そして最後にまるで初戦敗退しそうなカマセっぽいセリフを言い放ち会場に姿を現した一樹くん。ていうかなにちゃっかり参加してるの?



       ◇



「これは私の知ってる料理教室じゃない……」

 隣に料理対決に参加して無さそうな若い女性がいる。そうだ、この人常連っぽいしこの料理教室について教えてもらおう。

 そんなわけで近くにいた人の話を聞き、自分が知りたかった必要な情報だけを要約すると、ここの料理教室は定期的に賞金が掛かった大会を開いているらしい。
 それはそれは、毎回大規模な大会を開いているようで。
 でもそれにしては参加者が一樹くん含めても4人だけなんだけど。参加者少なくない?

「最初は予告通りチャーハン対決か」

「フン、蹴散らしてやるわ」

 そうこうしているうちに料理対決が始まりそうだ。

「両者準備は出来ましたか? では、料理対決始め!」


◇第一試合 邪神坂神楽VS小坂一樹

「始まりましたチャーハン対決! 尚、実況はこの私、油谷唯信が。解説は特別ゲスト五十嵐五月さんでお送りしております!」

 ……なんで?
 なんでも、試合開始直前に本来解説で呼ばれていた人が当日にバックれたようで。それで私のところに。
 最初は断ろうとしたけど、実況の人に泣きつかれ、果てには靴を舐められかねない状況になってしまい、結果断れずにこうなってしまった。

 しょうがない、幸いにも料理は私の得意分野。一樹くんには申し訳ないけどこうなったからにはビシバシ解説を全うしよう。

「最初は具材を切らねばな」

 現在の工程は具材を切るところ。一樹くんが食材をまな板に置き、そして慣れた手付きで切り出した!

 そのとき一樹くんが使ってる料理場でとてつもない音がした。いや、単に音がしたなどという生易しいものではなかった。

 それは地震大国に住む者なら誰もが『いつか来るでかいやつ』と恐れるあの巨大地震がついに来たのかと思わせるほどの圧倒的な音量で炸裂した。
 そして音そのものがまるでコミックブックに出てくる大げさな擬音の書き文字のような存在感を持って爆風が会場にぶち当たり、打ちのめし、気がつけば私は埃っぽい床に額をこすりつけたまま伸びていた。

「HAHAHA、破壊爽快グッドルッキングガイ! 馬鹿め、貴様のまな板の下に地雷を仕掛けておいたのだ」

 うう……少し意識失ってた。
 はっ、一樹くんの身体が血塗れに……

「グフッ……思ったよりしょぼい爆破だな。誰も殺せてないし俺はまだ五体満足だ。そしてなにより野菜を切る手間が省けた、何せ今の爆破でちょうどいい具合に細かく微塵になったからな!」

「小坂一樹選手、一瞬で貧血が心配されるレベルの血を流す重症に! 流石前の優勝者、やってることがえげつないぞ!」

「イタタ、油谷さん……以前もあんなことやってたんですか?」

「はい、彼は爆破常習犯であり大体このような手口で料理が出来る前に相手を爆破し勝負が決着するため、料理の腕前に関しては未知数です」

 なんで邪神坂神楽を出禁にしないの?
 そうつっこもうと思ったけど、言ったら爆破されそうだし黙っておこう。

 ていうかこんな調子じゃ料理の解説、出来なくない?
 本来出るはずだった解説の人が当日にバックれた理由がなんとなく分かる気がする。

◇邪神坂神楽は意外そうな表情のまま思考を重ねていた。爆破は耐えられたのは想定外だが、それなら正攻法で勝負しよう。
◇幸いにもこちらには老舗の料亭を爆破して得た黄金の調味料がある。邪神坂神楽は例え真剣勝負に持ち込まれても実力だけて勝てる自信を持っていた。

「待ちな、邪神坂!」

「小坂? 藪から棒になんだ?」

「そう警戒するな。先程のお返しに俺の料理の腕前をご覧に見せようと思ってな」

 実況の油谷さんが『小坂一樹が動き出したぞ!』とか『この構えは伝家の宝刀くるのか!』とか言って騒いでる。
 正直とてもうるさい。

「フフ、一体何を見せてくれるというんだ?」

 一樹くんが邪神坂の調理場に近づき、そして……邪神坂が持参していた調味料を粗方持ち自身の調理場へ去っていってしまった。

「貴様の切り札、調味料を頂いていくぞ」

「おい、テメェ! 何をする、返せ!」

「うるせえ! 早い者勝ちだ!」

「こんな料理法あるか!」

「料理は独創によって進化する! そして残りの調味料は流し場にポイだ! これで貴様はまともな調味料は無くなった。調味料は確か大会の規定により持参したものに限るだったからな!」



       ◇



 こうして時はたち、審査員による試食が始まった。

「では邪神坂選手のチャーハンから試食させていただきましょう」

「おや~? チャーハンなのになんて味気なさそうな料理だなぁ~? 具入り卵かけ炒めでも作ってたのでしょうかねぇ~?」

 一樹くん、爆破されて死にかけた恨みからかここぞとばかりに邪神坂を煽ってる。でも私も流石に邪神坂の自業自得だと思うな。

「これほど殺意を抱いた料理人は初めてだ! 貴様がやったこと、これは犯罪だぞ!」

 それは正論だけどお前が言うな。

「う~ん。素材の味がしっかり生かされていて焼き加減もバッチシですが、味気なさが拭えませんね」

 審査員は邪神坂のチャーハンをこう評価した。

「では、小坂選手のチャーハンもいただきましょうかね」

「自家製の調味料が自慢のチャーハンです!」

「あからさまに白々しい」

 そういえば邪神坂の爆破に隠れてるけど、一樹くんも中々邪道なことしてるよね?

「コクのあるスパイシーな味ですが、少し辛いですね」

「邪神坂に文句を言ってください」

「図々しさ世界ランク3位」

 そして審査員の試食が終わり、勝敗は……チャーハンに味があった一樹くんの勝利でこの第一試合は幕を閉じた。



◇第二試合 発破八宝菜VS 鎌乃以蔵

「お題は先日告知していた揚げ物対決だ! 五月さん、この勝負どうなると思いますか?」

「えっと、はい。死ななければどっちも勝てる可能性があると思います」

「到底料理対決の解説とは思えない言葉の羅列だ! しかし、仕方ないでしょう! この大会はなんでもありですから!」

 油谷さん、突然実況モードに入られても。
 それに私は第一試合だけでもう腹一杯だし。

「では、料理対決始め!」

「フォフォフォ! 食材は自家殺しに限る」

 おお鎌乃以蔵さん、まともだ……
 ニワトリを子供達も見ている目の前で締めて、そして揚げ物の食材にしてる。まともだ。

◇五十嵐五月はこの大会を通じて感覚が狂っていた。

「フン、まさか同じ調理法だったとは!」

「おっと発破八宝菜選手が、持参した水槽に泳いでいるサメを見事、一刀両断した~! 流石料理人の猛者、一瞬で会場が阿鼻叫喚だ~!」

 八宝菜さん、わざわざ水槽に入ってサメを処理してる。危なくない?

「あの水槽はおそらく塩の濃度が高い」

「一樹くん!」

 一樹くんが所々に包帯を巻いた痛々しい身体で私の前に現れた。本人はかすり傷だと主張してだけど、一樹くんの彼女としてかなり心配だ。
 そんな心配も他所に、一樹くんは第二試合の考察に熱を入れている。

「八宝菜め、魚の鮮度を保ちつつ、サメ独特の臭みを取り、塩で下味をつけているんだろう」

 そうなんだ……
 それでもわざわざ水槽に入る必要なくない?

「くらえ、サメの生き血だ!」

「グッ……小癪な手を……」

「おっと八宝菜選手仕掛けた! 鎌乃選手をサメの血で目潰ししてきた!」

 そうか、だから血を取る為にわざわざ。
 本当になんでもありだなこの料理対決!

「だが、目潰し程度でワシが止まるか!」

「それはどうかな? サメの頭よ、行け!」

「何を……グワァァァァァァァァァ!?」

「なんと! 八宝菜選手がサメの頭を鎌乃選手に投げつけ、そのサメの頭が鎌乃選手に噛み付いた! なんて活きがいいサメなんだ!」

「八宝菜は塩水で血の匂いを清めているから襲われなかったのか」

 すると邪神坂神楽がノソノソと現れ『こんな調理法が存在するとは』と表情が引き気味になりながらボソッと呟く。

 ていうか果たしてこれが調理法と言えるのだろうか? はっきり言って殺人未遂事件だと思う。今日だけで何回刑事事件が起きているのだろう?


◇こうして時はあっという間に過ぎて、審査員による試食が行われることになった。

「では発破八宝菜選手のサメの竜田揚げから。うむ、美味しい。サメ独特の食感と味は出しつつも臭みは全くない。素晴らしい」

「恐縮です」

「鎌乃以蔵選手は命に別状はないものの意識不明の重体の為、リタイアしました。よって決勝戦は小坂一樹選手と発破八宝菜選手となります!」

◇会場が決勝戦により白熱している裏で……解説席に座っている五十嵐五月は後にこう語ったという。『解説者の五十嵐五月ってもしかして要らなかったよね?』



      ◇決勝戦会場にて


 まるで人気アーティストのライブ会場みたいな観客の盛り上がりを見せている決勝戦。
 実況の油谷さんによると現在この会場に詰めかけている人の人数は、一万人を超すと言うから驚きだ。

「八宝菜、ついに雌雄を決める時が来たようだ」

「なかなか戦う機会には恵まれませんでしたからね」

 八宝菜と一樹くんには何か因縁染みたものを感じとれる。

「油谷さん、そうなんですか?」

「はい、ほとんどが番外戦術で料理を完成出来なかった事が多かったですからね。両者料理を完成した上で審査員に食べてもらえる試合が一試合もある大会は奇跡とも言える大会ですよ」

「料理大会ってなんだっけ?」

「それでは決勝戦のお題を発表します! 最後は持参した材料で作るハンバーグ。では、料理対決始め!」



◇決勝戦 小坂一樹VS発破八宝菜

 現在両者とも(この大会の決勝戦にしては)何事も無くハンバーグの種をフライパンで焼く工程に入っている。

「……何も仕掛けてこないんですか? 番外戦術の貴公子!?」

「フン、何年も叶わなかったお前との戦い。俺は待ち焦がれた。己が持つ誇りと熱意に誓って、ハンバーグが完成するまで手出しはしないでやろう!」

「その傲慢、後悔しますよ」

 あの……決勝戦のお二人さん。邪魔しない事を美談に語ってるけどさ、普通の料理大会は相手の邪魔しないんだよ?
 そうツッコミたい。けど決戦に水を差しそうだし、ひとまず我慢しよう。

◇小坂一樹の動向を注視しながら、発破八宝菜は己の作ったハンバーグを見て、密かに勝ちほくそ笑みしていた。敗北は絶対に無いと半ば確信を持ってるかのように。
◇ちなみに八宝菜が持ってきた肉は、自身が運営してる牧場から取ってきた最高級の高級松阪牛。しかも念入りな下拵えに、密かに取り寄せた審査員の好みの焼き方、味付けを施し、完全無欠なハンバーグを作り上げていた。

 こうして長きに渡った決勝戦もついに佳境に入った。審査員の試食タイムだ。

「お二人方、ハンバーグの方は完成致しましたね。それでは八宝菜さんから審査員のテーブルに置いてください」

「わかりました」

 こうして、まずは八宝菜のハンバーグが置かれる……

「火炎放射器最大出力!」

「おっと危ない」

 一樹くんが何処に隠し持ってたのか、小型火炎放射器を突然取り出し容赦無く八宝菜のハンバーグめがけて炎を放出。しかしそれを八宝菜は間一髪で避けることに成功、八宝菜のハンバーグは無傷だった。
 ちなみに審査員のテーブルは焦げた。

「流石決勝戦です! 油断も隙もねぇ!」

「誇りもねぇ」

「勝利の蜜が最大の誇り。素直に当たっておけばいいものを」

「気を取り直して発破八宝菜選手のハンバーグから。む、これは日本で最高級の質を誇る松阪牛。肉汁が無限に溢れてくる。それを照り焼き風味のソースで食す。審査員の好みを完全に理解している! 旨い!」

「至高の賛美! 誠に恐縮です!」

 マズいな。八宝菜がほぼ完璧な出来のハンバーグを出したことで、一樹くんに対するプレッシャーが半端ないことになっている。

「お次は一樹選手のハンバーグを……こ、この肉とタレは……」

「フフフ、そうです。その肉は満点焼肉さんの牛肉、ソースは野菜人参さんのスペシャル人参ソース」

 実況が一樹くんのプレゼンを境に黙り込んでしまった。何があったんだろう?
 一樹くんは何を仕掛けたのか? 気になるけど誰か解説してくれる人近くにいないかな?
 あっ、あそこに居る人は……邪神坂神楽!

 一樹くんを殺しかけた張本人の手前、わざわざ呼び出し解説を問うことは断腸の思いだが、この際気にしない方向でいこう。

「邪神坂、少しいい?」

「ん?」

「曲がりなりにも料理人の貴方なら分かると思って聞いているんだけど、今一樹くんが作ったハンバーグの素材も八宝菜と同じで高級品なの?」

 邪神坂は少々めんどくさそうに『あの肉とソースは通常品どころか庶民にも優しい安いやつだったはずだ』とぶっきらぼうにそう答えた。

 つまり、一樹くんは純粋に料理の腕だけで勝負しにきたってこと?

「それでは、結果発表! 今大会の優勝は~~! 小坂一樹選手!」

「そ、そんな……」

「ヤッター!」

「凄い、凄いよ一樹くん!」

 こうして、今大会料理大会のチャンピオンは小坂一樹くんで幕を閉じた……



       ◇



「一樹くん? 何処行ったんだろ?」

 大会終了後、控室で待機しているはずの一樹くんが忽然と姿を眩ましていたため、私は夕陽が暮れかけている外で一樹くんを探していた。

「……一樹の声が近くで! いや他にも、八宝菜の声もする……」

「一樹さん、教えてください。私のハンバーグは肉も高級品、味付けだって審査員好み。そしてあなたの肉やソースは一般品。一体そのステーキにどのような工夫が?」

「いや、あんたが思ってるほどの特別な工夫はしていない。調理法に至っては事前に探偵の情報で焼き方や下拵えまで八宝菜と同じだ」

「では何故、私は負けたのでしょうか? 私には何が足りなかったのか?」

「……大会の看板が見えるかい?」

「あ、あれは!? この大会の広告企業! 満点焼肉と野菜人参!」

「満点焼肉と野菜人参は今大会のスポンサー企業。そこの食品なら美味いと言わざるおえない! 八宝菜は審査員の好みを理解していた。しかし俺は大会スタッフ全員の都合を理解していた」

「私は真に理解が足りてなかったと言うべきか。強いなぁ一樹さんは」

◇八宝菜が天を仰いだところで、何処かに潜んでたのか? 邪神坂と五十嵐が2人の前に現れた。

「フフ、流石は番外の貴公子。料理以外でここまで念入りとは。邪神坂も脱帽だよ」

「料理ってなんだっけ? 今日解説担当して益々わけがわかんなくなったよ」

「お前ら……聞いていたのか。五月、君にはこれだけ教えておこう。料理とは念入りな下準備だ」

◇かくして魑魅魍魎で破壊的な熱狂溢れる料理大会は幕を閉じた。このあとスポンサーのクレームで料理教室及び大会運営が潰れたのは言うまでもないだろう。

「でもやっぱり俺は料理を作るより食べる方が好きだな」
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