運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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クリス視点

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奏多が少しずつ甘えてくる事が嬉しく思う。
奏多は家族愛に疎いのは幸いした事は奏多には言えないが、嬉しく思う。
家族愛に疎いから奏多は吸血鬼になる事にそこまでの罪悪感や悲しい、恐怖を感じないですむ。

家族愛があると家族を恋しく思い、家族に会いに行き傷付く事になる。
もう人間ではないのだ、家族とは時間の流れが違う老いていく家族に対して老いもなく若々しいままの本人との明確な差。

時々発狂して隔離し漸く現実を受け止めてくれる、自分の唯一の為に全てを懸ける様に。
余りにも会えずに眠りに付いたり、研究や探求を永遠の命があるために無心でやる者に分かれるが。

「くくっ」

私は幸いだ。
奏多という、唯一は運命の番を見つけられた。
純潔の血は長い永遠の時が普通の吸血鬼よりも更に長く、変人が多く出来上がる。

「きゅっ」

ぎゅっと抱きしめてくる奏多に私の頬が緩む。
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