運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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ライムの過去

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「しゃばぁ」
「なんでしょ」
「さぁ」

しゃばの言葉が分からない僕とソルくんとリアム君はこそこそっと話す。

「しゃば」
「あー、ライムお前責任取って説明しなさい」

ソルさんの言葉が今までの軽い口調ではなく命令口調に代わり、ライムさんがピッタリッと止まり姿勢を正す。

「・・・しゃばはムシヨ・・・刑務所の中から出た空気が美味しいなって感じですかね」
「あー」
「けいむしょ」

僕は意味が分かったが、まだ幼いリアム君は分からないよね。

「犬のお巡りさんに捕まったんだよ、リアム君」
「悪いことしたから」
「うん、えっと、もしかしてヤクザ者って組所属ですか」

僕の言葉にライムさんが不思議な顔をし僕の手を握る。

「奏太様、ヤクザと関係がおありですか」
「えっと、お金、ヤミ金」
「ーっ借りていたんですね、ご両親が」
「はい」

コクッと頷く、僕の治療にお金が掛かるからって言ってたけれど、一の遊びや両親の遊びの為に借りたお金だと思う。
何故なら、明細が宝石類やバックにゲームが主だったから。
僕の病気は指定難病患者に入るから、国からのお金で治療できる額だと、姉さんが教えてくれた。
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