運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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はじめまして太陽、ローズガーデン

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「もう会うことは無いだろが」

ボソッとライムさんは呟く、僕はローズガーデンから外に踏み出す。
嫌、正確にはくー様が進んでくれているんだけれどね。
ローズガーデンは温室で完全管理な庭だ。
雨の日にいちいち外に行くなんて、あり得ないと言った人がいたらしく、ローズガーデンは温室に成ったらしい。
それでも一部が室内で、一部は外にある。
今日は外にあるローズガーデンに行く予定です。

「うっ」
「こっからは、人口日光から自然日光になる部分だ」
「ーっ本当の太陽ですか」

僕はいままで人口日光のローズガーデンにいたが、今は自然日光ローズガーデンにいる。

「人口日光にあるローズは繊細な薔薇なんだ、
温度に室温が完全管理にしてある風や水や太陽は魔法で管理している。
自然日光のローズは自然の中で育っ薔薇だが、雨に弱い、雨の日には天井が閉まり、晴れの日には天井が開く」

僕の身体に異常が見られない、僕もパニックね成らなかったからソルさんが説明をしてくれる。

「奏太大丈夫か、心の準備は」
「はい」

ぎゅっと子白虎隊とリアム君にルナくんが僕の手を握ってくれる。
子白虎ちゃん達を最初に子白虎隊と呼んだのはリアム君でライムさんもそう呼んでいる。

「ーっうっ眩しっ」
「大丈夫か」
「ーっはい、暖かい」

ポカポカお日さまの香り、良く分からない病院の絵本に描かれていた意味が分かる気がする。

「太陽ってアレですよね」
「あい」

太陽を指先す僕は太陽を見ようとするが。

「あっ、ばか」
「ーっっ、目が目が痛いです」
「太陽を直視するのは危険ですよ、人間は失明した人も居ますし、吸血鬼も多少苦手なんでから」

ライムさんとソルさんが慌てて僕に太陽を見せないように立ちはだかる。

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