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望まない結婚
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「嫌なの」
「我儘おっしゃらないで下さい」
綺麗な花嫁姿に着替える為の準備にうんざりする気持ちを分かって欲しい、望まない結婚なんか誰がしたいのです。
成人したらすぐに結婚なんて、横暴です。
19歳になればこの窮屈な生活とおさらば出来るだろうとハリキッていたのに蓋を開けてみればこの最悪な事態だ。
「我が花嫁はどうしている」
「ーっはい、大変緊張していらっしゃるようです」
別室の花婿の言葉に事情を知る者達は真っ青になる。
が、皆この人には逆らえない、なんせこの花婿はこの国の王だからだ。
「ーっまだか、準備に何時間かける気だ」
またまた別室に移動し王の様子をメイドに伝えるがメイドは青ざめる。
その様子に兵士は首を傾ける。
「何かあったか」
「申し訳ありません、逃げられました」
「「はっ」」
二人の兵士が固まる、今なんと言った。
「「はっ」」
「ですから、トイレに行きたいと申されて」
「行かせたのか一人にして」
花嫁は花婿の事を嫌っていると王以外の全てのメイドを初め兵士や使用人全てはたまた貴族は勿論神殿の者達みな知っていた。
知らないのは王ばかりだ。
「我儘おっしゃらないで下さい」
綺麗な花嫁姿に着替える為の準備にうんざりする気持ちを分かって欲しい、望まない結婚なんか誰がしたいのです。
成人したらすぐに結婚なんて、横暴です。
19歳になればこの窮屈な生活とおさらば出来るだろうとハリキッていたのに蓋を開けてみればこの最悪な事態だ。
「我が花嫁はどうしている」
「ーっはい、大変緊張していらっしゃるようです」
別室の花婿の言葉に事情を知る者達は真っ青になる。
が、皆この人には逆らえない、なんせこの花婿はこの国の王だからだ。
「ーっまだか、準備に何時間かける気だ」
またまた別室に移動し王の様子をメイドに伝えるがメイドは青ざめる。
その様子に兵士は首を傾ける。
「何かあったか」
「申し訳ありません、逃げられました」
「「はっ」」
二人の兵士が固まる、今なんと言った。
「「はっ」」
「ですから、トイレに行きたいと申されて」
「行かせたのか一人にして」
花嫁は花婿の事を嫌っていると王以外の全てのメイドを初め兵士や使用人全てはたまた貴族は勿論神殿の者達みな知っていた。
知らないのは王ばかりだ。
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