もふもふしてもいいですか❓

夜ト

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捨て子

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「奥様の命を奪った赤子」
「王妃様お可哀想に」
「王様も王妃様の仇なんて見たくないでしょうしね、この森は化け物達の国に繋がるわ助かりはしない」

好き勝手言っている声が全部、全部聞こえている。
龍人は精霊や聖獣、神獣が見えるし会話も出来る能力の濃さで龍人によるが、王族であり始まりの先祖神龍の血が濃いと言われている僕には森の中央に居ても人間の国との国境での会話は一語一句も聞き漏らさないように録音しながら精霊の力を分けてもらい、移動する。

「ーっ」

ぶわっと甘く芳醇な香りが鼻腔に届く、自然とこの手に腕にずっと抱き締めたい衝動に駈られながら頬に涙が伝う。

「ーっあぁ、僕の番やっとこの手に抱ける」

僕と契約している神獣が赤子に向かい頭を下げる、僕は深々と寝ている赤子をそっと抱き締めていたが目を見開く、神獣は気難しい魂や生き方が合わなければ姿を見せる事などしないし頭を下げる行為など絶対にしない。
契約している僕達ですら、面白そうだから契約してくれているだけだ。

そう、契約してくれているだけなんだ。
神獣が気が乗らなくなり、好ましく思ってくれなくなれば一方的に破棄出来るんだ。
結婚をきに契約破棄される場合が多く出た為に、結婚する前に付き合う段階で神獣と契約している契約者は神獣が気に入るかそうではないかで付き合い結婚も決める。
そんな存在がまだ赤子なのに頭を下げるとは、どういう事だ。

『その赤子様を大切に大事にしろ、その赤子様の名前は八剱様だ、いいか紫乃お前に私の血を一匙分け与える何が何でも八剱様をお守りしろ、私もお前の契約より八剱様を護る事が優先される』
「・・それはどういう意味かなぁ」
『ふんっ、八剱様が神獣を側に置くまではお前の命令は八剱様関連のみ受ける』

神獣の言葉に頷く、僕もこんなに小さな番を護るには僕一人の力では無理だからね。
僕は抱き締めながら僕の気を少量与えると僕の指を八剱が掴み。

「チュッチュッチュパ」

ちゅぱちゅぱと吸い始める。

『おい、気をもっと注げ』
「いやいや、龍の気は人には害になる与えるなら少しずつでないと」
『八剱様なら大丈夫だ、むしろお前の気はご飯になる』

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