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鼻歌は危険

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「ふふふっ、ふんふーん」

僕は鼻歌を歌いながら、魔方陣を書く龍人国にも獣人国にも娯楽が少ない、僕は前世の記憶をフル活用して小説を書いている。
最初は小説ではなく前世の記憶をまとめた物を忘れない様に書いた紙をみて僕の神獣達が物語を書いたらと言われて書いてみたのが初めだ。

「ふーんふーっん」

カキカキと僕は文字を書いていく、学生だから余り時間は取れないが少しずつ書いていく。
書いていく内にまさか兄二人に見つかり、兄が父様達に教えて僕はこの国初めての小説家に成った。

『その奇妙な鼻歌はどうにかならないのか』
『ちょっと聞こえるわよ、私達の主は下手なんだから』
『下手な人は下手と自分では気付かないのでは』
『だよな、教えるのが主の為にもいいのだろう』

ボソボソと集団で話している神獣と聖獣達に僕を慰める様に僕の頬を撫でる精霊と僕の頭を撫でる精霊と僕の背中を撫でる精霊で溢れる。
みんな、ボソボソと話しているが丸聞こえだよ。

「そんなに、酷くないと思うなの」

『『『『『・・・・・』』』』』


時は同じ頃に、ある一室では。
暗い顔をした者と難しい顔をした者と顔を引きった者を迎え入れて話し合いがされていた。

「あー龍我アレどうにか出来ないか」
「確かに、笑わない様に必死なのですが」
「何を言っている、あれはあれで可愛いいだろうちょっと抜けてて」
「あれをちょっと、と仰りますか」

サクヤの歌を聞いているサクヤの従者と護衛に龍我の従者と護衛は思うのだ、運命の番効果かと。

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