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あっ、やっぱり知ってた

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「・・・ふーっ」

ザクザクと掘り出した籠に山盛りの薬草をアイテムボックスに入れる。
そして、依頼はないが自分で使う薬草を採ってアイテムボックスに入れる。

「おいっ、それどうするんだ只の葉っぱだろう」

周防が怪訝な顔をする、治癒をするには神殿に行くか、神殿から個別に町の人に寄り添う形の常勤務神殿つまり、神官が故郷に作る小さな神殿に行く事になる。
この世界に病院はない、神殿があるから。
そして、神殿に行く時間と近くに神殿がない場合は家に置き薬ならぬ置きポーションがある、ポーションは色々な薬になり、老いた神官が店を出している事が多い。
そして、神殿が薬売りならぬポーション売りをしている、ポーション売りは新人神官と見習い神官がする仕事だ。

「この草は薬にもなるし、美容にもなるし何より美味しいのなの」

周防は嫌な顔をする、そうこれは紫蘇だ。
そして、草は獣人は嫌いな人が多い、肉食が多いからね当然だよね。
雑食の獣人は畑の野菜全て食べる程野菜しか食べないが。
肉食は騎士に多い、雑食は文官に多いのが獣人国だ。

「ウゲッ、お前白虎・・・・・」
「先生もう知っているのに態度変わらないなの凄い」

王子として厳しい教育を受けたが王子としてそれなりに態度が変わる人達が多いのも事実で、更に僕は愛し子というこの国に今は二人といない貴重な存在だともう嫌でも自覚している。
龍人国も愛し子が存在したのは何億年前か分からないと言われている。

「ふんっ、学園ではまだ隠すんだろう」
「はい、王子ならそこまで騒がれないと思いますが愛し子なら話は別ですなの」

王子は兄二人がまだ学園に通っているし、双子の妹達も学園に通っているから、学年が変わったり年度初めで授業が変わったりとした時は一時的に騒がしい事になるが、慣れれば社交界でも会える存在なのだから、騒がれない。

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