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自分の家かなぁ

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「ふーっ、ふふふ、ふんふゎん」

パサパサと庭にある小屋で薬草を一枚一枚乾燥させる、これは天日干ししなければならない、間違えても魔法で乾燥させてはならない。
魔法で乾燥させてしまえば品質が悪くなり効かないモノや魔法を吸収して薬草が魔草になり害薬草に成ってしまったりする。
最近は魔法で乾燥させて売り出す潜りが居ると聞く。
潜りは神殿の目が届かない所で取引されている、所謂闇市だ。

「ふふふ、いい子だね」

魔力を干渉させないように服や髪の毛、体液、皮膚にも触れない様に魔具で防止している。

「よし」
「サクヤ様入室しても宜しいでしょうか」

僕が居る部屋は薬草を乾燥させる部屋で隣の部屋に移る、この部屋は薬草を調合する部屋階段を下に降りるとお菓子を作る部屋その隣は神獣、聖獣、精霊の部屋に成っている。

「ダメ、下に居てなの」
「ですが」
「大丈夫、りの達が部屋全体に結界を張ってくれているなの」

実際は部屋全体にではなく、庭全体にだが。
不審者は漏れなく引っ掛かる。
一応手加減を教えているんだけど、頭に血がのぼるとダメみたい。

「ふふふーん」

ケーキを両親達に食べてもらってからは自分用の家を作ってくれたのは予想外だったが、かなり色々出来るんだよね。
今まではこそこそ作っていたが、今は堂々と出来るから薬草ケーキ屋に一歩近付いたよね。

「ふふふ」
「クスクスッご機嫌だね、サクヤ」

やっぱり兄様は最高です、しっかりと防止している。
この魔具は魔法の干渉を全て押さえるから、魔法が使えなくなる。
ただし、生命の危機に成っても魔法をはね除けるし剣の刃もはね除ける為に、犯罪に使われない様に王と王妃、神官長、神官副長の四人の管理下に成っている。
そして、もしも犯罪に使われた場合は神子(巫子)と愛し子は破れる。

「サクヤはい」
「ーっ嘘いいの」
「サクヤがやりたいならお兄様頑張ってみた、但しサクヤ僕が一番のお客だからね、後使用者には名簿に記入、ちゃんと偽造名簿なら赤く光る様に成っている店員しか見れないけれど、後もしも犯罪に使う予定な薬なら青く光る様に細工させて貰ったからね」
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