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第1章
第1話 我輩は赤子である。名前はまだ無い。
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【唐突に、思い出した。私には、前世の記憶がある。】
なんて、ライトノベルでありがちな転生ではなかった。神様に会ったわけでも、何か良い行いをしたわけでもない(多分)。ただ、生まれたときから記憶があるだけ。普通に寝て、なんかお腹熱いなぁと思ったら刺されてた。そして、次に目が覚めたら赤子だった。
中野 莉愛。享年28歳。死因はおそらく失血死。友達も少ないし、一人暮らしだし、しばらく遺体(死体?)は発見されないと思う。
現在生後5ヶ月、1日のほとんどを寝てすごしている。なんとなく知っていることは、双子の姉がいることと、今の親が金持ちだということ。あとは、兄が2人いること。両親はほとんど家にはいないらしく、私と姉の世話はエミリーという女の人に一任されているらしい。まだ目がそんなにはっきり見えていないのと、体が赤子なもので、眠気に抗えなかったのとで、あんまり知っていることは少ない。(まぁ、そもそも赤ちゃんにそんなに話しかける人っていないと思うけど。)
でもねー暇すぎてねー前世で友達に聞いた面白話1人で思い出して暇潰しするか寝るくらいしかやることがないのよ。天井の模様見て美大生だった頃を思い出したりしたこともあったけど2週間で飽きたね。うん。
しかもエミリーさん姉にはめっちゃ話しかけるけど私のことはほとんど放置だからなぁ。反応の薄い赤子より手のかかる赤子のが可愛いんだろうとは思うけど、これで私がひねくれたらどうするの?っていうくらいの差別だし。まぁご飯くれるし泣いたら反応くれるしいいんだけど。
あ~お腹空いたーエミリーさん早く戻ってきて~。(←我輩、赤子ゆえ欲求には抗えないのだよ!!)
なんて、ライトノベルでありがちな転生ではなかった。神様に会ったわけでも、何か良い行いをしたわけでもない(多分)。ただ、生まれたときから記憶があるだけ。普通に寝て、なんかお腹熱いなぁと思ったら刺されてた。そして、次に目が覚めたら赤子だった。
中野 莉愛。享年28歳。死因はおそらく失血死。友達も少ないし、一人暮らしだし、しばらく遺体(死体?)は発見されないと思う。
現在生後5ヶ月、1日のほとんどを寝てすごしている。なんとなく知っていることは、双子の姉がいることと、今の親が金持ちだということ。あとは、兄が2人いること。両親はほとんど家にはいないらしく、私と姉の世話はエミリーという女の人に一任されているらしい。まだ目がそんなにはっきり見えていないのと、体が赤子なもので、眠気に抗えなかったのとで、あんまり知っていることは少ない。(まぁ、そもそも赤ちゃんにそんなに話しかける人っていないと思うけど。)
でもねー暇すぎてねー前世で友達に聞いた面白話1人で思い出して暇潰しするか寝るくらいしかやることがないのよ。天井の模様見て美大生だった頃を思い出したりしたこともあったけど2週間で飽きたね。うん。
しかもエミリーさん姉にはめっちゃ話しかけるけど私のことはほとんど放置だからなぁ。反応の薄い赤子より手のかかる赤子のが可愛いんだろうとは思うけど、これで私がひねくれたらどうするの?っていうくらいの差別だし。まぁご飯くれるし泣いたら反応くれるしいいんだけど。
あ~お腹空いたーエミリーさん早く戻ってきて~。(←我輩、赤子ゆえ欲求には抗えないのだよ!!)
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