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第10話
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第10章
「お母さん!お母さん!大変!大変!」
「何?どうしたの杏?」
「姉ちゃんが!姉ちゃんが!」
「あんたちょっと落ち着きなさい。ほらこれ飲んで。」
杏は渡されたコップの中身をを一気に飲み干す。
「おえー。お母さんこれ牛乳じゃん!なんでそんな嫌がらせすんのよぉ!」
「あはははは。あんた牛乳飲めるようになったのねーえらいねー。あはははは。」
玄関のドアを開けるとキッチンから楽しそうな笑い声が家中に響いていた。これはもう既に私が笑いものになっているということなのだろうか。とにかくキッチンへ急がなければ。
キッチンに入ると母が妹を指差し爆笑していた、妹はというとなんとも言えない顔をしていた。どんな状況なんだろうか。
「ただいまー。どうしたのお母さん?」
「この子がwww牛乳飲んでwwwもうwww面白くてwww。」
お母さん最近ストレス溜まってるのかな。心配だな。なにが面白いか全然わかんないや。
私は妹に耳打ちした。
「あんた話してないの?」
「だって話す前にこんなんなっちゃって・・・」
「ちょっと部屋行くよ。」
私は話がややこしくなる前に一手を打つべく妹を部屋へと連れて行くことにした。まぁ最悪はお菓子でもやれば大丈夫だろう。
私たちの部屋は2階にある。ありがたいことにそれぞれ自分の部屋を持っている。普段はリビングに入り浸っている私たち姉妹は寝るときくらいしか部屋に行くことはない。なんといっても今はリビングにテレビがあるしね!
さて、そろそろ本題に入るとしよう。3姉妹会議!ではなく、姉妹会議の開始だ。「R.O.D」って何年前だっけ。私はアニタが好きでした。あんな妹がほしいね。生意気なのは似てるけども。
「杏、お母さんに言ってないんだよね?」
「うん。あれは姉ちゃんの彼氏なの?腕組んでたよね?」
「ま、まぁね。」
何言ってんのわたし!。なんで嘘ついちゃった?妹に姉の威厳を見せたかったのか?
そうだよ!だって今まで妹に運動以外で勝ったことないんだもん!
「マジでか!姉ちゃんすごい!」
あぁ・・・この感じ・・・気持ちいい!もうどうにでもなっちゃえ!
「実はお姉ちゃん、彼氏できちゃいました。」
「姉ちゃん大人!しかもイケメン!うらやましい!」
あぁ・・・もう最高。でもどうしよう・・・
「でもまだお母さんとかには秘密だから言わないでね。」
「わかった!今度家に呼ぼうよ。」
あれ?わかってなくない?
「杏、家に呼んだらばれちゃうじゃん。」
「大丈夫。他の友達も呼べば大丈夫だよ。」
なんだこの子。自分は友達いっぱいいるからって皆そうだと思ったら大間違いだぞ。まぁ今は私にもさつきちゃんがいるからね。
「そ、そうかな。まぁ考えとくよ。」
「いつ呼ぶ?明日?」
ちょっと杏ちゃん?気が早いよ。早すぎるよ。なんだ、どうした。
「いや、明日とかじゃなくてそのうちってことよ。まぁとりあえず秘密だからね。わかった?」
「わかった!たのしみ!とりあえず下行ってテレビ見てくる。」
もう夕方のアニメの時間か。私の恋人よりもアニメの方が優先度高いのか。なんか疲れちゃったな、ちょっと寝ようかな。
「杏、お姉ちゃんちょっと寝るからご飯できたら起しに来てね。」
「わかった!」
なんかずっと興奮気味だなこの子。階段転げ落ちたりしないよな。心配だな。
勢い良く階段を駆け下りていく妹の足音を聞きながらそんなこと考えていると、階下からとんでもないことが聞こえてきた。
「お母さん!姉ちゃんに彼氏できた!」
ちょっと杏さん!?
そんな元気の良い報告が家の中にこだましたかと思うと今度はガシャーンという皿の割れる音が聞こえた。ご飯の準備をしていた母がお皿を落としてしまったようだ。
もう・・・ダメだ・・・ああああぁぁぁんもう!
「お母さん!お母さん!大変!大変!」
「何?どうしたの杏?」
「姉ちゃんが!姉ちゃんが!」
「あんたちょっと落ち着きなさい。ほらこれ飲んで。」
杏は渡されたコップの中身をを一気に飲み干す。
「おえー。お母さんこれ牛乳じゃん!なんでそんな嫌がらせすんのよぉ!」
「あはははは。あんた牛乳飲めるようになったのねーえらいねー。あはははは。」
玄関のドアを開けるとキッチンから楽しそうな笑い声が家中に響いていた。これはもう既に私が笑いものになっているということなのだろうか。とにかくキッチンへ急がなければ。
キッチンに入ると母が妹を指差し爆笑していた、妹はというとなんとも言えない顔をしていた。どんな状況なんだろうか。
「ただいまー。どうしたのお母さん?」
「この子がwww牛乳飲んでwwwもうwww面白くてwww。」
お母さん最近ストレス溜まってるのかな。心配だな。なにが面白いか全然わかんないや。
私は妹に耳打ちした。
「あんた話してないの?」
「だって話す前にこんなんなっちゃって・・・」
「ちょっと部屋行くよ。」
私は話がややこしくなる前に一手を打つべく妹を部屋へと連れて行くことにした。まぁ最悪はお菓子でもやれば大丈夫だろう。
私たちの部屋は2階にある。ありがたいことにそれぞれ自分の部屋を持っている。普段はリビングに入り浸っている私たち姉妹は寝るときくらいしか部屋に行くことはない。なんといっても今はリビングにテレビがあるしね!
さて、そろそろ本題に入るとしよう。3姉妹会議!ではなく、姉妹会議の開始だ。「R.O.D」って何年前だっけ。私はアニタが好きでした。あんな妹がほしいね。生意気なのは似てるけども。
「杏、お母さんに言ってないんだよね?」
「うん。あれは姉ちゃんの彼氏なの?腕組んでたよね?」
「ま、まぁね。」
何言ってんのわたし!。なんで嘘ついちゃった?妹に姉の威厳を見せたかったのか?
そうだよ!だって今まで妹に運動以外で勝ったことないんだもん!
「マジでか!姉ちゃんすごい!」
あぁ・・・この感じ・・・気持ちいい!もうどうにでもなっちゃえ!
「実はお姉ちゃん、彼氏できちゃいました。」
「姉ちゃん大人!しかもイケメン!うらやましい!」
あぁ・・・もう最高。でもどうしよう・・・
「でもまだお母さんとかには秘密だから言わないでね。」
「わかった!今度家に呼ぼうよ。」
あれ?わかってなくない?
「杏、家に呼んだらばれちゃうじゃん。」
「大丈夫。他の友達も呼べば大丈夫だよ。」
なんだこの子。自分は友達いっぱいいるからって皆そうだと思ったら大間違いだぞ。まぁ今は私にもさつきちゃんがいるからね。
「そ、そうかな。まぁ考えとくよ。」
「いつ呼ぶ?明日?」
ちょっと杏ちゃん?気が早いよ。早すぎるよ。なんだ、どうした。
「いや、明日とかじゃなくてそのうちってことよ。まぁとりあえず秘密だからね。わかった?」
「わかった!たのしみ!とりあえず下行ってテレビ見てくる。」
もう夕方のアニメの時間か。私の恋人よりもアニメの方が優先度高いのか。なんか疲れちゃったな、ちょっと寝ようかな。
「杏、お姉ちゃんちょっと寝るからご飯できたら起しに来てね。」
「わかった!」
なんかずっと興奮気味だなこの子。階段転げ落ちたりしないよな。心配だな。
勢い良く階段を駆け下りていく妹の足音を聞きながらそんなこと考えていると、階下からとんでもないことが聞こえてきた。
「お母さん!姉ちゃんに彼氏できた!」
ちょっと杏さん!?
そんな元気の良い報告が家の中にこだましたかと思うと今度はガシャーンという皿の割れる音が聞こえた。ご飯の準備をしていた母がお皿を落としてしまったようだ。
もう・・・ダメだ・・・ああああぁぁぁんもう!
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