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ヤエ 3
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「ヤエ殿~僕の足はまだ治らないのですか?」
軟弱男の見本のような声を出して聞かないで頂戴。
マザコンと従兄に対するコンプレックスと罪悪感でこじれたのをセリから離そうとして連れてきたのは仕方ないとしても、魔法師団長を張ってたんでしょう、なぜ自分で治療しようとしないのかな。
そう指摘すると、えー僕、回復魔法も治癒もしたことないですけどなどと、抜かしよる。
自分の身体で試せや~と言いたくなるわ。ピキピキピキ。
以前に話したでしょう、身体の仕組みを理解していると治癒の効果が高いと。
あなた、自分の脚見えないのかしら?肉えぐれてんでしょう。
えぐれてるの見れば肉体の組織がどうなっているか、少しは理解するだろうが~
と、ガーガー言ってやれば、そうですね、そういえばと文句言った私の方が罪悪感を感じるように返事をしてくる性格よ。
そこから、しぶしぶ自分で治療を試しているみたい。何とか格好がついてきたわね。
3か月も終わりごろ、セリの方も何とかまとまりそうな雰囲気になっているので帰国させても大丈夫よね。
4か月に入ろうかという頃にセリから
「女の子が4人孵ったよ。国王様とネーシュリナ妃がすごく喜んでくれたの。バロッグとハロルドもメチャメチャ喜んで大変なの。拗らせ男を預かってもらってお世話掛けました。ありがとうね。」
「おめでとう、そちらもシズと同じように女の子ばかりだったのね。それで名前は決めたの?」
「んーまだなのよ。バロッグとハロルドが結婚してくれってうるさいし、ネーシュリナ妃も正式に結婚をしてはどうかと言われて悩んでるの。
結婚したら子供たちは王女として名前を付けないといけないじゃない。育てるのもややこしそうだし悩むよ~。」
「勝手に悩んでなさい。拗らせ男はそちらに帰らすわよ。いいわね。」
「そうね、4か月近く預かってもらえたから、迷惑かけてごめんなさい。」
以上のような話をして拗らせ男はゴード国に帰ってもらった。
母親と母親の実家の刑も決まり一段落したから、余計なしがらみから逃れられてよかったわね。
◇◇◇◇◇
人族のフランメリア国沿いに連なる山々、それに沿って大森林に入る予定で計画を立てる。
結構な日数をかける予定なのでマリが卵を産むのを待って出発としよう。
マリはなんと、面倒くさいからと理由をつけて4個も卵を産んだの。何考えてんだ、あの子は。
一応ハーフ国王太子の卵であることは確かなのだが面倒で四つ子を孕むか?
私が孕んだわけではないので、お祝いを言っておくわ。”おめでとう、大森林から帰った時には卵孵ってるだろうから楽しみにしとくね。”と言い残したわ。
大森林探索はイフノコス国国王からミルスガルデを連れていくように条件を出されている。
大森林探索のメンバーは
ミルスガルデは弓の使い手。
シバリナは緑の使い手。
ドロアテは土の使い手。
助手のソアラと私になる。
イフノコス国は基本、森や林か山しかないの。海岸線沿いにわずかな草原があるだけで森林がどこまでも続く国だと考えていただいて結構。
エルフ族は馬は使わない。木から木へとつり橋を渡しているのでそこを移動する。
彼らにとっては時間は十分にあるので、急ぐことをしない。人生500年生きるのだから。
多分、短命種の私たちが500年生きることになれば嫌気がさすだろうと思うわ。
私なんかは60年で十分です、ハイ。
食料は大森林で調達するとして、持ち物は用意万端整ったわね。今回は気球によく似たものを作ったのでそれを使うわね。4人とも腰が引けてるけど。大丈夫、落ちないわよ。私も乗るのよ、落ちたら困るわよ自分が。
この気球は気球中央に魔石を置いて風魔法を下に向け発生するようにしている。
セリが魔素だまりを独占してくれて魔石の供給が始まったから可能になったものよ。でなければ出来なかったわ。
さぁ、空の旅に出発よ。
ヒョエ~とおかしな声を出しながら周囲を見回しているソアラ、ドロアテとミルスガルデは一生懸命下を見ている。シバリナは魔石の仕組みを考えている様子ね。
方向性を決めるているのは、その魔石ではなく私が風魔法で気球を進ましているから進んでいるのよ。
暗くなれば、下に降りるわよ。
時速は自転車くらいか早めて原付ぐらいでしょうね。ただし一定速度で進むから1日10時間200Kから300Kの距離を稼ぐわけ理論的には。
それを阻んでくれるのは、毎度おなじみワイバーンや飛竜たち。
自分たちが見たことのないようなものが飛行しているので興味本位と縄張りの維持で近づいてくれる。
攻撃してくるのは、載っている私たちを認識したとき。餌が~となって攻撃してくる。ミルスガルデの弓矢に私が強化魔法で矢じりを強くしブーストかけてで射るからバンバン落ちてくれる。
弓矢の方向を魔物たちの魔石に狙いを定めているから、射殺された瞬間魔石も破壊されていることになる。
落ちて拾った人は、皮と肉と牙や目玉のモロモロでご了承ください。
そうして私たちは1800Kを10日かけて飛行し大森林の入り口付近に到着する予定であった。
「ヤエ殿~僕の足はまだ治らないのですか?」
軟弱男の見本のような声を出して聞かないで頂戴。
マザコンと従兄に対するコンプレックスと罪悪感でこじれたのをセリから離そうとして連れてきたのは仕方ないとしても、魔法師団長を張ってたんでしょう、なぜ自分で治療しようとしないのかな。
そう指摘すると、えー僕、回復魔法も治癒もしたことないですけどなどと、抜かしよる。
自分の身体で試せや~と言いたくなるわ。ピキピキピキ。
以前に話したでしょう、身体の仕組みを理解していると治癒の効果が高いと。
あなた、自分の脚見えないのかしら?肉えぐれてんでしょう。
えぐれてるの見れば肉体の組織がどうなっているか、少しは理解するだろうが~
と、ガーガー言ってやれば、そうですね、そういえばと文句言った私の方が罪悪感を感じるように返事をしてくる性格よ。
そこから、しぶしぶ自分で治療を試しているみたい。何とか格好がついてきたわね。
3か月も終わりごろ、セリの方も何とかまとまりそうな雰囲気になっているので帰国させても大丈夫よね。
4か月に入ろうかという頃にセリから
「女の子が4人孵ったよ。国王様とネーシュリナ妃がすごく喜んでくれたの。バロッグとハロルドもメチャメチャ喜んで大変なの。拗らせ男を預かってもらってお世話掛けました。ありがとうね。」
「おめでとう、そちらもシズと同じように女の子ばかりだったのね。それで名前は決めたの?」
「んーまだなのよ。バロッグとハロルドが結婚してくれってうるさいし、ネーシュリナ妃も正式に結婚をしてはどうかと言われて悩んでるの。
結婚したら子供たちは王女として名前を付けないといけないじゃない。育てるのもややこしそうだし悩むよ~。」
「勝手に悩んでなさい。拗らせ男はそちらに帰らすわよ。いいわね。」
「そうね、4か月近く預かってもらえたから、迷惑かけてごめんなさい。」
以上のような話をして拗らせ男はゴード国に帰ってもらった。
母親と母親の実家の刑も決まり一段落したから、余計なしがらみから逃れられてよかったわね。
◇◇◇◇◇
人族のフランメリア国沿いに連なる山々、それに沿って大森林に入る予定で計画を立てる。
結構な日数をかける予定なのでマリが卵を産むのを待って出発としよう。
マリはなんと、面倒くさいからと理由をつけて4個も卵を産んだの。何考えてんだ、あの子は。
一応ハーフ国王太子の卵であることは確かなのだが面倒で四つ子を孕むか?
私が孕んだわけではないので、お祝いを言っておくわ。”おめでとう、大森林から帰った時には卵孵ってるだろうから楽しみにしとくね。”と言い残したわ。
大森林探索はイフノコス国国王からミルスガルデを連れていくように条件を出されている。
大森林探索のメンバーは
ミルスガルデは弓の使い手。
シバリナは緑の使い手。
ドロアテは土の使い手。
助手のソアラと私になる。
イフノコス国は基本、森や林か山しかないの。海岸線沿いにわずかな草原があるだけで森林がどこまでも続く国だと考えていただいて結構。
エルフ族は馬は使わない。木から木へとつり橋を渡しているのでそこを移動する。
彼らにとっては時間は十分にあるので、急ぐことをしない。人生500年生きるのだから。
多分、短命種の私たちが500年生きることになれば嫌気がさすだろうと思うわ。
私なんかは60年で十分です、ハイ。
食料は大森林で調達するとして、持ち物は用意万端整ったわね。今回は気球によく似たものを作ったのでそれを使うわね。4人とも腰が引けてるけど。大丈夫、落ちないわよ。私も乗るのよ、落ちたら困るわよ自分が。
この気球は気球中央に魔石を置いて風魔法を下に向け発生するようにしている。
セリが魔素だまりを独占してくれて魔石の供給が始まったから可能になったものよ。でなければ出来なかったわ。
さぁ、空の旅に出発よ。
ヒョエ~とおかしな声を出しながら周囲を見回しているソアラ、ドロアテとミルスガルデは一生懸命下を見ている。シバリナは魔石の仕組みを考えている様子ね。
方向性を決めるているのは、その魔石ではなく私が風魔法で気球を進ましているから進んでいるのよ。
暗くなれば、下に降りるわよ。
時速は自転車くらいか早めて原付ぐらいでしょうね。ただし一定速度で進むから1日10時間200Kから300Kの距離を稼ぐわけ理論的には。
それを阻んでくれるのは、毎度おなじみワイバーンや飛竜たち。
自分たちが見たことのないようなものが飛行しているので興味本位と縄張りの維持で近づいてくれる。
攻撃してくるのは、載っている私たちを認識したとき。餌が~となって攻撃してくる。ミルスガルデの弓矢に私が強化魔法で矢じりを強くしブーストかけてで射るからバンバン落ちてくれる。
弓矢の方向を魔物たちの魔石に狙いを定めているから、射殺された瞬間魔石も破壊されていることになる。
落ちて拾った人は、皮と肉と牙や目玉のモロモロでご了承ください。
そうして私たちは1800Kを10日かけて飛行し大森林の入り口付近に到着する予定であった。
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