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*****大阪で地震がありました。地震にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。*****
☆☆☆☆☆
日本の海岸が燃え続けている。弟の博が言うには世界中が同じような状況らしい。
お祖父(ジイ)ちゃんは、テレビを見て絶句していた。
昔200年ほど前に東北地方で大きな地震がおこり津波で被害が出たそうだ。
小学校の子供たちが津波に巻き込まれたことを聞いたことがあると言っていた。
記録映画で津波が押し寄せるのを見たそうだ。
100mとか200mの津波でなくてもあっという間に家やビルが壊されていったそうだ。
そのせいか川とか海岸とかの近くには住もうと思わなかったと話してくれた。
そんな津波が日本中ではなくて世界中で起きているらしい?
夢見てるみたい、遠いところの話をしているような感覚だけど車で行けば1時間もかからないところでも津波による火災が起きてるんだ。
お祖父ちゃんは儂らに出来ることはないなと呟(ツブ)いて寝床に行った。
私もベッドに寝ながらどうなるんだろうと思考がグルグル回っているうちに眠ってしまったようだ。
その後、津波による火事は早いところで3日程度、東京は1週間燃え続けておさまったようだ。
東京駅や周辺の官公庁、国会も燃えたらしい。
博によると山手線内で火事は収まらず建物から建物に火が走り、かろうじて残った消防車や救急車、警察、自衛隊は手の打ちようがなかったらしい。
日本の政府機能があるのかどうかも不明。
勿論、どの国も同じ状態であるから近隣諸国からの侵略とかはなかった。やれやれだなってお祖父ちゃんは話してた。
それ以上に大変なのは物資が入ってこないから食べる物が乏しくなってるし、水や電気の供給が滞りだした。
蛇口を開けてもみずが出ない。
買い物に行ったけど棚にあまりものがない。
野菜はご近所の祖父ちゃんの知り合いさんが分けてくれるからいいけど…水が…お祖父ちゃんに相談したら近くの神社に行けば水が汲めるだろうって。
私たちも畑で何か作らないと食べる物に困りそう、学校なんて行ってる場合じゃないわ。
博は自転車で買い物と神社に水を汲みに行った。
私はお祖父ちゃんの見えないところで畑を耕す。
内緒だけど、私と弟の博は魔法が少し使える。理由はわからないけど使える。
祖父ちゃんに話したところ誰にも話すな隠しとけと言われたの。
昔の魔女狩りじゃないけど、そんなのに遭うのは嫌だもの。
小学校のころいじめられていて、学校にいけない時魔法が使えたらなって誰でも考えることあるでしょう。
何日も本に書かれたように自分の身体の魔力を集めるように考えてたら、空のコップに水がたまったの。
嘘でしょう、思い違いだって考えてもう一度水を飲んでコップを空にして同じ事したら、コップに水がたまってた。
怖くなってその日は布団をかぶって寝たけど、翌日は洗面所で試したの。
洗い場に水がたまったわ、信じらんない魔法よ、魔法。
自分だけの秘密で嬉しかったわ、でも母にも話せなかったの。だって魔女裁判の話は読んで知ってたもの。
自分が魔女みたいに思われるのって嫌だし~って思ってたのよ。でも魔法が使えることで、何故か自信が付いたっていうのか度胸がついたのか学校に行けるようになったわ。
いじめる子が授業終了し立ち上がるとき水を垂らしてやったのよ。まるでお漏らししたようにね。
小学生って囃(ハヤ)すじゃない。
その子、クラスの子にお前、お漏らしかよ!って囃されて自分がいじめられる方になったわ。
ええ、罪悪感?持たなかったよ。だって私その子に何したわけでもないのにいじめられてたもん。
弟も控えめな性格がいじめの対象になったようだったから、博には教えたの魔法を。
使うのに少し苦労したけど、使えるようになったわ。
私は水と土をすこしいじれる程度。博は火と風を私と同じ程度に使えるの。
他人様には絶対内緒ね。
だからお祖父ちゃんに隠れて土魔法で少し畝を作ってるの。
お祖父ちゃんは耕運機で畑を耕してるわ。
家の周囲の畑におネギとジャガイモ、人参、玉葱、芋、大根、ほうれん草ぐらい収穫したいじゃない。
カレーとか肉じゃがとかみそ汁の具材ぐらいは自分で作りたいよね。
祖父ちゃんは米を作るために深く耕してる最中なのよ。
家の周囲には無花果と柿の木が植えてあるから、これも実がなれば食べれるよね。
私、キーウィやブドウも好きなんだけど駄目かな。
あれ?
博が誰か連れて来てる。
博はもう中の良い子見つけたのかな?
誰だろう、祖父ちゃんも気が付いたみたい。耕運機止めて見てる。
博と一緒に来たのは幸田晃という人。18才らしい。
スーパーの前で座り込んでいたのを博が声をかけたんだって。
幸田君は高校3年生で名古屋に住んでいたけど津波がきて逃げたんだって。たまたま通人と別れて自宅に戻ろうとしているところに津波だと知らされて高台に登ってみてたら名古屋駅や自宅付近が海水に沈み高台にも迫ってきそうだったので急いで一の宮の方に逃げた。一の宮って言われても全然わかんないんだけどね。
逃げ出した先で見たものは火を噴きだし海水が流れ込んだ街並み。
一夜明けて親に連絡して連絡取れず途方に暮れていたら、トラックの兄ちゃんが京都方面に行くっていうので乗せてもらったそうだ。
親をちゃんと探せよって言いたかったけど事情がありそうで聞くの止めたわ。
トラックは亀岡の工場に行くので、ここでって降ろされたのがスーパー。
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日本の海岸が燃え続けている。弟の博が言うには世界中が同じような状況らしい。
お祖父(ジイ)ちゃんは、テレビを見て絶句していた。
昔200年ほど前に東北地方で大きな地震がおこり津波で被害が出たそうだ。
小学校の子供たちが津波に巻き込まれたことを聞いたことがあると言っていた。
記録映画で津波が押し寄せるのを見たそうだ。
100mとか200mの津波でなくてもあっという間に家やビルが壊されていったそうだ。
そのせいか川とか海岸とかの近くには住もうと思わなかったと話してくれた。
そんな津波が日本中ではなくて世界中で起きているらしい?
夢見てるみたい、遠いところの話をしているような感覚だけど車で行けば1時間もかからないところでも津波による火災が起きてるんだ。
お祖父ちゃんは儂らに出来ることはないなと呟(ツブ)いて寝床に行った。
私もベッドに寝ながらどうなるんだろうと思考がグルグル回っているうちに眠ってしまったようだ。
その後、津波による火事は早いところで3日程度、東京は1週間燃え続けておさまったようだ。
東京駅や周辺の官公庁、国会も燃えたらしい。
博によると山手線内で火事は収まらず建物から建物に火が走り、かろうじて残った消防車や救急車、警察、自衛隊は手の打ちようがなかったらしい。
日本の政府機能があるのかどうかも不明。
勿論、どの国も同じ状態であるから近隣諸国からの侵略とかはなかった。やれやれだなってお祖父ちゃんは話してた。
それ以上に大変なのは物資が入ってこないから食べる物が乏しくなってるし、水や電気の供給が滞りだした。
蛇口を開けてもみずが出ない。
買い物に行ったけど棚にあまりものがない。
野菜はご近所の祖父ちゃんの知り合いさんが分けてくれるからいいけど…水が…お祖父ちゃんに相談したら近くの神社に行けば水が汲めるだろうって。
私たちも畑で何か作らないと食べる物に困りそう、学校なんて行ってる場合じゃないわ。
博は自転車で買い物と神社に水を汲みに行った。
私はお祖父ちゃんの見えないところで畑を耕す。
内緒だけど、私と弟の博は魔法が少し使える。理由はわからないけど使える。
祖父ちゃんに話したところ誰にも話すな隠しとけと言われたの。
昔の魔女狩りじゃないけど、そんなのに遭うのは嫌だもの。
小学校のころいじめられていて、学校にいけない時魔法が使えたらなって誰でも考えることあるでしょう。
何日も本に書かれたように自分の身体の魔力を集めるように考えてたら、空のコップに水がたまったの。
嘘でしょう、思い違いだって考えてもう一度水を飲んでコップを空にして同じ事したら、コップに水がたまってた。
怖くなってその日は布団をかぶって寝たけど、翌日は洗面所で試したの。
洗い場に水がたまったわ、信じらんない魔法よ、魔法。
自分だけの秘密で嬉しかったわ、でも母にも話せなかったの。だって魔女裁判の話は読んで知ってたもの。
自分が魔女みたいに思われるのって嫌だし~って思ってたのよ。でも魔法が使えることで、何故か自信が付いたっていうのか度胸がついたのか学校に行けるようになったわ。
いじめる子が授業終了し立ち上がるとき水を垂らしてやったのよ。まるでお漏らししたようにね。
小学生って囃(ハヤ)すじゃない。
その子、クラスの子にお前、お漏らしかよ!って囃されて自分がいじめられる方になったわ。
ええ、罪悪感?持たなかったよ。だって私その子に何したわけでもないのにいじめられてたもん。
弟も控えめな性格がいじめの対象になったようだったから、博には教えたの魔法を。
使うのに少し苦労したけど、使えるようになったわ。
私は水と土をすこしいじれる程度。博は火と風を私と同じ程度に使えるの。
他人様には絶対内緒ね。
だからお祖父ちゃんに隠れて土魔法で少し畝を作ってるの。
お祖父ちゃんは耕運機で畑を耕してるわ。
家の周囲の畑におネギとジャガイモ、人参、玉葱、芋、大根、ほうれん草ぐらい収穫したいじゃない。
カレーとか肉じゃがとかみそ汁の具材ぐらいは自分で作りたいよね。
祖父ちゃんは米を作るために深く耕してる最中なのよ。
家の周囲には無花果と柿の木が植えてあるから、これも実がなれば食べれるよね。
私、キーウィやブドウも好きなんだけど駄目かな。
あれ?
博が誰か連れて来てる。
博はもう中の良い子見つけたのかな?
誰だろう、祖父ちゃんも気が付いたみたい。耕運機止めて見てる。
博と一緒に来たのは幸田晃という人。18才らしい。
スーパーの前で座り込んでいたのを博が声をかけたんだって。
幸田君は高校3年生で名古屋に住んでいたけど津波がきて逃げたんだって。たまたま通人と別れて自宅に戻ろうとしているところに津波だと知らされて高台に登ってみてたら名古屋駅や自宅付近が海水に沈み高台にも迫ってきそうだったので急いで一の宮の方に逃げた。一の宮って言われても全然わかんないんだけどね。
逃げ出した先で見たものは火を噴きだし海水が流れ込んだ街並み。
一夜明けて親に連絡して連絡取れず途方に暮れていたら、トラックの兄ちゃんが京都方面に行くっていうので乗せてもらったそうだ。
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