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1対3のWデート
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「すぅ姉、こないだデートしたときのこと聞かせて~」
「あぁ……ごめん。また今度」
「なんで~! 昨日も『また今度』って言ってたじゃん!」
「いやもうホントに……疲れてるから」
「じゃあ『また今度』がいつになるのか聞くまで引き下がらない!」
「わかったわかった! 明日なら大丈夫だと思うから!」
更紗はマイペースな性格だから、鈴夏にもそこまで依存するような態度は見せてこない。でも今回ばかりはしつこかった。今日はスペアキーが見つかってデートできて、この充足感に酔いしれたい。風呂場へと向かった鈴夏は、湯船を溜めて満足するまでお風呂に入った。
そして次の日、鈴夏が仕事から帰ってくると更紗の質問攻撃が始まった。なぜ帰らなかったのか、その間どこにいたのか、仕事の後もどこにいたのか、龍大と何を話したか、好感度上がった? など……。とくに隠すこともないので全部話したが、ずっと更紗のニヤニヤとした顔が崩れなかった。他人の恋バナが好きな更紗らしい。案の定起こった出来事すべて聞きつくすくらいにしつこかった。
それからと言うもの、夜寝る前に鈴夏と龍大は寝る前に通話するようになった。生活リズムが違うから、毎日でも声が聞きたいと龍大から提案したのだ。とくに甘い話をするわけでもない。何の変哲もない、日常会話をただ交わすだけの時間だった。今日は何食べた? 仕事大変だった? あのニュース見た? そんな他愛のないやり取りを繰り返している。
寝る前とは言っても、寝る時間はもちろん龍大に合わせる。だいたい20時から21時くらいまでは、龍大との通話タイムだ。同じテレビ番組を見たり、動画を見たり。沈黙が訪れても、何も気にならなかった。
時折龍大が先に寝落ちして、寝息が聞こえてくることもあった。すぅすぅと安らかな音がスマホから聞こえるたびに、これがスマホ越しじゃなくて直接だったらいいのにと思わずにいられない。
そして鈴夏もそれに合わせて仕事も早く終わらせ、夕飯も済ませるようになった。最近はお気に入りのドラマもなく、退屈だったからこのくらいでちょうどいい。21時を過ぎたらお風呂に入り、のんびりスキンケアとヘアケアに勤しむ。お風呂は面倒だけど、引き伸ばしたらもっと面倒だから通話を切ったら風呂場に行くように習慣づけた。
「あぁ……ごめん。また今度」
「なんで~! 昨日も『また今度』って言ってたじゃん!」
「いやもうホントに……疲れてるから」
「じゃあ『また今度』がいつになるのか聞くまで引き下がらない!」
「わかったわかった! 明日なら大丈夫だと思うから!」
更紗はマイペースな性格だから、鈴夏にもそこまで依存するような態度は見せてこない。でも今回ばかりはしつこかった。今日はスペアキーが見つかってデートできて、この充足感に酔いしれたい。風呂場へと向かった鈴夏は、湯船を溜めて満足するまでお風呂に入った。
そして次の日、鈴夏が仕事から帰ってくると更紗の質問攻撃が始まった。なぜ帰らなかったのか、その間どこにいたのか、仕事の後もどこにいたのか、龍大と何を話したか、好感度上がった? など……。とくに隠すこともないので全部話したが、ずっと更紗のニヤニヤとした顔が崩れなかった。他人の恋バナが好きな更紗らしい。案の定起こった出来事すべて聞きつくすくらいにしつこかった。
それからと言うもの、夜寝る前に鈴夏と龍大は寝る前に通話するようになった。生活リズムが違うから、毎日でも声が聞きたいと龍大から提案したのだ。とくに甘い話をするわけでもない。何の変哲もない、日常会話をただ交わすだけの時間だった。今日は何食べた? 仕事大変だった? あのニュース見た? そんな他愛のないやり取りを繰り返している。
寝る前とは言っても、寝る時間はもちろん龍大に合わせる。だいたい20時から21時くらいまでは、龍大との通話タイムだ。同じテレビ番組を見たり、動画を見たり。沈黙が訪れても、何も気にならなかった。
時折龍大が先に寝落ちして、寝息が聞こえてくることもあった。すぅすぅと安らかな音がスマホから聞こえるたびに、これがスマホ越しじゃなくて直接だったらいいのにと思わずにいられない。
そして鈴夏もそれに合わせて仕事も早く終わらせ、夕飯も済ませるようになった。最近はお気に入りのドラマもなく、退屈だったからこのくらいでちょうどいい。21時を過ぎたらお風呂に入り、のんびりスキンケアとヘアケアに勤しむ。お風呂は面倒だけど、引き伸ばしたらもっと面倒だから通話を切ったら風呂場に行くように習慣づけた。
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