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第二十二章 証拠
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汗だくになりながら署の入口に向かって走る。いつもなら談笑する入口の警官への挨拶もそこそこに、扉を開けて署内に飛び込み、二階へ向かった。
階段を駆け上がって捜査一課へ行くと、阿部刑事が椅子に腰かけて資料を顔に乗せ、足を机の上に上げて寝ている。
「阿部さん、ありました。あったんです!」
「何? 伊藤刑事、どうしたんだ。今日は加賀美くんのところに行ったんじゃなかったのか? 捜査が行き詰まってたから息抜きに行って来いって言ったじゃないか」
「阿部さん、行ったんです。加賀美さんのところに、そしたらあったんです!」
「何をそんなに慌ててるんだ。何があったんだよ。少し落ち着いて。汗だくじゃないか。ほら、水分でも取って、話はそれから聞くから」
「それどころじゃないんです。聞いてください。猫の爪があったんです!」
「あ? 猫に爪があるのは当たり前じゃないか。何をそんなに慌てて……え、ちょっと待て、お前、猫の爪の可能性はないって言ってたよな?」
「はい。私が言いました。でも、マルコの爪、あったんです。保護した直後の爪を、加賀美さんが切って、取っておいてくれたんです」
「なんで、それを早く言わないんだ! どこにあるんだその爪は?」
「私が今、持ってます。ただ、泥だらけで、マルコが現場から逃走した後から保護するまでに少し時間がありますから、その間に色々なところをマルコは走っている可能性があります。だから、証拠が出るかどうかは分かりませんが、調べてみる価値はあると思います」
「よし、すぐにそれ持って科捜研に行くぞ。少量でも爪の中に皮膚片が残っていれば、犯人を特定できるかもしれない」
「はい! 行きましょう!」
「ねえねえ、マリン、伊藤さん、慌てて帰っちゃったね。このドーナツおいしい。食べて行けばよかったのに」
「なんでマルコの爪の事、伊藤刑事に言ってなかったにゃ? そうすればもっと早く犯人が見つかったかもしれないにゃ」
「いや、話そうとしたら、君たちをお風呂に入れて、爪切ったって話をしたら、伊藤さんが急に電話を切るんだもん。それからすっかり忘れてしまって。でも、マリン、なんで、マルコの爪がそんなに重要だと分かったの?」
「それは当たり前にゃ。あれはマルコの復讐のための重要な証拠にゃ。マルコがご主人様を守ろうと命がけで戦って手にした証拠にゃ。猫の爪で引っ掻いた皮膚片があれば、DNA鑑定っていうやつで犯人が見つかるってテレビで女の人が言ってたにゃ。警察なのに白い服着たおばちゃんだにゃ。それを覚えていたからすぐにマルコの爪を切って保管するように遥香に言ったにゃ。我々猫の復讐にゃ。完全勝利にゃ」
「ふーん、マリンは結構、ママと一緒にテレビドラマ見てるもんね。まあ、とっても役に立てたならよかったわね」
「すみません。西園寺由子さん、署までご同行いただけますか」
朝早くアパートの玄関先で阿部刑事に声をかけられた。パトカーに乗せられて警察署へ連れてこられた。
こうなることはなんとなく分かっていた。あの封筒を開いたからいけなかったのだ。私の知らない世界に迷い込んでしまった。
あの書類に書かれていた内容は、私の生涯年収を超える大きな額だった。おそらく私は教師を辞めても、結婚なんかしなくても、一人で死ぬまで生きていける額だった。そして、私は異世界へと連れてこられてしまった。
「今日、お越しいただいたのは参考人としてではなく、西園寺由紀子さん殺害の容疑者として署までご同行いただきました。西園寺由紀子さん、あなたのお母様を襲って殺害したのはあなたですね?」
「弁護士をお願いします。黙秘権を行使します」
「あなたはあの日、ご実家に忍び込んで、金目のものを物色していたところを由紀子さんに見つかって、揉み合いになり、刃物で由紀子さんを刺した。そして、部屋中を物色して金目のものを盗んだ。そうではないですか?」
「……」
「あなたの事を少し調べさせていただきました。あなたは相当な借金を抱えていらっしゃいますね。カードローンや裏の金融会社にまで。金額は相当ですね。毎月の金利の支払いだけでも相当な額があったんじゃないですか?」
「……黙秘します。弁護士を呼んでください。西園寺家の専属の村田弁護士をお願いします」
「分かりました。村田弁護士には連絡をしていますので、もう少し、お話をさせてください。あなたはお金が必要だった。そうですね。だからご実家に強盗に入った。由紀子さんとは疎遠で、実家にはほとんど帰っていなかった。なので、由紀子さんに屋敷内でばったり会った時に動揺して、揉み合いになって刺し殺したんじゃないですか?」
「私はやっていません……」
「調べはついています。あなたはホストクラブに入り浸っていた。そして、あるホストにかなりの金額を貢いでいたのではないですか?」
「職業柄、ああいうお店に出入りすることは許されない。そこで、あなたはマスクをして衣装を変えて密かに通っていた。婚活をしているように見せかけるために、婚活パーティーにも出かけていた。でも、本当はそのホストクラブに好意を持った男性がいたのではないですか?」
「知りません。私は何もやっていません」
「その男性から、あなたには相当な金額を貢がせたという話も確認が取れています。同時に婚活パーティーに何度も参加されていることも分かっています」
「私はやっていません。私がやったという証拠がありますか? ないでしょう」
「あなたがこの事件の犯人であるという証拠は今、調査中ですが、おそらくあなたがやったという明らかな証拠が出てくることでしょう」
「弁護士を呼んでください。私はやってませんから。ホストの男性なんて知りません」
「事情聴取の時にあなたの首と腕の傷についてお聞きしました。その時にあなたがおっしゃった、学校の生徒が木の棒を投げられてそれが当たって、首の擦過傷と腕の痣ができたと証言されていますね。我々の調べたところ、保健室の先生が治療したことは確認できましたが、生徒から木の棒を投げられたという証言は一切ありませんでした。また、手首の痣、その裏側にも傷があるんじゃないですか? 見せていただけませんか」
「これは学校で生徒から投げられた棒が当たった傷です。痣の反対側は木が刺さったんです」
「由紀子さんが殺害された現場から一匹の猫が逃走しています。その猫は犯人と争った形跡がある。猫はよく引っ掻きます。それだけでなく、猫は犯人に噛みついた可能性もあります。あなたのその首の擦過傷、そして、手首の傷は、由紀子さんの飼い猫と争った跡ではありませんか?」
「猫なんて知りません。引っ掻かれたことも噛まれたこともありません」
「そうですか。実は先日、その猫が保護されまして、その猫の爪から人の皮膚片が見つかりました。その皮膚片を今、分析しているところです。先日、あなたのご自宅でDNAサンプルをご提供いただいたかと思います。今、そのDNA鑑定の結果を待っている状態です。もし、あなたのDNAと一致すれば、あなたが犯人として特定できます」
「私はやってません。私は……」
「なぜ、あなたは由紀子さんを、あなたのお母様を襲い、殺害したのですか。あなたのご実家を調べている時にこんなものが見つかりました。内容をご確認ください」
それは、西園寺由紀子から娘の由子への手紙だった。
「由子へ、この手紙を読んでいるということはすでに私は亡くなっているのでしょう。あなたにはいつも小言ばかりで、喧嘩ばかりしてしまってごめんなさい。お父さんが亡くなってからあなたはすっかり変わってしまって、私とまともに口をきこうともしなかったわね。だから、私の思いをこうして手紙で残しておきます。私はあなたの事をとても大切に思っています。それは本当のこと。あなたが生まれた時には、我が家のプリンセスがやっと生まれてきてくれて本当に嬉しかった。小さい時から可愛くて可愛くて、お父さんも兄弟もみんなで本当にかわいがっていました。あなたは本当にお父さんっ子で、お父さんの事が大好きだったわよね。
そんなあなたがお父さんが亡くなってから家を出て、教師をしながら一人暮らしをし始めて、私は心配だった。早くいい人を見つけて、結婚して家族をもってほしかった。それもあなたにとってはプレッシャーになったのかもしれないわね。ごめんなさい。本当はいつでも家に帰ってきて、色々と相談してほしかった。お兄ちゃんたちは家を出た後もよく帰ってきて話をしてくれたのに、あなたの事はまったく分からなかった。でも、婚活をしていることは風の便りで知っていたわ。うまくいってくれるといいけど、でも、人生は結婚だけがすべてじゃないし、一人で生きていくこともできるのだから、焦らなくても大丈夫。あなたは大丈夫だからね。私はこの世にはもういないかもしれないけれど、私がいなくなっても大丈夫なように、あなたにも十分な遺産が相続できるように手配をしてあります。専属の弁護士の先生に相談してください。
あと、幸せな結婚ができるようにあなたのドレスも作ってあります。もし、あなたの好みに合うようだったら、結婚式で着てみてね。
私はいつでもあなたの幸せを祈っています。そして、いつでもあなたの味方であり、あなたのそばにいます。
母より
「お母さん、こんな手紙、今さら見せられても……お母さん……私はなんてことを……あの男がいけないのよ。あの男が結婚してくれるって言ったのに。だから……」
西園寺由子は泣き崩れたまま、何も話さなくなった。
その後、弁護士と面会をした西園寺由子は罪を認め、書類送検され、裁判を受けることになった。
階段を駆け上がって捜査一課へ行くと、阿部刑事が椅子に腰かけて資料を顔に乗せ、足を机の上に上げて寝ている。
「阿部さん、ありました。あったんです!」
「何? 伊藤刑事、どうしたんだ。今日は加賀美くんのところに行ったんじゃなかったのか? 捜査が行き詰まってたから息抜きに行って来いって言ったじゃないか」
「阿部さん、行ったんです。加賀美さんのところに、そしたらあったんです!」
「何をそんなに慌ててるんだ。何があったんだよ。少し落ち着いて。汗だくじゃないか。ほら、水分でも取って、話はそれから聞くから」
「それどころじゃないんです。聞いてください。猫の爪があったんです!」
「あ? 猫に爪があるのは当たり前じゃないか。何をそんなに慌てて……え、ちょっと待て、お前、猫の爪の可能性はないって言ってたよな?」
「はい。私が言いました。でも、マルコの爪、あったんです。保護した直後の爪を、加賀美さんが切って、取っておいてくれたんです」
「なんで、それを早く言わないんだ! どこにあるんだその爪は?」
「私が今、持ってます。ただ、泥だらけで、マルコが現場から逃走した後から保護するまでに少し時間がありますから、その間に色々なところをマルコは走っている可能性があります。だから、証拠が出るかどうかは分かりませんが、調べてみる価値はあると思います」
「よし、すぐにそれ持って科捜研に行くぞ。少量でも爪の中に皮膚片が残っていれば、犯人を特定できるかもしれない」
「はい! 行きましょう!」
「ねえねえ、マリン、伊藤さん、慌てて帰っちゃったね。このドーナツおいしい。食べて行けばよかったのに」
「なんでマルコの爪の事、伊藤刑事に言ってなかったにゃ? そうすればもっと早く犯人が見つかったかもしれないにゃ」
「いや、話そうとしたら、君たちをお風呂に入れて、爪切ったって話をしたら、伊藤さんが急に電話を切るんだもん。それからすっかり忘れてしまって。でも、マリン、なんで、マルコの爪がそんなに重要だと分かったの?」
「それは当たり前にゃ。あれはマルコの復讐のための重要な証拠にゃ。マルコがご主人様を守ろうと命がけで戦って手にした証拠にゃ。猫の爪で引っ掻いた皮膚片があれば、DNA鑑定っていうやつで犯人が見つかるってテレビで女の人が言ってたにゃ。警察なのに白い服着たおばちゃんだにゃ。それを覚えていたからすぐにマルコの爪を切って保管するように遥香に言ったにゃ。我々猫の復讐にゃ。完全勝利にゃ」
「ふーん、マリンは結構、ママと一緒にテレビドラマ見てるもんね。まあ、とっても役に立てたならよかったわね」
「すみません。西園寺由子さん、署までご同行いただけますか」
朝早くアパートの玄関先で阿部刑事に声をかけられた。パトカーに乗せられて警察署へ連れてこられた。
こうなることはなんとなく分かっていた。あの封筒を開いたからいけなかったのだ。私の知らない世界に迷い込んでしまった。
あの書類に書かれていた内容は、私の生涯年収を超える大きな額だった。おそらく私は教師を辞めても、結婚なんかしなくても、一人で死ぬまで生きていける額だった。そして、私は異世界へと連れてこられてしまった。
「今日、お越しいただいたのは参考人としてではなく、西園寺由紀子さん殺害の容疑者として署までご同行いただきました。西園寺由紀子さん、あなたのお母様を襲って殺害したのはあなたですね?」
「弁護士をお願いします。黙秘権を行使します」
「あなたはあの日、ご実家に忍び込んで、金目のものを物色していたところを由紀子さんに見つかって、揉み合いになり、刃物で由紀子さんを刺した。そして、部屋中を物色して金目のものを盗んだ。そうではないですか?」
「……」
「あなたの事を少し調べさせていただきました。あなたは相当な借金を抱えていらっしゃいますね。カードローンや裏の金融会社にまで。金額は相当ですね。毎月の金利の支払いだけでも相当な額があったんじゃないですか?」
「……黙秘します。弁護士を呼んでください。西園寺家の専属の村田弁護士をお願いします」
「分かりました。村田弁護士には連絡をしていますので、もう少し、お話をさせてください。あなたはお金が必要だった。そうですね。だからご実家に強盗に入った。由紀子さんとは疎遠で、実家にはほとんど帰っていなかった。なので、由紀子さんに屋敷内でばったり会った時に動揺して、揉み合いになって刺し殺したんじゃないですか?」
「私はやっていません……」
「調べはついています。あなたはホストクラブに入り浸っていた。そして、あるホストにかなりの金額を貢いでいたのではないですか?」
「職業柄、ああいうお店に出入りすることは許されない。そこで、あなたはマスクをして衣装を変えて密かに通っていた。婚活をしているように見せかけるために、婚活パーティーにも出かけていた。でも、本当はそのホストクラブに好意を持った男性がいたのではないですか?」
「知りません。私は何もやっていません」
「その男性から、あなたには相当な金額を貢がせたという話も確認が取れています。同時に婚活パーティーに何度も参加されていることも分かっています」
「私はやっていません。私がやったという証拠がありますか? ないでしょう」
「あなたがこの事件の犯人であるという証拠は今、調査中ですが、おそらくあなたがやったという明らかな証拠が出てくることでしょう」
「弁護士を呼んでください。私はやってませんから。ホストの男性なんて知りません」
「事情聴取の時にあなたの首と腕の傷についてお聞きしました。その時にあなたがおっしゃった、学校の生徒が木の棒を投げられてそれが当たって、首の擦過傷と腕の痣ができたと証言されていますね。我々の調べたところ、保健室の先生が治療したことは確認できましたが、生徒から木の棒を投げられたという証言は一切ありませんでした。また、手首の痣、その裏側にも傷があるんじゃないですか? 見せていただけませんか」
「これは学校で生徒から投げられた棒が当たった傷です。痣の反対側は木が刺さったんです」
「由紀子さんが殺害された現場から一匹の猫が逃走しています。その猫は犯人と争った形跡がある。猫はよく引っ掻きます。それだけでなく、猫は犯人に噛みついた可能性もあります。あなたのその首の擦過傷、そして、手首の傷は、由紀子さんの飼い猫と争った跡ではありませんか?」
「猫なんて知りません。引っ掻かれたことも噛まれたこともありません」
「そうですか。実は先日、その猫が保護されまして、その猫の爪から人の皮膚片が見つかりました。その皮膚片を今、分析しているところです。先日、あなたのご自宅でDNAサンプルをご提供いただいたかと思います。今、そのDNA鑑定の結果を待っている状態です。もし、あなたのDNAと一致すれば、あなたが犯人として特定できます」
「私はやってません。私は……」
「なぜ、あなたは由紀子さんを、あなたのお母様を襲い、殺害したのですか。あなたのご実家を調べている時にこんなものが見つかりました。内容をご確認ください」
それは、西園寺由紀子から娘の由子への手紙だった。
「由子へ、この手紙を読んでいるということはすでに私は亡くなっているのでしょう。あなたにはいつも小言ばかりで、喧嘩ばかりしてしまってごめんなさい。お父さんが亡くなってからあなたはすっかり変わってしまって、私とまともに口をきこうともしなかったわね。だから、私の思いをこうして手紙で残しておきます。私はあなたの事をとても大切に思っています。それは本当のこと。あなたが生まれた時には、我が家のプリンセスがやっと生まれてきてくれて本当に嬉しかった。小さい時から可愛くて可愛くて、お父さんも兄弟もみんなで本当にかわいがっていました。あなたは本当にお父さんっ子で、お父さんの事が大好きだったわよね。
そんなあなたがお父さんが亡くなってから家を出て、教師をしながら一人暮らしをし始めて、私は心配だった。早くいい人を見つけて、結婚して家族をもってほしかった。それもあなたにとってはプレッシャーになったのかもしれないわね。ごめんなさい。本当はいつでも家に帰ってきて、色々と相談してほしかった。お兄ちゃんたちは家を出た後もよく帰ってきて話をしてくれたのに、あなたの事はまったく分からなかった。でも、婚活をしていることは風の便りで知っていたわ。うまくいってくれるといいけど、でも、人生は結婚だけがすべてじゃないし、一人で生きていくこともできるのだから、焦らなくても大丈夫。あなたは大丈夫だからね。私はこの世にはもういないかもしれないけれど、私がいなくなっても大丈夫なように、あなたにも十分な遺産が相続できるように手配をしてあります。専属の弁護士の先生に相談してください。
あと、幸せな結婚ができるようにあなたのドレスも作ってあります。もし、あなたの好みに合うようだったら、結婚式で着てみてね。
私はいつでもあなたの幸せを祈っています。そして、いつでもあなたの味方であり、あなたのそばにいます。
母より
「お母さん、こんな手紙、今さら見せられても……お母さん……私はなんてことを……あの男がいけないのよ。あの男が結婚してくれるって言ったのに。だから……」
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