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陽だまりの応接室
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通されたのは、庁舎の一角にある応接室だった。
壁は白く、天井は高い。無駄な装飾はないが、机の縁や椅子の肘掛には手仕事の彫りが施されている。
窓から差し込む光が部屋をやわらかく満たしていた。
「どうぞ、おかけください」
案内役の少年――ユーリが、控えめに椅子を引いた。レティシアは礼を返し、静かに腰を下ろす。
まもなく、応接室の扉が静かに開いた。
現れたのは、落ち着いた制服を身にまとった年配の男性だった。
「ようこそお越しくださいました。アルンヘルムの皆さまを、心より歓迎いたします」
レティシアたちの前で一礼をし、彼は名乗った。
「ヴァルドリア中央行政局理事、ヴィクトル・ハーヴェルと申します。……以前、フェルナー殿とともに交渉の席でご一緒いたしました」
その言葉に、レティシアは思い出したように表情を緩める。
「ええ、よく覚えております。あの時は本当に、ありがとうございました」
ヴィクトルは、ローゼンとヴァルドリアが正式に同盟を締結した際、調整役として同席していた人物である。
直接交渉の主導権を握ることはなかったが、終始安定した態度で場を整え、双方の誤解や齟齬が起きぬよう目を配っていた。
その穏やかな物腰と、言葉選びの正確さは、当時から印象に残っていた。
「こうして、改めてお迎えできたことを嬉しく思います。まずはご移動の疲れを癒やしていただき、それからゆっくりと、街をご覧いただければと」
変わらぬ丁寧な語り口に、レティシアは小さく頷いた。
「ご配慮、感謝いたします。よろしくお願いいたします、ヴィクトル様」
レティシアの言葉に、ヴィクトルは静かに頷いた。
「ありがとうございます。ご滞在中の行程については、あらかじめ簡単な日程を組ませていただいております。初日は庁舎内部のご案内と、市政の概要をご覧いただき、明日以降に街の各施設をご視察いただく予定です」
ヴィクトルは一拍置き、傍らに控えるユーリへと目をやった。
「詳しいご案内については、同行いたします案内係のユーリにお聞きいただければと思います。彼が滞在中、常にそばでお手伝いいたしますので」
ユーリは小さく頷き、レティシアに向かって丁寧に頭を下げた。
「はい。必要なことは、何でもお申しつけください。ご不明な点があれば、すぐに確認いたします」
やや緊張しながらも、しっかりと通る声だった。
その様子に、レティシアはわずかに口元を緩める。
「頼りにさせていただくわ。よろしくね」
「はいっ!」
少年の返事は、年齢に似つかわしくないほど凛としていた。
レティシアが椅子から立ち上がろうとしたところで、ヴィクトルがふと声をかける。
「そういえば、ローゼンではこの夏、農地改革が進んでいると伺いましたが――順調でしょうか?」
その問いに、レティシアは少しだけ目を細める。
「ええ、なんとか。まだ試行段階ですが、農民たちからの声を聞きながら、段階的に形にしているところです」
「それは素晴らしい。こちらでも土地の転用については常に課題です。規模が違えど、どこも似たような悩みは尽きませんね」
言葉のやり取りは柔らかく、形式ばらない自然なものだった。
それは“外交”ではなく、“同業者同士の雑談”のような距離感があった。
話が一通り終わったのを見て取ると、控えていたユーリがそっと一歩前に出た。
「では、話が終わったようですので――ご案内いたしますね!」
ユーリが先導する形で、一行は庁舎の廊下を進んでいた。
窓からは淡い陽が差し込み、磨かれた石床に影を落としている。
制服の裾を揺らしながら軽やかに歩くユーリが、ふとレティシアたちを振り返った。
「実は先程、応対していたヴィクトル様……あの人、ぼくのおじいちゃんなんです」
その一言に、ミリアが目を丸くする。
「えっ!? 本当ですか? え、あの人が……!?」
ユーリは少し照れくさそうに笑いながら、うん、と頷いた。
「おじいちゃんは、いつもああなんです。ぼくが制服の着方を間違えてると、すぐ直されますし……」
その様子に、カイルが小さく笑った。
「なるほどな。妙に落ち着いてると思ったら、家柄が筋金入りってわけか」
「もう……そんなふうに言わないでくださいよ」
ユーリは頬を少し膨らませたが、責めるというより、むしろどこか嬉しそうだった。
そんなやり取りを見ながら、レティシアは歩を緩める事なく問いかける。
「ユーリ。あなたはこの街で生まれ育ったのかしら?」
「はい。ずっとここです。……ですけど、じつは、いつかいろんな街を巡ってみたいと思ってるんです」
歩みを止めずに語るその声は、どこか遠くを見ているようだった。
「知らない土地を旅して、新しいものを見つけて、人と話して……そういうのに、ずっと憧れてて。おじいちゃんは官吏だけど、ぼくは少し違う道を行ってみたいんです」
年齢に似合わない言葉ではあったが、そこに込められた夢は少年らしく純粋だった。
「……その夢、きっとあなたらしいと思うわ」
ユーリの顔が、ぱっと明るくなる。
「ほんとですか? ありがとうございます!」
少年の声が廊下に軽く反響し、それが消える頃には、廊下の奥に並ぶ扉の前に差し掛かっていた。
ユーリが立ち止まり、振り返って一同に向き直る。
「……あっ、すみません。話していたら、もう着いてしまいましたね」
ユーリは扉の前で立ち止まり、振り返った。
「こちらがレティシア様のお部屋です。ほかの皆さまのお部屋も、すぐそばにあります」
鍵のかかった扉が、ゆっくりと開かれる。
差し込む夕光に照らされた室内は、必要最低限ながらも清潔で、静けさに包まれていた。
一同は言葉少なにその空間を見回し、それぞれ小さく息を吐く。
旅の疲れと、初めての地に立った実感が、じわりと胸に広がっていく。
――こうして、ヴァルドリアでの最初の一日が、静かに幕を下ろしたのだった。
壁は白く、天井は高い。無駄な装飾はないが、机の縁や椅子の肘掛には手仕事の彫りが施されている。
窓から差し込む光が部屋をやわらかく満たしていた。
「どうぞ、おかけください」
案内役の少年――ユーリが、控えめに椅子を引いた。レティシアは礼を返し、静かに腰を下ろす。
まもなく、応接室の扉が静かに開いた。
現れたのは、落ち着いた制服を身にまとった年配の男性だった。
「ようこそお越しくださいました。アルンヘルムの皆さまを、心より歓迎いたします」
レティシアたちの前で一礼をし、彼は名乗った。
「ヴァルドリア中央行政局理事、ヴィクトル・ハーヴェルと申します。……以前、フェルナー殿とともに交渉の席でご一緒いたしました」
その言葉に、レティシアは思い出したように表情を緩める。
「ええ、よく覚えております。あの時は本当に、ありがとうございました」
ヴィクトルは、ローゼンとヴァルドリアが正式に同盟を締結した際、調整役として同席していた人物である。
直接交渉の主導権を握ることはなかったが、終始安定した態度で場を整え、双方の誤解や齟齬が起きぬよう目を配っていた。
その穏やかな物腰と、言葉選びの正確さは、当時から印象に残っていた。
「こうして、改めてお迎えできたことを嬉しく思います。まずはご移動の疲れを癒やしていただき、それからゆっくりと、街をご覧いただければと」
変わらぬ丁寧な語り口に、レティシアは小さく頷いた。
「ご配慮、感謝いたします。よろしくお願いいたします、ヴィクトル様」
レティシアの言葉に、ヴィクトルは静かに頷いた。
「ありがとうございます。ご滞在中の行程については、あらかじめ簡単な日程を組ませていただいております。初日は庁舎内部のご案内と、市政の概要をご覧いただき、明日以降に街の各施設をご視察いただく予定です」
ヴィクトルは一拍置き、傍らに控えるユーリへと目をやった。
「詳しいご案内については、同行いたします案内係のユーリにお聞きいただければと思います。彼が滞在中、常にそばでお手伝いいたしますので」
ユーリは小さく頷き、レティシアに向かって丁寧に頭を下げた。
「はい。必要なことは、何でもお申しつけください。ご不明な点があれば、すぐに確認いたします」
やや緊張しながらも、しっかりと通る声だった。
その様子に、レティシアはわずかに口元を緩める。
「頼りにさせていただくわ。よろしくね」
「はいっ!」
少年の返事は、年齢に似つかわしくないほど凛としていた。
レティシアが椅子から立ち上がろうとしたところで、ヴィクトルがふと声をかける。
「そういえば、ローゼンではこの夏、農地改革が進んでいると伺いましたが――順調でしょうか?」
その問いに、レティシアは少しだけ目を細める。
「ええ、なんとか。まだ試行段階ですが、農民たちからの声を聞きながら、段階的に形にしているところです」
「それは素晴らしい。こちらでも土地の転用については常に課題です。規模が違えど、どこも似たような悩みは尽きませんね」
言葉のやり取りは柔らかく、形式ばらない自然なものだった。
それは“外交”ではなく、“同業者同士の雑談”のような距離感があった。
話が一通り終わったのを見て取ると、控えていたユーリがそっと一歩前に出た。
「では、話が終わったようですので――ご案内いたしますね!」
ユーリが先導する形で、一行は庁舎の廊下を進んでいた。
窓からは淡い陽が差し込み、磨かれた石床に影を落としている。
制服の裾を揺らしながら軽やかに歩くユーリが、ふとレティシアたちを振り返った。
「実は先程、応対していたヴィクトル様……あの人、ぼくのおじいちゃんなんです」
その一言に、ミリアが目を丸くする。
「えっ!? 本当ですか? え、あの人が……!?」
ユーリは少し照れくさそうに笑いながら、うん、と頷いた。
「おじいちゃんは、いつもああなんです。ぼくが制服の着方を間違えてると、すぐ直されますし……」
その様子に、カイルが小さく笑った。
「なるほどな。妙に落ち着いてると思ったら、家柄が筋金入りってわけか」
「もう……そんなふうに言わないでくださいよ」
ユーリは頬を少し膨らませたが、責めるというより、むしろどこか嬉しそうだった。
そんなやり取りを見ながら、レティシアは歩を緩める事なく問いかける。
「ユーリ。あなたはこの街で生まれ育ったのかしら?」
「はい。ずっとここです。……ですけど、じつは、いつかいろんな街を巡ってみたいと思ってるんです」
歩みを止めずに語るその声は、どこか遠くを見ているようだった。
「知らない土地を旅して、新しいものを見つけて、人と話して……そういうのに、ずっと憧れてて。おじいちゃんは官吏だけど、ぼくは少し違う道を行ってみたいんです」
年齢に似合わない言葉ではあったが、そこに込められた夢は少年らしく純粋だった。
「……その夢、きっとあなたらしいと思うわ」
ユーリの顔が、ぱっと明るくなる。
「ほんとですか? ありがとうございます!」
少年の声が廊下に軽く反響し、それが消える頃には、廊下の奥に並ぶ扉の前に差し掛かっていた。
ユーリが立ち止まり、振り返って一同に向き直る。
「……あっ、すみません。話していたら、もう着いてしまいましたね」
ユーリは扉の前で立ち止まり、振り返った。
「こちらがレティシア様のお部屋です。ほかの皆さまのお部屋も、すぐそばにあります」
鍵のかかった扉が、ゆっくりと開かれる。
差し込む夕光に照らされた室内は、必要最低限ながらも清潔で、静けさに包まれていた。
一同は言葉少なにその空間を見回し、それぞれ小さく息を吐く。
旅の疲れと、初めての地に立った実感が、じわりと胸に広がっていく。
――こうして、ヴァルドリアでの最初の一日が、静かに幕を下ろしたのだった。
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