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第9話 趣味は破落戸狩りです
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結論は出ていると優里は思う。
自分の見立ては間違いではないだろう。
だがこれは暴いてもいいものだろうか。
誰かに迷惑をかけているかと言えばそうは思えない。
沙漠こと王弟清牙と、塊団長の二人だけの問題だ。
そりゃ確かにその地位の人間が無責任な、と糾弾される要素もあるが清牙はもう打ち捨てられたような状況ではないか。
などとめずらしく優里はこのところ頭を悩ませている。
柄にもなく延々ぐるぐる考えて、入り組んだ離宮に迷い込んだ気分だ。もっとも離宮であれば勘で脱出できるのだが、このテの問題はどうにも不得手だ。
悩んだ結果、上司である上羅に相談することにした。
上羅が自分をここに送ったという事は彼女も彼らの関係をある程度予想しているのだろうと思うのだ。
優里が途方に暮れているのを察し、何か新しい指示が出るのではないかと期待して竹簡を担当の官に託した。
『確信が持てないのでもう少し滞在したい』
上羅は優里からの竹簡に「あらあら」と目を弧に細めた。
優里の異性に対する条件は簡単だ。
『自分を打ち負かし、組み伏せるような男』
その条件に塊はまさに適合する。これほどまで一致する男もそういないだろうと思っての顔合わせだ。もちろん上羅は滞在の延長を快諾した。なんなら前のめり気味だった。
『あせらずゆっくり考えなさい』といった上羅からの任期延長を許可する知らせと共に届いた父親からの竹簡に優里は嘆息した。
『実行不能とみなした場合早急に帰還せよ』
この年になってまだ父親に信頼されていない自分を優里は情けなく思った。竹簡は簡素な文章のみで送られることが多い。武人のそれは文官のしたためるそれよりよほど簡素だ。
よって娘を溺愛する岳将軍が言いたかったのはこうだ。
『相手と合わないと思えば見合いなどどうでもいい。さっさと帰ってきなさい』
優里は脳筋だ。
有事の際には類まれなる勘にて瞬時に最良の行動をとる事ができる優里だが、そうではない状況下では我楽多となる。こと色恋沙汰となればなおのことで、文章を深掘りなどしなかった。そもそも親子で読解能力に欠けているのだ。
ただ父と上羅に合わせる顔がないと嘆息し、憂さ晴らしに街に破落戸狩りに繰り出すことにした。
優里は「破落戸狩り」は実益を兼ねた趣味だと思っている。
しかしながらこの地は塊率いる護衛団の警備の賜物で残念ながら都合よくそんな輩は存在しなかった。治安が良いものとして喜ばしきことなので残念と言ってはいけないのだが。
よって優里は町の十歳前後の子供達と総当たりの格闘ごっこを繰り広げる事にする。子供達はみんな有り余る体力と不屈の闘志を持つうってつけの相手だ。
自分達の家の手伝いを終え、暇を持て余した子供達の相手を引き受ける。寒さをものともせず子供達は全力で優里に立ち向かう。それを優里も全力で相手してやる。
「教官さん、ありがとうございます。これでお夜もあっという間に寝ます」
「こちらこそだ。いい運動になる」
会うたびに母親たちには礼を言われ、その度に礼を言うのはこっちの方だと優里も言う。なにせ子供達の相手は思った以上に優里の鬱屈を発散させてくれるのだ。
幸いここ数日降雪もなく、地面は乾いている。次々手加減なく掴みかかる子供の膝裏に長い足をかけ、軽い体を簡単に転ばせてゆく。手を放すタイミングを考慮し、頭や背など打たぬよう配慮も忘れない姿に母親たちは安心して子供を任せた。
女にまで兵役制度が発足して二十年余り。
優里が兵の給金向上に尽力した結果、花形職業となった現在、子供達に訓練をつけるさまに感謝こそすれ眉を顰めるような親はいない。
こうして優里はたまに町で「幼い頃からの英才教育だ」と笑って十数人の子供が作る円陣の中心で、子供達を転ばせる遊びをするようになった。優里のたくましい体に遠慮は不要と幼いながらに判断した子供達も本気でかかってくる。
少しでも経験があると有事の際に役立つこともある。知っておいて損はない。大切な人を失ってからの後悔はしないに越したことはない。
兵になるためではなく、大切な人を守る事が出来るよう、少しでも後悔しないように優里は子供達の相手に励んだ。
※
その日、訓練を終えた優里は先日尋ねて来た教え子夫婦への出産祝いの品を求め、案内を買って出た教え子の紫梓と町に出ていた。
中央から離れた所謂田舎である。中央を出発する前に教え子の出産を知っていれば準備してきたのだがと思いつつも、紫梓のお勧めの店で相応の品を見付けることが出来た。
思いのほか時間がかかり、日暮れの早い今の時期はもうじき日没を迎える。
「遅くなって悪かったな」
これから夜にかけて急速に冷えるだろう。
「いいえ、とんでもないです。優里教官とお買い物ですよ? 同期に会ったら自慢します」
「自慢になるか? 家まで送る」
皆、家に入る時間帯だ。主婦の忙しい時間で紫梓に申し訳なく思う。紫梓の家は秋に猪を仕留めた辺りの山に近い区域だ。
「大丈夫ですよ」
遠慮を見せる紫梓に構わず優里はついて歩く。牛の鳴き声が聞こえ始め、牛舎が近づくにつれ家畜の匂いが漂う。
「この辺りで十分です」
再度紫梓は遠慮するが優里は笑っていなす。
「もう少し話しながら帰ってもいいだろう? 若い女を一人で帰らせて何かあっては一大事だ」
紫梓は中央訓練に選出され、優里の指導を最後まで耐えきった優秀な兵士だ。その年、上位の成績まで修めた優秀な教え子で、二人はお互い冗談という認識で笑う。
そんな二人の前に、納屋の影から出て来た男が抜き身の刀を持って立ちふさがった。
「な?」
優里は呆れた風に紫梓に首を傾げて見せ、紫梓も肩をすくめた。
「町に戻れ」
相手は複数だ。囲まれている気配に優里はそっと紫梓に指示する。
「了。こちらへの道を封鎖し、応援を呼びます」
紫梓はひそめた声で優里の望む返答を答えた。過去の経験上、紫梓は優里の考えが手に取るように分かる。
ここにいては確実に優里の邪魔になると判断した紫梓は直後、踵を返すと脱兎のごとく駆けだした。突然の行動に慌てたように別の男が飛び出し、紫梓の行く手を阻む。
「殺!」
優里は即座に紫梓に殺害を許可する。
その刹那、左のこめかみに重く強烈な衝撃を受けた。周囲に敵はいない。間合いの外からの攻撃だ。足元に拳大の岩が音を立て落ちた。
一瞬視界がちかちかとしたものに覆われる。その隙に背後から羽交い締めにされ、投石によって血の筋が出来た左頬を別の男に思いきり殴られた。
拘束された優里の姿に紫梓は一瞬息を飲むがあくまでも冷静だった。
自分を止めようとする男にスカートをひるがえし、一切の手加減もなく鳩尾に膝を入れる。下がった相手の首の後ろに肘を叩き込んで地に倒すと振り返ることなく離脱した。
優里にいきなり岩を投げつけるような輩達だ。片目を潰しても良かったが、優里に任せたのでいいだろう。
優里のお愉しみを奪うことになるだろうと控えたわけではない、そう言い訳しながら紫梓は走った。
「ほっとけ!」
紫梓を追おうとする仲間を、優里を羽交い絞めにした男が大声で制する。耳元で叫ばれたのがひどく不快だった。
四人か。
相手の数を把握する中、乱雑に前髪をつかまれて上を向かされ屈辱にも似た感情に優里の表情は憎悪を孕んで歪む。
民が優里の生え際や眉の傷を見て恐れないよう、非番の日は髪を結うことはない。
「間違いない! コイツだ!」
左耳の下部が欠けた男は興奮して叫び、それとは対照的に優里の心はすっと冷えた。
「この町には短期赴任だってな。王都に戻ってからここを心配したくなけりゃ大人しくしててくださいよ」
男は下卑た笑みで言う。醜悪さに胸が悪くなりそうだ。優里が帰還後、この町がどうなってもいいのかと脅す男達に「ここには鬼の塊団長がいるんだが」と優里は呆れた。
やれるものならやってみるがいい。そう思った。優里は塊の団長としての働きを高く評価していた。
「アンタのおかげでどこに行っても悪者扱いだよ」
自業自得だろうが。
心中で吐き捨てながら優里は算段する。
紫梓は華麗なまでにここを離脱した。町からこちらへ向かおうとする人間がいたら止め、同時に護衛団に連絡して団員をこちらに向かわせるはずだ。
すぐ応援は来ないだろう。
応援が到着する前にカタを付ける必要がある。優里は腰の刀を奪われながら、自分が使える時間を計算していた。
自分の見立ては間違いではないだろう。
だがこれは暴いてもいいものだろうか。
誰かに迷惑をかけているかと言えばそうは思えない。
沙漠こと王弟清牙と、塊団長の二人だけの問題だ。
そりゃ確かにその地位の人間が無責任な、と糾弾される要素もあるが清牙はもう打ち捨てられたような状況ではないか。
などとめずらしく優里はこのところ頭を悩ませている。
柄にもなく延々ぐるぐる考えて、入り組んだ離宮に迷い込んだ気分だ。もっとも離宮であれば勘で脱出できるのだが、このテの問題はどうにも不得手だ。
悩んだ結果、上司である上羅に相談することにした。
上羅が自分をここに送ったという事は彼女も彼らの関係をある程度予想しているのだろうと思うのだ。
優里が途方に暮れているのを察し、何か新しい指示が出るのではないかと期待して竹簡を担当の官に託した。
『確信が持てないのでもう少し滞在したい』
上羅は優里からの竹簡に「あらあら」と目を弧に細めた。
優里の異性に対する条件は簡単だ。
『自分を打ち負かし、組み伏せるような男』
その条件に塊はまさに適合する。これほどまで一致する男もそういないだろうと思っての顔合わせだ。もちろん上羅は滞在の延長を快諾した。なんなら前のめり気味だった。
『あせらずゆっくり考えなさい』といった上羅からの任期延長を許可する知らせと共に届いた父親からの竹簡に優里は嘆息した。
『実行不能とみなした場合早急に帰還せよ』
この年になってまだ父親に信頼されていない自分を優里は情けなく思った。竹簡は簡素な文章のみで送られることが多い。武人のそれは文官のしたためるそれよりよほど簡素だ。
よって娘を溺愛する岳将軍が言いたかったのはこうだ。
『相手と合わないと思えば見合いなどどうでもいい。さっさと帰ってきなさい』
優里は脳筋だ。
有事の際には類まれなる勘にて瞬時に最良の行動をとる事ができる優里だが、そうではない状況下では我楽多となる。こと色恋沙汰となればなおのことで、文章を深掘りなどしなかった。そもそも親子で読解能力に欠けているのだ。
ただ父と上羅に合わせる顔がないと嘆息し、憂さ晴らしに街に破落戸狩りに繰り出すことにした。
優里は「破落戸狩り」は実益を兼ねた趣味だと思っている。
しかしながらこの地は塊率いる護衛団の警備の賜物で残念ながら都合よくそんな輩は存在しなかった。治安が良いものとして喜ばしきことなので残念と言ってはいけないのだが。
よって優里は町の十歳前後の子供達と総当たりの格闘ごっこを繰り広げる事にする。子供達はみんな有り余る体力と不屈の闘志を持つうってつけの相手だ。
自分達の家の手伝いを終え、暇を持て余した子供達の相手を引き受ける。寒さをものともせず子供達は全力で優里に立ち向かう。それを優里も全力で相手してやる。
「教官さん、ありがとうございます。これでお夜もあっという間に寝ます」
「こちらこそだ。いい運動になる」
会うたびに母親たちには礼を言われ、その度に礼を言うのはこっちの方だと優里も言う。なにせ子供達の相手は思った以上に優里の鬱屈を発散させてくれるのだ。
幸いここ数日降雪もなく、地面は乾いている。次々手加減なく掴みかかる子供の膝裏に長い足をかけ、軽い体を簡単に転ばせてゆく。手を放すタイミングを考慮し、頭や背など打たぬよう配慮も忘れない姿に母親たちは安心して子供を任せた。
女にまで兵役制度が発足して二十年余り。
優里が兵の給金向上に尽力した結果、花形職業となった現在、子供達に訓練をつけるさまに感謝こそすれ眉を顰めるような親はいない。
こうして優里はたまに町で「幼い頃からの英才教育だ」と笑って十数人の子供が作る円陣の中心で、子供達を転ばせる遊びをするようになった。優里のたくましい体に遠慮は不要と幼いながらに判断した子供達も本気でかかってくる。
少しでも経験があると有事の際に役立つこともある。知っておいて損はない。大切な人を失ってからの後悔はしないに越したことはない。
兵になるためではなく、大切な人を守る事が出来るよう、少しでも後悔しないように優里は子供達の相手に励んだ。
※
その日、訓練を終えた優里は先日尋ねて来た教え子夫婦への出産祝いの品を求め、案内を買って出た教え子の紫梓と町に出ていた。
中央から離れた所謂田舎である。中央を出発する前に教え子の出産を知っていれば準備してきたのだがと思いつつも、紫梓のお勧めの店で相応の品を見付けることが出来た。
思いのほか時間がかかり、日暮れの早い今の時期はもうじき日没を迎える。
「遅くなって悪かったな」
これから夜にかけて急速に冷えるだろう。
「いいえ、とんでもないです。優里教官とお買い物ですよ? 同期に会ったら自慢します」
「自慢になるか? 家まで送る」
皆、家に入る時間帯だ。主婦の忙しい時間で紫梓に申し訳なく思う。紫梓の家は秋に猪を仕留めた辺りの山に近い区域だ。
「大丈夫ですよ」
遠慮を見せる紫梓に構わず優里はついて歩く。牛の鳴き声が聞こえ始め、牛舎が近づくにつれ家畜の匂いが漂う。
「この辺りで十分です」
再度紫梓は遠慮するが優里は笑っていなす。
「もう少し話しながら帰ってもいいだろう? 若い女を一人で帰らせて何かあっては一大事だ」
紫梓は中央訓練に選出され、優里の指導を最後まで耐えきった優秀な兵士だ。その年、上位の成績まで修めた優秀な教え子で、二人はお互い冗談という認識で笑う。
そんな二人の前に、納屋の影から出て来た男が抜き身の刀を持って立ちふさがった。
「な?」
優里は呆れた風に紫梓に首を傾げて見せ、紫梓も肩をすくめた。
「町に戻れ」
相手は複数だ。囲まれている気配に優里はそっと紫梓に指示する。
「了。こちらへの道を封鎖し、応援を呼びます」
紫梓はひそめた声で優里の望む返答を答えた。過去の経験上、紫梓は優里の考えが手に取るように分かる。
ここにいては確実に優里の邪魔になると判断した紫梓は直後、踵を返すと脱兎のごとく駆けだした。突然の行動に慌てたように別の男が飛び出し、紫梓の行く手を阻む。
「殺!」
優里は即座に紫梓に殺害を許可する。
その刹那、左のこめかみに重く強烈な衝撃を受けた。周囲に敵はいない。間合いの外からの攻撃だ。足元に拳大の岩が音を立て落ちた。
一瞬視界がちかちかとしたものに覆われる。その隙に背後から羽交い締めにされ、投石によって血の筋が出来た左頬を別の男に思いきり殴られた。
拘束された優里の姿に紫梓は一瞬息を飲むがあくまでも冷静だった。
自分を止めようとする男にスカートをひるがえし、一切の手加減もなく鳩尾に膝を入れる。下がった相手の首の後ろに肘を叩き込んで地に倒すと振り返ることなく離脱した。
優里にいきなり岩を投げつけるような輩達だ。片目を潰しても良かったが、優里に任せたのでいいだろう。
優里のお愉しみを奪うことになるだろうと控えたわけではない、そう言い訳しながら紫梓は走った。
「ほっとけ!」
紫梓を追おうとする仲間を、優里を羽交い絞めにした男が大声で制する。耳元で叫ばれたのがひどく不快だった。
四人か。
相手の数を把握する中、乱雑に前髪をつかまれて上を向かされ屈辱にも似た感情に優里の表情は憎悪を孕んで歪む。
民が優里の生え際や眉の傷を見て恐れないよう、非番の日は髪を結うことはない。
「間違いない! コイツだ!」
左耳の下部が欠けた男は興奮して叫び、それとは対照的に優里の心はすっと冷えた。
「この町には短期赴任だってな。王都に戻ってからここを心配したくなけりゃ大人しくしててくださいよ」
男は下卑た笑みで言う。醜悪さに胸が悪くなりそうだ。優里が帰還後、この町がどうなってもいいのかと脅す男達に「ここには鬼の塊団長がいるんだが」と優里は呆れた。
やれるものならやってみるがいい。そう思った。優里は塊の団長としての働きを高く評価していた。
「アンタのおかげでどこに行っても悪者扱いだよ」
自業自得だろうが。
心中で吐き捨てながら優里は算段する。
紫梓は華麗なまでにここを離脱した。町からこちらへ向かおうとする人間がいたら止め、同時に護衛団に連絡して団員をこちらに向かわせるはずだ。
すぐ応援は来ないだろう。
応援が到着する前にカタを付ける必要がある。優里は腰の刀を奪われながら、自分が使える時間を計算していた。
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