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薬を求めて
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母親の隙を窺う事二年、全然隙がなかった。
基本外に出るのは父親で、母親は家で刺繍をしている。
通行手形が一つしかないから当然なんだけど、俺の脱走計画は諦めの方向に向かっていた。
相変わらず薄いスープを飲みながら母親の話を聞いていた。
日に日に恨み言が増えていって、怒りがおさまる事を知らなかった。
そんなある日、父親が珍しく早く小屋に帰ってきた。
いつもなら狩りをしてからその足で街に売りに行くから夜遅くに帰っていた。
窓を見ると、オレンジ色の夕陽が綺麗で日が沈みかかっている。
母親も俺と同じ事を思っているのか、舌打ちをしていた。
本当に好きで子供を産んだわけじゃないんだな…と寂しい気持ちになる。
「帰りが早い、もっと稼いでこい」
「…お、お母さん…その言い方は…」
俺がどうにか落ち着かせようとしていたら、父親の体がぐらついて床に倒れた。
なにかあったのだとすぐに駆け寄って、父親に声を掛ける。
母親はすぐには来なかったが、父親がほとんど稼いでいるからか仕方なく俺達のところに近付いてきた。
父親は狩りをしている時に魔獣に襲われて足を怪我してしまった。
森に生えている草を薬草代わりにして母親が手当てしていた。
俺も水を汲もうと外に出ようとしたが、母親に止められた。
俺は父親の様子を見る事になって、母親が代わりに水を汲みに行った。
森に生えている草が本当に薬草の効果があるのか分からない。
今までは風邪を引かない健康的な家族だったから薬なんていらなかった。
でも、もしこのままにしてたら大変な事になるかもしれない。
「お母さん、街の薬の方が効くと思うよ!」
「なんで街に行った事がないお前が街で薬を売ってると思うんだ?」
「うぐっ…だ、だってお父さんが街で売ってる戦利品の中には薬になるものがあるって言ってたから」
母親にとって俺は無知の子供なのに知ってたら可笑しい事に今さら気付いた。
苦しい言い訳になるが、母親は鼻で笑っていた。
なんでいつも俺をバカにするのだろうか、性格か?
俺をずっと見張っていたから想像で言ったんだろうと思ってくれて、それ以上深く聞いてこなかった。
それよりも父親をどうしようか、それが優先だと思ったのだろう。
母親は「薬を買う金がない、盗みを働く事は出来るが病院は騎士の監視下にある…お前が大人になるまでリスクを負う事は出来ない」と言っていた。
いや、俺が大人になっても盗みは絶対にダメだよ。
「盗むんじゃなくて、分けてもらう事は?ちょっとくらい分けてくれるかも…」
「ハッ、この私に物乞いをしろと言うのか?」
母親のプライドは俺が思うより大きなもので、俺の提案はすぐさま却下された。
自然回復を待つ気でいるらしく、父親はそのまま放置された。
魔法が使えたらこんな苦労はしなくていいのに、治癒の力は聖女にしかない。
ゲームでは優しくて困っている人がいたらだれでも助ける子だったから頼んだら助けてくれるかもと一瞬思ったが、すぐに無理だと思った。
確かに普通の人なら聖女は助けてくれる、でも俺達はゲルダ一族なんだ…かつて国を支配しようとした最低最悪の罪人。
隠して聖女に近付いてもバレたら父親の怪我よりも酷い目に遭うだろう。
寝静まった夜中、外から聞こえる虫の鳴き声に混じって苦しげな声が聞こえた。
隣を見ると、父親が唸り声を上げて大量に汗を掻いていた。
その汗を近くに置いてあった布で拭いて、手を握りしめた。
苦しさが伝わってきて、どうにか助けたい気持ちでいっぱいになる。
父親が持っていた荷物から通行手形らしきものと灯りになるランタンを掴んで、母親にバレないようにそっと家から抜け出した。
いつもなら鍵を忘れずに掛けるのに、父親が怪我をしているのを見て母親もあんな事を言っても多少は動揺したのか鍵を掛け忘れていた。
そのまま一人で始めて外に出る事が出来て、道になっている場所を進む。
暗くて火を灯したランタンで前を照らしながら歩いていると、すぐ近くの草むらが大きく揺れて心臓が飛び出そうだった。
ゲームでは魔獣を倒しまくっていたが、リアルでは逃げるしかない。
通行手形を握りしめて、目の前を見ると草むらからなにかが飛び出してきた。
それは野良猫で、俺の横を通り過ぎて行ってしまった。
大きなため息を吐いて、気を取り直して歩き始めた。
下に降りれば必ず国の入り口に到着する筈だからひたすら下に降りていった。
一番下に降りてから、森を抜けようとまっすぐ進む。
いつも父親が通って毎日帰ってくる道だ、そんな広い森だとは思っていない。
母親が起きる前にどうにか帰りたい、自然と足も早くなる。
そしてどのくらい経ったのか、やっと森を抜ける事が出来て体力がヘロヘロ状態になっていた。
何とか重い足を動かして、門の前にいる騎士の前まで辿り着いた。
「あの…」
「ん?何か用か?」
「街に、入りたくて…これ」
疲れて頭が働かなくて、必死に用件だけを伝えて通行手形を見せる。
俺の顔は知られていないから、顔を隠さなくても俺がシノの息子だとは気付かれない筈だ。
でも、二人の騎士はお互いの顔を見合わせていた。
不審そうに俺を見てから周りを見渡してから、また俺の事を見ていた。
不穏な空気を感じて、ヘラヘラと笑ってその場から逃げようと思った。
こんな遅くに子供一人で来たら変に思うのは当然だ。
薬を持って帰りたいのに、こんなところで足止めされるのだけは避けたい。
「夜中に子供一人で何しに来た」
「お、れは…薬を」
「あ!?聞こえない!もっと大きな声で喋れ!!」
中身が成人済みでも、今は自分より遥かに身長が高い男だ。
ただでさえ陰キャなのに、大きな声で怒鳴られたら何も言えなくなる。
泣きそうになりながら、我慢していたらもう一度大きな声を出された。
自分でも何だか分からず、パニックになって逃げるつもりで走り出した。
自分では後ろに逃げているつもりだったが、実際は前に向かって走っていて騎士達の声が後ろから聞こえる。
通行手形があるとはいえ、勝手に入っちゃったと顔が青ざめる。
騎士達が俺を探す足音が聞こえて、それを木箱の中から見ていた。
とっさに店の前に置いてあった木箱に入ってやり過ごすが、ずっとこんなところにいるわけにはいかない。
入っちゃったもんは仕方ない、早く病院に向かって薬もらって帰ろう。
そう思って木箱の蓋を上に上げようと力を込める。
グッと力を込めても開かない、叩いてみてもビクともしない。
さっきとは別の意味で血の気が引いて顔を青ざめた。
木箱の中で暴れると、コロコロと転がっていくが全然木箱は開かない。
どうやらあの木箱は外側しか開けられない仕組みになっていたらしい。
本格的にヤバいなと思いながら、助けを呼ぼうと思ったがさっきの騎士が近くにいる足音が聞こえて口を閉ざした。
あの騎士に見つかるくらいなら誰かを探して木箱を開けてもらう方がいい。
でも、こんな遅くに出歩いている人がいるのか。
病院は入院している人がいるから24時間やっているけど…
病院まで転がっても、ドアを開けられないならどうすればいいんだ。
試しに近くの壁に体当たりしてみても、頑丈な木箱なのかびくともしない。
俺の方がダメージが強くて、途方に暮れていた。
俺の手元には通行手形とランタンがある、ランタンはしっかりしたもので揺らしただけでは中の火が漏れたりしない。
ランタンの蓋を開けて火を使って燃やしたら、俺も丸焦げになる。
狭い空間で、膝を曲げて小さくなってランタンの灯りを見つめていた。
「うっ…くっ」
静かな夜に誰かの声を押し殺したような声が聞こえた。
こんな夜中に誰だろうと耳をすましてみるが、泣いている声しか聞こえない。
子供だろうか、大人にしては声が幼い感じがする。
木箱に隙間があって、そこから外が見えるが本当に僅かな隙間だからハッキリとは見えない。
どうにか開けてもらえないかと頼むつもりで声のする方に転がった。
でも、俺が口にした言葉は木箱の事ではなかった。
「大丈夫?」
「っ…」
基本外に出るのは父親で、母親は家で刺繍をしている。
通行手形が一つしかないから当然なんだけど、俺の脱走計画は諦めの方向に向かっていた。
相変わらず薄いスープを飲みながら母親の話を聞いていた。
日に日に恨み言が増えていって、怒りがおさまる事を知らなかった。
そんなある日、父親が珍しく早く小屋に帰ってきた。
いつもなら狩りをしてからその足で街に売りに行くから夜遅くに帰っていた。
窓を見ると、オレンジ色の夕陽が綺麗で日が沈みかかっている。
母親も俺と同じ事を思っているのか、舌打ちをしていた。
本当に好きで子供を産んだわけじゃないんだな…と寂しい気持ちになる。
「帰りが早い、もっと稼いでこい」
「…お、お母さん…その言い方は…」
俺がどうにか落ち着かせようとしていたら、父親の体がぐらついて床に倒れた。
なにかあったのだとすぐに駆け寄って、父親に声を掛ける。
母親はすぐには来なかったが、父親がほとんど稼いでいるからか仕方なく俺達のところに近付いてきた。
父親は狩りをしている時に魔獣に襲われて足を怪我してしまった。
森に生えている草を薬草代わりにして母親が手当てしていた。
俺も水を汲もうと外に出ようとしたが、母親に止められた。
俺は父親の様子を見る事になって、母親が代わりに水を汲みに行った。
森に生えている草が本当に薬草の効果があるのか分からない。
今までは風邪を引かない健康的な家族だったから薬なんていらなかった。
でも、もしこのままにしてたら大変な事になるかもしれない。
「お母さん、街の薬の方が効くと思うよ!」
「なんで街に行った事がないお前が街で薬を売ってると思うんだ?」
「うぐっ…だ、だってお父さんが街で売ってる戦利品の中には薬になるものがあるって言ってたから」
母親にとって俺は無知の子供なのに知ってたら可笑しい事に今さら気付いた。
苦しい言い訳になるが、母親は鼻で笑っていた。
なんでいつも俺をバカにするのだろうか、性格か?
俺をずっと見張っていたから想像で言ったんだろうと思ってくれて、それ以上深く聞いてこなかった。
それよりも父親をどうしようか、それが優先だと思ったのだろう。
母親は「薬を買う金がない、盗みを働く事は出来るが病院は騎士の監視下にある…お前が大人になるまでリスクを負う事は出来ない」と言っていた。
いや、俺が大人になっても盗みは絶対にダメだよ。
「盗むんじゃなくて、分けてもらう事は?ちょっとくらい分けてくれるかも…」
「ハッ、この私に物乞いをしろと言うのか?」
母親のプライドは俺が思うより大きなもので、俺の提案はすぐさま却下された。
自然回復を待つ気でいるらしく、父親はそのまま放置された。
魔法が使えたらこんな苦労はしなくていいのに、治癒の力は聖女にしかない。
ゲームでは優しくて困っている人がいたらだれでも助ける子だったから頼んだら助けてくれるかもと一瞬思ったが、すぐに無理だと思った。
確かに普通の人なら聖女は助けてくれる、でも俺達はゲルダ一族なんだ…かつて国を支配しようとした最低最悪の罪人。
隠して聖女に近付いてもバレたら父親の怪我よりも酷い目に遭うだろう。
寝静まった夜中、外から聞こえる虫の鳴き声に混じって苦しげな声が聞こえた。
隣を見ると、父親が唸り声を上げて大量に汗を掻いていた。
その汗を近くに置いてあった布で拭いて、手を握りしめた。
苦しさが伝わってきて、どうにか助けたい気持ちでいっぱいになる。
父親が持っていた荷物から通行手形らしきものと灯りになるランタンを掴んで、母親にバレないようにそっと家から抜け出した。
いつもなら鍵を忘れずに掛けるのに、父親が怪我をしているのを見て母親もあんな事を言っても多少は動揺したのか鍵を掛け忘れていた。
そのまま一人で始めて外に出る事が出来て、道になっている場所を進む。
暗くて火を灯したランタンで前を照らしながら歩いていると、すぐ近くの草むらが大きく揺れて心臓が飛び出そうだった。
ゲームでは魔獣を倒しまくっていたが、リアルでは逃げるしかない。
通行手形を握りしめて、目の前を見ると草むらからなにかが飛び出してきた。
それは野良猫で、俺の横を通り過ぎて行ってしまった。
大きなため息を吐いて、気を取り直して歩き始めた。
下に降りれば必ず国の入り口に到着する筈だからひたすら下に降りていった。
一番下に降りてから、森を抜けようとまっすぐ進む。
いつも父親が通って毎日帰ってくる道だ、そんな広い森だとは思っていない。
母親が起きる前にどうにか帰りたい、自然と足も早くなる。
そしてどのくらい経ったのか、やっと森を抜ける事が出来て体力がヘロヘロ状態になっていた。
何とか重い足を動かして、門の前にいる騎士の前まで辿り着いた。
「あの…」
「ん?何か用か?」
「街に、入りたくて…これ」
疲れて頭が働かなくて、必死に用件だけを伝えて通行手形を見せる。
俺の顔は知られていないから、顔を隠さなくても俺がシノの息子だとは気付かれない筈だ。
でも、二人の騎士はお互いの顔を見合わせていた。
不審そうに俺を見てから周りを見渡してから、また俺の事を見ていた。
不穏な空気を感じて、ヘラヘラと笑ってその場から逃げようと思った。
こんな遅くに子供一人で来たら変に思うのは当然だ。
薬を持って帰りたいのに、こんなところで足止めされるのだけは避けたい。
「夜中に子供一人で何しに来た」
「お、れは…薬を」
「あ!?聞こえない!もっと大きな声で喋れ!!」
中身が成人済みでも、今は自分より遥かに身長が高い男だ。
ただでさえ陰キャなのに、大きな声で怒鳴られたら何も言えなくなる。
泣きそうになりながら、我慢していたらもう一度大きな声を出された。
自分でも何だか分からず、パニックになって逃げるつもりで走り出した。
自分では後ろに逃げているつもりだったが、実際は前に向かって走っていて騎士達の声が後ろから聞こえる。
通行手形があるとはいえ、勝手に入っちゃったと顔が青ざめる。
騎士達が俺を探す足音が聞こえて、それを木箱の中から見ていた。
とっさに店の前に置いてあった木箱に入ってやり過ごすが、ずっとこんなところにいるわけにはいかない。
入っちゃったもんは仕方ない、早く病院に向かって薬もらって帰ろう。
そう思って木箱の蓋を上に上げようと力を込める。
グッと力を込めても開かない、叩いてみてもビクともしない。
さっきとは別の意味で血の気が引いて顔を青ざめた。
木箱の中で暴れると、コロコロと転がっていくが全然木箱は開かない。
どうやらあの木箱は外側しか開けられない仕組みになっていたらしい。
本格的にヤバいなと思いながら、助けを呼ぼうと思ったがさっきの騎士が近くにいる足音が聞こえて口を閉ざした。
あの騎士に見つかるくらいなら誰かを探して木箱を開けてもらう方がいい。
でも、こんな遅くに出歩いている人がいるのか。
病院は入院している人がいるから24時間やっているけど…
病院まで転がっても、ドアを開けられないならどうすればいいんだ。
試しに近くの壁に体当たりしてみても、頑丈な木箱なのかびくともしない。
俺の方がダメージが強くて、途方に暮れていた。
俺の手元には通行手形とランタンがある、ランタンはしっかりしたもので揺らしただけでは中の火が漏れたりしない。
ランタンの蓋を開けて火を使って燃やしたら、俺も丸焦げになる。
狭い空間で、膝を曲げて小さくなってランタンの灯りを見つめていた。
「うっ…くっ」
静かな夜に誰かの声を押し殺したような声が聞こえた。
こんな夜中に誰だろうと耳をすましてみるが、泣いている声しか聞こえない。
子供だろうか、大人にしては声が幼い感じがする。
木箱に隙間があって、そこから外が見えるが本当に僅かな隙間だからハッキリとは見えない。
どうにか開けてもらえないかと頼むつもりで声のする方に転がった。
でも、俺が口にした言葉は木箱の事ではなかった。
「大丈夫?」
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