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恋してる 3
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気遣うような気配を感じる。俺が怒っていると思ってるみたいだ。
「アンリ、タイが曲がってる」
そう言って伸ばした手を思わず振り払ってしまった。
「あ、ごめん……」
どうしてだろう、顔を見るのがキツい。いつもは気がついたらキラキラしてるクロードの顔を見てるのに。
「いや、私が悪かった。もっと気をつけるべきだったんだ。後遺症はないと勝手に思い込んで……」
うなされたのはそれかもしれないが、『抱いて』は違うとわかる。心の声、身体の欲求が寝てたことで口にでたのかもしれない。それとも元々寝言を言っていたんだろうか。
「先、行く――」
「待って、食事は?」
少しでも時間と距離を置いて気持ちを整理したかった。
「一人で食べて――。始業時間には間に合うように行くから。ごめん……」
まぁそれでもお腹は空いてるから食堂に行くことにした。城の食堂はいくつかあって、外務よりのほうでなく財務の頃使っていた食堂にした。
「おはよう、アンリ!」
入り口で金をはらって、左にまわるとおかずや主菜や飲み物が並んでいてそれをとってテーブルで食べる形式だ。好きなだけ食べていいのがこの食堂のいいところだ。取り終わってテーブルの空きを見渡すと、手を振る先輩がいた。
「おはようございます」
まさか先輩がいるとは思っていなかった。
「先輩も泊まりですか?」
「ああ、寝てないから食事が終わったら一度帰るつもりだけどね」
「新婚なのに奥様に怒られませんか?」
「リオナは怒らないよ。昨日はありがとうな」
苦笑する先輩の顔、これは惚気なんだろうか。それともリオナは先輩が泊まりで何をしてても興味がないのだろうか。わからない。
「しかし、君のボスは凄いね。正直、顔で大使をやってるのかと思っていたけれど……あの手腕、さすがリスホード侯爵の跡継ぎなだけあるね」
「クロード……様はそうですね。仕事もきっちりしてますし、瞬発力も決断力もあると思います」
「アンリがそんなにベタ褒めだなんて、やけるな。俺ももっとがんばらないと!」
カッと頬が熱を持つ。
「褒めてるわけじゃ……」
「私の、大事な人は皆クロード様のことが好きみたいだ」
ハハッと軽く笑った顔を見ると、先輩は顔を少し赤くしていた。
「先輩?」
「あの二人、会わせてあげたほうがいいと思ってる。知ってるよね? 二人のこと」
「クロードと……」
「リオナ」
先輩はグイッと水を飲んでため息を吐いた。
「その間、アンリが俺の相手をしてくれる?」
ケフッと気管に唾が入りそうになって咳き込んだ。まさか、まさか、先輩に限ってそんなこと――。
「大丈夫?」
背中をトントンと叩いてくれるけど、それどころじゃない。
どうして――、先輩は何と言った?
「せ、先輩はっ」
「アンリが嫌じゃなければだけど……。今度の休みにうちにおいで。彼と一緒に」
清廉だと思っていた。真面目だと。先輩は、理想の――。
「……はい――」
クロードは喜ぶだろう。リオナと会って、おしゃべりをして――、キスをして。あの灼熱の塊を身に沈めて――。
「待ってるよ」
爽やかな笑顔を残して先輩は席を立った。
二人が一緒にいる間、俺は先輩を慰めるために――。
ガクガクと手が震えた。
好きだったのに。なのに、身体が嫌だと言ってる。
クロードは、喜ぶだろう。セフレが好きだった先輩に抱かれている間に、宝物を手にすることができるのだから。
お前も嬉しいだろうって……思うよな。
食事は手につかなかった。
「アンリ、タイが曲がってる」
そう言って伸ばした手を思わず振り払ってしまった。
「あ、ごめん……」
どうしてだろう、顔を見るのがキツい。いつもは気がついたらキラキラしてるクロードの顔を見てるのに。
「いや、私が悪かった。もっと気をつけるべきだったんだ。後遺症はないと勝手に思い込んで……」
うなされたのはそれかもしれないが、『抱いて』は違うとわかる。心の声、身体の欲求が寝てたことで口にでたのかもしれない。それとも元々寝言を言っていたんだろうか。
「先、行く――」
「待って、食事は?」
少しでも時間と距離を置いて気持ちを整理したかった。
「一人で食べて――。始業時間には間に合うように行くから。ごめん……」
まぁそれでもお腹は空いてるから食堂に行くことにした。城の食堂はいくつかあって、外務よりのほうでなく財務の頃使っていた食堂にした。
「おはよう、アンリ!」
入り口で金をはらって、左にまわるとおかずや主菜や飲み物が並んでいてそれをとってテーブルで食べる形式だ。好きなだけ食べていいのがこの食堂のいいところだ。取り終わってテーブルの空きを見渡すと、手を振る先輩がいた。
「おはようございます」
まさか先輩がいるとは思っていなかった。
「先輩も泊まりですか?」
「ああ、寝てないから食事が終わったら一度帰るつもりだけどね」
「新婚なのに奥様に怒られませんか?」
「リオナは怒らないよ。昨日はありがとうな」
苦笑する先輩の顔、これは惚気なんだろうか。それともリオナは先輩が泊まりで何をしてても興味がないのだろうか。わからない。
「しかし、君のボスは凄いね。正直、顔で大使をやってるのかと思っていたけれど……あの手腕、さすがリスホード侯爵の跡継ぎなだけあるね」
「クロード……様はそうですね。仕事もきっちりしてますし、瞬発力も決断力もあると思います」
「アンリがそんなにベタ褒めだなんて、やけるな。俺ももっとがんばらないと!」
カッと頬が熱を持つ。
「褒めてるわけじゃ……」
「私の、大事な人は皆クロード様のことが好きみたいだ」
ハハッと軽く笑った顔を見ると、先輩は顔を少し赤くしていた。
「先輩?」
「あの二人、会わせてあげたほうがいいと思ってる。知ってるよね? 二人のこと」
「クロードと……」
「リオナ」
先輩はグイッと水を飲んでため息を吐いた。
「その間、アンリが俺の相手をしてくれる?」
ケフッと気管に唾が入りそうになって咳き込んだ。まさか、まさか、先輩に限ってそんなこと――。
「大丈夫?」
背中をトントンと叩いてくれるけど、それどころじゃない。
どうして――、先輩は何と言った?
「せ、先輩はっ」
「アンリが嫌じゃなければだけど……。今度の休みにうちにおいで。彼と一緒に」
清廉だと思っていた。真面目だと。先輩は、理想の――。
「……はい――」
クロードは喜ぶだろう。リオナと会って、おしゃべりをして――、キスをして。あの灼熱の塊を身に沈めて――。
「待ってるよ」
爽やかな笑顔を残して先輩は席を立った。
二人が一緒にいる間、俺は先輩を慰めるために――。
ガクガクと手が震えた。
好きだったのに。なのに、身体が嫌だと言ってる。
クロードは、喜ぶだろう。セフレが好きだった先輩に抱かれている間に、宝物を手にすることができるのだから。
お前も嬉しいだろうって……思うよな。
食事は手につかなかった。
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