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一年が過ぎた
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「碧様、美海がいらっしゃいましたよ」
金の髪、青い瞳の絶世の美女が微笑むと、室内が明るく見える。碧は自分が男だということを実感して書類を片付けた。碧は、計算や書類を書き写したりする仕事を手伝っている。陽王が前日に持って帰ってきた分を午前中にすませるようにしている。今日は少し多かったのでおやつの時間までかかってしまった。
碧がここに来てから、一年が過ぎた。少しずつ陽王のものたちが城に戻ってきて、碧が暮らしている陽王の部屋も陽王のものの一人、カリナが主となって調えてくれている。美海のものたちもいるけれど、美海が命じたものは陽王のものたちとうまくやっている。
陽王はというと、夕食までには帰ってきて一緒に食べるようになったけれど時間があれば書類を見ている。あれはワーカーホリックだなと碧は思っている。
「仕事していたの? 碧は真面目ね。さすが陽王の巫女(アメフラシ)だわ。仕事なんてしなくていいならしないほうがいいじゃない?」
美海はどちらかというと趣味に生きていたいようで、好きな服を縫って碧に贈ってくれる。今日もおやつを食べに来たついでに、服を持ってきてくれたようだ。来週、陽王と遊ぶ時に着る服だ。
「裁縫なんて細々としたものよくできるよな。俺には無理」
「自分に似合うものを着たいのよ。うちは妹と姉ばかりで、皆が習っていたから自然と覚えたのよね。皆、この服に合う陽王の服も用意してちょうだい」
美海は派手な服を好む。碧の世界の服に興味があって色々と聞かれたが、碧は残念ながら服のことはわからない。好きな漫画やアイドルの絵を描いて、それを美海に教えたらそれを元に作りはじめた。
美海がカリナに服を渡すと、三人の侍女達は服をもって下がっていった。これからすぐに服を選ぶのだろう。
美海は、用意されていたケーキを早速食べ始めた。
「前の巫女(アメフラシ)に教えてもらったりしなかったの?」
碧は喉が渇いたので、先に紅茶から手を出した。紅茶というものの、碧の知っている紅茶とは少しちがって、あまり向こうでは飲まなかったハーブティが出されている。
「彼女は何だか企んでそうだったから近づかなかったのよ」
さすが女姉妹が多いだけあって美海はわかっていたようだ。
「前の巫女(アメフラシ)、幼馴染みの好きな男がいたんだって。それなのに、祭司に操を奪われて復讐したかったみたい」
侍女がいたら言えなかったことだ。陽王にもまだ言っていない。夜都にも言えない。
碧は図書室で歴代の巫女(アメフラシ)の日記を読んだ。日本語で書かれた日記をここの人達は隠そうともしていなかった。彼らにとって儀式は神のお告げを実行しているだけで、悪いことをしているつもりはないだろう。
とはいえ、日記には怨嗟が込められていて、碧は読んで気持ちが悪くなった。巫女(アメフラシ)たちの気持ちは痛いほどわかっても、同意はできなかった。
「……そうなのね。神様が選ぶのはあちらの世界で生きにくい思いをしていた子だと聞いているわ。ここで心と身体を癒して向こうの世界に帰すと伝えられているの。ここでの記憶はなくなり、こちらでついた傷は綺麗に消えていると思うのだけど、それでも許せなかったのね」
記憶も傷も消える? 碧は呆然と美海を見つめた。
「それ、知らなかったと思う。歴代の巫女(アメフラシ)の日記にはそんなこと書かれてなかったし。俺もそんなこと知らない」
美海がハッと口を押さえた。
「祭司も知らないのかもしれないわね。神様の神託を受けた当時の美海の祭司の日記にはそう書いてあったけれど」
「……ここの人ってもしかして日記は隠さないの?」
陽王が碧の日記を勝手に読んだ時、悪いことをしているような顔ではなかったことを思いだした。代々の巫女(アメフラシ)の日記にしてもそうだ。図書館に置かれている状態なのだ。
「隠すものじゃないでしょう。祭司の日記は後の祭司が困らないように書かれているものだし」
「……違う。俺たちの国じゃ、日記は私的なもので人に読まれることを想定していないんだ。そういうのもあるけど、基本的に心の中に留めておきたいことを書くんだ」
自叙伝は日記だろうか。エッセイやブログは日記といえば日記だが、人に見られることを想定して書かれている。そういうものしかメリルラシュ国にはないのかもしれない。日記というよりは日誌だろう。
「前の巫女(アメフラシ)は復讐のために自分の祭司以外の祭司を誘惑したの?」
「そう書いてた」
ちなみにこちらの言葉を習ったのは碧だけだったようで、巫女(アメフラシ)たちは代々の巫女(アメフラシ)の日記が図書館にあることすら気付いていなかったようだ。彼女たちは日本語で書いているから読まれると思っていなかったのだろうと碧は思った。人の日記を読むことに碧は罪悪感を感じていたが、情報が欲しくてその気持ちは無視した。
美海は深いため息を吐いた。
「お陰で祭司を降りられない二人が祭司の規定年齢を過ぎるまで換えられないのよ。私達、魔力を持つものは幼い頃に死ぬことが多いから、祭司としての魔力をもつものを五人集めるのも大変なのよ。尤も誘惑されてフラフラと血迷った祭司が馬鹿なだけなのだけど」
巫女(アメフラシ)への怒りよりも同じ祭司として道を誤ったほうが美海には許せないようだ。
「二人は選ばれないの?」
「ええ、巫女(アメフラシ)も祭司も汚れなき身体が必要なのよ。実際にどうかはわからないけれど、祭司になる前の検査では必ず調べられるもの」
「え、美海は童貞なの?」
もしかして陽王もと思って、そんなことあり得ないだろうと思った。あれは初心者の技じゃない。そう思った碧の思考をくみ取ったのか、美海は赤く長い髪を掻き上げた。
陽王もそうだけど、美海もかなりの美形で色気がある。流し目のように視線を向けられて、碧は思わず目を逸らした。
「当たり前でしょう。巫女(アメフラシ)にだけ初めてを強要することなんてできないわ。ただ、やり方を教わったり、まぁ発散はしてるけれどね」
「そうなんだ。陽王も……」
「もう、そんな赤い顔しないでちょうだい。胸焼けするわ。ケーキ、もう一個食べるわね」
「赤くなんかないし……、男だから処女とか関係ないし」
「はいはい、ご馳走様」
美海に軽く流されて、碧もケーキを食べた。生クリームのケーキにはバナナみたいなものがのっている。美味しいけれど、甘くて喉が渇く。コップのお茶をゴクゴクと飲み干して碧はポツリと呟いた。
「俺は男だしな……」
巫女(アメフラシ)の中にはメリルラシュ国に残ろうとした巫女(アメフラシ)もいたのだ。
碧は、日記を読んで驚いた。祭司と想い合って、巫女(アメフラシ)でなくなった後、祭司の故郷に一緒に戻って衝撃を受けたのだ。男には婚約者がいて、彼女はその婚約者と祭司であった男を分け合う、二人の妻として扱われることになった。メリルラシュ国では、男も女も二人まで結婚できることを知らなかったのだ。巫女(アメフラシ)として大事にされてきた彼女は婚約者と同じように扱われることにショックを受けて失意の中、元の世界に戻った。
「男よね」
至極当然と美海は頷いた。最初に儀式という名の情事を見られているから疑いようはない。
「この国で二人も結婚できるのは、子供が生まれにくいからなんだろう? それと成長する課程で亡くなるんだっけ」
「そうね、私は姉妹が沢山いるけど、珍しいわ。普通は一人いればいい方よ」
碧が女なら、陽王と一緒にいられたかもしれない。けれど、碧は男だ。子供も産めないし、自分が親になりたいとも思わない。父親に虐待されて、母親に疎まれて、自分が親になったときの展望がないのだ。
「女じゃないからさ、陽王に子供は産んでやれないってことだよ」
「碧……。碧は可愛いわ。陽王がいらないっていうなら、私のものになってもいいのよ。帰りたくないなら――」
美海は優しい。きっと碧を大事にしてくれるだろう。けれど、碧が欲しいのは、不器用で傲慢で真面目な碧だけの祭司だ。
「二年か、三年経ったらさ、俺はここを去る。記憶もなくなるのかもしれないけど……、その時は美海が覚えててよ。俺の気持ちをさ――」
「陽王に言わないの?」
言わない。いらないって言われたらショックだし、負担になりたくない。
「陽王のものたちが増えてきて、やっと落ち着いてきたんだ」
「美海のものたちもようやく陽王のことを認め出したわ。碧のお陰よ」
「美海と夜都がいたら、陽王も安心だよな」
「そうね。でも碧がいなかったら、私達がどれだけ陽王を手助けしてもこんな風に認められることはなかったのよ。碧は自分の功績を自覚しなさいね」
碧はここで甘やかされることを覚えた。忘れたくない、と心からそう思った。
金の髪、青い瞳の絶世の美女が微笑むと、室内が明るく見える。碧は自分が男だということを実感して書類を片付けた。碧は、計算や書類を書き写したりする仕事を手伝っている。陽王が前日に持って帰ってきた分を午前中にすませるようにしている。今日は少し多かったのでおやつの時間までかかってしまった。
碧がここに来てから、一年が過ぎた。少しずつ陽王のものたちが城に戻ってきて、碧が暮らしている陽王の部屋も陽王のものの一人、カリナが主となって調えてくれている。美海のものたちもいるけれど、美海が命じたものは陽王のものたちとうまくやっている。
陽王はというと、夕食までには帰ってきて一緒に食べるようになったけれど時間があれば書類を見ている。あれはワーカーホリックだなと碧は思っている。
「仕事していたの? 碧は真面目ね。さすが陽王の巫女(アメフラシ)だわ。仕事なんてしなくていいならしないほうがいいじゃない?」
美海はどちらかというと趣味に生きていたいようで、好きな服を縫って碧に贈ってくれる。今日もおやつを食べに来たついでに、服を持ってきてくれたようだ。来週、陽王と遊ぶ時に着る服だ。
「裁縫なんて細々としたものよくできるよな。俺には無理」
「自分に似合うものを着たいのよ。うちは妹と姉ばかりで、皆が習っていたから自然と覚えたのよね。皆、この服に合う陽王の服も用意してちょうだい」
美海は派手な服を好む。碧の世界の服に興味があって色々と聞かれたが、碧は残念ながら服のことはわからない。好きな漫画やアイドルの絵を描いて、それを美海に教えたらそれを元に作りはじめた。
美海がカリナに服を渡すと、三人の侍女達は服をもって下がっていった。これからすぐに服を選ぶのだろう。
美海は、用意されていたケーキを早速食べ始めた。
「前の巫女(アメフラシ)に教えてもらったりしなかったの?」
碧は喉が渇いたので、先に紅茶から手を出した。紅茶というものの、碧の知っている紅茶とは少しちがって、あまり向こうでは飲まなかったハーブティが出されている。
「彼女は何だか企んでそうだったから近づかなかったのよ」
さすが女姉妹が多いだけあって美海はわかっていたようだ。
「前の巫女(アメフラシ)、幼馴染みの好きな男がいたんだって。それなのに、祭司に操を奪われて復讐したかったみたい」
侍女がいたら言えなかったことだ。陽王にもまだ言っていない。夜都にも言えない。
碧は図書室で歴代の巫女(アメフラシ)の日記を読んだ。日本語で書かれた日記をここの人達は隠そうともしていなかった。彼らにとって儀式は神のお告げを実行しているだけで、悪いことをしているつもりはないだろう。
とはいえ、日記には怨嗟が込められていて、碧は読んで気持ちが悪くなった。巫女(アメフラシ)たちの気持ちは痛いほどわかっても、同意はできなかった。
「……そうなのね。神様が選ぶのはあちらの世界で生きにくい思いをしていた子だと聞いているわ。ここで心と身体を癒して向こうの世界に帰すと伝えられているの。ここでの記憶はなくなり、こちらでついた傷は綺麗に消えていると思うのだけど、それでも許せなかったのね」
記憶も傷も消える? 碧は呆然と美海を見つめた。
「それ、知らなかったと思う。歴代の巫女(アメフラシ)の日記にはそんなこと書かれてなかったし。俺もそんなこと知らない」
美海がハッと口を押さえた。
「祭司も知らないのかもしれないわね。神様の神託を受けた当時の美海の祭司の日記にはそう書いてあったけれど」
「……ここの人ってもしかして日記は隠さないの?」
陽王が碧の日記を勝手に読んだ時、悪いことをしているような顔ではなかったことを思いだした。代々の巫女(アメフラシ)の日記にしてもそうだ。図書館に置かれている状態なのだ。
「隠すものじゃないでしょう。祭司の日記は後の祭司が困らないように書かれているものだし」
「……違う。俺たちの国じゃ、日記は私的なもので人に読まれることを想定していないんだ。そういうのもあるけど、基本的に心の中に留めておきたいことを書くんだ」
自叙伝は日記だろうか。エッセイやブログは日記といえば日記だが、人に見られることを想定して書かれている。そういうものしかメリルラシュ国にはないのかもしれない。日記というよりは日誌だろう。
「前の巫女(アメフラシ)は復讐のために自分の祭司以外の祭司を誘惑したの?」
「そう書いてた」
ちなみにこちらの言葉を習ったのは碧だけだったようで、巫女(アメフラシ)たちは代々の巫女(アメフラシ)の日記が図書館にあることすら気付いていなかったようだ。彼女たちは日本語で書いているから読まれると思っていなかったのだろうと碧は思った。人の日記を読むことに碧は罪悪感を感じていたが、情報が欲しくてその気持ちは無視した。
美海は深いため息を吐いた。
「お陰で祭司を降りられない二人が祭司の規定年齢を過ぎるまで換えられないのよ。私達、魔力を持つものは幼い頃に死ぬことが多いから、祭司としての魔力をもつものを五人集めるのも大変なのよ。尤も誘惑されてフラフラと血迷った祭司が馬鹿なだけなのだけど」
巫女(アメフラシ)への怒りよりも同じ祭司として道を誤ったほうが美海には許せないようだ。
「二人は選ばれないの?」
「ええ、巫女(アメフラシ)も祭司も汚れなき身体が必要なのよ。実際にどうかはわからないけれど、祭司になる前の検査では必ず調べられるもの」
「え、美海は童貞なの?」
もしかして陽王もと思って、そんなことあり得ないだろうと思った。あれは初心者の技じゃない。そう思った碧の思考をくみ取ったのか、美海は赤く長い髪を掻き上げた。
陽王もそうだけど、美海もかなりの美形で色気がある。流し目のように視線を向けられて、碧は思わず目を逸らした。
「当たり前でしょう。巫女(アメフラシ)にだけ初めてを強要することなんてできないわ。ただ、やり方を教わったり、まぁ発散はしてるけれどね」
「そうなんだ。陽王も……」
「もう、そんな赤い顔しないでちょうだい。胸焼けするわ。ケーキ、もう一個食べるわね」
「赤くなんかないし……、男だから処女とか関係ないし」
「はいはい、ご馳走様」
美海に軽く流されて、碧もケーキを食べた。生クリームのケーキにはバナナみたいなものがのっている。美味しいけれど、甘くて喉が渇く。コップのお茶をゴクゴクと飲み干して碧はポツリと呟いた。
「俺は男だしな……」
巫女(アメフラシ)の中にはメリルラシュ国に残ろうとした巫女(アメフラシ)もいたのだ。
碧は、日記を読んで驚いた。祭司と想い合って、巫女(アメフラシ)でなくなった後、祭司の故郷に一緒に戻って衝撃を受けたのだ。男には婚約者がいて、彼女はその婚約者と祭司であった男を分け合う、二人の妻として扱われることになった。メリルラシュ国では、男も女も二人まで結婚できることを知らなかったのだ。巫女(アメフラシ)として大事にされてきた彼女は婚約者と同じように扱われることにショックを受けて失意の中、元の世界に戻った。
「男よね」
至極当然と美海は頷いた。最初に儀式という名の情事を見られているから疑いようはない。
「この国で二人も結婚できるのは、子供が生まれにくいからなんだろう? それと成長する課程で亡くなるんだっけ」
「そうね、私は姉妹が沢山いるけど、珍しいわ。普通は一人いればいい方よ」
碧が女なら、陽王と一緒にいられたかもしれない。けれど、碧は男だ。子供も産めないし、自分が親になりたいとも思わない。父親に虐待されて、母親に疎まれて、自分が親になったときの展望がないのだ。
「女じゃないからさ、陽王に子供は産んでやれないってことだよ」
「碧……。碧は可愛いわ。陽王がいらないっていうなら、私のものになってもいいのよ。帰りたくないなら――」
美海は優しい。きっと碧を大事にしてくれるだろう。けれど、碧が欲しいのは、不器用で傲慢で真面目な碧だけの祭司だ。
「二年か、三年経ったらさ、俺はここを去る。記憶もなくなるのかもしれないけど……、その時は美海が覚えててよ。俺の気持ちをさ――」
「陽王に言わないの?」
言わない。いらないって言われたらショックだし、負担になりたくない。
「陽王のものたちが増えてきて、やっと落ち着いてきたんだ」
「美海のものたちもようやく陽王のことを認め出したわ。碧のお陰よ」
「美海と夜都がいたら、陽王も安心だよな」
「そうね。でも碧がいなかったら、私達がどれだけ陽王を手助けしてもこんな風に認められることはなかったのよ。碧は自分の功績を自覚しなさいね」
碧はここで甘やかされることを覚えた。忘れたくない、と心からそう思った。
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