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期限
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門をくぐったところにある城の前庭に沢山の人が待っていた。
「陽王! 今日訪れると伝えておいたはずですが」
目をつり上げた美女が吼えたが、陽王は碧を下ろしてムマを美海のものに預けると無表情のまま対峙した。
「メイ、巫女(アメフラシ)の前ですよ」
「ですが姉様!」
陽王のものたちで一番身近にいるカリナが止めに入ってくれて、碧は安心した。怒鳴り声は女性のものでもあまり得意じゃないからだ。
「メイ、もう一度言いましょうか?」
強い口調じゃないのに、カリナの声にメイと呼ばれた女の人は項垂れた。
「巫女(アメフラシ)にご挨拶差し上げます。陽王の従姉妹でメイと申します」
「どうしてあなたがここに?」
美海の口調が刺々しい。知り合いなのかと思った。
「巫女(アメフラシ)は男性ですので、陽王と共にお仕えするようにと言われて参りました。どうぞよしなに」
碧は意味がわからず、カナと同じように侍女として世話をしてくれるのかなと思った。
「よろしくお願いします」
何故か皆の視線が碧に刺さる。
「それは……」
夜都が声を詰まらせた。
「いらぬ。巫女(アメフラシ)の世話は祭司の役目だ」
陽王が碧の腰を後ろから抱いて、引き寄せた。力強い腕に封じられるようにして、碧は陽王の腕の中に閉じ込められた。
「陽王?」
「巫女(アメフラシ)の相手は祭司だけよ。もう一人欲しいなら私がやるわよ」
美海は、深くため息を吐いた。呆れたような咎めるような視線だ。
碧はようやくお仕えするという意味に気付いて、呆然とメイを見つめた。メイは、金の髪も蒼い瞳も陽王によく似ている。カリナも似ているが、カリナは優しい雰囲気で周りをホッとさせるけれど、メイは陽王と似ていて緊張感がある。
「女性でしたら祭司だけでよろしいでしょうけど、巫女(アメフラシ)が望むのでしたら私が。もしくは陽王と私が一緒に――」
衝撃で碧はひっくり返りそうになった。
「えっと……、俺が君を……。つまり、三人で楽しめってこと?」
「巫女(アメフラシ)の世界ではそういうのもあるのだと伺いました」
前の巫女(アメフラシ)が、三人の祭司をとっかえひっかえしたことだろうか。碧は首を横に振った。
「俺はそういうの興味ないから……」
最初に来たときに陽王かメイを選べと言われたならメイを選んだだろう。けれど、今は違う。
「ですが、陽王では巫女(アメフラシ)を満足させられないのではないでしょうか。陽王は魔力の量は桁違いですが、人の心を推し量ることなどできません。今日訪れると言っているのに、忘れているようですし。陽王のものたちが登城したくないと言っているのに聞く耳をもたない。巫女(アメフラシ)も困ることが多いでしょう?」
親切そうな顔でメイは優しく微笑む。
グッと碧は息を飲んだ。
「……陽王、ごめん。俺が我が儘ばっかり言ったから、あんなこと言われてる。俺は……」
「碧、我が望んだことだ。巫女(アメフラシ)の望みは祭司が叶えると言ったはずだ」
耳の後ろから陽王が囁く。強い安心感に包まれて、碧はギュッと陽王の腕を握りしめた。
「碧様、その男を信用してはなりません。その男はあなたが憂き目にあった原因の男の息子なのです」
そこにいたのは陽王のものたちだけではなかった。美海の妹のサナが、陽王を指さして断罪するように告げる。
「原因……?」
「その男は水瀬の祭司を裏切った陽王の息子です」
「止めなさい、サナ!」
「兄様は美海のものだけど、私の半分は水瀬です。皆の嘆きを聞いて育ちました。水瀬の祭司は裏切られて、捨てられた。確かに許せないことをしましたが、その原因となった陽王の息子が祭司だなんて許せません!」
「陽王の叔父じゃないの?」
碧はそう聞いた。夜都を見ると、少し困ったような顔をしている。
「祭司だったからな。子供はできたが、結婚していなかったんだ」
「本来なら、息子も一緒に死ぬはずだった……。けれど、魔力が大きいから弟である父がひきとったのです」
メイは、申し訳なさそうな顔でサナを見る。
「どうして……」
「碧?」
碧は陽王の腕の中で回って、彼の目を見つめた。
「どうして子供も一緒に死ぬことになるの?」
碧には意味がわからなかった。
「赤子は親がいなくては生きていけないからだ」
「子供が少なくて困ってるのに、誰も助けないのが普通なのか」
「あの男の残した子を誰が引き取るというのです。父も間違っていた。たとえ魔力が多くても」
メイは酷く陽王を嫌っていた。
「甥っ子なんだろう? 別に不思議なことじゃない」
「その男がいなければ、私が一族を継ぎます。そうすれば、まだ他の一族だって今よりは反発がすくなくなるでしょう」
「でも祭司は男だけじゃないの?」
今いる祭司は全て男だ。
「祭司など、ただの代表です。一族を継ぐことが大事なのです。それなのに、父は私でなくその男を後継者に指名しました。私がその男と結婚しなくてはならないなんて――。この国を窮地に立たせた男の息子と!」
「お気の毒に――」
サナはメイに共感して、陽王を睨みつけた。
「どうして、陽王が責められるんだ。陽王は身を粉にして働いてるじゃないか。大好きなムマにも乗らず、睡眠不足で目の下に隈を作って……。陽王があんたと結婚したいと望んだわけでも一族の長になりたいと願ったわけでもないんだろう? どうしてそんな……」
「死んだ陽王の血を継ぐ息子なのですから死ぬまで魔力を捧げて当然です!」
美海も夜都も、何も言わない。言えないのだ。それがこの国の当然だから。
陽王は碧と二人の時だけ態度が違った。偉そうで、言いたいことを言い、声を上げて笑う。それが何故なのか碧は不思議に思っても聞いたことがなかった。
周囲には祭司である自分を完璧に演出してるのかなとか、陽王のものたちは他の一族に気を遣っているようだからかなと思っていた。こんな風に自分の全てを否定され続けて生きてきたのだと知って、碧は悲しさと怒りで頭が沸騰しそうになった。
「碧、唇が切れるぞ」
気遣う陽王の襟元を引き寄せて、碧は背伸びをした。一年で少し伸びたけれどまだまだ遠い陽王の顔を近づけて、ソッと唇を触れさせた。
「碧!」
美海の声が聞こえる。
「あんたは俺の祭司だ。陽王、あんたが酷く言われるのを聞いていたくない」
ギュッと抱きしめた。陽王は碧と違って強い人間だ。けれど、碧が家族の温かさを求めたように、陽王も誰かの手を求めたことがあるはずだ。
「碧っ!」
陽王が焦ったように碧の名を呼んだ。
「陽王――。どうして、雨が降らないんだ……。どうして――」
こんなに心が荒れ狂い、吹きすさぶ嵐のように乱れているというのに、雷どころか曇りにすらならない。
代わりに熱い滴が頬を濡らし、陽王の顔が歪んで見えない。
「碧……、そなたの祭司でいられて幸せだった」
「どうして、過去形なんだ……?」
理由なんてわかっている。
「陽王! 殴ってもいい! 酷くしてもいいから――っ。俺は!」
今、碧が巫女(アメフラシ)でなくなれば、陽王はどんな目に合うのだろう。父親のことで恨まれて、憎まれて、祭司としては一年しか保たせられなかったとまた責められてしまう。
「碧、駄目なの。もう巫女(アメフラシ)は交代なのよ」
美海の苦渋に満ちた声に、碧はグッと唇を引き結んだ。
「どうして――、二、三年は続くはずじゃなかったのかよ!」
神様はどうして、陽王に辛く当たるのだろう。それとも、碧が悪かったのだろうか。男だから? それとも陽王を好きになってしまったから? いくら考えてもわからない。
陽王を一人でここに置いていきたくなかった。碧に名前をくれた、不器用な男を。
「碧、そなたのお陰で我の生きてきた意味が見つかった」
陽王は碧を気遣うように、そう言った。
「長老を呼び寄せ、直ぐさま選定に入らねばならない」
周りに人がいないような静けさの中、夜都が躊躇いがちに陽王に告げる。
ギュッと陽王の眉間が寄せられる。
「次の召喚はもっと時間が掛かるの。碧……」
美海の懇願するような声に、碧は頷いた。
もう、碧にできることはないのだ。陽王を自分の世界に連れて行くことも、周りの声を抑えるために我が儘を言うことも。
陽王は、きっと自我を殺してメイと結婚するだろう。憎まれても、恨まれてもここで生きて行くしかないのだ。碧は邪魔でしかない。
「陽王、行ってくれ」
碧が、苦しくても悲しくても、陽王は祭司なのだ。巫女(アメフラシ)でなくなった碧を優先する意味などない。
陽王は碧に背を向けて歩き出す。去って行くのが辛くて、碧は俯いた。視界には陽王の足しか見えない。二歩、三歩と進み、夜都と並んだところで陽王は振り返った。
「碧!」
碧を呼ぶ、陽王の声に顔を上げた。抱き込むような抱擁と、想いの全てを込めたようなキスに碧はギュッと目を瞑った。
「俺は平気だ、陽王。祭司としての責務を果たして」
碧を帰すための呪文を唱えればいいだけだ。祭司の名前を使った呪文を。
刹那、周りの音が消えた。陽王の魔法だとわかった。結界を張ったのだ。誰の声も姿も見えない。まるで二人きりで庭にいるように錯覚する。
動揺していたメイやサナの金切り声を聞かなくてすんでよかったと笑った。
「陽王! 今日訪れると伝えておいたはずですが」
目をつり上げた美女が吼えたが、陽王は碧を下ろしてムマを美海のものに預けると無表情のまま対峙した。
「メイ、巫女(アメフラシ)の前ですよ」
「ですが姉様!」
陽王のものたちで一番身近にいるカリナが止めに入ってくれて、碧は安心した。怒鳴り声は女性のものでもあまり得意じゃないからだ。
「メイ、もう一度言いましょうか?」
強い口調じゃないのに、カリナの声にメイと呼ばれた女の人は項垂れた。
「巫女(アメフラシ)にご挨拶差し上げます。陽王の従姉妹でメイと申します」
「どうしてあなたがここに?」
美海の口調が刺々しい。知り合いなのかと思った。
「巫女(アメフラシ)は男性ですので、陽王と共にお仕えするようにと言われて参りました。どうぞよしなに」
碧は意味がわからず、カナと同じように侍女として世話をしてくれるのかなと思った。
「よろしくお願いします」
何故か皆の視線が碧に刺さる。
「それは……」
夜都が声を詰まらせた。
「いらぬ。巫女(アメフラシ)の世話は祭司の役目だ」
陽王が碧の腰を後ろから抱いて、引き寄せた。力強い腕に封じられるようにして、碧は陽王の腕の中に閉じ込められた。
「陽王?」
「巫女(アメフラシ)の相手は祭司だけよ。もう一人欲しいなら私がやるわよ」
美海は、深くため息を吐いた。呆れたような咎めるような視線だ。
碧はようやくお仕えするという意味に気付いて、呆然とメイを見つめた。メイは、金の髪も蒼い瞳も陽王によく似ている。カリナも似ているが、カリナは優しい雰囲気で周りをホッとさせるけれど、メイは陽王と似ていて緊張感がある。
「女性でしたら祭司だけでよろしいでしょうけど、巫女(アメフラシ)が望むのでしたら私が。もしくは陽王と私が一緒に――」
衝撃で碧はひっくり返りそうになった。
「えっと……、俺が君を……。つまり、三人で楽しめってこと?」
「巫女(アメフラシ)の世界ではそういうのもあるのだと伺いました」
前の巫女(アメフラシ)が、三人の祭司をとっかえひっかえしたことだろうか。碧は首を横に振った。
「俺はそういうの興味ないから……」
最初に来たときに陽王かメイを選べと言われたならメイを選んだだろう。けれど、今は違う。
「ですが、陽王では巫女(アメフラシ)を満足させられないのではないでしょうか。陽王は魔力の量は桁違いですが、人の心を推し量ることなどできません。今日訪れると言っているのに、忘れているようですし。陽王のものたちが登城したくないと言っているのに聞く耳をもたない。巫女(アメフラシ)も困ることが多いでしょう?」
親切そうな顔でメイは優しく微笑む。
グッと碧は息を飲んだ。
「……陽王、ごめん。俺が我が儘ばっかり言ったから、あんなこと言われてる。俺は……」
「碧、我が望んだことだ。巫女(アメフラシ)の望みは祭司が叶えると言ったはずだ」
耳の後ろから陽王が囁く。強い安心感に包まれて、碧はギュッと陽王の腕を握りしめた。
「碧様、その男を信用してはなりません。その男はあなたが憂き目にあった原因の男の息子なのです」
そこにいたのは陽王のものたちだけではなかった。美海の妹のサナが、陽王を指さして断罪するように告げる。
「原因……?」
「その男は水瀬の祭司を裏切った陽王の息子です」
「止めなさい、サナ!」
「兄様は美海のものだけど、私の半分は水瀬です。皆の嘆きを聞いて育ちました。水瀬の祭司は裏切られて、捨てられた。確かに許せないことをしましたが、その原因となった陽王の息子が祭司だなんて許せません!」
「陽王の叔父じゃないの?」
碧はそう聞いた。夜都を見ると、少し困ったような顔をしている。
「祭司だったからな。子供はできたが、結婚していなかったんだ」
「本来なら、息子も一緒に死ぬはずだった……。けれど、魔力が大きいから弟である父がひきとったのです」
メイは、申し訳なさそうな顔でサナを見る。
「どうして……」
「碧?」
碧は陽王の腕の中で回って、彼の目を見つめた。
「どうして子供も一緒に死ぬことになるの?」
碧には意味がわからなかった。
「赤子は親がいなくては生きていけないからだ」
「子供が少なくて困ってるのに、誰も助けないのが普通なのか」
「あの男の残した子を誰が引き取るというのです。父も間違っていた。たとえ魔力が多くても」
メイは酷く陽王を嫌っていた。
「甥っ子なんだろう? 別に不思議なことじゃない」
「その男がいなければ、私が一族を継ぎます。そうすれば、まだ他の一族だって今よりは反発がすくなくなるでしょう」
「でも祭司は男だけじゃないの?」
今いる祭司は全て男だ。
「祭司など、ただの代表です。一族を継ぐことが大事なのです。それなのに、父は私でなくその男を後継者に指名しました。私がその男と結婚しなくてはならないなんて――。この国を窮地に立たせた男の息子と!」
「お気の毒に――」
サナはメイに共感して、陽王を睨みつけた。
「どうして、陽王が責められるんだ。陽王は身を粉にして働いてるじゃないか。大好きなムマにも乗らず、睡眠不足で目の下に隈を作って……。陽王があんたと結婚したいと望んだわけでも一族の長になりたいと願ったわけでもないんだろう? どうしてそんな……」
「死んだ陽王の血を継ぐ息子なのですから死ぬまで魔力を捧げて当然です!」
美海も夜都も、何も言わない。言えないのだ。それがこの国の当然だから。
陽王は碧と二人の時だけ態度が違った。偉そうで、言いたいことを言い、声を上げて笑う。それが何故なのか碧は不思議に思っても聞いたことがなかった。
周囲には祭司である自分を完璧に演出してるのかなとか、陽王のものたちは他の一族に気を遣っているようだからかなと思っていた。こんな風に自分の全てを否定され続けて生きてきたのだと知って、碧は悲しさと怒りで頭が沸騰しそうになった。
「碧、唇が切れるぞ」
気遣う陽王の襟元を引き寄せて、碧は背伸びをした。一年で少し伸びたけれどまだまだ遠い陽王の顔を近づけて、ソッと唇を触れさせた。
「碧!」
美海の声が聞こえる。
「あんたは俺の祭司だ。陽王、あんたが酷く言われるのを聞いていたくない」
ギュッと抱きしめた。陽王は碧と違って強い人間だ。けれど、碧が家族の温かさを求めたように、陽王も誰かの手を求めたことがあるはずだ。
「碧っ!」
陽王が焦ったように碧の名を呼んだ。
「陽王――。どうして、雨が降らないんだ……。どうして――」
こんなに心が荒れ狂い、吹きすさぶ嵐のように乱れているというのに、雷どころか曇りにすらならない。
代わりに熱い滴が頬を濡らし、陽王の顔が歪んで見えない。
「碧……、そなたの祭司でいられて幸せだった」
「どうして、過去形なんだ……?」
理由なんてわかっている。
「陽王! 殴ってもいい! 酷くしてもいいから――っ。俺は!」
今、碧が巫女(アメフラシ)でなくなれば、陽王はどんな目に合うのだろう。父親のことで恨まれて、憎まれて、祭司としては一年しか保たせられなかったとまた責められてしまう。
「碧、駄目なの。もう巫女(アメフラシ)は交代なのよ」
美海の苦渋に満ちた声に、碧はグッと唇を引き結んだ。
「どうして――、二、三年は続くはずじゃなかったのかよ!」
神様はどうして、陽王に辛く当たるのだろう。それとも、碧が悪かったのだろうか。男だから? それとも陽王を好きになってしまったから? いくら考えてもわからない。
陽王を一人でここに置いていきたくなかった。碧に名前をくれた、不器用な男を。
「碧、そなたのお陰で我の生きてきた意味が見つかった」
陽王は碧を気遣うように、そう言った。
「長老を呼び寄せ、直ぐさま選定に入らねばならない」
周りに人がいないような静けさの中、夜都が躊躇いがちに陽王に告げる。
ギュッと陽王の眉間が寄せられる。
「次の召喚はもっと時間が掛かるの。碧……」
美海の懇願するような声に、碧は頷いた。
もう、碧にできることはないのだ。陽王を自分の世界に連れて行くことも、周りの声を抑えるために我が儘を言うことも。
陽王は、きっと自我を殺してメイと結婚するだろう。憎まれても、恨まれてもここで生きて行くしかないのだ。碧は邪魔でしかない。
「陽王、行ってくれ」
碧が、苦しくても悲しくても、陽王は祭司なのだ。巫女(アメフラシ)でなくなった碧を優先する意味などない。
陽王は碧に背を向けて歩き出す。去って行くのが辛くて、碧は俯いた。視界には陽王の足しか見えない。二歩、三歩と進み、夜都と並んだところで陽王は振り返った。
「碧!」
碧を呼ぶ、陽王の声に顔を上げた。抱き込むような抱擁と、想いの全てを込めたようなキスに碧はギュッと目を瞑った。
「俺は平気だ、陽王。祭司としての責務を果たして」
碧を帰すための呪文を唱えればいいだけだ。祭司の名前を使った呪文を。
刹那、周りの音が消えた。陽王の魔法だとわかった。結界を張ったのだ。誰の声も姿も見えない。まるで二人きりで庭にいるように錯覚する。
動揺していたメイやサナの金切り声を聞かなくてすんでよかったと笑った。
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