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大希君と大希君のお母さん
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彼が、やってきて美羽と妹は下に降りていった。
「お久しぶりです。」
「久しぶりだね。」
「元気だった?」
「まぁ、そうだね。」
適当に言葉をかわす、おなら出ろ、おなら出ろ、とにかく話しながらおならに集中する。
プー、でたぁ!
「ごめんね。」
「か、可愛い」
えっ?逆に喜ばれてしまった。
次の作戦だ。
大希君は、見た目がいいから友達に勝手に写真を使われてその相手に会ったりしてると言う。
「へー。そーなんだ。」
興味ないフリ。
って言うか、本当に興味なかった。
頭は、誰と話しても青君しか考えていなかった。
青君の事で、思考が乗っ取られてボッーとする。
その感覚が、堪らなく好きだった。
「あのさ、俺、りりちゃんが好きだよ。」
その声に我に返った。
「好きな人いるから」
「わかってるよ。好きな人居てもいいから、付き合って欲しい。」
「えっと、考えておくよ」
そう言って、大希君と番号を交換した。
「じゃあ、帰るね。決まったら、連絡ちょうだい。好きな人いるからは、振る理由にならないから」
そう言われて帰って行ってしまった。
帰ったら、美羽がやってきた。
「どうだった?」
「いい子だったよ。」
「よかった。」
さっきされた、話をした。
「じゃあ、りりは付き合うしかなくなっちゃったよね。」
「そうだよね。」
「大希と付き合ってあげてよ。少し考えてからでいいから」
「うん。」
どうしようかな…
ちゃんと考えないといけないよね
二日程考えて、私は大希君と付き合う事に決めた。
残りの夏休みは、バイトを見つけて働いた事もあって大希君とは、メールや電話だけになっていた。
ただ、大希君の優しさはめちゃくちゃ癒されて、青君を思って苦しい気持ちも癒されて、いつの間にか大希君からの毎日のメールや電話が楽しみになっていた。
そんなやり取りが、一週間程続いたある日、バイトから帰宅した私に美羽が話があると言ってきた。
「あのさ、今日親から話されたんだけど…」
「うん、何?」
そろそろ帰ってくれないかなとかだと思っていたら…。
「大希のお母さんが、りりと大希が付き合ってるの知って。」
そっちか…。
「大希から聞いたと思うけど、大希の所、母一人、子一人だから。幸せになって欲しいって」
「そっか」
「家出するような子と付き合って欲しくないって」
「そっか」
「だから、別れて欲しいって」
「そっか」
「ってか、何なんだよね!大希の気持ちが大事だよね?親は、関係ないよね?わざわざ私の親に言ってきて」
「気にしないでよ。私が好きなのは、青君だから…ちゃんとお別れするよ。」
「でも、りり。毎日大希と連絡して楽しそうだよ。私、一緒に居てわかってるよ。青君も好きだけど、大希にもちゃんと惹かれてきてるはずだよ。」
「そんな事ないよ。私は、ずっと変わらず青君が好きだから」
そう言って美羽に笑った。
親なら、心配するのわかるよ。
今日、デートしようって約束したのに…。
何て、断ればいいのかな?
「夏休み終わってから、家に帰ったら認めてくれるかもしれないよ。」
「うん。そうかな」
「そうだよ、帰ってから答えだしなよ。」
「わかった。」
私は、しばらく大希君とはメールだけのやりとりにかえた。
お母さんに、何かを思われてはいけないから…。
バイトから、美羽んちに帰る時だった。
美羽の家の近くに来た時に、女の人に声をかけられて立ち止まった。
「あの、大希の母です。」
えっ、何で…。
「初めまして桜田りりです。」
「大希とお付き合いされていますよね?」
「はい。まだ、付き合ったばかりですが…。」
「別れて欲しいとお願いしましたがされてないようなので」
「すみません。」
「どうか、別れて下さい。家を出ると言うことは問題があるご家庭ですよね。大希には、幸せになって欲しいんです。どうか、お願いします。」
「わかりました。」
そう言って私は、頭を下げた。
正直、しんどかったけど…。
どうにかしなきゃと、ない頭でずっと考えていて、夏休みが終わって美羽の家から自分の家に帰った。
「お久しぶりです。」
「久しぶりだね。」
「元気だった?」
「まぁ、そうだね。」
適当に言葉をかわす、おなら出ろ、おなら出ろ、とにかく話しながらおならに集中する。
プー、でたぁ!
「ごめんね。」
「か、可愛い」
えっ?逆に喜ばれてしまった。
次の作戦だ。
大希君は、見た目がいいから友達に勝手に写真を使われてその相手に会ったりしてると言う。
「へー。そーなんだ。」
興味ないフリ。
って言うか、本当に興味なかった。
頭は、誰と話しても青君しか考えていなかった。
青君の事で、思考が乗っ取られてボッーとする。
その感覚が、堪らなく好きだった。
「あのさ、俺、りりちゃんが好きだよ。」
その声に我に返った。
「好きな人いるから」
「わかってるよ。好きな人居てもいいから、付き合って欲しい。」
「えっと、考えておくよ」
そう言って、大希君と番号を交換した。
「じゃあ、帰るね。決まったら、連絡ちょうだい。好きな人いるからは、振る理由にならないから」
そう言われて帰って行ってしまった。
帰ったら、美羽がやってきた。
「どうだった?」
「いい子だったよ。」
「よかった。」
さっきされた、話をした。
「じゃあ、りりは付き合うしかなくなっちゃったよね。」
「そうだよね。」
「大希と付き合ってあげてよ。少し考えてからでいいから」
「うん。」
どうしようかな…
ちゃんと考えないといけないよね
二日程考えて、私は大希君と付き合う事に決めた。
残りの夏休みは、バイトを見つけて働いた事もあって大希君とは、メールや電話だけになっていた。
ただ、大希君の優しさはめちゃくちゃ癒されて、青君を思って苦しい気持ちも癒されて、いつの間にか大希君からの毎日のメールや電話が楽しみになっていた。
そんなやり取りが、一週間程続いたある日、バイトから帰宅した私に美羽が話があると言ってきた。
「あのさ、今日親から話されたんだけど…」
「うん、何?」
そろそろ帰ってくれないかなとかだと思っていたら…。
「大希のお母さんが、りりと大希が付き合ってるの知って。」
そっちか…。
「大希から聞いたと思うけど、大希の所、母一人、子一人だから。幸せになって欲しいって」
「そっか」
「家出するような子と付き合って欲しくないって」
「そっか」
「だから、別れて欲しいって」
「そっか」
「ってか、何なんだよね!大希の気持ちが大事だよね?親は、関係ないよね?わざわざ私の親に言ってきて」
「気にしないでよ。私が好きなのは、青君だから…ちゃんとお別れするよ。」
「でも、りり。毎日大希と連絡して楽しそうだよ。私、一緒に居てわかってるよ。青君も好きだけど、大希にもちゃんと惹かれてきてるはずだよ。」
「そんな事ないよ。私は、ずっと変わらず青君が好きだから」
そう言って美羽に笑った。
親なら、心配するのわかるよ。
今日、デートしようって約束したのに…。
何て、断ればいいのかな?
「夏休み終わってから、家に帰ったら認めてくれるかもしれないよ。」
「うん。そうかな」
「そうだよ、帰ってから答えだしなよ。」
「わかった。」
私は、しばらく大希君とはメールだけのやりとりにかえた。
お母さんに、何かを思われてはいけないから…。
バイトから、美羽んちに帰る時だった。
美羽の家の近くに来た時に、女の人に声をかけられて立ち止まった。
「あの、大希の母です。」
えっ、何で…。
「初めまして桜田りりです。」
「大希とお付き合いされていますよね?」
「はい。まだ、付き合ったばかりですが…。」
「別れて欲しいとお願いしましたがされてないようなので」
「すみません。」
「どうか、別れて下さい。家を出ると言うことは問題があるご家庭ですよね。大希には、幸せになって欲しいんです。どうか、お願いします。」
「わかりました。」
そう言って私は、頭を下げた。
正直、しんどかったけど…。
どうにかしなきゃと、ない頭でずっと考えていて、夏休みが終わって美羽の家から自分の家に帰った。
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