君の傷つけ方なら知っている

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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結末なら知っている

麗奈の話③

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そして、何より。

【どうしたの、麗奈ちゃん】

【お母さんに、お見合いしろって言われたの。私、嫌なの】

【誰のものにもなりたくないんだよね】

【そうなの…】

【よしよし、ギュッーしたげる。怖かったね】

和利君は、私を知らない。

27歳だった頃、互いにセフレだと思っていた人がいた。

【監禁と一緒だよ】

【はあ?違うし】

【ねー、友達とご飯行きたいの】

【無理、断れ】

【セフレでしょ?】

【麗奈が妊娠したら、解放してやるわ】

【嫌よ!放してよ】

仕事に行く以外は、彼の家に縛り付けられた。

【結婚しよう、麗奈】

【嫌だよ】

少なからず、これがなかったら結婚や子供もありかなとは思っていた。

【お願いだから、別れて】

【麗奈が、妊娠したらな】

【嫌よ!何でこんな事するの?】

【麗奈が、よすぎるから!誰にも渡したくなくなった】

所有物は、嫌悪感に変わった。

そんな事が、一年間続いたある日だった。

【白石さん、警察に行きましょうね】

【七倉先輩】

仕事先の七倉亜由美さんが、私を心配して、後をつけていたのだ。

【どうして?】

【白石さんの足にある縄のようなアザが見えたんです。だから、おかしいと思ったんです】

正義感の強い、七倉先輩のお陰で、警察に行ったのだ。

それから、平穏な日々が訪れて和人と付き合うきっかけになったあの日がやってきたのだ。

【じゃあ、また麗奈ちゃんデートして下さいね】

【はい】

普通に恋愛していこうかな?って思う気持ちもあった。

【麗奈、そいつ誰だよ】

【何でいるの?離して】

【離すわけないだろ?どれだけ、探したと思ってんだよ】

【やめろよ、あんた誰だよ】

【うっせー、引っ込んでろ】

ドカッ…。

【和人】

【行くぞ、麗奈】

【やめて、離して】

【やめろー】

ドカッ、ドカッ

【何してるんですか?警察呼びますよ】

【覚えとけよ、麗奈】

【ごめんなさい、和人】

【麗奈ちゃん、警察に行こう】

【うん】

私は、警察に行った。

そして、怖くてどうしようもなくて、和人をこっちに引き入れた。

和人は、結婚も子供も諦めた。

一人っ子なのに…。

私といなかったら、両親に孫を見せれる。

【孫って何?あのねー。従兄弟の子供見てるからいいだろ!えっ、俺はいらないって!結婚も子供も煩わしいからいらないの。もー、従兄弟の子供見といてよ!ムリムリ俺は一生ないから】

寝たフリをして、和人がお母さんと話してるのを聞いた。

何て優しい人だろうって思った。

この人は、私の欲しいものをくれるって思った。

自分の枠に嵌めるんじゃなくて、私を尊重してくれる人だと思った。

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