【完結短編】勇者が魔王を倒しに来ます。どうすればいいでしょうか?((((;゜Д゜))))【緊急】

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【緊急】勇者が魔王を倒しに来ます。どうすればいいでしょうか? 1スレ目【魔王】

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 ここはある次元、異世界、違った世界。エタらず熱を持った世界。そこで一人の魔王が悩んでいました。



「魔王になったが……近頃暗殺者……もとい勇者が生まれてしまった。このままでは我もそんな物に倒されてしまう。どうしたらいい? 側近よ」



 魔王は悩んでいた。魔王のように優秀な者が生まれた時に必ず人間側にも同じような立場の英雄が生まれるのだ。そして長きに渡る戦いは魔王側が惨敗し、戦いで文明はリセットされ。もう一度歴史は繰り返されて来た。



「では……魔王様こちらにどうぞ」



 案内され隣の部屋に行く。



「うむ……むむむ」



 そこは椅子が二つに魔石パネルが用意され、魔王はそのまま案内されるままそこへ座る。



「なんだこれは?」



「魔法スタジオです。ようこそ!! マオオネアへ!! 今から出題されます問題を解決していただけるようにご用意しました。特殊な空間により予想外の結果を求む聖域です」



「税金を無駄にしおって……しかも聖域か……」



「それでは出題です」



 パネルに文字が表示される。



「Q、勇者が来る。この中で一番正しいのは?」



「A、王道!! 覇王道!! 四天王や軍を使い勇者を倒す。暗殺する」



「B、絶対防御で籠城し勇者を待ち受け、根比べをする」



「C、勇者の仲間になって闇討ち」



「D、女体化する」



「以上です」



「おい!! まて!! D!! Dはなんだ!! 側近!! 全く関係ないだろ!!」



「一応3択のように残しております」



「あ、ああ……よくある絶対に一つは違う問題なんだな。確かに……考えれる手段はこれか」



「はい。そして……魔王様には4つのお助けがあります。まずひとつは魔王通話。次元を越えて色々な魔王と通話が出来ます」



「なるほど……他の世界での対応を教えてもらうのだな」



「二つ目、観衆もとい他魔王がこの問題に投票してくれます。成功者のみですので良いものでしょう」



「一番いい答えを多数決してくれるのだな!! 思った以上に優秀な側近だ」



「3つ目、神々の占い力により未来透視により一番成功率の高い2択を選んでいただけます」



「神だと!! たわけ!! 敵に塩を送るような物だ!!」



「ご安心を異世界の神であり大丈夫です」



「大丈夫なのか……いや!! 神などに頼らん!!」



「まぁ、わかりました。最後の四つ目です。四つ目は………四つ目は………ごく」



 側近がためる。魔王はきっとなにか凄いものだと思いながら待つ。



「うむ……」



「解答に不服であり諦める。独自に探すです」



「…………側近。それは助けになるのか?」



「覚悟を示すと言うことです。はい」



「なるほど……我、独自に答えを出すか……」



 納得した魔王は悩む。3択について。



「中々、どれもやってみる価値はあるな」



「それでしたらその解答を実行した魔王に問い合わせて見ましょうか?」



「ああ、そうだな」



 魔王との話し合いが始まる。









プルルルル、ガチャ



「もしもし……」



「な、何奴!? 何処から声が!?」



「おい。向こうと文化が違うぞ。どうするんだ‼」



「魔王様。カクカクシカジカと言う呪文をお願いします」



「カクカクシカジカだと? いったいそれで何がおき……」



「ああ、そういうことか」



「……おい。側近。一瞬で相手に伝わったぞ」



「そういう次元魔法です。魔王様だからここまでの力があるのです」



「そっか~」どやぁ~



「うむ。でっワシに話を聞きに来たのか小僧」



「小僧……まぁよい。今は勇者に対してどのようにしている?」



「戦力を向けているが……四天王は倒され最後の砦も抜けてきた。四天王や軍を使い勇者を倒す。暗殺は悉く失敗し……ただ勇者を経験させて強くしてしまった」



「絶対絶命ですね~クスクス~魔王様~」



「側近……黙れ。そうか……しかし。お主は強そうだ。大丈夫であろう?」



「残念だが。最初に叩けば良かったものの……今は手強い……くっそろそろ来るか。最後に託すのは早めに狩れ。成長速度は恐ろしいぞ」



プツーン



「魔王様……わかりましたか?」



「ふむ。失敗した者だったか……同じ方法で成功者はいないのか?」



「では……探してみます。該当者は……うーむ」



「どうした?」



「二人ですね」



「………嘘だろ!?」



「魔王様直々に向かった場合は成功者がいるようですが。それ以外はしっかりとした悪として物語として倒されてます。王道の悪役キャラとして……」



「悪役キャラはいやだなぁ~」



「魔王様……ワガママ言わないでください。悪役キャラでしょう」



「くっ……魔王のイメージは悪いのを良くしたいが……今は勇者が先だな。次に繋いでくれ」



「はい」











プルルル、カチャ



「あい……眠い」



「すまぬな。カクカクシカジカ」



「眠いよ……」



「すまぬ。そちらは朝かな?」



「ん……昼……なにもしたくない。なにもききたくない」



「ん? どうした? 覇気がないな?」



「……ん……もう。そんなのどうでもいい。皆のことなんか……」



ドンドンドン!!



「魔王様!! 出てきてください!! 魔王様!!」



「………」



「魔王様!! お願いします!!」



「……ふん」



「おい。出なくていいのか?」



「……ちょっとまって」



カチャカチャ



「もう、来ないでって言った!! 私はここから出ない!! もう嫌なの!! もう……全て滅びろ!! 勇者も諦めろ!!」



「魔王様!?」



「出てって!! 顔も見たくないの!!」



「……………はぁ……」



「どうやら絶対防御で籠城し勇者を待ち受け、根比べをする方法だな」



「そう見たいですね魔王様」



「中々有効な手段だな……」



「………ごめん。もう魔王も神もどうでもいいの。世界なんか……」



「すれておるのぉ……何があったんだ?」



「……疲れた。それだけ……切るね……忙しいから」



「忙しそうに見えないが?」



「ゲームするから。ご飯も適当にする……世界はこの個室だけ」



「それ……ただの引きこもりでは?」



ツーツー



「切れましたね? 勇者に繋いでみましょう」



「……勇者にか……」



「直接困ってそうだったのでいい方法でしょう」



「うむ……」



プルルルガチャ



「カクカクシカジカ」



「なっ……異世界の神様ですか?」



「神様ではない魔王だ!!」



「はぁ……引き込もってるのですか?」



「いや……違うぞ。カクカクシカジカ」



「なるほど。勇者を倒したいと……少しこの世界の魔王とは違うのですね」



「どう違う?」



「魔王=神なんですこちらは……人に治世を行う場合を神とし……それ以外を魔王としているのですが。今……神は仕事をやめ世界は暗闇に包まれています。なにもしてないのですが……魔王となってしまいました」



「お、おう……詳しい解説ありがとう。と言うことは魔王も倒す勇者と言うのは神とさせる訳か」



「そうです。更正させもう一度神へと昇っていただくための存在です。ですが……最近は勇者は失敗ばかり。そして私の番でしたが……」



「ふむふむ。扉は重いとな……まぁいい方法を伝えよう」



サラサラサラサラ



「これはメモですか?」



「とにかく引き込もる原因は世界に裏切られて傷心だ。それを癒すのには問い掛けるのではなく笑わせるのだ。とにかく笑い明るくすると気になって出てくる。そこを捕まえてどうにかしろ」



「………やってみますありがとうございました!!」



「ではな!! 勇者よ!!」



「はい!!」



ツーツー



「魔王様……そのぉ~優しいですね」



「何やってんだあああああああああワシぃいいい!!」















「お茶をどうぞ……異世界の魔王からのお裾分けのクッキーです。手作りらしいです」



「うむ……うまいな。魔王の癖に」ぼりぼり



「中々……いい感じの案がありませんね」



「引き込もり以外は勇者にボコられておる……おい……なんで失敗ばかりの奴と繋げる」



「………」ぽん



「おい、今さらガッテン行ったみたいな顔をするな……はぁ畜生。生き残っている。勝った魔王はいないのか?」



「えーと……そっちの方が少なくていいですね」



「最初からやれ……」



「ガチャは名文化」



「よっし!! SR引くぞ!! 違うわ!! ボケ!!」



「異世界に染まって来ましたね。Mythicのがいいですか?」



「バカいえ……あれも当たり外れがあるだろう……ガチャは悪いの文化だ」



「では……休憩もそこそこ繋げます。おっ……勇者に仲間になって成功した魔王ですね」



「うむ」



 次はまともな魔王であってくれと願う魔王だった。
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