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【緊急】勇者が魔王を倒しに来ます。どうすればいいでしょうか? 2スレ目【魔王】
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「お茶をどうぞ……異世界の魔王からのお裾分けのクッキーです。手作りらしいです」
「うむ……うまいな。魔王の癖に」ぼりぼり
「中々……いい感じの案がありませんね」
「引き込もり以外は勇者にボコられておる……おい……なんで失敗ばかりの奴と繋げる」
「………」ぽん
「おい、今さらガッテン行ったみたいな顔をするな……はぁ畜生。生き残っている。勝った魔王はいないのか?」
「えーと……そっちの方が少なくていいですね」
「最初からやれ……」
「ガチャは名文化」
「よっし!! SR引くぞ!! 違うわ!! ボケ!!」
「異世界に染まって来ましたね。Mythicのがいいですか?」
「バカいえ……あれも当たり外れがあるだろう……ガチャは悪いの文化だ」
「では……休憩もそこそこ繋げます。おっ……勇者に仲間になって成功した魔王ですね」
「うむ」
*
プルルルルガチャ
「はい……なんでしょうか?」
「カクカクシカジカだ。今度は引き込もり魔王かえあの女の魔王か」
「は、はい。女でも魔王は出来ます」
「ふむ。では聞こう……勇者に生き残った方法とは!!」
「……生き残った方法ですか? 恥ずかしいですね……まだ生き残ったとは言えませんし」
「ん? どうしてだ? 勇者に倒されなかったのだろう? 誇ればいい。それに……聞きたいぞ」
「では……私は勇者の仲間になるため偽装し潜入しました」
「うむ」
「闇討ちをしようとしましたがなんと勇者見習いが多く。弱く群れを成す彼らの多さに私はそこで諦めたました」
「討伐隊だな……うむうむ。しかし、勇者は最初は弱いと聞く油断するな。紛れておろう」
「はい、その通り。私は諦め、帰る前に見習いの一人と出会いました。その見習いは弱く弱く見ていられませんでした。しかし……何故か私は彼に師事をお願いされ。城に戻るまでの間一緒に冒険することになります」
「もしや……」
「はい……そうです。実はそれが勇者でした。彼は全くその気はしませんでしたがみるみる強くなり。その気配を察しました」
「ふむ。ではそのまま殺したのだろう?」
「……いいえ。何度も何度も……悩みました。しかし、私は殺すことは出来ませんでした。そして、そのまま彼の前から姿を消し魔王となって帰ってきました。今はただ……彼に斬られてもいいと過ごしてます」
「な、なぜ!? そんなチャンスを棒に振った!!」
「それは彼を好いてるからです。優しくてすごくいい人です。勇者は。だから……彼の幸せのために大人しく斬られます。それが……彼の約束を破った罰です」
「うぐぅ……愚かな。勇者に情を持つなぞ!!」
「ええ、ですが。これは譲れません……簡単に切り離すには……想い出が……大きいんです」
ぐすっ……ぐすっ
「あーあ。魔王様なかしたぁ~」
「うっさいぞ側近。本当にこいつは成功者か? ワシはどうも納得できんぞ。何も終わっとらん」
「しぃ~魔王様……何かあります。画面に写しますね……」
ブォン!!
「いったいなにが?」
「魔王様しぃ~」
「……」
ドォン!! ドオォン!!
「!?」
「……見つけた。アルメリア」
「ゆ、勇者!?」
「……それは神が勝手に決めた。俺の名前は違う」
「ど、どうしてここに!? 四天王、兵士が居ただろう!!」
「全員退けた」
「そ、そうか……流石だな。うむ。仕方ないだろう。私が教えた……強くて当たり前か。仲間ごっごは終わりだ。そう……私が魔王だ!! 勇者よ!!」
カランカラン……
「……アルメリア。どうして俺の前から消えたんだ勝手に」
「ふん……そんなの飽きたからだ。仲間ごっごに」
「なら、何故殺さなかった」
「手を下すまでもない……そういうことだ」
「それが本心か? なら……最後に聞きたい」
「ああ……ああ……最後に何を聞きたい?」
「なんでそんなに嬉しそうに泣いてるんだ?」
映像のアルメリアはゆっくりと目に触れ、涙を確認する。そして……静かに拭う。
「……バカめ……なんもないじゃないか……剣を取れ勇者よ」
「俺は取らない。俺がここに来た理由は……」
「ち、近寄るな!! 魔法を打つぞ!!」
「打てばいい。君に生かされてここにいる」
「ち、近づかないで!! お願い!!」
「演技が出来てないよ」
「う、うる……さい……」
「アルメリア……俺は君の事を愛している」
「えっ……」
「……」
「ど、どうして……私は魔王であなたは勇者よ……」
「魔王の君も、全て知ってもなお……俺は……自分の心に正直に生きる」
手を差し出す。勇者の彼にアルメリアは身を引く。
「ダメ……あなたは不幸になる。裏切った結果……多くを敵に回すのよ!!」
「覚悟の上で……君と生きる道を俺は選ぶ!!」
「うっ……うう……」
アルメリアは泣き出し。それでも手を掴もうとはしなかった。あと一歩……それを魔王様と側近は息を殺して見守る。そして……
ガバッ!!
アルメリアの手を勇者は無理矢理掴み引き寄せて強く逃がさないように捕まえる。
「……だから。君は俺を恨んでくれていい。俺は奪う君を」
「うぅ……うう……うわああああああああああん」
アルメリアが強く強く抱き締め直す。
「ロキ!! ごめんなさい!! ごめんなさい!! 嘘ついて!! 私もずっと……ずっと……一緒が良かった!! 一緒に一緒に居たい!!」
「わかった。なら……俺はここから……君を奪い。世界を敵に回す。たった一人の女を護れず勇者は名乗れない」
勇者はそのままアルメリアの手を引き、剣を拾って走り出す。魔王はその勇敢な姿に勇者らしさを見るのだった。
「うむ……うまいな。魔王の癖に」ぼりぼり
「中々……いい感じの案がありませんね」
「引き込もり以外は勇者にボコられておる……おい……なんで失敗ばかりの奴と繋げる」
「………」ぽん
「おい、今さらガッテン行ったみたいな顔をするな……はぁ畜生。生き残っている。勝った魔王はいないのか?」
「えーと……そっちの方が少なくていいですね」
「最初からやれ……」
「ガチャは名文化」
「よっし!! SR引くぞ!! 違うわ!! ボケ!!」
「異世界に染まって来ましたね。Mythicのがいいですか?」
「バカいえ……あれも当たり外れがあるだろう……ガチャは悪いの文化だ」
「では……休憩もそこそこ繋げます。おっ……勇者に仲間になって成功した魔王ですね」
「うむ」
*
プルルルルガチャ
「はい……なんでしょうか?」
「カクカクシカジカだ。今度は引き込もり魔王かえあの女の魔王か」
「は、はい。女でも魔王は出来ます」
「ふむ。では聞こう……勇者に生き残った方法とは!!」
「……生き残った方法ですか? 恥ずかしいですね……まだ生き残ったとは言えませんし」
「ん? どうしてだ? 勇者に倒されなかったのだろう? 誇ればいい。それに……聞きたいぞ」
「では……私は勇者の仲間になるため偽装し潜入しました」
「うむ」
「闇討ちをしようとしましたがなんと勇者見習いが多く。弱く群れを成す彼らの多さに私はそこで諦めたました」
「討伐隊だな……うむうむ。しかし、勇者は最初は弱いと聞く油断するな。紛れておろう」
「はい、その通り。私は諦め、帰る前に見習いの一人と出会いました。その見習いは弱く弱く見ていられませんでした。しかし……何故か私は彼に師事をお願いされ。城に戻るまでの間一緒に冒険することになります」
「もしや……」
「はい……そうです。実はそれが勇者でした。彼は全くその気はしませんでしたがみるみる強くなり。その気配を察しました」
「ふむ。ではそのまま殺したのだろう?」
「……いいえ。何度も何度も……悩みました。しかし、私は殺すことは出来ませんでした。そして、そのまま彼の前から姿を消し魔王となって帰ってきました。今はただ……彼に斬られてもいいと過ごしてます」
「な、なぜ!? そんなチャンスを棒に振った!!」
「それは彼を好いてるからです。優しくてすごくいい人です。勇者は。だから……彼の幸せのために大人しく斬られます。それが……彼の約束を破った罰です」
「うぐぅ……愚かな。勇者に情を持つなぞ!!」
「ええ、ですが。これは譲れません……簡単に切り離すには……想い出が……大きいんです」
ぐすっ……ぐすっ
「あーあ。魔王様なかしたぁ~」
「うっさいぞ側近。本当にこいつは成功者か? ワシはどうも納得できんぞ。何も終わっとらん」
「しぃ~魔王様……何かあります。画面に写しますね……」
ブォン!!
「いったいなにが?」
「魔王様しぃ~」
「……」
ドォン!! ドオォン!!
「!?」
「……見つけた。アルメリア」
「ゆ、勇者!?」
「……それは神が勝手に決めた。俺の名前は違う」
「ど、どうしてここに!? 四天王、兵士が居ただろう!!」
「全員退けた」
「そ、そうか……流石だな。うむ。仕方ないだろう。私が教えた……強くて当たり前か。仲間ごっごは終わりだ。そう……私が魔王だ!! 勇者よ!!」
カランカラン……
「……アルメリア。どうして俺の前から消えたんだ勝手に」
「ふん……そんなの飽きたからだ。仲間ごっごに」
「なら、何故殺さなかった」
「手を下すまでもない……そういうことだ」
「それが本心か? なら……最後に聞きたい」
「ああ……ああ……最後に何を聞きたい?」
「なんでそんなに嬉しそうに泣いてるんだ?」
映像のアルメリアはゆっくりと目に触れ、涙を確認する。そして……静かに拭う。
「……バカめ……なんもないじゃないか……剣を取れ勇者よ」
「俺は取らない。俺がここに来た理由は……」
「ち、近寄るな!! 魔法を打つぞ!!」
「打てばいい。君に生かされてここにいる」
「ち、近づかないで!! お願い!!」
「演技が出来てないよ」
「う、うる……さい……」
「アルメリア……俺は君の事を愛している」
「えっ……」
「……」
「ど、どうして……私は魔王であなたは勇者よ……」
「魔王の君も、全て知ってもなお……俺は……自分の心に正直に生きる」
手を差し出す。勇者の彼にアルメリアは身を引く。
「ダメ……あなたは不幸になる。裏切った結果……多くを敵に回すのよ!!」
「覚悟の上で……君と生きる道を俺は選ぶ!!」
「うっ……うう……」
アルメリアは泣き出し。それでも手を掴もうとはしなかった。あと一歩……それを魔王様と側近は息を殺して見守る。そして……
ガバッ!!
アルメリアの手を勇者は無理矢理掴み引き寄せて強く逃がさないように捕まえる。
「……だから。君は俺を恨んでくれていい。俺は奪う君を」
「うぅ……うう……うわああああああああああん」
アルメリアが強く強く抱き締め直す。
「ロキ!! ごめんなさい!! ごめんなさい!! 嘘ついて!! 私もずっと……ずっと……一緒が良かった!! 一緒に一緒に居たい!!」
「わかった。なら……俺はここから……君を奪い。世界を敵に回す。たった一人の女を護れず勇者は名乗れない」
勇者はそのままアルメリアの手を引き、剣を拾って走り出す。魔王はその勇敢な姿に勇者らしさを見るのだった。
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