【完結短編】勇者が魔王を倒しに来ます。どうすればいいでしょうか?((((;゜Д゜))))【緊急】

書くこと大好きな水銀党員

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【開戦】ちょっとお前ら面出せや!!【聖戦】

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「ただいまぁああああby魔王」



「おかえり魔王by魔王」



「おかえりなさいby魔王」



「……おかえりby魔王」



「はぁ、旦那にバレた瞬間緊急会議になって全部説明させられて……疲れたby魔王」



「なんでそんなに大事なんですか? by魔王」



「異世界世界接触に関して一度経験があり。大事になったんだけど。それの2度目だと思われて怒られた。報告怠ったってby魔王」



「そんなに重要? by魔王」



「ちょっと重要かもしれない。私の案件は手を出さない事を約束させられたけどもう首を突っ込んでるから無理なのも認めてもらった。考える最悪の事は想定されて私が解決する案件になっちゃたんだよね。何かあれば魔王権限でby魔王」



「おう、おかえり魔王。お前の国では大事になってるなby魔王」



「なってる。異世界との戦争を念頭に置いてるから。それを考えたとき私も冗談言ってられないから本腰入れるby魔王」



「物騒な。そんな事をするわけないじゃないか? by魔王」



「物騒ね……ここの誰かが既に神に喧嘩を売って戦争中だよね? 言いなさい。ちょっかい出したのby魔王」



「……↓by魔王」



「↓by魔王」



「↓by魔王」



「いや、余ではないぞ!! by魔王」



「本当に? by魔王」



「本当に? やめなさい。他人の国を荒らすのはby魔王」



「相手は神だぞ? by魔王」



「では……神に類する私も倒すんですか? もう一度言います。私があなたの国へ攻めいるのはどうですか? 理由なくby魔王」



「それは……by魔王」



「一応。今、神との面談で示談で済ます交渉ができました。わかりましたね? by魔王」



「お前……ちょっと魔王らしくない。魔王なら力で決めよう魔王らしくなby魔王」



「……自分の世界を危険にしてまではやりません。私一人で向かいますby魔王」



「ちょ、ちょっとまって!? 喧嘩はよくない!! by魔王」



「くくく。異世界の魔王がどこまで強いか見てやろう。元々誰が一番上かハッキリさせたかったからな!! 魔王ちゃんは弱かったので不完全燃焼だった!! まぁ!! 一人でくるなぞ馬鹿馬鹿しい!! 全力でどうだ!! by魔王」



「……いいましたね? いいましたね!! by魔王」



「かかってこい!! 魔王もどき!! by魔王」



「あばばばばば!? by魔王」



「……わくわくby魔王」



「ごめんなさい!! ごめんなさい!! どうしよ!? by魔王」



「……落ち着き見届けよう。その勇姿と戦を。部屋出て……ポップコーンを旦那に頼んでこよby魔王」











 冒険の準備が終わり出発をする前日の寝室で魔王ちゃんは囲まれていた。そう、仲間になった女性たちに。代表として魔法使いが聞く。



「フラムちゃん。君は勇者ソルのことどう思ってるの?」



「どう思っている?」



「そうよ。細かく教えて」



「ただのあまちゃん。優しい勇者だ。私の事を一体誰かを知りながらもな……敵だと言うのに」



「敵?」



「そうだ。敵だ……ライバルだ。必ず戦わないといけない存在同士である。しかし、今は停戦としている」



「……敵……あなた。もしかして魔王?」



 剣士が剣を抜き首に刃を当てる。聖職者も聖なる魔法を唱えようとする。



「……"元"魔王だ。今は余より強く残酷な奴が上にいる」



「それを信じろと?」



「そうだな。敵の嘘かもしれんな。だが……アイツは信じたぞ」



「……私たちも信じろと言うのですか?」



「言わない。それに……この剣を退かせるほど強くもない。弱体化の紋章があってな……それも外すために旅をする」



「くぅ……今ここで殺しても」



バァン!!



「君達何を!!」



「ソル!? こいつが魔王なのか!!」



「……伝えたのか?」



「隠しての何処かでバレる。なら……話をしておいた方がいい。それにいつかは裏切るのだからな」



「……はぁ。そうです。魔王です。フレイム」



「何故こんなやつを仲間に!!」



「この魔王を倒した魔王は恐ろしい。敵の敵は味方と言います。神の神託がないのはその魔王と戦っていると他の勇者から教えてもらいました」



「……くぅ!! 私は認めないからな」



「……私もです」



「……ごめん。私も」



「……」



「はぁ。まぁ仕方ないよね。フラム……逃げないよね?」



「恩を返すまでな……嫌われるのはなれてる」



 魔王ちゃんが懐かしいと言う表情をし窓を見た。そして勇者が魔王ちゃんの肩を掴む。



「……皆にはすまないと思ってる。ここでついて行けないと思うのが普通だ。フラム……今日は俺と一緒の部屋でいいか? 3人とは一緒に眠れないだろう?」



「……えっ……個室がいい……はっ!?」



「……」(あっ可愛いぞ)



「……おほん。女じゃ」



「魔王を襲うバカがこの世にいるとは思えない」



「「「「「いるんだよなぁ……by魔王」」」」」



「!?」キョロキョロ



「フラム?」



「い、いや幻覚が……」



 魔王は廻りを見るがコソコソ話し合う3人しか居ないことを確認する。確かに文字が浮かんだ気がしたのだ。



「疲れてるんだ。来てほしい」



「……わかった。お前のその意思の堅さは私以上だな」



 渋々魔王ちゃんは部屋を出る。そして……3人はコソコソと相談する。



(やらかした?)



(やらかしましたね)



(くそ……これじゃ私たちが悪者だ)



(二人っきりにしてしまったし。いっそ謝って仲良くして監視を……)



(いや、それは流石に魔王だから)



(そうです。神様に怒られます)



(じゃぁ……指加えて待てって言うのか!?)



(……明日。いやすぐに謝って仲良くしてが一番だな)



 3人は頷き合い女子部屋に魔王ちゃんを引き戻す。実は少しだけ勇者が残念がっているのは4人とも気が付かなかったのだった。



 しかし、魔王連には全て見えていたのだった。





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