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【魔王】勇者"が"仲間になったぞ!!【勇者】
しおりを挟む「勇者の仲間になったねby魔王」
「修羅場が見たいby魔王」
「頑張れ魔王by魔王」
魔王ちゃんこと、フラムは媒体に浮かぶ文字を見ていた。鞄を探った時、底にあり。どうしようか悩む。そして……捨てようかと思ったとき。同じように鞄を整理していた勇者ソルに見られる。
「それは?」
「あっ!? 何でもないゴミだ」
「ゴミ?」
「ああ。ゴミの塊だ」
「「「ひどい!! by魔王」」」
フラムは慌てて隠そうとしたが……あることを思い付きソルに見せる。
「世界が広がる物だ……見たときに見なかったら良かったと後悔しないなら見るがいい」
「……覚悟を決めた。君を知るために見るよ。どれどれ?」
「ちっすおら魔王by魔王」
「……こんにちはby魔王」
「こんにちはby魔王」
「………………」
ソルは首をかしげながらフラムを見た。説明をしてほしいと言う顔をする。
「異世界の魔王達だ。元々、我は彼らに勇者の倒し方を教わろうとし逆にその一人に負けたのだ」
「なるほど……異世界の魔王……本当に異世界があるのですね」
ソルはアイデアロールに成功し、正気度が少し減る。
「ショックかも知れないがそうだ……我々の知らない世界が広がっている。そして遥かに私より強いのがゴロゴロしている。だから奪われた」
「……思った以上に大変な事が起きてませんか? それは侵略ですよ」
「起きている。だから……今度はもっと強くなる」
「頑張れ。君なら出来るby魔王」
「応援してますね……」
「ふん。魔王にも色々といるのだよ。女体化した奴もいるな……」
「女体化? わざわざ女に? 何故? 理由はなんでしょうね? 意味があるとは思えない」
「……」
フラムはソルの足を踏む。お前のせいだと言わんばかりの八つ当たりを行い。他仲間3人はそれを影から見てガッツポーズをし、勇者ソルは詳しく話を聞こうとするのだったが口を聞いてもらえなくなったのだった。
*
「……くすぐす。スッゴい尻が痛いヒリヒリするby魔王」
「これで懲りたらもうやめなさいby魔王」
「うぅうぅ。なんで宣戦布告通達から1日で落城させられるんだよ……by魔王」
「電撃戦でわろby魔王」
「見てて笑ったby魔王」
「……魔王の子供を人質にするのすごいby魔王」
「そうだ!! よくも息子を人質にしやがったな!! この悪魔!! 魔王め!! そして息子の前で尻叩きしやがって!! by魔王」
「母親を庇おうと頑張る子可愛かったね。プライド高そうだったから一番効くでしょ? by魔王」
「wwwby魔王」
「本当に畜生wwwby魔王」
「さすまおby魔王」
「……うぅうぅ。旦那にも怒られるし……by魔王」
「息子も護れない癖に戦おうとするからよ。こっちこそ1日で終わると思わなかったわ。総評、軍事演習以下。後でダメな所を皆が書き出してくれるからそれを読んで精進しなさいby魔王」
「畜生……畜生……この戦闘民族めby魔王」
「でっ結局。負けたから従う感じ? by魔王」
「従わなくていいよ。あと、もう交渉して終わったよby魔王」
「くっ……神に肩入れしやがってby魔王」
「いや、だって……飲み友が助けて言うんだから仕方ないじゃっん。ごめん、黙ってたけど知り合いだったby魔王」
「ふぁあああああああ!? by魔王」
「なんやコイツby魔王」
「上には上がいると言うが……この魔王一番ヤバイんちゃう。クッキーなんで作ってたの? なんでこんなとこにいるの? by魔王」
「………あの。姉さん。会ってみたいby魔王」
「会ってみたいねby魔王」
「……ふむ。確かに会って手合わせを願いたい。忍術の高みを見れるかも対魔忍としてby魔王」
「錬金術の触媒に羽をください。多くの物質をくださいby魔王」
「一次渡航申請して許可が降りたら来てください。降りるかはわかりませんがねby魔王」
「「「なんでその制度があるの!? by魔王」」」
「………まぁはい。あるらしいですよ。魔王だからって言っても知らないこと多いんですよ……ひぇby魔王」
今日も魔王連の平和は保たれた。
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