15 / 20
【魔王】次元移動の術が漏れてしまったけど大丈夫だよね?【漏洩】
しおりを挟む
「ええっと……皆さん。あやまらないといけない事がby魔王」
「なんだなんだ? by魔王」
「次元移動の術が漏れたのか開発されたのかわかりませんが。少し広まったようですby魔王」
「ん……それが何かありますでしょうか? by魔王」
「わからないby魔王」
「……気にしなくてもby魔王」
「そうだねby魔王」
「それよりも……勇者が潜入したぞby魔王」
「ポーション配布済み。あれだけのレベルなら死にはしないと思うからからby魔王」
「その天使の持ち主のご本人いないなby魔王」
「まぁ忙しそうですしね。神も兼任されてそうですし……by魔王」
「……………by魔王」
「おい。神=魔王。いっつもいるなby魔王」
「………ははは、なんのことかわかんないby魔王」
「にしても……勇者強いですねby魔王」
「愛の力かな? 愛は強い。最後、ほんの少しだけ殴る力をくれるby魔王」
「ぷっ……冗談はその奇抜な胸だけにしてよby魔王」
「表へ出なby魔王」
*
城の中を勇者が駆け天使を倒していく。後をついていくように忍者魔王が駆け抜ける。
「強い!?」
「流石異世界の勇者」
「ぐはぁ……やられた~」(これでいいんだよねぇ~楽ぅ~)
「はぁはぁはぁ」
息も絶え絶えの中でソルは走り捕まっている部屋にたどり着く。あられのない姿で吊るされている彼女を見つけ慌てて近寄った。ぐったりとしたフラムに声をかける。
「フラム!!」
「あぅ……ソル……来てくれたのね……」
「今、下ろす」
過酷な拷問の後だと思っているソルは下ろしたフラムを抱き抱える。
「大丈夫だフラム……」
「……」
笑い疲れた彼女はぐったりとしている。
「行くぞ……ソル……抱えて走れ」
「わかった」
忍者の魔王に護衛を頼み。マントで包んだ魔王フラムちゃんを背負い。城を駆け抜けた。
*
「救出完了by魔王」
「よし、良かろう。やはり強い筈なんだが……あやつが規格外かby魔王」
「プスプス……by魔王」
「……わぁおby魔王」
「二人の逃避行!! by魔王」
*
「では、私は隠れる起きたら言っておいてくれ」
「わかりました。ありがとう」
忍者の魔王が去り残った二人。ソルは魔法を唱えて体力回復に行う。ある程度楽になったら彼女を持ってもっと先へ逃げないといけないと考えながら水筒に入ったを水を含んだ。
「ふぅ……ふぅ……」
「ん……」
「目を覚ましたか?」
「ここは……」
キョロキョロと見合わす魔王ちゃん。
「町外れの森だ。すぐに追っ手も来る。移動しよう」
「……助けに来たのか?」
「もちろん。君のお友達らしき人がいたよ」
「そうか……手のひらで踊らされておる気がするがありがとう。辛い拷問であった」
強制的に笑わせられた拷問。それは辛い事を思い出して身震いをする魔王ちゃん。それを勇者は憐れみを持って抱き締める。
「何かあったかは聞かない。大変だったな……」
「お前……」
「すまないが移動しよう。辛い辛い旅が始まる。天使も悪魔も全てが敵だ。人間も」
「……そうか。すまない。何故、そんな敵を作ってまで」
「やりたい事をやって死ぬためです」
「それはなんだ?」
「好きなやつを選び。そしてそいつを護り切れば勝ちでいいじゃないですか?」
「貴様それは!?」
「フラムが俺に言った言葉。しっかりと実現sしていきます」
「くぅ……恥ずかしい言葉を……まてお前!?」
「今、その答えを求めてません。座に戻ったら教えてください」
「……」
「?」
「くっそ……わかった。座に戻ったら……答えよう」
二人は身を放し、逃げる準備を行った。
*
「あっまーいby魔王」
「中々美味であるby魔王」
「……いいなぁ……ドラマチックでby魔王」
「お前は引きこもりから出ただけだもんなby魔王」
「………うるさい貧乳by魔王」
「ぶち殺す!! 同じぐらいでしょ!! 幼児体型!! by魔王」
「………うっさいうっさい!! お前だって!! 幼児!! by魔王」
「子供いますーだ!! あら~勇者に相手にしてもらっていない引きこもり魔王さんby魔王」
「ふぁあああああああ!! by魔王」
「おい。お前ら……喧嘩はよしな……一大事らしいby魔王」
「何があった奇乳by魔王」
「俺はわからん。駈け落ちした魔王が知ってるby魔王」
「畜生……胸があるから余裕ぶりやがってby魔王」
「やめましょう。お姉さまに伝えますよ? by魔王」
「「「……by魔王」」」
「あれだな。親に言うあの行為だな。と言うかなんだ? by魔王」
「漏れた次元魔法が多くの魔王に出回って勇者と神を狩ってるそうですby魔王」
「……ふーんby魔王」
「関係ないねby魔王」
「ああ、全くなby魔王」
「………by魔王」
キナ臭いと思う魔王がいるが仲間はあまり気にする素振りは見せなかったのだった。
「なんだなんだ? by魔王」
「次元移動の術が漏れたのか開発されたのかわかりませんが。少し広まったようですby魔王」
「ん……それが何かありますでしょうか? by魔王」
「わからないby魔王」
「……気にしなくてもby魔王」
「そうだねby魔王」
「それよりも……勇者が潜入したぞby魔王」
「ポーション配布済み。あれだけのレベルなら死にはしないと思うからからby魔王」
「その天使の持ち主のご本人いないなby魔王」
「まぁ忙しそうですしね。神も兼任されてそうですし……by魔王」
「……………by魔王」
「おい。神=魔王。いっつもいるなby魔王」
「………ははは、なんのことかわかんないby魔王」
「にしても……勇者強いですねby魔王」
「愛の力かな? 愛は強い。最後、ほんの少しだけ殴る力をくれるby魔王」
「ぷっ……冗談はその奇抜な胸だけにしてよby魔王」
「表へ出なby魔王」
*
城の中を勇者が駆け天使を倒していく。後をついていくように忍者魔王が駆け抜ける。
「強い!?」
「流石異世界の勇者」
「ぐはぁ……やられた~」(これでいいんだよねぇ~楽ぅ~)
「はぁはぁはぁ」
息も絶え絶えの中でソルは走り捕まっている部屋にたどり着く。あられのない姿で吊るされている彼女を見つけ慌てて近寄った。ぐったりとしたフラムに声をかける。
「フラム!!」
「あぅ……ソル……来てくれたのね……」
「今、下ろす」
過酷な拷問の後だと思っているソルは下ろしたフラムを抱き抱える。
「大丈夫だフラム……」
「……」
笑い疲れた彼女はぐったりとしている。
「行くぞ……ソル……抱えて走れ」
「わかった」
忍者の魔王に護衛を頼み。マントで包んだ魔王フラムちゃんを背負い。城を駆け抜けた。
*
「救出完了by魔王」
「よし、良かろう。やはり強い筈なんだが……あやつが規格外かby魔王」
「プスプス……by魔王」
「……わぁおby魔王」
「二人の逃避行!! by魔王」
*
「では、私は隠れる起きたら言っておいてくれ」
「わかりました。ありがとう」
忍者の魔王が去り残った二人。ソルは魔法を唱えて体力回復に行う。ある程度楽になったら彼女を持ってもっと先へ逃げないといけないと考えながら水筒に入ったを水を含んだ。
「ふぅ……ふぅ……」
「ん……」
「目を覚ましたか?」
「ここは……」
キョロキョロと見合わす魔王ちゃん。
「町外れの森だ。すぐに追っ手も来る。移動しよう」
「……助けに来たのか?」
「もちろん。君のお友達らしき人がいたよ」
「そうか……手のひらで踊らされておる気がするがありがとう。辛い拷問であった」
強制的に笑わせられた拷問。それは辛い事を思い出して身震いをする魔王ちゃん。それを勇者は憐れみを持って抱き締める。
「何かあったかは聞かない。大変だったな……」
「お前……」
「すまないが移動しよう。辛い辛い旅が始まる。天使も悪魔も全てが敵だ。人間も」
「……そうか。すまない。何故、そんな敵を作ってまで」
「やりたい事をやって死ぬためです」
「それはなんだ?」
「好きなやつを選び。そしてそいつを護り切れば勝ちでいいじゃないですか?」
「貴様それは!?」
「フラムが俺に言った言葉。しっかりと実現sしていきます」
「くぅ……恥ずかしい言葉を……まてお前!?」
「今、その答えを求めてません。座に戻ったら教えてください」
「……」
「?」
「くっそ……わかった。座に戻ったら……答えよう」
二人は身を放し、逃げる準備を行った。
*
「あっまーいby魔王」
「中々美味であるby魔王」
「……いいなぁ……ドラマチックでby魔王」
「お前は引きこもりから出ただけだもんなby魔王」
「………うるさい貧乳by魔王」
「ぶち殺す!! 同じぐらいでしょ!! 幼児体型!! by魔王」
「………うっさいうっさい!! お前だって!! 幼児!! by魔王」
「子供いますーだ!! あら~勇者に相手にしてもらっていない引きこもり魔王さんby魔王」
「ふぁあああああああ!! by魔王」
「おい。お前ら……喧嘩はよしな……一大事らしいby魔王」
「何があった奇乳by魔王」
「俺はわからん。駈け落ちした魔王が知ってるby魔王」
「畜生……胸があるから余裕ぶりやがってby魔王」
「やめましょう。お姉さまに伝えますよ? by魔王」
「「「……by魔王」」」
「あれだな。親に言うあの行為だな。と言うかなんだ? by魔王」
「漏れた次元魔法が多くの魔王に出回って勇者と神を狩ってるそうですby魔王」
「……ふーんby魔王」
「関係ないねby魔王」
「ああ、全くなby魔王」
「………by魔王」
キナ臭いと思う魔王がいるが仲間はあまり気にする素振りは見せなかったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる