【完結短編】勇者が魔王を倒しに来ます。どうすればいいでしょうか?((((;゜Д゜))))【緊急】

書くこと大好きな水銀党員

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【薄い】くっ……ころ!!【本】

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 魔王ちゃんは人間から奪った城のきれいな部屋に四肢を縛られ、具合を確かめられていた。仮面をつけた亞人の女性陣につつかれる。角の大小に体格も神も違う。そして……一人だけしきりに胸に手をやり青ざめていた。連れ去った一人の天使も笑みを浮かべている。



「ふむ。顔はやはりいいな」



「お前は!! その声!! なぜここに!!」



「何故か? 自分で考えるんだな」



「はめたのか!? お前も神の使いじゃないのか!?」



「神の違いです。魔王こそ私たちが従う存在です」



「天使の風上にも置けないな!! ペッ!!」



「こら!! 女性がそんな仕草しちゃだめでしょ‼」



「そうだぞ!!」



「……お前らのそのテンション……魔王連の魔王達だな!! 何を考えてる!!」



「バレたか……ククク!! よくみやぶった!!」



「あっ……それ私がしたかった」



「……あーあ。私」



「みんな大きい……みんな大きい……みんな大きい……私もある……はず……あるはずなの」



「収支がつかないな……我がリーダーだ!!」



「リーダー? リーダーはあの人でしょ!!」



「疑似リーダーだ!! どうだ魔王フラム!! いい気分だろ?」



「……ふぅ、笑えないな。殺すなら殺せ」



「そうか。笑えないか。お前ら猫じゃらしを持て」



「「「「やぁ!!」」」」



「な、何をする!?」



「笑わせるんだよ」



「や、やめ!! はははは!! く、くっころ!! ひゃはははははは!!」





 城に魔王ちゃんの悲鳴が木霊するのだった。













「ありがとう勇敢な人間の勇者よ。そして……どうして助けようと? 死ぬかも知れない。敵だろう……愛してる恋人でもなかろう?」



 城に潜入する前に黒い服を着た魔王は問う。好ましい答えを聞きたいために。



「ええ、敵とか味方とかあるんでしょう。自分もそれを悩みました。相手は"元"魔王である。でも、ほんの小さな切っ掛けから。ここまで仲良くなったんです」



「……仲良くな。向こうは利用してるだけかも知れぬぞ?」



「……試すような言い方ですね」



「試す……信用したいからな」



 勇者は深くため息を吐き。いたずらっぽく照れた微笑みで言葉を紡ぐ。



「信用得るために話します。彼女には黙っていてください。最初は泣いている彼女を見つけたとき……その姿が目に焼きついてしまいました。まぁその時から惚れているのかも知れなかったんです」



「ぶふ!?」



「どうしました?」



「い、いや。続けて」



「気づいたのは最近です。色々と夢を話しました。自分は結局勝ったら田舎に帰るぐらいしかなかったのですが。彼女にははっきりした夢と目的に自己犠牲をすることが出来る勇気があり、そう、輝いて見えたんです。魔王と言うより勇者に近い存在……自分より」



「それはそうだろう……王になるのだからな」



「はい、それが王と者の違い。自分は恥じました。そして同時に……一人で何とかしようとする彼女に苛立ちを覚えます。もっと頼ってほしいと。いいえ、頼ってくれるほど俺が強くなくっちゃいけない」



「そうだ。どんなことでも強さは裏切らない。弱さは何も出来ない」



「だから……俺は彼女を魔王の座に返します。そして想いを打ち明けます。そこで拒否されようと自分の想いで彼女を護り切れば勝ちでいいじゃないか?」



「……ああ。お前の勝ちだな。わかった。行くぞ」



「はい」



「行く前に一つ。魔王フラム様がつけている呪いだが、あれは神の加護であり。勇者であるお前なら触れ外れろと念じれば外れる。毎日1回同じことをし、誤作動で外れる筈だ」



「何故それをあなたが?」



「お前が護っている合間に調べたんだ。実験も行ってな。結果……聖の味方がいればいいのだ」



「なるほど。魔の者には外せないと言うことですね」



「そう、だが今は……王子がいる」



「その言い方。照れますね。いいでしょう!! 王子でもなんでもなって見せます!! 騎士の剣に誓って!!」



 信用を勝ち取ったと思い勇者は剣を強く握り。忍者魔王は悶絶するのを精神力で耐え吐きそうな砂糖を噛み締めるのだった。











「と、言うことが以上が録音と報告であるby魔王」



「「「「「ふいああああああ!? by魔王」」」」」



「悶絶するな。我慢しろ。私は我慢したby魔王」



「いやぁ~魔王ちゃんの披露宴楽しみですねby魔王」



「私が持たせていた録音用の魔石は役に立ったでしょ? by魔王」



「流石、錬金術by魔王」



「あ、あのさぁ……by魔王」



「なんだ? by魔王」



「なんでもないby魔王」



「おい!! コイツ秘密チャットでおっぱい大きくする薬がないですかと我に間違って送ってるぞby魔王」



「ふぁあああああん!? by魔王」



「……わ、わたしも……ほしいby魔王」



「全員ちんまいもんなby魔王」



「お前が奇形なだけ。デカスギby魔王」



「バカいえ!! 何事も大きいこそ正義だ!! そうだろう!! by魔王」



「それよりもあるかないか!! 教えてください!! by魔王」



「あ、ある……だけど個人差がある。私……今ちょっとあるけど。みんなより無くて無乳だった昔by魔王」



「1ダース」



「…………お母さん!! 違った!! 勇者!! おこづかい頂戴!! えっ!? 何に使うかだって!? おっぱい!! お願い!! 意味わからないじゃないの!! 伝わって!! ダンゴムシ投げつけるよ!! by魔王」



「お買い上げありがとうございますby魔王」



「ふむ……肩こり腰痛のない? 胸が重くてなby魔王」



「あるby魔王」



「渡さなくていいby魔王」



「僻みか……ああ。胸が重くて肩がこるなぁ~by魔王」



「チッby魔王」



「私は……生理痛が酷い時のない? by魔王」



「私はね……むくみがとれるのない? by魔王」



「私も……便秘に効くのないか? by魔王」



「あるけど一ついいか? by魔王」



「「「なに? by魔王」」」



「薬だけに頼ろうとするな!! 暇なら医者にも相談しろ。特に生理痛はな!! by魔王」



「じゃぁ、お前に受診するわby魔王」



「ま、まて!! 専門じゃないby魔王」



「よし。専門じゃないが知っているようだなby魔王」



 錬金術が得意な魔王は無理矢理面会をさせられるのだった。





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