面倒くさがり屋の異世界転生

自由人

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第12章 イグドラ亜人集合国

第340話 首都イグドラR

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 翌朝、ケビンは2人へ回復魔法をかけてスッキリとさせると、後始末で部屋の中を魔法で綺麗にするのだった。

「2人ともちゃんと妊娠したけど、他の人たちみたいに約2ヶ月経つまでは一緒にいてもらうよ」

「ん……?」

「ティナ、今妊娠したよって帰ったらズルしたことがバレるでしょ? まだ体調不良とか吐き気もないんだし」

「そういうこと。とりあえず体調不良とか吐き気とかが出始めたら帝城へ送るよ」

「うん、わかったわ。私たち3人とソフィさんだけの秘密ね」

 それからケビンたちは朝食を食べたあと、ディルノック郊外を出発して旅を再開した。旅の道中は人数も5人となったために、前衛にニコルを配置して中衛にクリスを下げてティナと2人で前衛のサポートを。後衛にはケビンとクララが入ることとなった。

 戦闘はクララの手加減を上達させるための練習にして、初撃はクララの龍魔法を敵に放ったあと、生き残ればニコルをメインに攻撃を行いつつクリスは魔法のみでサポートをしてティナは弓でサポートをする形となる。

 ケビンは全体を見ながら中衛に攻撃が向かないようにヘイト管理をして、クララは初撃が終われば見学の位置となっていた。

「クララもだいぶ手加減ができるようになったな」

「主殿の教え方が上手いのだ」

「飲み込みがいいのはクララのセンスだよ」

 それからもクララの手加減を覚えさせるための練習は続いて、日を追うごとに上達していくのであった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 ディルノックを出発して2ヶ月に満たない月日が経過すると、ようやくケビンたちの目的地である首都イグドラが目前に迫ってきていた。

 道中は様々な村や街にケビンたちは寄ったが、人族排斥主義の集落には行き当たらず、そういう集落の情報も少なからず収集していたことが平穏な旅を続けられることに繋がっていた。

 そして明日には首都イグドラへ入るために、ケビンはティナとクリスを帝城へ送ることにしたのだった。

「2人とも体調はどう?」

「今日は吐き気もないし割かし平気かな」

「私も平気だよ」

「今回は全員で帝城に戻ることになるな」

「ニコルもクララもケビン君から離れないしね」

「残しておいてもクララが何をするかわからないし、ニコルに至っては暇だろうからな」

 それからケビンは帝城へメンバーを引き連れて転移すると、みんなへティナとクリスの懐妊を報告した。

 その日の晩は懐妊プチパーティーが開かれたぐらいで、それ以降はいつも通りの日常となる。

 そのような中でケビンは特に何もすることもなく、部屋の中でボーっと寝るためにベッドで横になっていた。

 妊娠していない残る嫁はアビゲイルとクララである。クララに至ってはソフィーリアから自分で決めるように言われているが、アビゲイルに関しては妊娠させるように言われている。

 そこでケビンは考えた。特に何も言うこともなく部屋へ戻ってしまったためにアビゲイルは既に自室へ戻っていて、その部屋に行ってみるのかそれとも呼び出すかで大いに悩んだ。

 悩んだ末にケビンが出した結論は、たまには違うシチュエーションでやってみようということである。

 そのまま深夜までケビンはサナとお喋りをして、時が来るのを待っていた。

 そして【マップ】でマーキングしていたアビゲイルが深い睡眠に入ったことを、ようやくサナが知らせてくる。

『全く……私に片棒を担がせるとは……』

『サナだって伝えた時にはノリノリだったろ?』

『そりゃあ、夜這いなんて最高のシチュエーションじゃないですか! 起きるか起きないかの瀬戸際を攻める興奮感……想像するだけで羨ましいですよ』

 サナの変な趣味に助けられたため今回の作戦が実行に移せたケビンは、サナがどんどん人間っぽくなっていく感じに一抹の不安を感じるが、今はそれよりも優先すべき事項があるので後回しにするのだった。

(さて、行きますかね)

 ケビンは気配を隠蔽した上で、アビゲイルの自室へと転移で飛んだ。

 暗い部屋の中ではアビゲイルの寝息が静かに聞こえてきて、ケビンは今からすることで鼓動が早くなり緊張感が高まってくる。

 アビゲイルが眠るベッドの上へ慎重に上がると、魔法を駆使して部屋の温度を上げて一定に保ってから毛布を【無限収納】の中へと回収する。

(よし、これで肌寒くなって起きることはない。第1段階クリアだ)

 既に季節は秋となっているために室温を上げておかないと、肌寒く感じたアビゲイルが不意に起きてしまう可能性があったのだ。

 毛布を取られてしまったアビゲイルは寒さを感じることもなく、そのままスヤスヤと眠っている。

(寝巻きか……ネグリジェじゃないがこれはこれでイイ!)

 ケビンは慎重に寝巻きのボタンを外していくと、全て外し終わったところで左右に開いた。

(おお、アビーは寝る時にブラをしない派か。それにしても寝ているのに形を保っているとは……)

 いつまでも見ていたい気分であるケビンだったが、次の難関とも言えるステップへと進むのだった。

 ズボンを引きずり下ろそうと試みるも、アビゲイルの形のいいヒップが邪魔をして中々下ろすことができない。

(【無限収納】へ回収する手もあるが、それだと邪道だ)

 ケビンの変なこだわりで難易度が上がっているズボン下ろしの最中に、アビゲイルが身じろぎして声を出すと、ケビンはビクッと反応してしまう。

「ん……(ッ!?)んー……すぅ」

(やべぇ、マジで焦った……心臓に悪い……)

 それから地味に頑張った結果、無事にズボンを下ろすことに成功したケビンは最難関ともいえるショーツ下ろしに取り掛かるのだった。

(ズボンと違って肌に密着しているからな。ここで焦ったら全てがパァだ)

 地味とも言える作業を焦らず慎重にこなしていくケビンは、ズボンの時以上に緊張して行動するのだが、ここでもまたアビゲイルの寝返りが唐突に起きてしまう。

「んぅ……ん……」

 その瞬間、ケビンも力が入ってしまいショーツを引っ張ってしまったが、アビゲイルには気づかれなかったようだ。

(うわぁ、今度ばかりは失敗したかと思った……側臥位になったから胸は隠れてしまったか……)

 ケビンは再び上着を広げて胸を晒すと先端を指の腹で触り始めた。

「……ん……」

 起こさないように優しく弱く刺激を続けていくケビンの攻めで、次第に先端は固くなり主張してくるのだった。

 ケビンはそろそろ行けるかなと感じたら【無限収納】に服をしまって全裸になると、愚息を後ろからこっそり股の間に侵入させていく。

 ――にゅる、にゅる……

(適度に濡れてるけどもうちょいだな。このまま擦りつけてもっと濡らすか)

 そのままでは挿入に不十分だと感じて、ケビンは起こさないように性器を擦り合わせてアビゲイルの秘部を刺激し続けるのである。

「あ……ん……」

 しばらく続けていたケビンが行けると判断したら、ゆっくりと愚息をアビゲイルの中へと沈みこませていく。

「いただきます」

 ――ぬぷ……ぬぷぷ……

「んん……ん……すぅ……ぁ……」

(ガッツリ動けなくてもどかしいけど、これはこれでありかも……)

 ゆっくりとストロークを繰り返すケビンの愚息によって、アビゲイルの中もどんどん濡れ始めると、ぬちゃぬちゃと音を立て始めるのであった。

 やがてケビンが昂りを感じて、最初の1回目をアビゲイルの中へと注ぎ込む。

「ん……んん……」

「ああ、アビー……気持ちいい……」

 全て出し切ったケビンが愚息を抜き出すと、もう1つの穴へとセットする。

「潤滑剤は付いたから入るよな。アビーの後ろでするのは初めてだから念のために小さくしてから入れよう」

 ケビンはおしりの割れ目を広げるとアビゲイルの穴に突き刺していく。

(起きてない分、力が入ってなくて入れやすいな)

 思いのほか入れやすくなっていたため、すんなりと挿入してしまいストロークを開始するのだった。

 ケビンはゆっくりと動いていたのだが、さすがに尻穴に異物が出入りしていればアビゲイルも違和感を感じ取ったのか、不意に目覚めてしまうがケビンは気づかずにストロークを続けていた。

「気持ちいい……気持ちいいよ、アビー……」

「ぁ……ん……うぅん……」
(え……? な、何……旦那様……? あんっ……そんな……おしりの穴に旦那様のおちんぽが……ん? ちょっと待ってください、アソコに違和感が……)

 アビゲイルは股の間が濡れている違和感を感じ取り、こっそりと手を伸ばして触るとドロっとしたものをその手に感じ取ることができた。

(う……うそ……もうこちらは使われたのですか? こんなに出されて……全然気づきませんでした。これが夜這いと言われるものなのですか?)

「アビー……おっぱい触るね……」

 ケビンの手が前に伸びてくると、アビゲイルの胸を優しく起こさないように揉んでいく。

「あ……ん……ぁぁ……」
(だ、旦那様の手が……こ、声が出ちゃいます……これは起きてもいいのでしょうか? でも、旦那様は寝ている私を愛したいようですし……どうしましょう……初めてでわかりません……)

「アビー……出すよ」

(え……出すのですか!? こ、声をとにかく我慢しないと……)

「くっ」

「んんっ……んっ……」

「あれ? アビー、起きてるの?」

(バ、バレちゃいます! とりあえず寝たフリを……)

「ん……すぅ……むにゃむにゃ……」

「何だ、まだ寝てるのか」

(ふぅ……とりあえずは凌ぎました。おしりは初めてでしたけど感じ始める前に終わられて、声も我慢できましたし良かったです)

「次は前にまた入れようかな」

(ちょ、ちょっと待ってください! さすがに前は声が我慢できそうにありません!)

 ケビンが後ろの穴から愚息を抜き出すと秘部へ擦り付け始めて、それがアビゲイルのクリトリスを刺激してしまう。

「ひゃんっ!」

「えっ!?」

「あ……」

 気まずい雰囲気が流れる中で、ケビンがアビゲイルへ声をかける。

「目が覚めてたの?」

「……はぃ……」

 消え入りそうな声でアビゲイルが振り返り答えると、ケビンはいつから目覚めていたのか尋ねるのだった。

「その……いつから?」

「旦那様がおしりを可愛がってくれている最中に……」

「痛くなかった?」

「はい、小さくしておられたのですよね? お気遣い感謝します」

「俺も夜這いを楽しみたかったし、痛みで起きて欲しくなかったから」

「旦那様、その……先程は感じる前に終わられてしまいましたので、できればおしりの気持ちよさをお教えしてもらえませんか?」

「珍しいね、アビーがそんなことを言うなんて」

「他のお嫁さんたちが妊娠されたので、私が旦那様の処理をお手伝いできればと。ティナほどエッチにはすぐになれませんが、精一杯努めさせていただきますので旦那様の色に私を染め上げてください」

「わかった。じゃあ、夜這いは終わりでここからはアビーの開発を始めるよ」

「お手柔らかにお願いいたします」

 ケビンはアビゲイルの上着を取ってしまうと、仰向けに寝かせて愚息を後ろの穴に再度入れていくのだった。

「んはぁ……入って……入ってきてます」

 全部入れ終えたケビンは愚息を元のサイズにすると、ゆっくりストロークを開始した。

「ああっ、大きくなって……んっ……あ……」

「どう? 痛くない?」

「んっ……大丈夫です……大きくて凄いです……んんっ……」

 アビゲイルが後ろでも気持ちよくなれるように、ケビンは胸を揉んだり口に含んだりしてアビゲイルの快感を強めていく。

「んあっ、あっ、あっ……後ろで出たり入ったり……んんっ……」

「アビー、そういう時は後ろじゃなくてケツまんこって言うんだよ」

「は、恥ずかしいです……」

「言ってごらん」

「……ケ……ケツまんこ……ああっ、旦那様のが中でピクピク……」

「アビーが恥じらいながら言う姿に興奮したんだよ」

「んっ……嬉しい……あっ、あっ……私も何だか気持ちよく……」

 ケビンがラストスパートをかけるためにストロークを早くすると、アビゲイルも比例して喘ぎ声が増していった。

「あんっ、あんっ、んっ……気持ちいいです、旦那様……」

「どこが?」

「ケ、ケツまんこ……ケツまんこが気持ちいいです……ああっ、恥ずかしいのに気持ちいい」

「そのまま気持ちよくなって」

「あっあっ、んんっ……旦那様、旦那様……イ、イキそうです……一緒に、一緒にイッてください」

「ああ、そろそろ出すからな」

「んあっ、あんっ、あんっ……ケツまんこでイク……ケツまんこ気持ちいいです……イク、イク……ケツまんこイクッ――!」

「くっ、出る!」

 止めどなく流し込まれていくアビゲイルは、ビクンと体を震わせながらケビンの愚息を締めつけていく。

「し、締まる……」

「あつい……あついのがでてます……んんっ……」

 そして落ち着いたアビゲイルはケビンのために、もっと気持ちよくなってもらおうとして思いつく限りの行動を起こすのである。

「旦那様……ケ、ケツまんこの次はこっちの……ぉ……おまんこをお使いください。朝までずっと私の……おまんこと……ケツまんこで気持ちよくなられてください」

 アビゲイルは頑張ってみるものの恥ずかしさまではなくせないようで、顔を赤らめながら自らの秘部を左右に開いてケビンを誘惑すると、ケビンは興奮が高まって愚息を後ろの穴から抜き出して前へと突っ込むのであった。

「ああっ、おちんぽがおまんこに入ってきました……おちんぽ凄い……おまんこ気持ちいいです……」

「アビー、エロ過ぎる!」

「旦那様が気持ちよくなられるように私、頑張ります。ですから、旦那様は私のおまんこにおちんぽをズポズポして、いっぱい中にドピュドピュしてください」

「朝まで……いや、朝になっても寝かせないからな!」

「はい、いっぱい可愛がってください」

 それからケビンは有言実行で朝になってもアビゲイルを抱き続けて、朝食前になってようやくやめるのであった。

 それから数日間は帝城で妊娠した嫁たちと過ごしながら、夜になるとアビゲイルを抱いてケビンは充実した日々を送るのである。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 そして旅立ちの日に、ケビンはメイド隊へ唐突に告げる。

「プリシラ、ライラ、ララ、ルル。4人とも連れて行くから旅の支度をしてくるんだ」

「「「「――ッ! はい!」」」」

「くっ……ケビン様との時間が……」

「ニコルよ、諦めが肝心だぞ? そなたと2人だけでは主殿の相手をするのは荷が重い。オークもビックリの性欲魔神だからの」

 クララの言葉に周りにいた女性たちは、その身でもって体験していることなので無言のまま頷くのであった。

 ケビンとの旅の同行許可が出たことで、プリシラたちはステータスにものを言わせて、未だかつてない早さで準備を終えてケビンの前へと再び姿を現した。

「よし、行くか」

 ケビンは待機組に出発の挨拶をすると、クララやメイド隊を連れて前回帰った場所へと転移するのだった。

 それからバイコーンでサクサク進んで街へ足を進めたケビンたちは、入街門で通行証と身分証を見せたら共有区画の先にある【ルガミズ地区】へ行くように門兵から言われる。

 ケビンがその理由を尋ねたところ、首都イグドラは種族ごとにだいたい住む地区が決まっており、ルガミズ地区は人族が滞在するために用意されている地区なのだと門兵から言われた。

 人族以外であれば他の地区に住むことも可能であるが、余計な軋轢を生んでしまう人族だけは住む地区が限定されているとのことだった。早い話がその地区へ人族を集めて、他の種族と余計な揉め事が起きないように管理していると言っても過言ではない。

 そのような理由を聞かされてはケビンも厄介事は嫌いなので、門兵の言うことに素直に従ってルガミズ地区へ足を運ぶことにする。

 共有区画の通りは様々な種族が入り交じっており、そこを抜けてルガミズ地区へ入る際にまたしても門兵が立っていた。

 これにも理由があるようで、ルガミズ地区へ入る他種族の出入りを管理しているようである。

 その際は立ち入り理由と滞在期間を入口で記入して、それを過ぎて戻らない場合はルガミズ地区の捜索が始まるのだとか。

 これは過去に人族が善人を装って起こった奴隷狩りが背景にあるようで、ルガミズ地区へ入り込んだ他種族を攫っては、薬で眠らせて国外へ運び出すという事件があったのだという。

 それを門兵に聞いたケビンは『その労力をまともなことに使えよ』と、その事件を起こした奴隷狩りたちに呆れ果ててしまうが、それでも人族を受け入れている首都イグドラに対して『心が広過ぎないか?』と思ってしまうのである。

 それからルガミズ地区へ入ったケビンは、見たことのある名前の宿屋を見つけてしまい、外観は全く違うが中へと入っていく。

「夢見亭ルガミズ地区店へようこそ。お食事ですか? お泊まりですか?」

「泊まる予定だけどその前に、アリシテア王国にあるダンジョン都市の夢見亭みたいなスイート部屋ってある?」

「6人用の部屋がありますが、お値段が1泊金貨3枚となっております。ベッドは2人用3台と3人用2台、6人用1台となっており選ぶ部屋ごとでかわります」

「風呂はついてるよね?」

「はい。居室内に完備されております。こちらは6人用ベッドの部屋だけはお風呂も大きくなっております」

「じゃあ、6人用ベッドの部屋で。とりあえず1週間分」

「あの、1人分ベッドをお運びすることができますが、別料金となりますので如何なさいますか?」

「みんなで仲良く寝るからいいよ」

 それからケビンは食事時間の説明を受けて部屋の鍵を受け取ると、4階の1番奥にある部屋へと向かっていく。

「……あのお客様って着物の女性が奥様なのかな? あとは全員メイド服だったし、お貴族様のお忍びなのかな? 仲良く寝るってことは奥様公認? 全員を相手にするなんて性欲が凄いのね」

 受付をしていた女性はケビンたちが立ち去る姿を見ながら、当たらずとも遠からずな予想を独り言ちるのであった。
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