女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第84話 みんな言いたい放題

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 『マリンパーク』からの帰り道はかなり渋滞していた。でもボクは巨大なペンギンのぬいぐるみを抱き締めているので前が見えません。

 車のトランクにボクが買ったお土産のぬいぐるみが詰まっているので、この巨大なペンギンは入らなかったのです。モフモフで気持ち良いけど、ボクの汗臭さが移ってしまわないか心配です。

「う~ん、ちょっと混んでるね。まあ約束の時間には間に合いそうだから大丈夫かな」

「安全運転で行きましょう。ちょっとくらい遅れても許してくれますよ」

「そうよね~。……それよりもユウ君、さっきから写真撮られてるわよ?」

「えっ!?」

 ボクはペンギンのぬいぐるみに視界を封じられているので分からなかったけど、隣の車線にいるお姉さんに盗撮されていたようです。真っ赤なスポーツカーの助手席に巨大なペンギンは映えるのだろうか?

 恵美さんは嬉しそうにピースしているし、ボクはペンギンに隠れてるから恥ずかしい事もないし、良いんだけどねっ!







「ユウ君起きて~、着いたよ~」

「んあっ?」

 どうやら寝てしまったようです。恵美さんの運転が上手だったからか、心地良い揺れとペンギンのモフモフが気持ち良くて寝ちゃいました。もしかしたらぬいぐるみに涎が付いてるかもしれない……。

「す、すみません! いつの間にか寝ちゃってました」

「えへへ、気にしないでいいよー。じゃあご飯食べいこー!」

 どうやら都内の高級ホテルにあるレストランのようです。こんな格好で行っても良いのだろうか……?

 恵美さんと一緒にエレベーターに乗り、グングンと上昇していく。そして到着したフロアに出ると、キラキラと光るシャンデリアがデカデカと付いていた。そして窓から見える夜景が綺麗だったのだ。

「ほらいくよ~?」

 ボクは田舎者オーラを出してポカーンと口を開けていたら、恵美さんに手を引かれて連れて行かれた。どうやら店員さんと話してくれたようで、席に案内してくれました。

 そして連れて行かれた席は、VIPルームでした。……あれぇ?

「やっほー、お待たせ~」

「お、お待たせしました~。その、急にお出掛けしちゃってごめんなさい」

 案内されたVIPルームは個室になっていて、まるで政治家さんが秘密の会談をするような感じです。周りの人を気にせずお料理を楽しめるから良いかもしれない。

 VIPルームの中には夏子さんと桜さんが居た。二人ともセクシーなドレスを装備していました。夏子さんは黒いドレスで胸元が協調されていて綺麗です。桜さんは白いドレスでお姫様みたいだ。清楚な感じが出ていて最高ですね!

 それに比べてボクは水色のワンピース姿で、恵美さんに至ってはTシャツにスカートです。うん、場違いな感じが凄いから個室で助かりました。

「良いのよ~。ドライブは楽しかったかしら?」

「はい。海を見て水族館に行ってきました! お土産もあるので後で渡しますね」

「あら、ありがとね~」

 どうやら夏子さんはご機嫌なようです。ふぅ、安心しました。急に恵美さんとお出掛けする事になっちゃったので怒られるかと心配だったのです。

「……ユウタさん、少し焼けましたね」

「えっ!? 本当ですか、お風呂でヒリヒリするかな~」

 強い日差しに当たっていたからだろうか、良く見たら腕も少し赤くなっていた。これはヒリヒリするな……。

「次は日焼け止めを塗って下さいね。ユウタさんは肌が白くて綺麗なんですから、ケアしないとダメです」

「わ、分かりました! えっと、じゃあ今度行くときは桜さん塗って下さい」

「ふふ……任せて下さい」

 桜さんも怒ってないようで安心しました。どうやらボクが気にし過ぎていたようです。ボク自身も今朝みたいなぎこちない感じはありません。

「じゃあみんな揃ったし、お料理を持って来て貰いましょうか! うふふ、今日はユウタ君の大好きなお肉コースよ~」

「お肉ですか! 楽しみです」

 こんな高級レストランでお肉のコース料理なんて、美味しいに決まってるよね! もう食べる前から涎が出ちゃいます。





「かんぱ~い!」

 そして食前酒で乾杯です。どうやらみんなお酒を飲むっぽいですね。帰りは代行でも頼むかもしれない。みんなはビールとか日本酒を飲んでいるけど、ボクは甘いカクテルです。

 今日の水族館の思い出話をしながらコース料理を楽しみます。分厚くて柔らかいステーキが美味しいです。

「このお肉凄く美味しいです。もう最高ですね!」

「うふふ、良かったわ~。足りなかったら追加注文出来るから、遠慮しないで言ってね~」

「わ~い、ありがとうございます~」

 ステーキを噛んだ瞬間に甘い肉汁があふれ出してきた。シンプルに塩コショウで食べても美味しいし、ワサビで食べるのも最高でした。そしてステーキソースはガーリック風味でガツンとワイルドなお味です。……ライス欲しいです!!

 そしてお肉をお代わりしたりデザートを食べて一息ついたところ、恵美さんが本題を話し出しました。そう、今朝のギクシャクした件について……。

「夏っちゃん、桜ちゃん、ユウ君から聞いたわよ~。昨晩は随分とお楽しみだったらしいじゃな~い?」

「うっ……」

「……はぃ」

 どうやら言い出しづらいボクに代わって言ってくれたようです。二人とも心当たりがあるのか少し落ち込んでしまった。

 でもこの事はボクが言わないとダメだよね。別に痛かった訳じゃないし、驚いてしまっただけなのだ。そう、次はもうちょっと加減してねって言うだけです。

「あのあの、ボクは全然……」

「ユウ君は黙ってて!!」

「はい……」

 どうやらボクはお喋り禁止なようです。……あれ、恵美さんちょっと酔ってますか? 顔が赤いですよ。

「ユウ君を動けないように拘束して、二人で寄ってたかってお尻をクチュクチュしたんでしょう!? 夏っちゃんの持ってる薄い本みたいに!! ユウ君が動けないのを良い事にクチュクチュしまくって、ユウ君が『らめぇ……もうむりですぅ……空っぽだからゆるしてぇ……』って言っても止めなかったんでしょ! それでも止めずにクチュクチュして強制的に愛棒おちんちんをカチカチにさせて、ペロペロしたのね!? 夏っちゃんがクチュクチュして桜ちゃんがペロペロする、そんなのユウ君が耐えられる訳ないじゃない!! もっとユウ君の事を考えてあげて!!」

「いえ、拘束はしてないです」

「そうです、拘束はしてないですね」

「だまらっしゃい!!」

 あれ、拘束以外は当たってるんですか? 記憶にないけど、ボクは夏子さんにクチュクチュされながら桜さんに愛棒をペロペロされてたんですか……。うん、そりゃ気絶するのも分かるかもしれない。

 それよりもボクの愛棒が弱っちいと思われている事がショックです。ちょっと言いすぎじゃないですかね?

「あんた達はユウ君とどんだけエッチしてきたの? ユウ君の限界を考えてあげて!! そりゃ、ユウ君はすぐに果てちゃうけど、回数でカバー出来るわよ? でもそれだって限度ってもんがあるでしょ!」

「はい、面目ございません……」

「……ユウタさんだって最近は長持ちするようになりましたよ?」

 あれ、桜さん全然フォローなってないですよ? 最近じゃなくて前からですよね!?

「終いにはユウ君が気絶してもクチュクチュしてたって聞いたわよ!? 羨ましい……じゃなかった。あんた達がやった事はレイプと一緒よ! 反省しなさい!!」

「レイプ……」

「……一回くらい本気でレイプしてみたいですね」

 あの、みんな酔っ払ってますか? 恵美さんも本音が漏れてますからね? あと桜さん、絶対に反省してないでしょう!

 でも暗い雰囲気になるより全然マシだ。よし、ここでボクが広い心を二人に示そう。そう、ボクの心は瀬戸内海くらい広いのです。

「ぼ、ボクは大丈夫ですから! その、ちょっと刺激が強すぎて困惑しちゃっただけですから。だから次はもう少し手加減して下さい!」

「ユウタ君……ごめんね。私が夢中でクチュクチュしちゃったから……。その、途中から私って男の子をイかせる天才!? って感じで盛り上がっちゃって……。だってユウタ君ったら私がクチュクチュする度にビクンビクンって震えながらピュッピュってしちゃうんですもの。うふふ、やっぱり私って天才かも。でも大丈夫、次は手加減出来ると思うわ」

「ごめんなさいユウタさん。悶えるユウタさんが可愛くてイジメてしまいました。でも私はクチュクチュしてませんよ。私がやったのは……その、愛棒おちんちんをシコシコしたりチュってやっただけです。あとは……全身にキスマークを刻んじゃいました。ふふ、お尻がプルプルで可愛かったですよ」

「……」

 ボクはポカーンとしてしまった。この二人、反省しているようで反省していないのである。そして桜さんがキスマークの犯人でした。

「ずるいわよー!! 次やる時は私も呼びなさいよね!!! 私が監督してあげるから、今回みたいな事にはならないわ!! ねっ、ユウ君?」

「えっ!? あ、はい……」

 あの、ここに来るまでのカッコ良かった恵美さんはどこに行っちゃったんですかね? ボクを励ましてくれる優しいお姉さんだったのに……。ボクはもう、考えるのを止めた。そうだ、ボクがもっと強くなれば良いのだ。二人の責めに耐えられるくらい強く……。

 でも結果的に、朝に感じていたモヤモヤは無くなったのだ。みんな笑顔でお酒を飲み、楽しんでいた。こんな素敵な人達に囲まれて、ボクは幸せ者だ。

 楽しい宴会は、夜遅くまで続いたのだった……。エッチな事もなく、健全なお食事会でした。ふふ、偶にはこんなのも良いよね♪
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