88 / 304
第88話 親子丼じゃありません、カツ丼です。
しおりを挟む
結局あれから時間を忘れて愛し合ってしまった。まさに抜かずに3発というやつでした。アリスさんは奥まで入れてあまり動かさずにキスをするのが大好きになってしまったようです。
「あの、アリスさんはさっきみたいなエッチが好きなんですか?」
「ええ、大好きですわ。初めて見たユウコちゃんと桜ちゃんのエッチがこれでしたの。あの溶け合うような熱い交尾を見ていたら、もうキュンキュンしちゃいましたわ。だからユウコちゃんと二人きりでする時はこれをやろうと思ってましたのよ。ふふ、気持ち良くて幸せですわ」
「ぼ、ボクも幸せでした!」
「うふふ、愛してますわよユウコちゃん。もう逃がさないんだから」
ギュッと手を繋ぎながら地下室を脱出します。かなり汚してしまったようですが、お手伝いさんがお掃除してくれるそうです。女装もアリスさんが完璧にやってくれました。しかもアリスさんのお古である黒いゴスロリドレスをプレゼントされてしまったのです。このサイズがあるって事は、小さい頃からゴスロリドレスを着ていたのか。
「ユウコちゃんは可愛いから、そのお洋服も似合ってますわよ」
「嬉しいです。……その、アリスさんに包まれているみたいで幸せです。ちょっといい匂いがします」
「……はぁ……はぁ……ユウコちゃん」
どうやらまた発情してしまったようです。それにしてもお腹が空きました。時計がないから時間が分からないけど、もうお昼を過ぎている気がする。
「やっと来たわね~。ラブラブなのは良いけど、放置されると悲しいわ~」
「す、すみませんでした~」
アリスさんと客間に戻ったら、頬を膨らませてプンプン怒っている琴音さんが居ました。さっきまでのAV監督モードから一変、いつもの優しいお姉さんになっています。
「まあ良いわ~。アリスちゃんと結婚するんだし、普通よね。それに良い画が撮れたから嬉しいわ。ふふ、また来週もお願いね~」
「は、はい! ……あのあの、お料理教室は?」
「ああ、そうだったわね。忘れてたわ。どうしましょうか……」
「えええぇぇ!?」
もしかしてボクは琴音さんに恥ずかしい写真を撮られるために来たのだろうか……。このまま帰ったら大変な事になってしまう! アリスさんとエッチしただけに思われてしまうのだ!!
「もうお母様ったら、意地悪しちゃダメですわ。私の可愛いユウコちゃんをイジメないでください」
「あらあら、熱々なのね~。じゃあ予定通り、簡単な丼ものを作りましょうか~。ユウタ君は親子丼とカツ丼、どっちが好きかしら?」
「……」
むむ、どうやら揶揄われていたようです。ふぅ、危ない危ない。しっかりとお料理を習ってお家で披露しなければ……!
さて、親子丼とカツ丼ですね。ズバリ、カツ丼が好きです! サクサクのトンカツにトロトロの卵が絡まって最高に美味しいのです。よし、カツ丼にしよう。
いやまてよ、親子丼ってアレだよね。エッチな漫画に出て来る隠語のようなものだったはずだ。内容は母親とその娘に肉体関係を持つことだったはず。つまりこのエロいお母様はボクを試しているのだ。
琴音さんを良く見てみよう。さすがアリスさんのお母様という美しい女性です。顔のパーツは整っていて、キリっとした目がカッコイイ。黒髪のショートカットと着物のセットは、うなじがセクシーです。年齢を感じさせないプルプルな肌、アリスさん以上の大きなお胸が素晴らしい。
この琴音さんとアリスさんに挟まれてムニュムニュされたら、ボクは一瞬で果ててしまうだろう。親子丼とはきっと恐ろしいものなのだろう……。
「ちょっとユウコちゃん? 何でお母様を凝視してニヤニヤしてますの? もしかして、お母様に浮気かしら?」
「ち、違います!! アリスさん違うんですー!」
あまりに琴音さんを見つめ過ぎてしまったようです。ヤバいぞ、アリスさんがジト目で見つめて来た!
「あらあら、困っちゃうわ~。ユウコちゃんだったら何時でも相手してあげるわよ~?」
「お母様!!」
「あら、冗談よー。もう面倒くさいからカツ丼作るわよ。あ~お腹減ったわね~」
残念ですが親子丼は無くなりました。べ、別に悔しくなんか無いんだからねっ!! カツ丼楽しみだな~。
「んほー! 美味しいの~!!!」
「まぁユウコちゃんったら、はしたないですわよ」
「うふふ、気に入って貰えて良かったわ」
甘めの割り下にはタマネギが敷かれ、揚げたての柔らかいトンカツはサクサクで、トロトロの半熟卵がコーティングされている。
カツを一切れ口に入れれば、サクッという歯ごたえとタレを吸った衣が口いっぱいに広がった。そしてタレのしみ込んだご飯を一緒に食べたら、美味しさが爆発したのだ。また変な言葉が出ちゃいました。
「おいひぃです。こんな美味しいカツ丼食べたの初めてです! うう、幸せですぅ~」
「確かにお母様のお料理は違いますね。私じゃここまで美味しく出来ませんわ」
「うふふふふふ、アリスちゃんならもうすぐよ~」
もう夢中でご飯を食べてます。ゆっくりと味わって食べようと思ったのに、箸が止まらなかったのだ。やっぱりこのお料理は凄いぞ、体を売って教えて貰っただけの事はある。この料理を教えて貰えるならボクの体なんて安い物です。
そしてご飯も食べ終わり、今日のお料理教室は終了です。帰りにトンカツの材料とか買って帰ろう。昼夜と同じメニューになっちゃうけど、この味を忘れないうちに比較したいのだ。
「そろそろ帰りますね。どうもありがとうございました」
「また来週お願いね~。次はちょっと激しいかもしれないから、覚悟して頂戴ね。うふふ、ビビッと閃いちゃったのよね~」
「お手柔らかにお願いします……」
どうやら来週もお料理教室をやってくれるそうです。まあどうせAV監督モードの琴音さんの要望に応える事になるのだろう。次は何をやらされるんだろうか。
そしてアリスさんともお別れです。
「ううぅ……ユウコちゃん。寂しいですわ」
「ボクも寂しいです。でも、また連絡しますし、遊びに来ますから」
「ええ、分かりましたわ」
自然と抱き合いキスをした。アリスさんは西園寺家の仕来たりである『結婚の儀』が終わらないと実家を離れられないらしいのです。そして『結婚の儀』というイベントも準備が必要らしく、今日の撮影会もその一環だったと言われました。本当かなぁ?
そんな感じなので、アリスさんとはしばらく別居です。まあお料理教室もあるし、ずっと会えない訳じゃないし大丈夫だろう。……毎日連絡を取り合ってるし、エッチな動画も欠かさず来るのです。
◇
夜になり二人が帰って来た。そして今日の出来事を報告しました。
「アリスさんのお母様と上手く行って良かったわね~。それにしても結婚の儀って何かしらね?」
「……結婚式とは違うようですね。ネットで調べても出て来ませんでした」
「何か準備が必要とか言ってました。偉いお家の事は良く分かりませんね~」
ボクが作ったカツ丼を食べながら相談中です。残念ながら、『んほー!』という感想は出ませんでした。でも美味しいって言って食べてくれてます。うん、琴音さんの方が格段に美味しいな……。
「あ、あとですね、アリスさんが髪の毛のお手入れをしてくれました。その……下の毛も」
「な、なんですって!?」
「本当ですか!?」
ヤバい、すごい食い付きだ。まずかっただろうか……。まだ女装中なのでお披露目出来ていません。あ、よく考えたら下の毛のお手入れは言わなくて良かったかもしれない。テヘペロ!!
「その、ちょっと切って貰っただけですからあんまり変わってませんよ」
「……ねえ桜ちゃん、これは妻として旦那様の事をしっかりと確認する必要があるわよね?」
「そうですね先生。お尻の隅々までしっかりと確認しましょう」
「あ、あれあれ? そんな変わってないですって。お尻なんて何もしてませんよー! ちょ、二人して止めて下さい~。キャー、痴漢~!!」
ボクは興奮した二人に連れられてお風呂場に連行されてしまった。そしてお尻の隅々まで観察されてしまったのです。まあ、それだけで終わるはずもなく……。
ああ、幸せだけど体が持たないかもしれない。愛棒、がんばれー。
「あの、アリスさんはさっきみたいなエッチが好きなんですか?」
「ええ、大好きですわ。初めて見たユウコちゃんと桜ちゃんのエッチがこれでしたの。あの溶け合うような熱い交尾を見ていたら、もうキュンキュンしちゃいましたわ。だからユウコちゃんと二人きりでする時はこれをやろうと思ってましたのよ。ふふ、気持ち良くて幸せですわ」
「ぼ、ボクも幸せでした!」
「うふふ、愛してますわよユウコちゃん。もう逃がさないんだから」
ギュッと手を繋ぎながら地下室を脱出します。かなり汚してしまったようですが、お手伝いさんがお掃除してくれるそうです。女装もアリスさんが完璧にやってくれました。しかもアリスさんのお古である黒いゴスロリドレスをプレゼントされてしまったのです。このサイズがあるって事は、小さい頃からゴスロリドレスを着ていたのか。
「ユウコちゃんは可愛いから、そのお洋服も似合ってますわよ」
「嬉しいです。……その、アリスさんに包まれているみたいで幸せです。ちょっといい匂いがします」
「……はぁ……はぁ……ユウコちゃん」
どうやらまた発情してしまったようです。それにしてもお腹が空きました。時計がないから時間が分からないけど、もうお昼を過ぎている気がする。
「やっと来たわね~。ラブラブなのは良いけど、放置されると悲しいわ~」
「す、すみませんでした~」
アリスさんと客間に戻ったら、頬を膨らませてプンプン怒っている琴音さんが居ました。さっきまでのAV監督モードから一変、いつもの優しいお姉さんになっています。
「まあ良いわ~。アリスちゃんと結婚するんだし、普通よね。それに良い画が撮れたから嬉しいわ。ふふ、また来週もお願いね~」
「は、はい! ……あのあの、お料理教室は?」
「ああ、そうだったわね。忘れてたわ。どうしましょうか……」
「えええぇぇ!?」
もしかしてボクは琴音さんに恥ずかしい写真を撮られるために来たのだろうか……。このまま帰ったら大変な事になってしまう! アリスさんとエッチしただけに思われてしまうのだ!!
「もうお母様ったら、意地悪しちゃダメですわ。私の可愛いユウコちゃんをイジメないでください」
「あらあら、熱々なのね~。じゃあ予定通り、簡単な丼ものを作りましょうか~。ユウタ君は親子丼とカツ丼、どっちが好きかしら?」
「……」
むむ、どうやら揶揄われていたようです。ふぅ、危ない危ない。しっかりとお料理を習ってお家で披露しなければ……!
さて、親子丼とカツ丼ですね。ズバリ、カツ丼が好きです! サクサクのトンカツにトロトロの卵が絡まって最高に美味しいのです。よし、カツ丼にしよう。
いやまてよ、親子丼ってアレだよね。エッチな漫画に出て来る隠語のようなものだったはずだ。内容は母親とその娘に肉体関係を持つことだったはず。つまりこのエロいお母様はボクを試しているのだ。
琴音さんを良く見てみよう。さすがアリスさんのお母様という美しい女性です。顔のパーツは整っていて、キリっとした目がカッコイイ。黒髪のショートカットと着物のセットは、うなじがセクシーです。年齢を感じさせないプルプルな肌、アリスさん以上の大きなお胸が素晴らしい。
この琴音さんとアリスさんに挟まれてムニュムニュされたら、ボクは一瞬で果ててしまうだろう。親子丼とはきっと恐ろしいものなのだろう……。
「ちょっとユウコちゃん? 何でお母様を凝視してニヤニヤしてますの? もしかして、お母様に浮気かしら?」
「ち、違います!! アリスさん違うんですー!」
あまりに琴音さんを見つめ過ぎてしまったようです。ヤバいぞ、アリスさんがジト目で見つめて来た!
「あらあら、困っちゃうわ~。ユウコちゃんだったら何時でも相手してあげるわよ~?」
「お母様!!」
「あら、冗談よー。もう面倒くさいからカツ丼作るわよ。あ~お腹減ったわね~」
残念ですが親子丼は無くなりました。べ、別に悔しくなんか無いんだからねっ!! カツ丼楽しみだな~。
「んほー! 美味しいの~!!!」
「まぁユウコちゃんったら、はしたないですわよ」
「うふふ、気に入って貰えて良かったわ」
甘めの割り下にはタマネギが敷かれ、揚げたての柔らかいトンカツはサクサクで、トロトロの半熟卵がコーティングされている。
カツを一切れ口に入れれば、サクッという歯ごたえとタレを吸った衣が口いっぱいに広がった。そしてタレのしみ込んだご飯を一緒に食べたら、美味しさが爆発したのだ。また変な言葉が出ちゃいました。
「おいひぃです。こんな美味しいカツ丼食べたの初めてです! うう、幸せですぅ~」
「確かにお母様のお料理は違いますね。私じゃここまで美味しく出来ませんわ」
「うふふふふふ、アリスちゃんならもうすぐよ~」
もう夢中でご飯を食べてます。ゆっくりと味わって食べようと思ったのに、箸が止まらなかったのだ。やっぱりこのお料理は凄いぞ、体を売って教えて貰っただけの事はある。この料理を教えて貰えるならボクの体なんて安い物です。
そしてご飯も食べ終わり、今日のお料理教室は終了です。帰りにトンカツの材料とか買って帰ろう。昼夜と同じメニューになっちゃうけど、この味を忘れないうちに比較したいのだ。
「そろそろ帰りますね。どうもありがとうございました」
「また来週お願いね~。次はちょっと激しいかもしれないから、覚悟して頂戴ね。うふふ、ビビッと閃いちゃったのよね~」
「お手柔らかにお願いします……」
どうやら来週もお料理教室をやってくれるそうです。まあどうせAV監督モードの琴音さんの要望に応える事になるのだろう。次は何をやらされるんだろうか。
そしてアリスさんともお別れです。
「ううぅ……ユウコちゃん。寂しいですわ」
「ボクも寂しいです。でも、また連絡しますし、遊びに来ますから」
「ええ、分かりましたわ」
自然と抱き合いキスをした。アリスさんは西園寺家の仕来たりである『結婚の儀』が終わらないと実家を離れられないらしいのです。そして『結婚の儀』というイベントも準備が必要らしく、今日の撮影会もその一環だったと言われました。本当かなぁ?
そんな感じなので、アリスさんとはしばらく別居です。まあお料理教室もあるし、ずっと会えない訳じゃないし大丈夫だろう。……毎日連絡を取り合ってるし、エッチな動画も欠かさず来るのです。
◇
夜になり二人が帰って来た。そして今日の出来事を報告しました。
「アリスさんのお母様と上手く行って良かったわね~。それにしても結婚の儀って何かしらね?」
「……結婚式とは違うようですね。ネットで調べても出て来ませんでした」
「何か準備が必要とか言ってました。偉いお家の事は良く分かりませんね~」
ボクが作ったカツ丼を食べながら相談中です。残念ながら、『んほー!』という感想は出ませんでした。でも美味しいって言って食べてくれてます。うん、琴音さんの方が格段に美味しいな……。
「あ、あとですね、アリスさんが髪の毛のお手入れをしてくれました。その……下の毛も」
「な、なんですって!?」
「本当ですか!?」
ヤバい、すごい食い付きだ。まずかっただろうか……。まだ女装中なのでお披露目出来ていません。あ、よく考えたら下の毛のお手入れは言わなくて良かったかもしれない。テヘペロ!!
「その、ちょっと切って貰っただけですからあんまり変わってませんよ」
「……ねえ桜ちゃん、これは妻として旦那様の事をしっかりと確認する必要があるわよね?」
「そうですね先生。お尻の隅々までしっかりと確認しましょう」
「あ、あれあれ? そんな変わってないですって。お尻なんて何もしてませんよー! ちょ、二人して止めて下さい~。キャー、痴漢~!!」
ボクは興奮した二人に連れられてお風呂場に連行されてしまった。そしてお尻の隅々まで観察されてしまったのです。まあ、それだけで終わるはずもなく……。
ああ、幸せだけど体が持たないかもしれない。愛棒、がんばれー。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる