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第176話 悪魔の囁き
しおりを挟む恵美さんのお家で始まった面接ですが、二人とも合格という結果になりました。最初の話では面接はスミレさんだけだったようですけど、いつの間にか千代ちゃんと呼ばれる可愛い子が追加されていたのでした。小っちゃくて可愛い女の子でしたよ!
綾香さんがスミレさんと千代ちゃんを別室に連れてってしまい、恵美さんとミウちゃんも部屋を出て行きました。なのでこの広いリビングにはボクと桜さんだけが残ったのでした。
ボクは就職活動をした事がないので良く分かりませんが、面接って凄いんですね……。
「いや~凄い面接でしたね。でも二人とも恵美さんの会社で働ける事になって良かったです。桜さんも入社した時はあんな感じで面接したんですか?」
「私は先生のコネ入社のようなものなので面接とか無かったです」
「ほほう、そうなんですね。中々ハードな面接で、見てるこっちがドキドキしちゃいましたよー」
「ふふ……恵美様の面接は人を見る面接でしたね」
女性陣の目の前でレイプの説明、そして性癖の暴露がありましたが……あれのどこら辺が仕事に関係して来るのでしょうか? 普通だったら仕事の能力とか確認するんじゃないですかね? 本当に人を見る面接だったのでしょうか?
桜さんも『私は理解しています』って感じでドヤ顔してますけど、このメイドさんはコネ入社ですよね……。
ボクは無言で桜さんにジト目を向けてしまうのでした。
「何ですかユウタさんその顔は? ……あ、分かりました。発情しちゃったんですね?」
「えっ!?」
「誤魔化しても無駄です。面接中ず~っと千代ちゃんをガン見してましたもんね」
「ふぁっ!?」
ボクが挙動不審になっている隙に桜さんがベッタリと身を寄せて耳元で囁いて来た。くっ、甘い香りをまき散らすエチエチメイドさんめっ!
「千代ちゃんってユウタさんの好きそうなタイプでしたね。シルクのような光沢を放つ黒髪はお尻くらいまで長くて良い匂いがしそうですし、真っ白な肌は穢れを知らない処女雪のようでした。それに身長140cmくらいの小柄な体に似合わない大きな大きなおっぱいがありましたよ? ユウタさんったら千代ちゃんのおっぱいをガン見してましたよね? あれって女の子にバレバレですから止めた方が良いですよ。でも千代ちゃんは良いですねぇ……若くて穢れを知らない処女ですって。しかもオナニーすらした事が無いんです。ユウタさんがセクハラして性知識の乏しい千代ちゃんを開発してあげましょうか? ふふ……おっぱいとかおまんこをユウタさんの手で優しく愛撫して開発するんです。でも処女膜は破っちゃダメですよ? 処女のままド淫乱になるまで徹底的に開発するんです。どうですか? 興奮しませんか? でもずっと処女のままなのは可哀想なので成人のお祝いに盛大に貫通式をやりましょう。きっと気持ち良いですよ♡」
「エッッッッッッ!!!」
な、なんて恐ろしい事を考えているんですか桜さんは! もう想像しただけで愛棒がギンギンになっちゃいましたよ!! あの幼いロリロリボディをボクが開発ですか!? おっぱいだけでイクようにしたり、お股をクチュクチュして絶頂を覚えさせるんですね!! そして玩具を装備させたままお仕事させたりして……。うん、これぞまさに育成シミュレーションってやつですね!!
いやいや、きっとこれは罠に決まってる。ここで『じゃあ開発スタートしちゃいますか♪』って言った瞬間にボクは桜さんに拘束されてシコシコスプラッシュされてしまうんだ! ガーゼ、ローション、目隠し……うっ、頭が。
「な、何を言っているんですか桜さん。浮気は良くないと思いま~す! ボクはお嫁さん達を愛しているので浮気なんてしませーん!」
「ふふ……千代ちゃんも満更じゃないもしれません。面接の時もユウタさんの事をチラチラと見ていましたよ? きっと彼女もユウタさんに興味があるんですよ。ユウタさんがお望みでしたら……私がお手伝いしてあげても良いですよ?」
「ど、どういう事ですか!?」
独占欲の強めな桜さんが自分から浮気を推奨して来るなんて何か悪いモノでも食べたのだろうか?
「ふふ……女の勘です。私の中から千代ちゃんと仲良くしろって直感が告げているんです。でも、私達の事もちゃんと愛してくれないとダメですからね?」
「は、はいっ!!」
何か良く分からないけど桜さんからオッケーが出たぞ? つまりボクは合法的に千代ちゃんにセクハラを出来るって事ですね!! ……って、浮気はダメだと思います!!
「いやいやいや、ちょっと待って下さい桜さん。そんなセクハラみたいな事出来ませんよ~」
「何を優等生みたいな事を言っているんですか? 18にもなってオナニーすらした事が無いなんて、これから先の人生が思いやられます。ここは人生の先輩として、ユウタさんが男というものを教えてあげるのが義務というものじゃないんですか? それとも恵美様にお願いしてどこかのホストクラブにでも連れて行って貰いますか?」
「ふぁっ!?」
千代ちゃんがホストクラブにですか……?
――ちょっと想像してみた。
『うへへ、千代ちゃんも社会人としてホストクラブの1回や2回通えるようにならなきゃダメだからね~。これ、社長命令です』
『め、恵美様……ほ、ホストクラブっすか!? はわわわ、ホストクラブ何てウチには無理っすよ!』
『なーに言ってんのよ、こんなの慣れよ慣れ。取引先にも男性が居るんだから今から耐性付けておきなさい。これ、社長命令です』
『う、ううぅ……わ、わかったっす! ウチ頑張るっす!!』
『うひひ、じゃあ早速これから行ってみよう~!』
~~ とあるホストクラブにて ~~
『お嬢さん、とてもキュートですね。こんなロリロリキュートな女の子は初めてだよ! もう俺様のおちんちんが勃起しちゃった、ハハハハハ』
『こ、これが生のおちんぽっすか! ふぁぁぁ、カッコイイっす!!』
『良かったらこれをお嬢さんの熱々おまんまんにホールインワンしてみないか?』
『はわわわ、ウチ処女なんっす。それにホストクラブでそんな事したらダメだと思うっす!』
『へへへ、隣を見てごらん?』
『隣っすか? ……ひゃああ、恵美様がショタっ子とセックスしてるっす!!』
『もう我慢出来ないぜ、ほら、ケツ出せ!』
『や、止めて欲しいっす、あっ、パンツ取っちゃダメっすよ……ああああっ!!』
ロリロリボディな千代ちゃんが屈強な男に押し倒される未来が見えた。うん、こんな天然記念物みたいな千代ちゃんはしっかり保護してあげないとダメだと思います。
「ほ、ホストクラブは危険だと思います!」
「そうですね。恵美様にお願いしてホストクラブを禁止したところで、もしかしたらスミレさんが利用したという『デリショタ』を利用しちゃうかもしれませんよ?」
「で、デリショタっ!?」
千代ちゃんがデリショタを利用ですか……?
――ちょっと想像してみた。
『千代おねーちゃん、遊びにきたよ~』
『はわわわ、ユウタ様が小っちゃくなっちゃったっす! 可愛いっす~』
『えへへ~、千代おねーちゃん大しゅき~♡』
『やんっ、ユウタ様おっぱい触っちゃダメっす! 何かムズムズするっすよ』
『へへへ、かくれんぼしよう。ボクが隠れるからねー!』
『ふぁっ!? スカートの中に隠れるのはダメっすよー! あっ、そんなところ触っちゃダメっす……』
『あれあれ、千代おねーちゃんのパンツが濡れて来たよ? わ~い!』
『ああっ、ダメ、汚いっす、んっああっ、ペロペロしちゃらめぇ……処女膜を舌でツンツンするのもやめてー』
『フー……フー……、もうおちんちんがムズムズして我慢出来ないの。千代おねーちゃんっ!!』
『ああっ、ユウタ様のおちんちんがウチの中に……』
「これボクがやりたいですっ!!」
「ふふ……やる気になりましたね。でも焦ったり無理やりするのはダメですからね? 先輩として優しくトロトロに溶かしてあげるんですよ?」
なるほど、つまりソフトなセクハラをしていけって事ですね。ちょっとやる気が出て来ました。
これも未熟な可愛い後輩を導く先輩の務めって事なのです。やるっきゃないっしょ!!
……そう思ったけど、セクハラされて喜ぶ女の子なんて居ないような?
「うへへ、分かりましたー! ……ってやっぱりダメな気がしますよー!!! こんなエロ親父みたいなセクハラしたら千代ちゃんに嫌われちゃいますってー」
「もう、ユウタさんったら強情ですね。でも覚えておいて下さいユウタさん。千代ちゃんがこのままエッチに興味を持たずに孤独に生きるのか、それともユウタさんが正しいエチエチライフを謳歌するのか、全てはユウタさんに行動次第ってことを」
「……はい」
何か桜さんが良さげな事を言ってるけど、セクハラする事が立派な社会人に導くという事なのだろうか……?
性に抵抗のありそうな千代ちゃんを立派な社会人に導くにはどうしたら良いのか脳内シミュレーションしていたところ、恵美さんから声が掛かりました。
「ちょっとユウ君~、せっかくだから懇親会をやるわよ~。お料理運ぶの手伝って~」
「はーい! ……桜さん行きましょうか」
「ええ、楽しい懇親会になりそうですね」
桜さんが悪魔の微笑みを浮かべていました。
あれ、恵美さんの話では桜さんは『ホストクラブユウタ』の摘発に来たんだよね……。この時、ユウタブレインがキュピーンと閃きました。
……つまり、千代ちゃんをセクハラするように薦めて来たのも全部『ホストクラブユウタ』のエッチな性サービスを摘発する伏線だったのかー!?
生贄にされた千代ちゃんって事ですね……。
よし、今日は絶対に普通の飲み会にしよう!
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