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第194話 恐るべき拷問?
しおりを挟む人間って笑いすぎるとオシッコが出るんですか? 人体の神秘を感じたユウタです。もしかしたら一生分の笑いを体験したかもしれません。きっと明日は筋肉痛になっていると思います。
椅子からオシッコがポタポタと音を立ててフローリングに零れていますけど、恥ずかしいのでお掃除させて欲しいです。
「どうですかユウタ様、拷問の怖さが少しは分かったんじゃないですか?」
「くっ……殺せ!」
「…………くっころキター、です」
「…………くっころ猫ちゃん、です」
確か拷問されたらこう言うんですよね。『月刊めちゃシコ!! くっ殺ヒロインズSP』で勉強していたボクは咄嗟にこの言葉が出たのでした。それにしても『くっころ』されるヒロインの気持ちがちょっと分かりました。だってこんな辛いの耐えられそうにありませんよ。
もし本当に捕まって拷問されたら速攻ゲロってしまう自信が付きましたよ。無駄な抵抗はしない事にしましょう。
「さすがユウタ様ですね。この程度じゃ屈しないという事ですか。ふぅ……本当はこれでお終いにしたかったのですが、これはもう少し捕まった場合の危機感を自覚して貰う必要がありそうですね」
「うぇっ!? そ、そんな事ないですよ? ボクはもう十分に理解しました。捕まったら大変という事がよ~く分かったので、お外では絶対に気を抜かずに警戒心を持った行動を心掛けたいと思いま~す! そう、警戒する猫ちゃんみたいな感じです。フシャ~!!」
「…………こいつ全然懲りてない、です」
「…………フシャー、可愛いです」
「ではユウタ様に本当の恐怖を味わわせてあげましょう。ふふふ、これをやられた男性は従順な猫ちゃんになるんです」
あのあの、本当にもう理解しましたよ? くすぐりからの失禁を体験してトラウマ案件ですよ? さっきの『くっころ』はお約束ですからね?
そんなボクの心の叫びは届きませんでした。
「猫ちゃんにはこれからお射精をして頂きます。ご安心下さい、気持ち良くピュッピュして頂くだけです。でもその前に猫ちゃんのオシッコをキレイにしましょうか。椿、桔梗、やりなさい」
「…………了解、ボス」
「…………ペットのお掃除、です」
「ううぅ……恥ずかしい、です」
ボクのオシッコをズッ友な双子ちゃんに掃除して貰うなんて凄く申し訳ないような、嬉しいような、複雑な気持ちになってしまうのでした。
音しか聞こえないので分かりませんが、双子ちゃんの片割れが床の方を、もう一人がボクの座る椅子と愛棒をフキフキしてくれるのです。萎れた愛棒さんでしたが、目隠しした状態で可愛い女の子に優しくお掃除して貰っている状況に喜んでおります。
「…………おっきくなりました」
「…………へんたい、です」
「こ、これはアレです、そう、生理現象ですよー! 健全な男子だったらお二人のような美少女に触って貰ったら一発で勃起します。だから変態じゃなくて普通です~」
「…………美少女って言われた」
「…………嬉しいです」
ふへへ、元の世界だったら地下アイドルでトップになれそうなお二人ですよ。地雷系ファッションが好きな辺り、ヤンデレ系もいけちゃうのかもしれません。でもお二人はノーマルですからね。ヤンデレは危険ですよ?
愛棒もキレイになって機嫌が良いのか元気いっぱいです。そんな愛棒に美奈子さんの指が添えられました。
「じゃあ猫ちゃんの尋問を始めますが、これから私のテクニックで猫ちゃんのペニスを気持ち良くしてあげます。私の質問に正しく答えられたらご褒美がありますからね」
「くっ、ボクはそんな簡単に屈したりなんてしませんからねっ!!」
キリっとした目で美奈子さんの方へ顔を向けましたが、猫ちゃんのアイマスクをしているので迫力がないかもしれません。そんなボクを嘲笑うかのように美奈子さんの手コキが始まったのです。双子ちゃんのぎこちない手付きと違う技巧派です。
1回、2回、3回……と、フル勃起状態の愛棒を何度も往復する美奈子さんのしなやかな指先を感じたところ、あの時の記憶がフラッシュバックされました。そう、ミウちゃんの実家で味わったあのお口攻撃です。あの時はミウちゃんをお嫁さんに貰うために必死に我慢しましたね。
でも今日は何もノルマは無いし、美奈子さんから気持ち良くなって下さいって言われました。ふふ、こうなったら美奈子さんのテクニックを堪能するしかないっしょ!!
「ふふ、では最初の質問です。これに答えられたらご褒美をあげますからね」
「ご、ご褒美なんて欲しく無いんだからねっ!!」
嘘です、どんなご褒美なのかワクワクしてます!!
「じゃあ猫ちゃんの好きな体位は何ですか?」
「体位、ですか……?」
どういう事だ? もっと難しい質問が来ると思ったので拍子抜けでした。夏子さんの薄い本の内容とか、桜さんが毎日欠かさず行っているバストアップ運動とか、アリスさんのブルブルコレクションとか、ミウちゃんの淫紋についてとか、そういう事を暴露しないといけないのかと思っていました。そうか、まだ最初の質問だもんね。
好きな体位ですか……悩みますね。正面からヌッポヌッポするのも好きだし、バックから突くのも好きです。バックから突いたまま押し倒して寝バックというのも捨てがたいですねぇ。
でもそうだ、一番はやっぱりあれっしょ!
「えっとぉ、正面から抱き合ってギュッと密着したやつが好きですっ!!」
「……なるほど? どうやら正解のようですね」
むむっ、何やら一瞬の間がありましたよ。まるで答え合わせをしているかのような……。でもそんな事よりも正解ですよ!? どんなご褒美があるのでしょうかね、ワクワク。
「では3分間のご褒美タイムです。行きます……んっ」
「はうっ!?」
こ、こここ、この感触はあれですか!? ドロドロなスライムとウネウネと触手を広げるローパー、そして熱々で狭い通路……。これは正しく欲望の穴ですね!? くっ、まさかご褒美タイムはダンジョンアタックだったのか。
前回はこのローパーがひしめき合い、侵入者を貪り食うダンジョンに愛棒はギブアップ寸前だったのです。愛棒の動きを最小限に抑える事で何とか危機を脱したのでした。
でも今回はその手段が通じない……体を拘束されたボクは美奈子さんにやられたい放題だったのです!
「……っ……あ、ん゛っ……猫ちゃんのペニスは大きいですね…………う、ん゛っ……! やっと……奥まで、んっ、入りました」
「み、美奈子さん締め付け過ぎですっ!!」
愛棒がダンジョン奥地まで到達した瞬間、まるで侵入者を絞め殺すようなキツイ締め付けを食らった。でも美奈子さんはボクの事なんてどうでも良いような感じで抱き着いて来た。くっ、これはボクが好きな対面座位ってやつですね!?
「ふーっ、ふーっ……もう少しこのまま味わいたいところですが、ご褒美タイムの時間が無くなってしまいます。では、残り2分ちょっとですが全力で気持ち良くしてあげます」
そう言った美奈子さんが遠慮ないピストン運動を開始した。ヌッポヌッポと激しい動きに愛棒は悲鳴を上げたのだ。
「だ、ダメです美奈子さんっ、そんなに激しく動いたら出ちゃいますっ!」
「はぁっ、はぁっ……き、気持ち良いですか……っ? んっ、あんっ……私の身体で……猫ちゃんのミルクを……んっ、搾り取ってあげます……」
目隠しをされて拘束されたボクは、愛棒から伝わる快楽をただただ受け入れるしか無かった。そして耳元で甘く囁く美奈子さんの声に脳がやられてしまったのだ。
「んぉ゛っ! お゛っ! お゛んっ! ……残り1分っ、激しく行きますよっ…… お゛っ! んぉ゛っ! お゛ん゛っ!!」
「ああっ、気持ち良いです美奈子さんっ、ああっ」
残り時間が迫り貪るような激しいピストンに切り替わった。ダンジョン奥地に愛棒が到達する度にチュっとキスをされているようだ。
「おっお゛っ、出して良いですよっ、私の子宮に猫ちゃんの熱い精子をビュルビュルって出してっ!!」
「い、イきますっ、もうイきますっ! あっあっあっ……」
このまま美奈子さんの奥でピュッピュするんだ、そう思った瞬間、スマホのアラーム音が聞こえて来た。そしてその音を確認した美奈子さんはボクの上からサッと居なくなってしまったのでした。
「な、なんで……?」
あと2回、いや、あと1回シコシコでイけた気がします。最後の最後でお預けを食らった愛棒はブルンブルンと身を震わせて怒っているのでした。
そんなボクに対して美奈子さんの甘く妖しい声が聞こえて来ました。
「サービスタイムは終了です。次の質問に答えられたらご褒美をあげますからね?」
「くっ……分かりました。は、早く次の質問をお願いします!!」
久しぶりの美奈子さんとのエッチに興奮してしまったボクは、心のタガが外れてしまった。もう一度あのダンジョンを味わいたい。そしてダンジョンコアに精液をぶっ放してボクの遺伝子を刻んでやりたい。そんな事しか考えられなくなっていたのだ。
「では次の質問ですが……その前にちょっと水分補給をしましょうか。椿、猫ちゃんにジュースを飲ませてあげなさい。桔梗はタオルを取って頂戴」
「…………分かりました、ボス」
「…………凄く勉強になります、ボス」
「そ、そんなー!? ジュースなんて良いですから早く質問をお願いします。こんな生殺し状態じゃ頭がおかしくなっちゃいますー!」
「猫ちゃんは我慢が足りませんね。時間はたっぷりとありますから、ゆ~っくりと尋問してあげます」
耳元から伝わる美奈子さんの妖しい声がボクの脳を犯した。早く次のご褒美が欲しい、そんな事しか考えられなくなったのだった。
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