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2度目の婚約破棄 アーチュウ視点
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アーチュウは兄にブリジットと婚約破棄した事を報告しに行くところだ。夏の日差しが照りつけ焼かれるように暑い。
ブリジットがまさかストーカーに遭っているとは……。しかも、同級生。
きっと浮気しているに違いない。
それが、俺と婚約している事が発覚し、ストーカーへと発展したのかもしれない。
アーチュウはそう判断した。
アーチュウは玉座の前に行った。
「兄上。この度私はブリジットと婚約破棄をしました」
「何でまた?」
ダミアンは上目遣いで見てきた。
「ブリジットが浮気していたのです」
ダミアンは黙った。
小一時間沈黙が流れる。
そしてダミアンが口火を切った。
「ブリジットが浮気をしていた? それはお気の毒に。浮気をされる方もされる方だ。サーラと婚約破棄をしたのだ。だから、今度は浮気をされる立場になったのだ。因果応報だ」
何と冷たい言葉。
アーチュウはもっとやさしい言葉を期待していた。
――アーチュウ。それは残念だったな。アーチュウはブリジットとお似合いだったのに。ブリジットが浮気をしていたなんて。気の毒な弟だ……と。
しかし、現実は甘くなかった。
「まぁ、ブリジットとの婚約は王侯貴族公式ではないからな。で、サーラとよりを戻すのかい?」
アーチュウとしてはサーラとよりを戻したいとは思わない。
「それはありません」
「随分身勝手だな」
サーラの事はもうとっくの昔に飽きが来ている。
魔法が全くダメとは聞いていなかった。
クロエを生き返らせる術があるのならば、知りたい位だ。
「やはり、クロエが理想か?」
「勿論です。しかし、クロエのような人物は金輪際出てこないと思います」
「ま、クロエが生きていたとしても、お前を今でも愛してくれたとは思わないがな。私は今、調子が悪くなった。お前のその一言を聞いてね」
アーチュウは目を丸くした。
「その一言!?」
「そうだ。呆れたよ。つい最近サーラと婚約破棄をしたと思ったら、ブリジットと婚約破棄。もういい、下がれ」
「でも、兄上……」
「言い訳無用!」
「そう……ですか。わかりました」
「そうとわかったら、さっさと出ていけ! お前の顔など見たくもない! 王室の恥だ」
恥……そこまで言うか、とアーチュウは思った。
「わかりましたよ。出ていきますよ」
アーチュウはそう言って玉座の間から出て行った。
兄に告げるのはかなりの勇気が必要だった。
勘当されるのでは無いかと思っていたが、思った以上に冷静だった。
アーチュウ自身、本当はブリジットに未練がある。
しかし、浮気をしている以上は復縁はできない。
かと言ってサーラとよりを戻したいとも思わない。
――俺はこのまま一生独身で終わるのか?
そう思うと虚しさがこみ上げてくる。
ブリジットがまさかストーカーに遭っているとは……。しかも、同級生。
きっと浮気しているに違いない。
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「兄上。この度私はブリジットと婚約破棄をしました」
「何でまた?」
ダミアンは上目遣いで見てきた。
「ブリジットが浮気していたのです」
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そしてダミアンが口火を切った。
「ブリジットが浮気をしていた? それはお気の毒に。浮気をされる方もされる方だ。サーラと婚約破棄をしたのだ。だから、今度は浮気をされる立場になったのだ。因果応報だ」
何と冷たい言葉。
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しかし、現実は甘くなかった。
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「それはありません」
「随分身勝手だな」
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「勿論です。しかし、クロエのような人物は金輪際出てこないと思います」
「ま、クロエが生きていたとしても、お前を今でも愛してくれたとは思わないがな。私は今、調子が悪くなった。お前のその一言を聞いてね」
アーチュウは目を丸くした。
「その一言!?」
「そうだ。呆れたよ。つい最近サーラと婚約破棄をしたと思ったら、ブリジットと婚約破棄。もういい、下がれ」
「でも、兄上……」
「言い訳無用!」
「そう……ですか。わかりました」
「そうとわかったら、さっさと出ていけ! お前の顔など見たくもない! 王室の恥だ」
恥……そこまで言うか、とアーチュウは思った。
「わかりましたよ。出ていきますよ」
アーチュウはそう言って玉座の間から出て行った。
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かと言ってサーラとよりを戻したいとも思わない。
――俺はこのまま一生独身で終わるのか?
そう思うと虚しさがこみ上げてくる。
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