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閑話
グレースの下らない悪戯
しおりを挟むオルポーツ達の会話を聞いた後、ビクトラ達はグレースが先に
神殿跡へ向かったと聞き、後を追った。その道すがら、サリザンドと
アガットとビクトラは珍しくグレースや都の事を話していた。
「グレース様って権能使えるんですかね?」
サリザンドは眼鏡を外し、髪を纏めてベレイカに火をつけた。
「使えるだろ?だって身体は一つだ。」
ビクトラとアガットは顔を見合わせて頷いた。
「いや、いつも都がやってないか?調和。」
「あー、、グレースは細かい事とか苦手だしなぁ。都様にお任せ
してる感はあるなぁ。」
アガットとビクトラとベレイカに火をつけあって道を三人で歩いた。
「二人は、都は抱けないんだよな?」
「何だ突然。俺は、、まぁ、、出来る。」
ビクトラは頭をガシガシと書掻き口籠もりながら話した。
アガットは遠い目をしてうんざりと答える。
「この前な、風呂に入ってたんだ、、。」
「「うん?」」
「グレースが、入ってきて。まぁ、そういう事になったんだが、」
「「それで?」」
「グレースの振りをした都様だったんだよ。」
「「は⁉︎」」
「俺は慌てて身体を離したんだ。で、タオルを取って身体に巻いて差し上げたんだが、その、、、押し倒されて続けてしまって。」
「「…で、どうした。」」
「グレースが浮気だと現れて俺を殴ってきた。」
「「は⁉︎何で殴られるんだ⁉︎」」
「いや、結局全部グレースの悪戯で、途中都様が出てきてグレースを叱っていたんだが、俺はなんだ、、何で振り回されているんだとうんざりしてしまって、、腹が立ってこの際都様であろうとグレースであろうとどっちでもいいと、やってしまったんだが。グレースが怯えて結局都様を表に出したままやってしまってな。」
「「なんの話だよ。」」
「グレースが悪戯を仕掛けて、俺の姿をみて楽しんでいたんだ。」
「「えげつないな、、グレース。」」
「でも、そのあと泣きながら謝りながらも、俺の上で目を見つめられて腰を振る都様を見たらダメだった。もう、都様に鞍替えしたくなってしまった。いや。実際はそんな事はないんだが、少しな思う所があったわけだ。」
「だから、都様とも俺は出来た。」
「だから!長ーよ!何の話だよ。」
三人はグレースにやられた悪戯を愚痴りながら神殿へと向かった。
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