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第二章 社長生活の開始
声優タレントとの面接
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「さてと」
親父を超える社長を目指す!と意気込んだまでは良かったが、その先どう動いたらいいか、さっぱり見当もつかない。
かといって、壁の花ならぬマホガニー机の生け花になっている訳にはいかない。
オレはふと、親父のノートを思い出した。
何か経営のヒントになる事が書いてあるかもしれない。
オレは親父のノートを開いた。
そこには、「人は城、人は石垣、人は堀」と達筆で記されていた。
確か、武田信玄の言葉だったか。
ノートには、何か難しい言葉が1ページに一言づつ、羅列されていた。
あるページには漢字一文字な事もあったし、あるページには四字熟語が記されていた。
意味は自分で考えろ、という事らしい。
受け取った時は、こうやれば会社経営は上手く行く、みたいなノウハウが記されている事を期待していたのだが、そんなに甘くはなかった。
ただ、考えようによってはヒントにはなる。
なるほど。
今の「ベガ」の状況を冷静に考えてみると。
マネージャーとタレントは、オレの味方である【社長派】と、所副社長について行こうという【副社長派】、そのどちらでもない【無所属派】の三つに分かれている。
ならばオレのやるべき仕事は、【無所属派】のマネージャー&タレントを、こちら側に引き込む事ではないだろうか。
現在の事務所内の構図は、率直な印象として、
【社長派】瀬戸、小林、後藤
【副社長派】所、露木
【無所属派】小沢、矢島
といった感じになっている。
まずは小沢と、じっくり話をしてみようか。
そう思ったオレは、事務所にやって来た小沢を捕まえて、単刀直入に聞いた。
「小沢君。何か、困っている事はありませんか?」
「何です、藪から棒に」
「いや・・・少しでも仕事の手伝いを出来たらな、なんて」
無視されるかな、と思ったら、意外と小沢はノリノリで相談をしかけて来た。
「社長。実は、僕がマネジメントしている声優タレントの【新谷ねむ】なんですが」
「新谷ねむさん・・・がどうしたの?」
「まだ若い事もあって、どうも仕事をなめていると言うか、本腰を入れてくれないんです」
「若いって・・・幾つ?」
「20になったばかりです」
なら、オレよりも3つ年下だ。
「わかりました。新谷ねむさんと、会ってみましょう」
それが、オレの初仕事になった。
親父を超える社長を目指す!と意気込んだまでは良かったが、その先どう動いたらいいか、さっぱり見当もつかない。
かといって、壁の花ならぬマホガニー机の生け花になっている訳にはいかない。
オレはふと、親父のノートを思い出した。
何か経営のヒントになる事が書いてあるかもしれない。
オレは親父のノートを開いた。
そこには、「人は城、人は石垣、人は堀」と達筆で記されていた。
確か、武田信玄の言葉だったか。
ノートには、何か難しい言葉が1ページに一言づつ、羅列されていた。
あるページには漢字一文字な事もあったし、あるページには四字熟語が記されていた。
意味は自分で考えろ、という事らしい。
受け取った時は、こうやれば会社経営は上手く行く、みたいなノウハウが記されている事を期待していたのだが、そんなに甘くはなかった。
ただ、考えようによってはヒントにはなる。
なるほど。
今の「ベガ」の状況を冷静に考えてみると。
マネージャーとタレントは、オレの味方である【社長派】と、所副社長について行こうという【副社長派】、そのどちらでもない【無所属派】の三つに分かれている。
ならばオレのやるべき仕事は、【無所属派】のマネージャー&タレントを、こちら側に引き込む事ではないだろうか。
現在の事務所内の構図は、率直な印象として、
【社長派】瀬戸、小林、後藤
【副社長派】所、露木
【無所属派】小沢、矢島
といった感じになっている。
まずは小沢と、じっくり話をしてみようか。
そう思ったオレは、事務所にやって来た小沢を捕まえて、単刀直入に聞いた。
「小沢君。何か、困っている事はありませんか?」
「何です、藪から棒に」
「いや・・・少しでも仕事の手伝いを出来たらな、なんて」
無視されるかな、と思ったら、意外と小沢はノリノリで相談をしかけて来た。
「社長。実は、僕がマネジメントしている声優タレントの【新谷ねむ】なんですが」
「新谷ねむさん・・・がどうしたの?」
「まだ若い事もあって、どうも仕事をなめていると言うか、本腰を入れてくれないんです」
「若いって・・・幾つ?」
「20になったばかりです」
なら、オレよりも3つ年下だ。
「わかりました。新谷ねむさんと、会ってみましょう」
それが、オレの初仕事になった。
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