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第二章 社長生活の開始
新谷ねむ
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新谷ねむが渋谷のお洒落なカフェを指定してきたので、オレは約束の時間・・・13時の15分前にカフェに到着し、彼女が来るのを待った。
時間になっても、彼女は現れなかった。
なるほど、小沢が苦労しているのは、こういう所か。
「おはようございま~す」
約束の時間を15分過ぎて現れた新谷ねむは、悪びれもせずに挨拶して来た。
オレは毒気を抜かれてしまって、彼女を叱るタイミングを逃してしまった。
それ以上に、彼女のスカートが短すぎて、目のやり場に困ってしまったというのもある。
新谷ねむは、健康的な女の子だった。
大きな目が印象的で、さすが声優らしく可愛い声をしていた。
「あなたが新しい社長さん?」
「そうだよ」
「へ~、まだ若いんだぁ」
じろじろと無遠慮にこっちを見て来る。
少なくともオレに興味がない訳ではなさそうだ。
「今日はどうして呼び出されたんですかぁ?」
説教しようと思ってね、とは言わない方が良いだろう。
「社長に就任するにあたって、所属タレントたちと仲良くなりたいと思ってね」
「ふうん・・・」
ねむは笑って言った。
「大変なんですねえ」
「そうでもないよ。新しい仕事仲間が増えて嬉しいよ」
これは本心だ。
「ねむちゃんはさ、この先、どんな活動をして行きたいの?」
すると、ねむの表情がこわばった。
「どんな活動とか、そういうの、無いんです」
「無いって!?」
「別に今のままで、いいかな、って」
彼女の芸歴書、いわゆるプロフィールは目を通して来た。
彼女は典型的なアイドル声優。
代表作は人気ソーシャルゲームのヒロインだった。
定期的に更新される新シナリオのアフレコと、イベントの出演料で、バイトをしなくても食べて行けるだけの収入は得ていた。
ただ、問題はそれがいつまでも続く物ではないと言う事だ。
代表作をこの歳で持っている事は凄い。
ただ、ソシャゲには寿命がある。
サービスはいつか終わるだろうし、そうなればイベントもなくなる。
「今のまま、ってのは有り得ないんだよ。状況は変わって行く。君も変わって行く準備をしなきゃ」
「どう変わればいいんですかぁ?教えて下さい」
彼女は意外なほど素直だった。
どうやら、『自分』という物を、まだしっかりと持っていないようだ。
これはこれで厄介だぞ、と思った。
時間になっても、彼女は現れなかった。
なるほど、小沢が苦労しているのは、こういう所か。
「おはようございま~す」
約束の時間を15分過ぎて現れた新谷ねむは、悪びれもせずに挨拶して来た。
オレは毒気を抜かれてしまって、彼女を叱るタイミングを逃してしまった。
それ以上に、彼女のスカートが短すぎて、目のやり場に困ってしまったというのもある。
新谷ねむは、健康的な女の子だった。
大きな目が印象的で、さすが声優らしく可愛い声をしていた。
「あなたが新しい社長さん?」
「そうだよ」
「へ~、まだ若いんだぁ」
じろじろと無遠慮にこっちを見て来る。
少なくともオレに興味がない訳ではなさそうだ。
「今日はどうして呼び出されたんですかぁ?」
説教しようと思ってね、とは言わない方が良いだろう。
「社長に就任するにあたって、所属タレントたちと仲良くなりたいと思ってね」
「ふうん・・・」
ねむは笑って言った。
「大変なんですねえ」
「そうでもないよ。新しい仕事仲間が増えて嬉しいよ」
これは本心だ。
「ねむちゃんはさ、この先、どんな活動をして行きたいの?」
すると、ねむの表情がこわばった。
「どんな活動とか、そういうの、無いんです」
「無いって!?」
「別に今のままで、いいかな、って」
彼女の芸歴書、いわゆるプロフィールは目を通して来た。
彼女は典型的なアイドル声優。
代表作は人気ソーシャルゲームのヒロインだった。
定期的に更新される新シナリオのアフレコと、イベントの出演料で、バイトをしなくても食べて行けるだけの収入は得ていた。
ただ、問題はそれがいつまでも続く物ではないと言う事だ。
代表作をこの歳で持っている事は凄い。
ただ、ソシャゲには寿命がある。
サービスはいつか終わるだろうし、そうなればイベントもなくなる。
「今のまま、ってのは有り得ないんだよ。状況は変わって行く。君も変わって行く準備をしなきゃ」
「どう変わればいいんですかぁ?教えて下さい」
彼女は意外なほど素直だった。
どうやら、『自分』という物を、まだしっかりと持っていないようだ。
これはこれで厄介だぞ、と思った。
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